神の盤上〜異世界漫遊〜

第5章 継承と導く者

出発進行

咲良はクロノスがいなくなった世界樹にある住み慣れた部屋を見渡す。

「…元々広かったけど…１人になると余計広く感じるな」

少し寂しさを感じながらも出発の準備をし始めた。

「そういや…ここ最近プレート確認してなかったな」

咲良はステータスプレートを見る。


名前 咲良
年齢 ２２
職業 技神、魔法医師
レベル １０８
体力 Ａ
筋力 Ｓ
魔力 ＳＳ
耐久 Ａ
敏捷 Ｓ
器用 ＳＳＳ
精神 ＳＳＳ

技能
生存本能、超記憶、異常状態耐性、自然治癒、隠密、鑑定、黒竜化

称号
異世界人、麒麟児、幸運、大物喰い、魔氣を極めし者、剣聖、６４代目暁流継承者、導き手、？？？




魔法医師
魔力と氣による治癒、薬草を使った調合など、医学に長ける。人体の構造に詳しく、自身や他者の体調に敏感にも少し敏感。魔力、器用、精神に補正。

黒竜化
称号に導き手がある状態で、漆黒の外套と漆黒の装束を装備した場合のみ黒竜化が可能。この状態の時のみ筋力、耐久、俊敏が３倍となる。
黒竜化を極めれば部分竜化や人の姿に近いまま竜の力を使用できる。この状態を竜人化と呼ぶ。

魔氣を極めし者
魔力と氣の扱いを極めた者。魔力と氣の使用の際、負担を軽減する。魔力と精神に大幅補正。

剣聖
剣の道を極めた証。筋力と器用に大幅補正。

６４代目暁流継承者
失われし古流剣術暁流の継承者。この流派の生みの親、咲良の名を受け継ぐ。
この流派を使用する際、魔力と氣の負担を減らし、どんな武具でも達人の域で扱えるようになる。特に刀を扱う際はその技術が大幅に上がる。
この称号を持つものに認められたものは次の継承者となる。

導き手
世界の調停者である黒竜の雛を導く者。
王だけが持つ覇気を纏い、黒竜の如き威圧を放つ。時代の流れに敏感になる。




「なんか色々増えてねぇか？…黒竜化って……もう人間じゃねえな」

どんどん人外になりつつある咲良だった。

「さてと…他に必要なものは…世界樹の葉を持っていくか…治癒能力が異様に高いからな」

そういって咲良は世界樹の葉を拡張袋に入れた。

「あとは……クロノスが作った魔武器マジックウェポンと魔道具マジックアイテムか。神器もあるし、ここに人が来ないとも限らない。念の為持っていくか…相応しいものがいれば渡せばいいだろう」

クロノスの作った魔武器マジックウェポンと魔道具マジックアイテム、神器は数多い。使用方法を誤ればまずい事になるので全て持っていく。
クロノス作の神器の説明は全て聞いていたので咲良が使用方法を間違えることはない。






出発の準備は整った。


今咲良は世界樹の天辺にいる。


「…いよいよ出発か…まずは近くの街だな…何が待っていることやら…楽しみだ！」

これから体験するだろう未知の世界に咲良は胸が高鳴った。





「行こうかクロノス！…新たな旅の始まりだ」