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第10章 異世界人と隠された秘密
転移ノ陣
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「う……」
咲良が意識を取り戻し、重たい瞼を上げると小さな黒い竜と心配そうな表情を浮かべる美女が瞳に映る。
彼らは誰で、俺は誰だ……何て事にはなる筈も無く意識はハッキリとしている。魔力欠乏症によって意識を失っていたが、クロを通して何があったかは何となく分かった。
「倒した様…だな」
『うん!お姉ちゃんが助けてくれたんだ』
「何も出来ずに終わっちゃうと思ってたけど…役に立てて良かった」
「そうか…それで、俺が気を失ってから……どれほど時間が…経過した?」
「うーん。まだそんなに経ってないんじゃないかな」
魔力欠乏症になると咲良でも数時間は目を覚まさないが、頻繁に欠乏症になった事で何らかの耐性が付いたのかもしれない。それでもまだ体を動かせるようになるまで時間は掛かるだろう。魔力の回復を促す薬を飲んだ咲良は気になる事を尋ねる。
「あれは…竜人を倒してから…出来たものか?」
目線で竜人の死体付近を示す。そこには光り輝く魔法陣が地面に浮き上がっていた。
「うん。急に浮かび上がって来たからびっくりしたよ」
「この態勢じゃ……模様が見えん」
どんな魔方陣なのか確認したいが、体を動かせない以上調べる事は出来ない。
『あれは転移魔法陣だよ父ちゃん。知識の中にあるから間違いない』
「転移だと……それは…人を転移させる…ものか?」
『そうだよ。でも父ちゃんが思っている様な媒体は使ってない魔法陣だよ』
「そんな魔法陣が…」
「ちょっと…話に付いて行けないんだけど」
ソフィは人を転移させる魔道具が人の命を媒体にしている事を知らない。別に隠す必要も無いので、咲良はソフィに説明した。かなり驚いていたが、今はそれよりも大事な事がある。
「その魔法陣は…俺にも再現出来る類の…陣か?」
『無理だと思うよ。所々に知らない文字が使われているから。魔法陣自体の意味は知識にあっても、その文字の意味までは僕でも分からないよ』
「そうか…残念だ。にしても…この状況から考えて…ここを作った何者かはあれで転移しろと言いたいようだな」
「私もそう思う。どうするの?一度皆の元に戻る?」
「いや…俺が回復次第先に進む。クロ、転移先は魔法陣から読み取れるか?」
『座標は…ここだよ』
「なるほど、この下か」
座標が同じという事は現在地から上、若しくは下ということになる。この空間は地下にある為、記された座標が更に地下である可能性が高い。一体其処に何があると言うのだろうか。
何はともあれ、まずは回復に専念する必要がある。全開になるにはかなりの時間を有するが、動けるようになるだけならそう時間は掛からない。この先何が待っているのか分からない以上万全の状態で挑みたい所だが、戦闘を行う事はないのではないかと咲良の勘が告げていた。しかし同時に、竜人を倒したにも拘らず、この建物に入った時の恐怖心は無くなっていない。
「何なんだ一体…」
戦闘は無いと勘が告げているのに恐怖心は消えない。この訳の分からない感情に咲良は困惑していた。何を信じ、何を疑えばいいのか全く分からない。勘も恐怖も全ては生存本能という技能が働いている事は確かで、これまで何度も救われて来た。しかし今はそれが邪魔のようにも感じ、水と油が無理やり混ざろうとする様な不快で奇妙な感情に押しつぶされそうになる。
『大丈夫だよ父ちゃん。この先に何があっても、この3人なら絶対乗り越えられるよ!』
クロの言葉が妙にはっきりと聞こえ、まるで心地よい音色の様に体を通り抜けていく。すると、不快で奇妙な感情は安心という新たな感情に染まっていった。
「ふっ……そう…だな」
思わず笑みが零れた。クロの事をどこかで子ども扱いしてきたが、子どもと言うのは親の知らない所で成長するのかもしれない。まだ結婚はしておらず、子どもなどいる筈も無いのにそんな事を考えている自身を笑わずにはいられなかった。
「ありがとうクロ。少し混乱していたがもう大丈夫だ」
心が繋がっていても全てを理解出来る分かる訳では無い。だからこそ言葉で交わす事が重要であるとクロのお陰で再認識出来た。
そして数時間後、動けるまでに回復した咲良は魔法陣を見つめていた。
「確かに…意味の分からない文字があるな。複製すれば使えるかとも思ったが、認識阻害の効果もあるらしい」
意味が分からなくとも、魔法陣を描くことが出来れば使用は出来る。しかし目の前の転移魔法陣にはどんな模様が描かれているのかさえも分からない箇所がある。これでは複製出来ない。非人道的な転移結晶を使わなくても転移が可能となれば、この世界は大いに発展する。咲良に世界を発展させるという目的は無いが、その需要は計り知れない。
「一応記録に残すか」
超記憶があるので態々記録に残す必要は無いのだが、魔法陣は実際に目にしていた方が何か発見出来るかもしれない。そう考えた咲良は、拡張袋から魔力布という特殊な魔道具を取り出した。この布は魔法陣の複製専用魔道具で、複製したい魔法陣の上に置いて魔力を布に流すだけで複製出来、魔法陣の種類によっては発動も可能となる。今回の様に不明な箇所があると発動は不可能だが、複製なので解析出来れば使用可能になるかもしれない。
「さて、準備は良いか?」
「うん。大丈夫」
『何時でも大丈夫だよ父ちゃん!』
2人から力強い返事が帰って来た。もう感情の揺らぎは綺麗さっぱり消えた。まだ万全には程遠いがそれを補う仲間がいてくれるのだから何も心配はない。
「よし……行くか」
3人は魔法陣の中心に立ち、咲良の代わりにクロが魔力を流す。少しでも咲良の負担を減らす為にクロが申し出てくれたのだ。
「鬼が出るか蛇が出るか…」
咲良の呟きと共に魔法陣が光り輝き未知の世界へと転移させていく。まるで地球からアスガルドに来た時の様に…
咲良が意識を取り戻し、重たい瞼を上げると小さな黒い竜と心配そうな表情を浮かべる美女が瞳に映る。
彼らは誰で、俺は誰だ……何て事にはなる筈も無く意識はハッキリとしている。魔力欠乏症によって意識を失っていたが、クロを通して何があったかは何となく分かった。
「倒した様…だな」
『うん!お姉ちゃんが助けてくれたんだ』
「何も出来ずに終わっちゃうと思ってたけど…役に立てて良かった」
「そうか…それで、俺が気を失ってから……どれほど時間が…経過した?」
「うーん。まだそんなに経ってないんじゃないかな」
魔力欠乏症になると咲良でも数時間は目を覚まさないが、頻繁に欠乏症になった事で何らかの耐性が付いたのかもしれない。それでもまだ体を動かせるようになるまで時間は掛かるだろう。魔力の回復を促す薬を飲んだ咲良は気になる事を尋ねる。
「あれは…竜人を倒してから…出来たものか?」
目線で竜人の死体付近を示す。そこには光り輝く魔法陣が地面に浮き上がっていた。
「うん。急に浮かび上がって来たからびっくりしたよ」
「この態勢じゃ……模様が見えん」
どんな魔方陣なのか確認したいが、体を動かせない以上調べる事は出来ない。
『あれは転移魔法陣だよ父ちゃん。知識の中にあるから間違いない』
「転移だと……それは…人を転移させる…ものか?」
『そうだよ。でも父ちゃんが思っている様な媒体は使ってない魔法陣だよ』
「そんな魔法陣が…」
「ちょっと…話に付いて行けないんだけど」
ソフィは人を転移させる魔道具が人の命を媒体にしている事を知らない。別に隠す必要も無いので、咲良はソフィに説明した。かなり驚いていたが、今はそれよりも大事な事がある。
「その魔法陣は…俺にも再現出来る類の…陣か?」
『無理だと思うよ。所々に知らない文字が使われているから。魔法陣自体の意味は知識にあっても、その文字の意味までは僕でも分からないよ』
「そうか…残念だ。にしても…この状況から考えて…ここを作った何者かはあれで転移しろと言いたいようだな」
「私もそう思う。どうするの?一度皆の元に戻る?」
「いや…俺が回復次第先に進む。クロ、転移先は魔法陣から読み取れるか?」
『座標は…ここだよ』
「なるほど、この下か」
座標が同じという事は現在地から上、若しくは下ということになる。この空間は地下にある為、記された座標が更に地下である可能性が高い。一体其処に何があると言うのだろうか。
何はともあれ、まずは回復に専念する必要がある。全開になるにはかなりの時間を有するが、動けるようになるだけならそう時間は掛からない。この先何が待っているのか分からない以上万全の状態で挑みたい所だが、戦闘を行う事はないのではないかと咲良の勘が告げていた。しかし同時に、竜人を倒したにも拘らず、この建物に入った時の恐怖心は無くなっていない。
「何なんだ一体…」
戦闘は無いと勘が告げているのに恐怖心は消えない。この訳の分からない感情に咲良は困惑していた。何を信じ、何を疑えばいいのか全く分からない。勘も恐怖も全ては生存本能という技能が働いている事は確かで、これまで何度も救われて来た。しかし今はそれが邪魔のようにも感じ、水と油が無理やり混ざろうとする様な不快で奇妙な感情に押しつぶされそうになる。
『大丈夫だよ父ちゃん。この先に何があっても、この3人なら絶対乗り越えられるよ!』
クロの言葉が妙にはっきりと聞こえ、まるで心地よい音色の様に体を通り抜けていく。すると、不快で奇妙な感情は安心という新たな感情に染まっていった。
「ふっ……そう…だな」
思わず笑みが零れた。クロの事をどこかで子ども扱いしてきたが、子どもと言うのは親の知らない所で成長するのかもしれない。まだ結婚はしておらず、子どもなどいる筈も無いのにそんな事を考えている自身を笑わずにはいられなかった。
「ありがとうクロ。少し混乱していたがもう大丈夫だ」
心が繋がっていても全てを理解出来る分かる訳では無い。だからこそ言葉で交わす事が重要であるとクロのお陰で再認識出来た。
そして数時間後、動けるまでに回復した咲良は魔法陣を見つめていた。
「確かに…意味の分からない文字があるな。複製すれば使えるかとも思ったが、認識阻害の効果もあるらしい」
意味が分からなくとも、魔法陣を描くことが出来れば使用は出来る。しかし目の前の転移魔法陣にはどんな模様が描かれているのかさえも分からない箇所がある。これでは複製出来ない。非人道的な転移結晶を使わなくても転移が可能となれば、この世界は大いに発展する。咲良に世界を発展させるという目的は無いが、その需要は計り知れない。
「一応記録に残すか」
超記憶があるので態々記録に残す必要は無いのだが、魔法陣は実際に目にしていた方が何か発見出来るかもしれない。そう考えた咲良は、拡張袋から魔力布という特殊な魔道具を取り出した。この布は魔法陣の複製専用魔道具で、複製したい魔法陣の上に置いて魔力を布に流すだけで複製出来、魔法陣の種類によっては発動も可能となる。今回の様に不明な箇所があると発動は不可能だが、複製なので解析出来れば使用可能になるかもしれない。
「さて、準備は良いか?」
「うん。大丈夫」
『何時でも大丈夫だよ父ちゃん!』
2人から力強い返事が帰って来た。もう感情の揺らぎは綺麗さっぱり消えた。まだ万全には程遠いがそれを補う仲間がいてくれるのだから何も心配はない。
「よし……行くか」
3人は魔法陣の中心に立ち、咲良の代わりにクロが魔力を流す。少しでも咲良の負担を減らす為にクロが申し出てくれたのだ。
「鬼が出るか蛇が出るか…」
咲良の呟きと共に魔法陣が光り輝き未知の世界へと転移させていく。まるで地球からアスガルドに来た時の様に…
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