嫌われ者の庶民近衛騎士は、“くっ殺”の運命に備えて鍛錬を欠かさない!

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11、ニコスの苦悩

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ローラン家から帰宅したニコスは、侍従に勧められたお茶と軽食をいささか早口で辞退して自室のドアを閉めた。
ジャケットを剥ぐように荒々しく脱いでチェアの背へと乱雑に掛ける。その時、わずかに清涼感のある香りが鼻先をかすめた。ルイの部屋を満たしていた匂いだった。

「っ、なんで私がこんな気分に」

吐き捨てるように言ってソファーに腰を下ろす。足を組んで、イライラと組みかえ…──どうにも落ち着かないので勢いよく立ち上がり、窓際まで行く。
睨みつけるのは夜になる直前のすみれ色に染まった空。
心に溜まった憂鬱を、鼻の奥から吐きだすみたいなため息をつく。
鋭い眼差しは窓ガラスに映る自分自身に向いていた。

(あの人を、泣かせてしまった)

……──俺は母さんと父さんの子供に生まれただけだ。
……──母さんが死んだ時、まだ15歳だった。俺があの時、ローラン家に迎えてくれるっていう父さんの誘いを断って、街の男たちの玩具になって野垂れ死ねば、お前は俺を不浄だと言わなかったか?

「不浄」という言葉を吐いたニコスに、ルイは無色透明の、大粒の涙をほろほろと流しながらそう返してきた。泣いているのに哀しみや怒りをぶつけてくる声音ではなく、ただもう限界で心の中身がこぼれおちるのをどうしようもないという諦念を感じた。

(ルイ・ローラン……)

彼の存在を始めて認識した時のことは今でもよく憶えている。
ニコスが10歳の時。
父とローラン家に遊びに行った日、セルジオスがこっそりと教えてくれた。

「あのね、昨日、兄上を見てきたんだ。母上はいなくなってしまったけど、これで兄上は家に来てくれるかもしれない」

8歳のセルジオスは瞳をきらめかせ、ふっくらと丸い少年の頬を昂揚させていた。
そう──。
当初、セルジオスからルイへの感情は兄という存在への憧れと家族への愛情だったのだ。決して嫌っていなかった。拒絶も、嫌悪もしていなかった。
ローラン家の正妻でありセルジオスの母親である人は、「私、好きな人ができてしまったわ。彼を近くで援助したいの」と息子を置いて出ていった。現在は画家である愛人と楽しく暮らしていると騎士団長にはたまに手紙が届くらしい。……理解しがたい夫婦関係だが、「あそこはお互い貴族を愛せない性質なんだ」と父がセルジオスの両親を評していた。
セルジオスの母上が最初から騎士団長を愛していなかったことは社交界に出入りする年齢の貴族ならほとんどの者が知っているだろう。
「愛はないが、貴族の令嬢として行き遅れるのは親族がうるさいから貰ってくれ」と自分が言ったという結婚のなれそめをパーティーでも、子供がいるところでも笑いながら平気で話すような豪快な人だった。当然騎士団長が街の踊り子に入れ込んでいて、すでに息子まで産ませていることも承知していた。まあ貴族社会では愛人や婚外子の存在は珍しくない。
という事情もあったので、セルジオスはルイとルイの母親が新たな家族になるのではないかと一時期ワクワクすらしていたのだ。

「ルイって言うんだよ、オレの兄上」

話していたのが庭だったから、セルジオスは木の棒きれで土に『ルイ』と書いた。
将来のことを考えてよく勉強する真面目な子供だったから字がとても綺麗だった。

「父上がね、いきなり弟だって名乗って会いにいっても戸惑わせてしまうって言うから、こっそりと変装して馬車に隠れて見てきたんだ。ルイ兄上はね、真っ黒な髪がさらさらで綺麗で、目も真っ黒でね、肌は真っ白だった。近所の子供たちと一緒に木登りをしたりして遊んでいた。落ちそうになって泣いていた子供を、優しく抱きあげていたよ」

うっとりと語るセルジオスの願いが言わずとも伝わってきた。
自分が、兄にそうしてほしいのだ。
一緒に遊んで、優しく甘やかしてもらいたいのだ。
セルジオスの父親は我が子をとても大切にしているが、多忙な人でもあるので共に遊ぶ時間などないに等しいだろう。母親も母親なりに息子を愛していたように見えたが、愛人のために家を出ていける程度の愛情だった。
ローズ・アントス国が誇る近衛騎士団長の8歳の息子は、兄を、新たな家族を渇望していた。
セルジオスはそれからも定期的に変装してルイの様子を見に行き、ニコスやスピロなどの遊び相手に兄のことを嬉しそうに話してくれた。
そんな日々が、2年ほど続いて。
突然セルジオスが、「兄上にはきっと嫌われた」と大泣きした日があった。
何があったのかわからないが酷く落ち込んでいる様子で、理由を聞いても語ろうとしなかった。
それからもルイの様子を見に行くことは続けていたようだが、嬉しそうに報告することはなくなった。代わりに「深く残ってしまった傷跡はニコスの神聖力で消せる?」と何度か聞かれたのを憶えている。ニコスは「相当力が強ければ、時間をかければ消せる可能性もあるが、神聖力も万能じゃないからわからない」と答えた。セルジオスはしょんぼりと「授業で、そう習ったしな」と肩を落としていた。
ニコスは初めてルイを見た時、「ああセルジオスは兄の顔面の傷跡を治したくてあの質問をしたのだな」と推察したが、確かめていないので真相は定かではない。
ルイの母親の死を知り、兄が正式にローラン家に入ることになった時、セルジオスは酷く複雑そうにしていた。それでもまだ対面前夜は、ルイのことを決して嫌っていなかった。ニコスやスピロ、そして殿下にも「やっと堂々と弟だって言えるんだ。みんなにも兄を紹介できる」と話していたのだ。
ところが翌日の夕方、セルジオスは激昂した様子でニコスの家にやってきて吐き捨てるように言った。

「あいつは兄なんかじゃない。オレたちを家族だと思ってない。あんなやつ、いらない」

長年セルジオスに、優しい兄ができればと思っていた。
寂しい友人を傍で甘やかす家族がいてくれたらと願っていた。
けれどルイは、そうではなかったのだ。
遠くから見ているだけではわからなかった彼の本性はセルジオスを激昂させるようなものだったのだとニコスは判断した。泣きそうな顔をした友人に詳細を問うことなく、決意した。
セルジオス以上に、ルイ・ローランを徹底的に嫌って貴族社会から排除しようと。

(だが、あの人は……本当に私やセルジオスが思うような人なのだろうか)

泣き顔は、子供のころのセルジオスに似ていた。
ニコスは今更ながら15歳のルイ・ローランに思いを馳せる。
母を失い、突然庶民から貴族へと立場が変わり、急に弟ができたとしたら──…うまく立ち回れるだろうか。わからない。だってニコスは父も母も健在で、喪失を未だ知らず、思ってもみなかった環境の変化も経験したことがない。
セルジオスとの初対面の時、ルイは何か酷いことを言ったのかもしれない、酷い態度をとったのかもしれない。
それでもルイは、15歳だった。
母親を亡くしたばかりだった。

(……私は今まで、セルジオスを通してでしか、彼を見ていなかった)

プティが言っていたじゃないか。

……──前世の記憶を取り戻してから、この世界を新たな視点で見ていて気付いたんです。
……──みんな、ちゃんと生きている。
……──ちゃんとひとりひとりの人生があって、ボクの適当な設定よりずっと“本物”なんだって。

「っ……ルイ、ローラン」

初めて彼の名を声に出した。
でもこんな、ひとりきりの部屋でつぶやいて何になる。
するべきは謝罪だ。
けれどもし──…とまだ懐疑心も残っている。
あの涙が、演技だったら?
今度はセルジオスを裏切ることになる。
意味もなく他者をあそこまで嫌う男じゃない。
セルジオスとルイの間には、何かはあったのだ。

(ひとまず、セルジオスに会いに──)

考えがまとまりかけた時、ノックの音が響く。ゆったりとしたリズムはデュラン家の執事長しかいないと判断し「入れ」とドア越しに少し声を張った。
すると予想通り執事長が姿を見せ、予想外のことを告げる。

「ローラン家のご子息がいらしています」
「セルジオスが?」
「いえ、それが兄上様のほうなのです」
「!? 通してくれ」

反射的にそう答えていた。執事長はさすが長年仕えているだけあって、初めての訪問者に顔色ひとつ変えていない。

「では、客間へご案内いたします」
「いやここへ。──私の部屋に」
「かしこまりました」

うやうやしく頭を下げた執事長が退室して、ドアが閉まる。
ニコスは窓際から動けず、息を詰めてドアの木目を見つめた。
ルイが来た。……何をしに?
謝罪を要求しに来たのかもしれない。
酷い言葉と、態度への。
ニコスはドアに視線を据えたままでゆっくりと細長く息を吐き、姿勢を正す。

(今日のことは、謝ろう。だがこれまでのことについては、セルジオスに話を聞いてからじゃないと……誠意以外のものも混じることになる)

「ニコス、ルイだ。入っていいのか?」
「──!」

ドア越しに聞こえた声に緊張を感じた。……いや、これは罪悪感だ。
こくりとツバを飲みこんでなんとか言葉を返す。

「どうぞ、入ってください」

静かにドアが開き、姿を見せたルイに驚く。
真っ白なブラウスを着ていた。首元には細やかなフリルがあしらわれた、一目で上等な生地と仕立てだとわかる服だ。
ニコスの記憶にあるルイはいつも近衛騎士団の隊服か、若いころは学園の制服だった。街で時折見かけた際には使用人が捨てた服を拾って着たのかと問いたくなるような雑な服を着ているイメージしかない。
そんなルイが、貴族の子息らしい品のいいシンプルな服で現れたことに驚き、戸惑う。
いつも無造作に癖がついている黒髪も毛先まで艶を帯びてさらりと落ち着いている。

「ごめんな、1日に何度も俺の顔なんて見たくないわな」

ふっと微笑んだルイの目のふちがうっすらと赤らんでいた。泣きはらした者の顔だ。
胸がズキリと痛み、謝罪の言葉を頭の中で組み立て始める。

「いえ。……ソファーへ座ってください。お茶でも用意させますので」
「いらない。謝りに来たんだ」
「え……」

ルイは迷いのない歩幅でまっすぐニコスに近付いてきて、目の前に立つ。
少し手を伸ばせば届く距離に。
彼からふわりと香るのは、シトラスだと気付いた。

「さっきは取り乱して悪かった。なんか俺、いろいろ溜まってたみたいで。プティから聞いた自分の未来に、衝撃を受けたのもあったみたいだ」

言いながらへらっと笑う。
今までに何度も見てきた表情だ。
嫌悪と拒絶をわざわざ言葉にしてぶつけた時、ルイはいつもニコスに向かって今みたいに笑っていた。──でも今日は、すぐに真摯な表情になって。

「けど、考えた結果さ、やっぱり俺は父さんに死んでほしくないし、セルジオスから幸せを奪いたくもない。というか、もっと大きな話だろ、これって。この国に生きる人たちの未来の平和がかかってる」
「それは──…、」

ルイがたどり着いた結果の予想はついた。
だって彼は今、ニコスの目の前にいる。

「ニコス、俺と鍛錬してくれ。……嫌だろうけどニコスに頼みたい」

頭を下げたルイのつむじを、ニコスは食い入るように見つめて絶句した。
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