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一部
序章:それはある日の夢物語
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私たちの暮らしている国は、お世辞にも裕福であるとは言い難い。家には女性と老人、そして子供しかおらず、食べ物は配給品の品質の悪いライ芋や家族を養うにはとても足りないライ麦。服は着心地やデザインなどを度外視した、生産性重視のものばかり。娯楽や嗜好品などは殆どない、まさに戦時末期の国家の手本とも言える状況だ。
更には国際戦争法上違法なはずの、人間への魔法機械化手術さえ国が推奨する始末。その技術で女性を戦場に送り出そうとしているのだから、全く国にも呆れるものだ。
しかし、そうでもしなければ敵国に勝てない状況がここにはある。周りには列強、じりじりと下がってゆく戦線。
法の穴をくぐり抜ける勇気さえ無いのであれば、この国は存在する価値がないとでも言うように。
国民達も、勝ちだけを必死に求めている。生きる糧としている。
国は国民に押される形で、泥沼から抜け出そうと必死にもがいているのだった。
まぁ、これらの事を言葉として私の口から吐き出したとして、それは祖国を思う為ではなく、利用価値のある都合のいい建前にしかならないのだろうが。
「ドクター。私は準備できたよ。まだ調整が終わらないの? 」
数年来の友人でもある白衣を着た男は、壁そのものではないか、と思われるほどに大量に並べられた機械をせわしなく操作している。
「そうは言っても、もし機械が少しでも誤作動を起こしたら、その時点で君の意識どころか、肉体さえも消えて無くなるんだよ? ましてや数少ない友人である君の為にやってるんだ。間違えたりできるものか」
「早く戦場に出たいのに」
暗闇とも言える部屋の中で、手術台の上に寝かされて、さらに手足を拘束されている状況は、正直自分には息苦しい。
もっと開放感のある場所は無いものかとドクターに聞いてはみたが、秘密裏にやれる場所はここしか無いと言われてしまったため仕方が無いのだが。
「まーたそんな事言って。私が言えた事じゃ無いが、君はもっと命を大切にした方がいいと思うんだけど」
「ドクター、それ何回も聞いた」
「何度も言っておかないと、君はいつも自分の事を考えず突っ走るからね」
ドクターは、どうやら機械の最終調整が終わったらしく、今度はほぼ裸になっている私の体に書かれている魔法陣を、一つ一つチェックしていく。
「魔法機械化の真実を知ってから、それを自らに実行しようなんてする人、君が初めてだよ」
「当たり前だよ。私みたいな人、他にいる訳ないじゃん」
「そうかい? 君みたいな女の子、どこにだっているじゃないか」
「ドクター、私と頻繁に会いすぎてなにか大事な事忘れてない? 私はこの容姿のせいで、世間から見たら、どうあがいても『悪魔』としか言われないんだから」
今もなおドクターの眼下に写っているはずの驚くほど白い肌と紅色の瞳。そして腰あたりに広がる醜い火傷の跡は見て見ぬ振りなど出来ない程になっている。
しかしドクターはそれを淡々と眺めている。見慣れているのもあるかもしれない。
「『悪魔』だなんてとんでもない。僕にとっては君は『天使』そのものだよ」
「またそんなこと言う。そんなこと他の子に言ったら引かれるだけだよ~」
「うるさいな。君が自分の事を悪魔だなんて言うから、それを受けて言っただけだろ」
ちょっとドクターの事をからかってみる。こういう時のドクターは、顔を赤らめているから少し可愛い。
もうちょっとドクターのことをからかってみたかった。そこだけが惜しい。
だけども、時間はそれを許してはくれない。
ドクターは、魔法陣のチェックを終えたらしく、改めて私の方に向き直る。
「よし、チェックはこれで終了だ。もう一度だけ聞いておくけど、本当に君はこれでいいんだね? 」
「何回も言わせないで。これが私の望みなんだから」
ドクターと私の最後の会話。こんなもので良かっただろうか。
なんにせよ。ドクターはこれからも上手くやっていくだろうし、私の記憶が完全に消えてなくなるわけじゃない。
ドクターがどんな人間だったかぐらいは覚えてられる筈だ。
「じゃあ、開始するよ。麻酔術式編んでいるけれど、痛いかもしれないから、そこは諦めて耐えてくれ」
「うん。またね、ドクター」
「・・・ああ、またねだ。シーナ」
そう言ってドクターは壁の機会に取り付けられたレバーを引いた。
ーー魔術機械化術式起動、精霊同期確認。反転術式、起動ーー
だんだんと意識が溶けて消えていく感覚が押し寄せる。まるで、地獄へと私を誘うように。
ーーマルクト、確認。イェソド、確認。
いっそこの感覚に身を任せてしまえば楽になれるのかもしれない。
だけど、私はそうなるわけにはいかない。
ーーホド、確認。ネツァク、確認。ティファレト、確認。
死んだまま今日を迎えるなんて、明日を迎える足がないまま時間を進めることなんて、私自身が絶対に許さない。
ーーゲブラー、確認。ケセド、確認。
だから、私の最初で最期の望みを叶える為に、私は光を手に入れる。
ーービナー、確認。コクマー、確認。
そして、あの大切だったあの頃に、きっと戻って見せるのだ。
ーーケテル、未確認。
そう、きっと。
そうして眩いほどの光と共に、私の意識は弾け飛んだ。
◯月▲日、ライブニッツ帝国内の廃棄された軍事施設にて、死傷者数千人の未曾有の大爆発が起こった。
国の発表によると、敵国の巨大魔法攻撃により、その一帯に魔素と呼ばれる劇毒が空中に大量に飛散したらしい。どうやら、魔素拡散の恐れがある為、現場近辺も数日中に退避しなければならないそうだ。
魔素は現場から今も発生し続けている。我が同盟国の新兵器というのも恐ろしいものだ。何も知らせずに発射したのはいささか問題になるだろうが、勝利すればなんとかなるだろう。
一方、民衆には帝国の新兵器開発中の事故ではないか、という噂も出回っている。一体誰が流したのかわからない噂だが、もし本当ならば、最悪私の首が飛ぶので流石に勘弁してもらいたい。
魔素から逃れるものの、この地域に残り続ける、と言った一部の連中は、魔法を駆使しながら大急ぎで地中を掘っているらしい。魔素はどうやら地下に入り込まない事は帝国の研究機関の調べでは確実なのだそうだ。
私はとっととここからおさらばするつもりだ。政府からの帰還命令も出ている。これ以上帝国の情報吸い取ったって良いことは無いだろう。
書けることはこのくらいの為、そろそろ筆を置き、帰国の支度をする事とする。
ーアンドリュー・デイビス の手記ー
更には国際戦争法上違法なはずの、人間への魔法機械化手術さえ国が推奨する始末。その技術で女性を戦場に送り出そうとしているのだから、全く国にも呆れるものだ。
しかし、そうでもしなければ敵国に勝てない状況がここにはある。周りには列強、じりじりと下がってゆく戦線。
法の穴をくぐり抜ける勇気さえ無いのであれば、この国は存在する価値がないとでも言うように。
国民達も、勝ちだけを必死に求めている。生きる糧としている。
国は国民に押される形で、泥沼から抜け出そうと必死にもがいているのだった。
まぁ、これらの事を言葉として私の口から吐き出したとして、それは祖国を思う為ではなく、利用価値のある都合のいい建前にしかならないのだろうが。
「ドクター。私は準備できたよ。まだ調整が終わらないの? 」
数年来の友人でもある白衣を着た男は、壁そのものではないか、と思われるほどに大量に並べられた機械をせわしなく操作している。
「そうは言っても、もし機械が少しでも誤作動を起こしたら、その時点で君の意識どころか、肉体さえも消えて無くなるんだよ? ましてや数少ない友人である君の為にやってるんだ。間違えたりできるものか」
「早く戦場に出たいのに」
暗闇とも言える部屋の中で、手術台の上に寝かされて、さらに手足を拘束されている状況は、正直自分には息苦しい。
もっと開放感のある場所は無いものかとドクターに聞いてはみたが、秘密裏にやれる場所はここしか無いと言われてしまったため仕方が無いのだが。
「まーたそんな事言って。私が言えた事じゃ無いが、君はもっと命を大切にした方がいいと思うんだけど」
「ドクター、それ何回も聞いた」
「何度も言っておかないと、君はいつも自分の事を考えず突っ走るからね」
ドクターは、どうやら機械の最終調整が終わったらしく、今度はほぼ裸になっている私の体に書かれている魔法陣を、一つ一つチェックしていく。
「魔法機械化の真実を知ってから、それを自らに実行しようなんてする人、君が初めてだよ」
「当たり前だよ。私みたいな人、他にいる訳ないじゃん」
「そうかい? 君みたいな女の子、どこにだっているじゃないか」
「ドクター、私と頻繁に会いすぎてなにか大事な事忘れてない? 私はこの容姿のせいで、世間から見たら、どうあがいても『悪魔』としか言われないんだから」
今もなおドクターの眼下に写っているはずの驚くほど白い肌と紅色の瞳。そして腰あたりに広がる醜い火傷の跡は見て見ぬ振りなど出来ない程になっている。
しかしドクターはそれを淡々と眺めている。見慣れているのもあるかもしれない。
「『悪魔』だなんてとんでもない。僕にとっては君は『天使』そのものだよ」
「またそんなこと言う。そんなこと他の子に言ったら引かれるだけだよ~」
「うるさいな。君が自分の事を悪魔だなんて言うから、それを受けて言っただけだろ」
ちょっとドクターの事をからかってみる。こういう時のドクターは、顔を赤らめているから少し可愛い。
もうちょっとドクターのことをからかってみたかった。そこだけが惜しい。
だけども、時間はそれを許してはくれない。
ドクターは、魔法陣のチェックを終えたらしく、改めて私の方に向き直る。
「よし、チェックはこれで終了だ。もう一度だけ聞いておくけど、本当に君はこれでいいんだね? 」
「何回も言わせないで。これが私の望みなんだから」
ドクターと私の最後の会話。こんなもので良かっただろうか。
なんにせよ。ドクターはこれからも上手くやっていくだろうし、私の記憶が完全に消えてなくなるわけじゃない。
ドクターがどんな人間だったかぐらいは覚えてられる筈だ。
「じゃあ、開始するよ。麻酔術式編んでいるけれど、痛いかもしれないから、そこは諦めて耐えてくれ」
「うん。またね、ドクター」
「・・・ああ、またねだ。シーナ」
そう言ってドクターは壁の機会に取り付けられたレバーを引いた。
ーー魔術機械化術式起動、精霊同期確認。反転術式、起動ーー
だんだんと意識が溶けて消えていく感覚が押し寄せる。まるで、地獄へと私を誘うように。
ーーマルクト、確認。イェソド、確認。
いっそこの感覚に身を任せてしまえば楽になれるのかもしれない。
だけど、私はそうなるわけにはいかない。
ーーホド、確認。ネツァク、確認。ティファレト、確認。
死んだまま今日を迎えるなんて、明日を迎える足がないまま時間を進めることなんて、私自身が絶対に許さない。
ーーゲブラー、確認。ケセド、確認。
だから、私の最初で最期の望みを叶える為に、私は光を手に入れる。
ーービナー、確認。コクマー、確認。
そして、あの大切だったあの頃に、きっと戻って見せるのだ。
ーーケテル、未確認。
そう、きっと。
そうして眩いほどの光と共に、私の意識は弾け飛んだ。
◯月▲日、ライブニッツ帝国内の廃棄された軍事施設にて、死傷者数千人の未曾有の大爆発が起こった。
国の発表によると、敵国の巨大魔法攻撃により、その一帯に魔素と呼ばれる劇毒が空中に大量に飛散したらしい。どうやら、魔素拡散の恐れがある為、現場近辺も数日中に退避しなければならないそうだ。
魔素は現場から今も発生し続けている。我が同盟国の新兵器というのも恐ろしいものだ。何も知らせずに発射したのはいささか問題になるだろうが、勝利すればなんとかなるだろう。
一方、民衆には帝国の新兵器開発中の事故ではないか、という噂も出回っている。一体誰が流したのかわからない噂だが、もし本当ならば、最悪私の首が飛ぶので流石に勘弁してもらいたい。
魔素から逃れるものの、この地域に残り続ける、と言った一部の連中は、魔法を駆使しながら大急ぎで地中を掘っているらしい。魔素はどうやら地下に入り込まない事は帝国の研究機関の調べでは確実なのだそうだ。
私はとっととここからおさらばするつもりだ。政府からの帰還命令も出ている。これ以上帝国の情報吸い取ったって良いことは無いだろう。
書けることはこのくらいの為、そろそろ筆を置き、帰国の支度をする事とする。
ーアンドリュー・デイビス の手記ー
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