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29 商人
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「腹へった。なあ、食い物ないか?俺も旅してる商人なんだが今食料食いきってないんだ。買い取りか物々交換とかどうだ?」
「…………口に合うか分かりません」
「なんでもいい、なきゃりゃ、草とか土とか木食うぞ」
「…………」
最近聞いた話しだ、この世界は草とか土を食べるから食事がいまいちなのだろうか…。
「分かりました」
「お!なんだこれ!綺麗だな食べられるのか?」
「…………はい」
ジゼが自分の収納空間から出した茣蓙を地面に敷いてくれたので、サンドイッチやスープに肉を炒めた物、干した果物に酢漬け野菜やお茶と果実水に果物を並べ、瓶の果物の蜂蜜漬けを手に取り初めて見たと感激しているようだった。
「食ってもいいか?」
「どうぞ…」
早速ジゼがポテトサラダのサンドイッチにぱくつく、魚の身をほぐして塩と調味料で味付けし挟んだ物、果物を細かく刻んで砂糖て煮詰めたジャム等作り方も聞いては頷く、特にジゼが気にいったのは酢漬けの野菜と蜂蜜漬けのようで瓶1つ空にし出した物も全て平らげ追加でパンとジャムと干し肉も出してようやくジゼは満足したようだ。
「いやあ、食ったな!悪いアンタの分も食べてしまったな!」
「いえ……」
「よし沢山食って悪いから……代金とこの辺りのをやる!それと他にもあるなら飯もそうだが買い取るぞ。食事代は幾らだ?」
「……?………いらないです、自分用のなので…」
「ふーん、欲ないな、アンタ。ま、俺もケチ臭いのは好きじゃないから今出した品は全部やる」
「え…それは…」
ジゼが出した物はこちらを旅人だと思ったのか、上質なマントに鞘に丁寧な細工を施した小刀と、掌大の魔石に本数冊、どれも良い値段が付く物だろう。
「ま、収納持ちだからな!仕入れは幾らでもできる、しかし時間停止は無いからなー保存食はいいな!さ、そっちも見せてくれ!金はあるぞ!」
「………入れ物とかなら…」
「ああ!幾らでも!」
「はい…」
求められたので、家にいる時は魔法で常に造っている入れ物各種、コンロも大中小、クッション、枕、コップや皿にショルダーバッグに石鹸水と石鹸、靴下、水筒、保存が効く瓶詰めの干した果物、干し肉、ジャム各種、果物を入れた飴と薬草と蜂蜜の飴等を並べればジゼが唖然としていた。
「どれ買い取りますか?」
「………全部、いや、これで幾らになる……5千万ログ…?いや、この入れ物だけでも……なあ、入れ物1つ幾らで売ってくれる?」
「500ログ…です」
「は?これ魔石組み込んでいるだろ?1つ10万ログで安いぞ、俺ならその値段で売る」
「……500ログで良いです」
「………欲がないというか、分かった。ここの品全て5千万ログで買い取る」
「え…はい」
「それでも安いぞ!もっと数が欲しい…だが俺もこれ以上金を出すと………よし!7日後にもう1度ここで会ってくれ、あんたが7日で用意したものを全て買い取る、ここに無い物や仕入れで使った代金は別に支払う」
「………………」
ギーギスやスフテスやシヴァと同じ様な話しだ、少し悩むが何かを何個用意してくれ等の注文ではなくこちらに任せるというのが良い…。
「分かりました…」
「おー感謝する!一応材料や…お、良さそうな肉がいたな。少し待っていてくれ」
「?」
ジゼが少し先に気配を感じ奥へ消えたかたと思うと、2、3分程で肩にマンモスを小さくした様な動物を担いでいた。
「解体は俺がするか?肉も美味いし骨や皮は素材として取り引きされている」
「………自分でします…」
「そうか、後は魔石だな」
こちらも収納空間を開けばジゼが入れてくれ、魔石も多く貰い革袋に入れられたログコインを一緒に確認し受け取る。
「じゃ、7日後にここで。何か仕入れたい物や欲しい物はあるか?仕入れとくぞ」
「…………本があれば」
「そうか、面白そうなものを見繕っておくぞ。ではな」
「はい…」
ジゼが転移して姿を消す、さてまずは…解体からしようとこちらも家に転移しする…ビオトープはまた7日後にでも…。
「………」
マンモスの様な生物……解体…オーズンより一回り大きいが風魔法でどうとでもなる、浄化魔法を掛け早速水を使いナイフやナタを使っていく。
「台………大きくしよう」
今日は外での解体だ、獲物は大きい台を粘土で造り、皮を剥いでいく、丁寧に無駄にしないように、内臓を破かないように切り取り骨も肉を削いで分けていく、1本1本が大きく固い。
肉を部位で分けて収納にしまい、台や道具を綺麗にしてしまい先に風呂へ入る事にした。
「コンロ…冷蔵庫…バッグ…入れ物…瓶…ベッド…クッション…枕…」
薬草風呂に浸かり、作る物を挙げていく雑貨はその位で複数…、冷蔵庫やコンロベッドなら入れ物と同じで魔法で自動に出来そうだ、この後は食料や石鹸水など作ろうか、お茶も沢山作って…。
ハーブクッキーとかも良いだろう、干し肉も多目に作って…それにしてとあの入れ物が10万ログとは驚く、でも元手は魔石位しかない。
「商人…接客」
何かを作って売るのは良い、そこに接客があるのは嫌だ…こういった販売形式なら良いのかもしれない、向いているかはわからないが、風呂から出て身体を乾かし服を着て作業に移った…。
「…………口に合うか分かりません」
「なんでもいい、なきゃりゃ、草とか土とか木食うぞ」
「…………」
最近聞いた話しだ、この世界は草とか土を食べるから食事がいまいちなのだろうか…。
「分かりました」
「お!なんだこれ!綺麗だな食べられるのか?」
「…………はい」
ジゼが自分の収納空間から出した茣蓙を地面に敷いてくれたので、サンドイッチやスープに肉を炒めた物、干した果物に酢漬け野菜やお茶と果実水に果物を並べ、瓶の果物の蜂蜜漬けを手に取り初めて見たと感激しているようだった。
「食ってもいいか?」
「どうぞ…」
早速ジゼがポテトサラダのサンドイッチにぱくつく、魚の身をほぐして塩と調味料で味付けし挟んだ物、果物を細かく刻んで砂糖て煮詰めたジャム等作り方も聞いては頷く、特にジゼが気にいったのは酢漬けの野菜と蜂蜜漬けのようで瓶1つ空にし出した物も全て平らげ追加でパンとジャムと干し肉も出してようやくジゼは満足したようだ。
「いやあ、食ったな!悪いアンタの分も食べてしまったな!」
「いえ……」
「よし沢山食って悪いから……代金とこの辺りのをやる!それと他にもあるなら飯もそうだが買い取るぞ。食事代は幾らだ?」
「……?………いらないです、自分用のなので…」
「ふーん、欲ないな、アンタ。ま、俺もケチ臭いのは好きじゃないから今出した品は全部やる」
「え…それは…」
ジゼが出した物はこちらを旅人だと思ったのか、上質なマントに鞘に丁寧な細工を施した小刀と、掌大の魔石に本数冊、どれも良い値段が付く物だろう。
「ま、収納持ちだからな!仕入れは幾らでもできる、しかし時間停止は無いからなー保存食はいいな!さ、そっちも見せてくれ!金はあるぞ!」
「………入れ物とかなら…」
「ああ!幾らでも!」
「はい…」
求められたので、家にいる時は魔法で常に造っている入れ物各種、コンロも大中小、クッション、枕、コップや皿にショルダーバッグに石鹸水と石鹸、靴下、水筒、保存が効く瓶詰めの干した果物、干し肉、ジャム各種、果物を入れた飴と薬草と蜂蜜の飴等を並べればジゼが唖然としていた。
「どれ買い取りますか?」
「………全部、いや、これで幾らになる……5千万ログ…?いや、この入れ物だけでも……なあ、入れ物1つ幾らで売ってくれる?」
「500ログ…です」
「は?これ魔石組み込んでいるだろ?1つ10万ログで安いぞ、俺ならその値段で売る」
「……500ログで良いです」
「………欲がないというか、分かった。ここの品全て5千万ログで買い取る」
「え…はい」
「それでも安いぞ!もっと数が欲しい…だが俺もこれ以上金を出すと………よし!7日後にもう1度ここで会ってくれ、あんたが7日で用意したものを全て買い取る、ここに無い物や仕入れで使った代金は別に支払う」
「………………」
ギーギスやスフテスやシヴァと同じ様な話しだ、少し悩むが何かを何個用意してくれ等の注文ではなくこちらに任せるというのが良い…。
「分かりました…」
「おー感謝する!一応材料や…お、良さそうな肉がいたな。少し待っていてくれ」
「?」
ジゼが少し先に気配を感じ奥へ消えたかたと思うと、2、3分程で肩にマンモスを小さくした様な動物を担いでいた。
「解体は俺がするか?肉も美味いし骨や皮は素材として取り引きされている」
「………自分でします…」
「そうか、後は魔石だな」
こちらも収納空間を開けばジゼが入れてくれ、魔石も多く貰い革袋に入れられたログコインを一緒に確認し受け取る。
「じゃ、7日後にここで。何か仕入れたい物や欲しい物はあるか?仕入れとくぞ」
「…………本があれば」
「そうか、面白そうなものを見繕っておくぞ。ではな」
「はい…」
ジゼが転移して姿を消す、さてまずは…解体からしようとこちらも家に転移しする…ビオトープはまた7日後にでも…。
「………」
マンモスの様な生物……解体…オーズンより一回り大きいが風魔法でどうとでもなる、浄化魔法を掛け早速水を使いナイフやナタを使っていく。
「台………大きくしよう」
今日は外での解体だ、獲物は大きい台を粘土で造り、皮を剥いでいく、丁寧に無駄にしないように、内臓を破かないように切り取り骨も肉を削いで分けていく、1本1本が大きく固い。
肉を部位で分けて収納にしまい、台や道具を綺麗にしてしまい先に風呂へ入る事にした。
「コンロ…冷蔵庫…バッグ…入れ物…瓶…ベッド…クッション…枕…」
薬草風呂に浸かり、作る物を挙げていく雑貨はその位で複数…、冷蔵庫やコンロベッドなら入れ物と同じで魔法で自動に出来そうだ、この後は食料や石鹸水など作ろうか、お茶も沢山作って…。
ハーブクッキーとかも良いだろう、干し肉も多目に作って…それにしてとあの入れ物が10万ログとは驚く、でも元手は魔石位しかない。
「商人…接客」
何かを作って売るのは良い、そこに接客があるのは嫌だ…こういった販売形式なら良いのかもしれない、向いているかはわからないが、風呂から出て身体を乾かし服を着て作業に移った…。
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