あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

第0117話 そろそろ×第0117話 《バーススカ集合国》編 緊急事態/第0117話 《アンツクイア》編 第肆拾捌幕 夜食は  

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第0117話 栄養ドリンク
「おいしいね」
「あめきれいー」
「はわー」
出来上がった飴は少々歪つな琥珀色のべっこう飴、小さめのクッキーの型を使って流し込み作った初めての飴に子ども達は喜ぶ。
少年達も商品として売り出せるようにと舵と詠斗と共に集中して取り組む、綺麗な物が出来たので後は専用の冷蔵庫に入れて冷まして瓶詰にし、後は子どもでも買いやすいように1つ50ログで売り出す事にした。
「戻った、あいつに試作を作らせたから飲んでみてくれ。鑑定は問題ない」
「お、出来たのか。本格的な栄養ドリンク剤だな」
「う…社畜時代を思い出す。よくお世話になってたな…」
大河が戻り蒐集家に作らせたのは小さな瓶に入れられた液体、手のひらサイズの瓶に透明な蓋のような物が被せられ崇幸は懐かしそうに手に取り詠斗は社畜時代を思い出して渋い表情を浮かべた。
「俺達に効果って効く?」
「状態異常無効だからな、味を見るだけになる」
「よし、さっそく…少し苦いか…でも甘みもある」
「子どもには無理かなー栄養ドリンク剤の味よりかは薬みたいな味がする」
「んー子ども用とかは無理?」
舵が首を傾げて眺めそれぞれ味を確認する、身体には良さそうだが味は薬草臭を感じた。
子どもは飲めないと詠斗達は言い大河も頷いてスマートフォンで蒐集家に連絡を取る、少々大河の秀麗な眉根を寄せつつ会話を行いすぐに通話を切って向き直る。
「この液体を飴に混ぜて子どもに舐めさせれば十分のようだ」
「流石、蒐集家さんだな。栄養ドリンクを入れた飴は高く設定しよう」
「1日何本用意出来るかな?いくらで売ろうか」
「瓶とか再利用しようか、この蓋も良いね」
「これは材料がシンプルで学院の生徒や教室の子ども達がバイトがてらに出来るような物だ、商業エリアや他の世界や国でも売るから1日20本程度だ。値段は3,000ログ程で作った生徒に1本につき1,000ログを払う。その蓋は《アストマーズ》から来た物でラップのような素材だな」
「効能的に風邪の予防や免疫力、疲労回復って鑑定に出るからな安いと思うぞ。俺にもその素材を分けて欲しいな」
大河の説明に値段や子どもにも舐めさせられると舵が喜び崇幸が頷く、鑑定も太鼓判を押したので1本3,000ログ1日18本で残り2本分で飴を作ると決定する。
「なら、早めに提出しよう。行ってくる」
「崇幸さん、俺も行こう」
崇幸と大河がギルドに向かい、詠斗と舵は栄養ドリンク剤入りの飴を作ってみる事にした…。

第0117話 《バーススカ集合国》編 緊急事態
『大変よ!ダンジョンに向かったカトゥーシュカちゃん達と連絡が取れなくなったわ!転移も出来ないの!今神々が確認しているわよ!あのダンジョンおかしいわ!』
《クリジポ》へ向かった千歳達、長のクリンジ・クリジポと対面しスマートフォンの使い方を教え、晴海達はクリンジの子ども達とお茶をしているタイミングで焦った識からの声ですぐさま遺跡に戻る事に決めた。
「私も行こう、この集合国での事象を私は把握せねばならない」
クリンジには後で連絡すると伝えサニドツノスも戻ると言い、千歳は晴海達も連れて行こうとするが空が激しく泣きラジカに晴海達を頼み、カリュシュは魔人がいた場所ならば何か分かるかもしれないと同行を希望し3名で転移した。

「え?池が消えている…」
「……これは」
「この場所は…ダンジョンではなかったのかもしれませんね」
遺跡の中のダンジョンの入り口池があった場所に転移しした所、目の前には最初からそんな物など無かったかのような地面と壁しか無かった。
「カリュシュ君、ダンジョンではなかったというのは?」
「魔力の流れを視た所、空間魔法が使われています。その入り口を通じて別の場所に転移したのかもしれません」
「グステナ君達と同じ場所かな、それなら…」
「どうでしょう、帝国のダンジョンの最下層とはまた違うと思われます。土魔法で少し土を掘ってみます」
カリュシュが考え込み土魔法を発動させ土を掘っていく、サニドツノスは無言でそれを眺めある程度深く掘った所できらりと輝く赤い拳大の鉱物が出現した。
「鑑定してみよう、何か分かるかもしれないね。……え?この世界の物じゃない?しかも生物?」
千歳が鑑定を行い疑問が出る、赤い石:《アタラクシア》ではない世界の生物…危険と表示され千歳が驚いた…。

第0117話 《アンツクイア》編 第肆拾捌幕 夜食は
「タコ焼き機ってこんな使い方が出来るのすごーい」
「お菓子も作れる、ベビーカステラとか」
「なんだよ!それ食いたいぞ」
「俺も、懐記作って」
夜すっかり辺りは暗くなり、早めの夕食の後は懐記が用意したタコ焼きプレートに油を引いて色んな具材を焼いて出来た端から食べていくスタイルで酒が進む。
フェシェスタが腸詰にチーズを掛けた物を串で刺して食べ、デザートも出来ると懐記が言えばフォンとジラが食いつき、皆各々好きな物を放り込んで行く。
『うまいな!肉が上手い!』
『そうね美味しいわ』
『果物も焼くと甘みが増します』
『はぁ、お酒がおいしいー』
少し離れた場所で魔竜や蟲の女王達もタコ焼きプレートで各々焼き、そのとなりでもちゃ達とゴーレム達もイフタークと一緒に小さく千切った餅を焼いて醤油やきなこを入れて食べている、ぎゅーとカエルもぴたりと寄り添って果物を焼いてみた物を食べていた。
「懐かしい、たこ焼きのプレート。うん、美味しい」
「たくさん食べてよ、酒もあるし」
「この55階で出た腸詰の皿、すごいな」
「うん、沢山獲った。面白かったね」
「美味だな、良い物が出た」
「これは皆喜ぶでしょう」
55階の巨大豚下半身は蛇の魔物から出たのは腸詰が減らない皿、全員喜んで何度も挑んだ階層でギーギス達は喜んでいた。
ノイズもマユラもシュリも酒を片手に串で返しては出来た物を食べる、足元には酒瓶の空やビールの缶空が大量に並び次から次へと酒を開けていく、外神がそれを集め処分しつつ宴は長く続き気が付けば夜明け皆午後過ぎまで皆寝ていた…。



あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×Play With Fate ~砂上の世界にて~
Place:10
「ここってお城みたいな場所だったのかな…」
色々な場所を散策し出た結論はこの白い建物は城だったのかもしれないという仮説を抱く、一番奥の扉に魔力を注ぎ開けると中は宝物庫、整頓されてケーズに入れられた宝飾品達が並ぶ、年代ごとに並んでいるのかはどこにもそういった表示がないので不明だがどれも宝石があしらわれたり凝った細工のアクセサリばかりで此処が王が住む城だったのかもしれないと感じた。
「うーん、貰ったら罰が当たるかな。綺麗だなー」
どれも高価な物だというのは素人の目にも分かる、手に入れたいが博物館の展示物のようで少し罪悪感を抱いた。
「もう少し散策して決めようか…奥にも扉がある」
宝物庫の奥の行き止まり白い扉が有り、せっかくだから開けてみようと手を翳し魔力を注いで扉を開いた…。
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