あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

第0111話 ウォルゾガとタナトス×第0111話 《バーススカ集合国》編 塔からの/第0111話 《アンツクイア》編 第肆拾弐幕 金が足り

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 第0111話 ウォルゾガとタナトス
「じゃ、行くか」
「はい」
朝、グローリー宅でいつものように朝食…本日のメニューはこんがり焼いた厚切りトーストとジャム、腸詰めとキノコと野菜のソテーとサラダに蒸した芋、果物とミルクが並びあっという間に無くなった後ウォルゾガがタナトスを誘い商業エリアへと向かう、ちらとチカがカーテスの横でタナトスの方を見るが特に何も言わないのでそのまま転移札を使い商業エリアに向かった。

「賑わっているな」
「増えましたからね、店も人も。それで何処に行くんですか?」
てっきりチカやイザラ達が来るのかと思ったが2名だけでの行動に些か拍子抜けしつつ、ウォルゾガに行き先を任せる。
タナトスは商業エリアの行きかう人々を眺める、雑多な人種種族、みんな表情は明るく楽しそうに買い物をし物を売っている、ウォルゾガも声を掛けられ笑顔で手を振っている。
「ここだよ、頼んだ物が出来ているんだ。来てくれ」
ウォルゾガが足を止めたのは鉱石加工と宝飾品の店、コーカスの紹介でここに店を構えている腕の良い職人達がいる店の中に入ると加工された鉱石や宝飾品が並び客たちが買い物を行っていた。
「お待ちしておりました、ウォルゾガ様。どうぞこちらへ」
「ああ」
奥から店主がにこやかに出迎えられ奥の応接室へと案内される、綺麗に整えられ花瓶には花が飾られて品の良い纏まり方をした室内のソファに座るよう促され従業員が茶を運んでくる。
「ではさっそく、今回のご注文の品ご確認下さい」
「うん、良いな。綺麗だ、タナトスは紫が似合うと思う、付けて欲しい」
店主が運んで来た黒い布が張られたトレイにの上には紫の鉱石を加工したブローチとブレスレットが置かれ、ウォルゾガが嬉しそうに頷いた。
「これをタナトスに」
「………」
「みんなで行った鉱物ダンジョンのボスを倒したドロップ品で作って貰ったんだ。家族みんなに贈るんだがこの石を見たときタナトスに似合うと思ってな、急ぎで用意して貰った」
「……そうですか、ありがとう。ブローチを付けて下さい」
「分かった……うん、良く似合う」
タナトスは暫し眺め礼を言いウォルゾガにブローチを付けて貰うよう頼み、ウォルゾガが頷いて首元のすぐ下のシャツにブローチを付けてブレスレットを嵌める、良く似合っていると満足そうにウォルゾガは笑い、店主が追加のトレイを差し出した。
「これは髪飾りな、前皇国でしてて似合っていたから。使ってくれ」
「受け取ります」
髪飾りは細かい樹木の細工に様々な鉱石を散りばめた物、タナトスは頷いてそれを上着の内側のポケットにしまい他の店も回ろうと、店主に礼を言って店を後にした。

第0111話 《バーススカ集合国》編 塔からの
『おはようーさん、晴海ちゃん。ガイドっちから懐記ちゃん達の世界の物が来たからちょっと出すよー集合国で役に立ちそうな物は譲って貰ったんだー』
『そうよー今塔っていうダンジョンみたいなのにハマってるって、そこのドロップ品がすごいのよー』
朝、晴海やラジカやイデアが起き出し収納にある食料を置いていると、千早と識からの連絡が入りゴーレム姿の千早の横の収納空間から様々な道具が出て来て晴海達は驚いた。
『これはあまりおいしくないけどパンが減らない皿、こっちはあまりおいしくない肉が減らない皿、こっちは干し肉の皿でこれが不味い酒が出る壺、こっちはパサパサの固いビスケットが無限に出る箱ー』
『懐記ちゃん達がラスクや揚げパンにしたり、お肉は揚げ物にすれば美味しいわよー。食料関係はありがたいわよね』
どれもあまりと千早が付け加えるが工夫次第でいくらでも美味しくなると教えてくれるので、晴海達もすごいと驚いている。
「1階毎ボスのみでドロップ品の価値が高い世界ですか」
「これはすごいね、確かに加工は必要かもしれないけれど主食や肉が絶え間なく出るのは良いね。カジノの景品にも欲しい所かな」
『おけ、千歳パパ。まだ移動はしないみたいだし頼んどく、後は防水撥水汚れない丈夫な布とかもあるよ』
千歳もサニドツノスも起き出し並んだ道具を眺めこれはかなりの需要が出ると踏んで外神達に追加を頼む、上の階層では家畜や動物に蟲の本も出ると言えば見てみたいと晴海達は言い、神々も運べるようにすると言い、晴海達が懐記達に礼のメッセージを送った…。

第0111話 《アンツクイア》編 第肆拾弐幕 金が足りない 
「お買い上げありがとうございます、30足で5,000万ロデでございます」
全て先ほど買い取りに出した金で支払う、150万ロデ越えの靴ばかりを購入する手持ちの金がもっとあれば買い占めたい気分だったが手持ちのログコインが使えなければこれ1軒でこの位の金額買い物が妥当だろう。
「また売ればいいよ、下層の道具でもあれだけの値段になるし」
「そうですね、千歳さん達の元にも届いていて好評です。また送って欲しいと、食料品は助かるそうです」
「ん、《アストマーズ》や《アヴィラタン》にも渡したいし」
「……んー作ってみようかな、アイテム。で、次はここね布とかカバンとか」
無限に出るアイテムは価値が高い、無論複製魔法も無効の道具達だ。
動物達も本もすごい代物だと懐記達は思う、佳月が少し考え作ってみようかと考えてながら次の目当ての服飾雑貨の店へと案内してくれた。

「そうだ、布の買い取りとか道具の買い取りもここは出来る」
「へえ、なら布とカバンとか出してみよ」
店の中には壁1面を使い巻かれた布達が隙間なく並ぶ、客も女性が多い。
「こういう高級な店では少ないけど、市場でも買い取りしてもらおう。買い取りを頼む」
「そうですね」
佳月が従業員を呼びふくよかな女性がニコニコしながらカウンターへ来るよう促す、白い布と黒い布に付与のないショルダーバッグはいくつか出せば女性の目の色が変わった。
「あらあ、これ使ったことのないカバンね!丈夫で変わった形ね!素敵。布の色も良いわ!少し待っていて」
店員に言われて店の中を周る、カバンや小物に服あり柄も入っていて細かい、色も多種に渡り揃えられていて貴族の顧客を抱えている店で質も良い、布の購入を決めて裁断して貰っていると買い取り金額が出たので会計と合わせて金額を聞くことにした…。



あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×Play With Fate ~砂上の世界にて~
Place:5 探索
「おはよ、朝ご飯食べたら探索に行こう」
目が覚めて動物達を外に出し顔と歯を磨いて外に出る、家を収納してまたいつものように鍋に具材を放り込みクラッカーを齧る、動物達が果物を運んで来てくれたのでそれも食べる、彼らの朝食も収納から出して食べていく。
「日本にいた時よりもまともな食事している…野菜も果物も食べて……カップラーメンとか食べたくなるけど無い物はないし」
出来たスープを飲みながらクラッカーを齧る、日本には美味しい物は沢山あった…それは恵まれた環境にいる人達だろうと思いながら片づけをして、余ったスープを収納空間にしまい、空を見上げれば白い月と星が朝にも関わらず輝いていた…。
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