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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
問題発症解決編059幕 善行ポイント ×第074話 切れない糸たち:まじない篇 分配/第73話 《アンツクイア》編 第伍幕 意味のない物
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問題発症解決編059幕 善行ポイント
「異界で会った日本人から善行ポイントの譲渡?」
「良いんでしょうか?」
「その人は使わないのかな?」
「今、会話は出来る?」
「良いのか?本当に」
『現在《アンツクイア》と連絡は取れません、ですが《アンツクイア》では使用不可であり。佳月様が保有しているポイント10億5478万7129は神々が通貨と交換するとの事です』
『10億!?』
風早に呼ばれテントの中に懐記から貰った家を出し、崇幸、燈火、舵、詠斗、大河が集まり風早から《アンツクイア》で出逢った日本人の報告と善行ポイントの分配について報告を受ける。
「金か…大事だな、その彼は好きな物はあるのか?造ったりもするし食べ物とかも俺のスキルの共有が出来れば」
『酒が好きだそうです』
「なら酒を贈ろう、状態異常無効があるから呑んでも身体に然程影響はないだろう?カノリ酒は酔うが」
『承知しました』
「ではお酒に合うつまみや食材を贈りますか?懐記ちゃん達がいますがより楽しめるように」
「そうだね、新たにトイちゃんにお酒も作って貰ってチーズも沢山用意しよう」
「酒なら燻製とかいいよね」
「酒か…よし、《ヴァンガー》を新たな酒の名産地にするか。異界への交易用の酒造地にしよう」
「いいじゃん!崇幸兄」
「いい!《ガルディア》の酒も人気で中々異界にまで行かないし、《アヴィラタン》のみんなにも飲んで欲しいな」
「そうですね、千景ちゃん達にもお酒やそれに合う物を贈りたいですね」
「では決まりだな、《ヴァンガー》は酒の名産地にする」
現在異界にいる日本人古橋 佳月のお陰で、領地を挙げて酒を造る事が決まった。
『では公平に皆様に善行ポイントを分配します』
第074話 切れない糸たち:まじない篇 分配
「まさか列が打ち切られるとは…」
「全然進まなかったもんねー空も待っているし、明日も孤児院に行って並ぶ」
「そうですね、予約も出来ませんし」
「おや、どうかしましたか?疲れた顔をして」
《アタラクシア号》の食堂に戻る頃にはすっかり夜になり、コーカスがワインとつまみを優雅に楽しんでいたので訳を話す。
「なるほど、刺繍の本ですか。あれは大層高価な物ですからね、商業ギルドで厳重に保管されていますね。冒険者ギルドに依頼をしては?」
「冒険者ギルドにですか?」
「ええ、商業ギルドから刺繍の本を購入したいと言えば手数料は掛かりますが運んで貰えると思いますよ。ギルドマスターかサブしか運べないと思いますが」
「裏技ですね、幾ら掛かるのか検討もつきませんね」
「それでも延々と待つよりマシでしょう?」
明日はギルドに向かおうと言う話しになり、コーカスと同じ卓に座りゴーレム達が夕食のシチューとパン、腸詰とキノコ蒸しとサラダとスープを用意していると空を抱えた綴と率が訪れ共に夕食を摂る。
「識と風早さんに呼ばれたんです」
「皆と夕食は久しぶりですね、空君とても良い子でしたよ」
「うぇん」
転移にも慣れた空が綴の腕の中で動く、晴海が受け取りゴーレムから離乳食を貰い食べさせていく。
『みんなぁ、今外神ちゃん達がいる異世界に日本人がいたのよぉ、お酒大好きミステリアス美人さん。その彼がぁ善行ポイント10億5478万7129ポイントをみんなにあげるっていうのよぉ~その代わりお金に替えるって』
『10億!?』
「その彼と話しは出来るのかな?」
『今は無理ねぇ、それでお礼に大河ちゃんが貰った領地《ヴァンガー》を異界に流す様のお酒を造る造酒地にするってぇ』
「すごいですね!それとても良いです」
「トイ君が異界にまでお酒が出せないって悩んでいましたし、良いですね」
「確かに、酒ってご褒美とか嗜好でもあるしね。飲み過ぎは良くないけど」
「……」
「あう」
「晴海さん、どうかしました?」
「ううん、なんでもない。ポイントすごいなーて」
「……お酒もいいですけど、ノンアルコールの飲み物も造るのはどうです?大河君の本を借りて」
「いいですね!」
少し浮かない表情を浮べた晴海にラジカが声を掛け、それを見た綴が提案し晴海の表情が明るくなる。
「食事が冷めてしまいますよ、シチュー美味でした」
話しに夢中になり手元の料理が冷めるとコーカスが言い、目の前の食事に集中し後で全員にポイントが分配される。
第73話 《アンツクイア》編 第伍幕 意味のない物
『崇幸達には善行ポイントの分配を伝えて置きました、それと崇幸と大河からポイントを支払い礼にと酒やつまみそれと崇幸のスキルコンビニの共有が貴方に付与されました』
『使う際は都度お金が必要なのです』
「それはそれは、嬉しい。後でじっくり確認させて貰うよ」
転移し《ノヴェリト》の入り口から少し離れた場所で神々から連絡が入り佳月は頷く、既に人の流れが多くそれに任せて国へと入る事にした。
「この街は初めてか?目的は?」
「旅商人と護衛です」
「商人証と3万ロハを」
「はい」
門は広く開かれ周囲は高い石壁が囲む、門番の兵士に目的と職業を訊ねられ佳月が答え金を支払い中へと進む。
「こんなあっさり入れんのかよ、良いのかよ」
「あっさりでもないな、これのお陰さ。前に作った物が役に立っている」
懐から出したドッグプレートのような板を見せる、これが商人証と呼ばれる物でこれがあれば大抵の都市は入街料を支払えば簡単に入れる。
「荷物とかもないのに~警戒心が薄いね」
「大して皆他人に興味も関心もないのさ、彼らもマニュアル通りの仕事をこなしているだけ。ここは市場が3つとまた入場料は掛かるけれど貴族街もある、そちらは高級品や高級な宿がある、あの城の手前がそうだね」
フェシェスタが周囲の何処か無防備な雰囲気に眺める隙がある者が多い、佳月は笑って小高い丘に座する城を指す。
「総合ギルドへ行きましょう」
「なら、南だ」
外神が買い取りを希望し、佳月の案内に従い石畳の道を歩く、こういう景色は《アタラクシア》と変わらないと皆思いながら…少し懐かしさを抱いた…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYCLOSET~可愛いは世界の中心、世界の中心で可愛いを叫ぶ~
「おまつり様に仮面を可愛くデコって…売り物も仮面も作ってと」
鼻歌交じりに家の奥の工房で作業を行う、粘土を型に入れて出来た物に色を付けて飾り付けていく。
ユラの仮面は赤く色づけしゴテゴテと色々な鉱石を付ける、街に降ろす仮面も筆を滑らせ模様を描いていく。
「老いも若きも身分も貧富もおまつりの時だけはないから…」
ユラはそう口にはする物の仮面の質で貧富の差が分ってしまう、飾り付けすればするほど料金は上がってしまう、それも込みでの祭りだとユラは言い聞かせ仮面を作る。
「前回のおまつりはステージで歌って踊って楽しかったわ、今年もみんなに楽しんでほしい」
ユラの今年の仮面の制作数は100個、いつもすぐに売り切れてしまう人気商品だった。
「後はマントと…今回の屋台はフルーツ飴とアイスとクレープ、まだまだお祭りまで時間があるけれど準備していかないとね」
休みも食事も睡眠も規則正しく行う為には、直前の準備ではなく長い期間を使っての準備が必要だ。
「うう~んこんな時間ね、お風呂に入って休みましょ。今日は果物の皮のお風呂」
眼の前の窓から見える夜空は赤い月が見える、夜も深いと椅子から立ち上がって風呂場へ向かい今日の仕事は終了、明日も頑張ろうとユラは微笑んだ…。
「異界で会った日本人から善行ポイントの譲渡?」
「良いんでしょうか?」
「その人は使わないのかな?」
「今、会話は出来る?」
「良いのか?本当に」
『現在《アンツクイア》と連絡は取れません、ですが《アンツクイア》では使用不可であり。佳月様が保有しているポイント10億5478万7129は神々が通貨と交換するとの事です』
『10億!?』
風早に呼ばれテントの中に懐記から貰った家を出し、崇幸、燈火、舵、詠斗、大河が集まり風早から《アンツクイア》で出逢った日本人の報告と善行ポイントの分配について報告を受ける。
「金か…大事だな、その彼は好きな物はあるのか?造ったりもするし食べ物とかも俺のスキルの共有が出来れば」
『酒が好きだそうです』
「なら酒を贈ろう、状態異常無効があるから呑んでも身体に然程影響はないだろう?カノリ酒は酔うが」
『承知しました』
「ではお酒に合うつまみや食材を贈りますか?懐記ちゃん達がいますがより楽しめるように」
「そうだね、新たにトイちゃんにお酒も作って貰ってチーズも沢山用意しよう」
「酒なら燻製とかいいよね」
「酒か…よし、《ヴァンガー》を新たな酒の名産地にするか。異界への交易用の酒造地にしよう」
「いいじゃん!崇幸兄」
「いい!《ガルディア》の酒も人気で中々異界にまで行かないし、《アヴィラタン》のみんなにも飲んで欲しいな」
「そうですね、千景ちゃん達にもお酒やそれに合う物を贈りたいですね」
「では決まりだな、《ヴァンガー》は酒の名産地にする」
現在異界にいる日本人古橋 佳月のお陰で、領地を挙げて酒を造る事が決まった。
『では公平に皆様に善行ポイントを分配します』
第074話 切れない糸たち:まじない篇 分配
「まさか列が打ち切られるとは…」
「全然進まなかったもんねー空も待っているし、明日も孤児院に行って並ぶ」
「そうですね、予約も出来ませんし」
「おや、どうかしましたか?疲れた顔をして」
《アタラクシア号》の食堂に戻る頃にはすっかり夜になり、コーカスがワインとつまみを優雅に楽しんでいたので訳を話す。
「なるほど、刺繍の本ですか。あれは大層高価な物ですからね、商業ギルドで厳重に保管されていますね。冒険者ギルドに依頼をしては?」
「冒険者ギルドにですか?」
「ええ、商業ギルドから刺繍の本を購入したいと言えば手数料は掛かりますが運んで貰えると思いますよ。ギルドマスターかサブしか運べないと思いますが」
「裏技ですね、幾ら掛かるのか検討もつきませんね」
「それでも延々と待つよりマシでしょう?」
明日はギルドに向かおうと言う話しになり、コーカスと同じ卓に座りゴーレム達が夕食のシチューとパン、腸詰とキノコ蒸しとサラダとスープを用意していると空を抱えた綴と率が訪れ共に夕食を摂る。
「識と風早さんに呼ばれたんです」
「皆と夕食は久しぶりですね、空君とても良い子でしたよ」
「うぇん」
転移にも慣れた空が綴の腕の中で動く、晴海が受け取りゴーレムから離乳食を貰い食べさせていく。
『みんなぁ、今外神ちゃん達がいる異世界に日本人がいたのよぉ、お酒大好きミステリアス美人さん。その彼がぁ善行ポイント10億5478万7129ポイントをみんなにあげるっていうのよぉ~その代わりお金に替えるって』
『10億!?』
「その彼と話しは出来るのかな?」
『今は無理ねぇ、それでお礼に大河ちゃんが貰った領地《ヴァンガー》を異界に流す様のお酒を造る造酒地にするってぇ』
「すごいですね!それとても良いです」
「トイ君が異界にまでお酒が出せないって悩んでいましたし、良いですね」
「確かに、酒ってご褒美とか嗜好でもあるしね。飲み過ぎは良くないけど」
「……」
「あう」
「晴海さん、どうかしました?」
「ううん、なんでもない。ポイントすごいなーて」
「……お酒もいいですけど、ノンアルコールの飲み物も造るのはどうです?大河君の本を借りて」
「いいですね!」
少し浮かない表情を浮べた晴海にラジカが声を掛け、それを見た綴が提案し晴海の表情が明るくなる。
「食事が冷めてしまいますよ、シチュー美味でした」
話しに夢中になり手元の料理が冷めるとコーカスが言い、目の前の食事に集中し後で全員にポイントが分配される。
第73話 《アンツクイア》編 第伍幕 意味のない物
『崇幸達には善行ポイントの分配を伝えて置きました、それと崇幸と大河からポイントを支払い礼にと酒やつまみそれと崇幸のスキルコンビニの共有が貴方に付与されました』
『使う際は都度お金が必要なのです』
「それはそれは、嬉しい。後でじっくり確認させて貰うよ」
転移し《ノヴェリト》の入り口から少し離れた場所で神々から連絡が入り佳月は頷く、既に人の流れが多くそれに任せて国へと入る事にした。
「この街は初めてか?目的は?」
「旅商人と護衛です」
「商人証と3万ロハを」
「はい」
門は広く開かれ周囲は高い石壁が囲む、門番の兵士に目的と職業を訊ねられ佳月が答え金を支払い中へと進む。
「こんなあっさり入れんのかよ、良いのかよ」
「あっさりでもないな、これのお陰さ。前に作った物が役に立っている」
懐から出したドッグプレートのような板を見せる、これが商人証と呼ばれる物でこれがあれば大抵の都市は入街料を支払えば簡単に入れる。
「荷物とかもないのに~警戒心が薄いね」
「大して皆他人に興味も関心もないのさ、彼らもマニュアル通りの仕事をこなしているだけ。ここは市場が3つとまた入場料は掛かるけれど貴族街もある、そちらは高級品や高級な宿がある、あの城の手前がそうだね」
フェシェスタが周囲の何処か無防備な雰囲気に眺める隙がある者が多い、佳月は笑って小高い丘に座する城を指す。
「総合ギルドへ行きましょう」
「なら、南だ」
外神が買い取りを希望し、佳月の案内に従い石畳の道を歩く、こういう景色は《アタラクシア》と変わらないと皆思いながら…少し懐かしさを抱いた…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYCLOSET~可愛いは世界の中心、世界の中心で可愛いを叫ぶ~
「おまつり様に仮面を可愛くデコって…売り物も仮面も作ってと」
鼻歌交じりに家の奥の工房で作業を行う、粘土を型に入れて出来た物に色を付けて飾り付けていく。
ユラの仮面は赤く色づけしゴテゴテと色々な鉱石を付ける、街に降ろす仮面も筆を滑らせ模様を描いていく。
「老いも若きも身分も貧富もおまつりの時だけはないから…」
ユラはそう口にはする物の仮面の質で貧富の差が分ってしまう、飾り付けすればするほど料金は上がってしまう、それも込みでの祭りだとユラは言い聞かせ仮面を作る。
「前回のおまつりはステージで歌って踊って楽しかったわ、今年もみんなに楽しんでほしい」
ユラの今年の仮面の制作数は100個、いつもすぐに売り切れてしまう人気商品だった。
「後はマントと…今回の屋台はフルーツ飴とアイスとクレープ、まだまだお祭りまで時間があるけれど準備していかないとね」
休みも食事も睡眠も規則正しく行う為には、直前の準備ではなく長い期間を使っての準備が必要だ。
「うう~んこんな時間ね、お風呂に入って休みましょ。今日は果物の皮のお風呂」
眼の前の窓から見える夜空は赤い月が見える、夜も深いと椅子から立ち上がって風呂場へ向かい今日の仕事は終了、明日も頑張ろうとユラは微笑んだ…。
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