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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
問題発症解決編058幕 ダンジョンの裏 ×第073話 切れない糸たち:まじない篇 商業ギルド/第73話 《アンツクイア》編 第泗幕 朝っぱ
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問題発症解決編058幕 ダンジョンの裏
「……ウタフノス……ごきげんよう、今日も佳き日ですよ」
若々しい大木の根本で眠る男の元へ白き者は赴く、風は歌い大木から舞う若葉と可憐な花々は風に流され舞いながら男の身体へと落ち吸い込まれていく。
「……ここにお客様が来ました、間も無くこの場所に気付くでしょう。挨拶をしましょう、貴方の×であり×でもあり私の×と×である者達。私はいつだって全ての魔人の幸せを願っています」
「……うーん」
「なんかあるんだけど」
「更なる深層に行けば解るでしょうね」
ドゥ、犬、メンルェトが50階層目で周囲から感じる違和感を増々募らせていく、出て来る魔物は単調でドロップ品もボス以外は希少な物も無く《アタラクシア》の有り触れたダンジョンの1つといった風だった。
「神々も魔王も魔人もこのダンジョンに違和感はあるが解らないというし、年単位での調査も視野に入れておこう」
フィズが向かってくる炎を纏った石礫を42階層のボス戦でドロップした盾で弾く、ダンジョンでドロップ品を使いどれ程の耐久性があるのか調べるのも調査の内と確認している。
「……誰か破壊魔法って使える?」
「このダンジョンを壊すのか?」
「いや、この階層上の階層よりも狭いんだよ。壁に何かあるのかって」
「……この壁に何か掛けられていますね…これは魔術」
土壁を確認しているドゥが手の甲で叩き破壊魔法を使ってみようという提案を出す、犬とメンルェトがが壁を触り撫でて文字が刻まれている事にメンルェトが気づく。
「破壊魔法では壊せません、魔法より魔術の方が手を掛け時間を掛け構築している為に魔法では壊せません……そしてこのダンジョン四千年前から存在している」
「そうか、ではラダカに来て貰おう。引き続き我々は下層へ」
「そうだな下がどうなっているかも気になるし」
「大河達に四千年前にこの場所に何があったか調べて貰うか」
四千年前の最期の魔人であり魔術に触れた過去があるラダカを呼ぶ事にし、フィズ達は引き続き下層へドゥが大河にラインを送り先へ進んだ。
第073話 切れない糸たち:まじない篇 商業ギルド
「刺繍の図案の本か、いいね」
「とっても高価なんだって、大河さんも来れたら良かったのに」
「いつでも来られますよ、中継器もありますし」
朝、率達は商業エリアの店へに戻り千歳と晴海とラジカで商業エリアに向かった、朝の市場も賑わい活気がある朝の時間か冒険者達が朝食を食べている姿も見かける。
孤児院の無人販売も始まり、商業ギルドでの購入が済めばこの町を出る、小さい町だが人口密度は高い、大荷物を抱えた旅人や商人達らしい人々の流れがある古い建物の中に入れば中は混雑している。
「賑やかだね」
「買い取りや大口の購入品、商業ギルドの依頼で混雑していますね」
「小さな子もいる」
いくつもある窓口は列をなし、列の中には小さな子どもが薬草を握り待っている。
「本の購入が出来る窓口はどこでも良いのかな」
「そうですね、どの窓口にも何を扱っているか書いていませんね」
商業エリアのギルドは全て窓口が分かれ日本の様に番号札のシステムを取り入れ、座って待てるようにも混んでいる場合は予約も出来他の用事を済ませてから戻って来られるようにしている。
商業エリアで商売をしている国のギルドもこの方法を取り入れ、こうした行列は少なくなったと効率化が図られているのでこういうギルドの混雑振りに千歳も晴海も慣れないが並ぶ事にした。
「おい、なんでこれがこの値段なんだ!」
「状態が悪いのこの値段以上の金額は出せません」
「依頼の薬草ですが、これはよく似ていますが全く別の物です」
「はあ、同じだろ?」
「おいこの間はこれはこの値段だった!どうして高くなるんだ」
「今回は仕入れ値がこの値段だったのと急ぎの依頼だったので値段が上がっています」
窓口では怒号が何処も彼処も飛び交う、買い取りに関しては基準を設けあらかじめ説明し受ける窓口で差が出ないよう商業エリアのギルドでは基準をリスト化して窓口に置いて、客とすり合わせながら買い取りを進める、購入もそうだ事前に急ぎの場合や遅延仕入れ値により価格は変わると納得して貰ってから依頼を出す様にと…これでは列は進まないかと千歳と晴海とラジカは手持ち無沙汰で鉱石で小さいゴーレムを造って待っていた…。
第73話 《アンツクイア》編 第泗幕 朝っぱらから…
「おはよう、朝風呂に入ったよ贅沢だ」
「おはよ、って朝から酒かよ」
「水みたいな物」
朝、食堂で風呂に入って来た佳月を迎えるジラとイシュター、懐記と外神とノイズやチェカにフェシェスタが朝食の準備をしている中、佳月は早速日本酒のお湯割りを飲みジラもそれに倣う。
「ジラ…」
「いや、だってほら佳月も吞んでるし」
「イシュターさんもどうかな?日本酒のお湯割り中々いけるから、それと日本の文化(?)には朝飲みという物もあるんだ。さ、お茶割や梅干しとお湯で割るのもあるよ」
「……そうか、無碍には出来ないな。梅干しで」
イシュターが隣で呆れながら佳月がニコニコと懐記から貰った梅干しでお湯割りを作り出す、そうして朝から酒を呑んでいればマユラとシュリも加わり朝食後は観光の前に宴会が始まってしまう。
「程々にしてよ」
「そうだぞ」
ギーギスとナチェが呆れながら出来た朝食を運び、イフタークはご飯と味噌汁をよそいウズラがそれ運んで懐記達も座り朝食が始まった。
「ふう、ごちそうさまでした」
数種類の焼き魚と卵焼き、肉と野菜を蒸した物と漬物と飯と味噌汁に酒かお茶と言った朝食を良く味わい少し休憩してから皆で商業国家《ノヴェリト》へ向かう。
「異界の道具興味ある!」
「食べ物」
「大きな国なんだろ?楽しみだな」
「まあ。大きな国だね、治安は普通かな。最近あまり大きな国とかに行かないから今はどうなっているか分からないし、行こうか」
異界の大きな都市にはしゃぐ面々、佳月は苦笑いを浮かべ転移を発動させる景色が揺らぎその場か全員が移動した。
「まさかこれ程とは…」
「何をすれば百数十年でこれだけのポイントを…」
「すごい…苦労…大変」
「彼はこの世界を救ったかもしれないなのです」
《神の庭》佳月のポイントを確認した神々が驚愕する、ここまでのポイントを稼ぐ為にどれ程の事をし奇跡を起こしたのか…《アユズラーグ》の神も目の前のポイントに顎を撫でた。
古橋 佳月 善行ポイント:10億5478万7129ポイント…
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYCLOSET~可愛いは世界の中心、世界の中心で可愛いを叫ぶ~
「採取してたらお昼ご飯食べそこなっちゃった」
家に戻り収納に入れた焼き立てパンとキノコのスープとお茶で遅めの昼食を済ませる、なるべく規則正しい生活を心掛け食事もどんなに忙しくても3食摂ると決めている。
「うん、収納って本当助かるわ。食べ物を無駄にしなくて済むもの」
食器をキッチンの水場で洗い、早速採取した物を加工していく。
「果物はジャムとドライフルーツね…薬草は干して…」
ユラは同時にいくつもの作業を行う、1人で店を運営している癖だ。
キッチンのコンロは平らにした石に魔石を入れ魔力を調整し火力を制御し鍋を置き採取した木の実を煎っていく、その間に果物を良く洗って鍋にいれて砂糖で煮詰めていく。
商人から買った小麦粉と塩と水を混ぜ生地を焼きパンケーキを焼いていく、風魔法で果物を乾かし白い清潔な布の上に並べ天井から差し込む陽の光が当たる場所へ置く。
「パンケーキは備蓄として沢山焼いて…蜂蜜があれば良かったけど今回は無かったから…商品を作って街に売りに行こうかしら」
薬草はいくつか纏め紐で束ねて壁の掛け置きに掛け、花はまずは花瓶に生けてテーブルに置く、テーブルが華やかになると気分も華やいだ。
「うん、いいわ。さ、後はジャムとパンケーキを焼いて…仕事しましょ」
結局いつも休日を設けても仕事をしてしまう、やりたい事が沢山あるユラだった…。
「……ウタフノス……ごきげんよう、今日も佳き日ですよ」
若々しい大木の根本で眠る男の元へ白き者は赴く、風は歌い大木から舞う若葉と可憐な花々は風に流され舞いながら男の身体へと落ち吸い込まれていく。
「……ここにお客様が来ました、間も無くこの場所に気付くでしょう。挨拶をしましょう、貴方の×であり×でもあり私の×と×である者達。私はいつだって全ての魔人の幸せを願っています」
「……うーん」
「なんかあるんだけど」
「更なる深層に行けば解るでしょうね」
ドゥ、犬、メンルェトが50階層目で周囲から感じる違和感を増々募らせていく、出て来る魔物は単調でドロップ品もボス以外は希少な物も無く《アタラクシア》の有り触れたダンジョンの1つといった風だった。
「神々も魔王も魔人もこのダンジョンに違和感はあるが解らないというし、年単位での調査も視野に入れておこう」
フィズが向かってくる炎を纏った石礫を42階層のボス戦でドロップした盾で弾く、ダンジョンでドロップ品を使いどれ程の耐久性があるのか調べるのも調査の内と確認している。
「……誰か破壊魔法って使える?」
「このダンジョンを壊すのか?」
「いや、この階層上の階層よりも狭いんだよ。壁に何かあるのかって」
「……この壁に何か掛けられていますね…これは魔術」
土壁を確認しているドゥが手の甲で叩き破壊魔法を使ってみようという提案を出す、犬とメンルェトがが壁を触り撫でて文字が刻まれている事にメンルェトが気づく。
「破壊魔法では壊せません、魔法より魔術の方が手を掛け時間を掛け構築している為に魔法では壊せません……そしてこのダンジョン四千年前から存在している」
「そうか、ではラダカに来て貰おう。引き続き我々は下層へ」
「そうだな下がどうなっているかも気になるし」
「大河達に四千年前にこの場所に何があったか調べて貰うか」
四千年前の最期の魔人であり魔術に触れた過去があるラダカを呼ぶ事にし、フィズ達は引き続き下層へドゥが大河にラインを送り先へ進んだ。
第073話 切れない糸たち:まじない篇 商業ギルド
「刺繍の図案の本か、いいね」
「とっても高価なんだって、大河さんも来れたら良かったのに」
「いつでも来られますよ、中継器もありますし」
朝、率達は商業エリアの店へに戻り千歳と晴海とラジカで商業エリアに向かった、朝の市場も賑わい活気がある朝の時間か冒険者達が朝食を食べている姿も見かける。
孤児院の無人販売も始まり、商業ギルドでの購入が済めばこの町を出る、小さい町だが人口密度は高い、大荷物を抱えた旅人や商人達らしい人々の流れがある古い建物の中に入れば中は混雑している。
「賑やかだね」
「買い取りや大口の購入品、商業ギルドの依頼で混雑していますね」
「小さな子もいる」
いくつもある窓口は列をなし、列の中には小さな子どもが薬草を握り待っている。
「本の購入が出来る窓口はどこでも良いのかな」
「そうですね、どの窓口にも何を扱っているか書いていませんね」
商業エリアのギルドは全て窓口が分かれ日本の様に番号札のシステムを取り入れ、座って待てるようにも混んでいる場合は予約も出来他の用事を済ませてから戻って来られるようにしている。
商業エリアで商売をしている国のギルドもこの方法を取り入れ、こうした行列は少なくなったと効率化が図られているのでこういうギルドの混雑振りに千歳も晴海も慣れないが並ぶ事にした。
「おい、なんでこれがこの値段なんだ!」
「状態が悪いのこの値段以上の金額は出せません」
「依頼の薬草ですが、これはよく似ていますが全く別の物です」
「はあ、同じだろ?」
「おいこの間はこれはこの値段だった!どうして高くなるんだ」
「今回は仕入れ値がこの値段だったのと急ぎの依頼だったので値段が上がっています」
窓口では怒号が何処も彼処も飛び交う、買い取りに関しては基準を設けあらかじめ説明し受ける窓口で差が出ないよう商業エリアのギルドでは基準をリスト化して窓口に置いて、客とすり合わせながら買い取りを進める、購入もそうだ事前に急ぎの場合や遅延仕入れ値により価格は変わると納得して貰ってから依頼を出す様にと…これでは列は進まないかと千歳と晴海とラジカは手持ち無沙汰で鉱石で小さいゴーレムを造って待っていた…。
第73話 《アンツクイア》編 第泗幕 朝っぱらから…
「おはよう、朝風呂に入ったよ贅沢だ」
「おはよ、って朝から酒かよ」
「水みたいな物」
朝、食堂で風呂に入って来た佳月を迎えるジラとイシュター、懐記と外神とノイズやチェカにフェシェスタが朝食の準備をしている中、佳月は早速日本酒のお湯割りを飲みジラもそれに倣う。
「ジラ…」
「いや、だってほら佳月も吞んでるし」
「イシュターさんもどうかな?日本酒のお湯割り中々いけるから、それと日本の文化(?)には朝飲みという物もあるんだ。さ、お茶割や梅干しとお湯で割るのもあるよ」
「……そうか、無碍には出来ないな。梅干しで」
イシュターが隣で呆れながら佳月がニコニコと懐記から貰った梅干しでお湯割りを作り出す、そうして朝から酒を呑んでいればマユラとシュリも加わり朝食後は観光の前に宴会が始まってしまう。
「程々にしてよ」
「そうだぞ」
ギーギスとナチェが呆れながら出来た朝食を運び、イフタークはご飯と味噌汁をよそいウズラがそれ運んで懐記達も座り朝食が始まった。
「ふう、ごちそうさまでした」
数種類の焼き魚と卵焼き、肉と野菜を蒸した物と漬物と飯と味噌汁に酒かお茶と言った朝食を良く味わい少し休憩してから皆で商業国家《ノヴェリト》へ向かう。
「異界の道具興味ある!」
「食べ物」
「大きな国なんだろ?楽しみだな」
「まあ。大きな国だね、治安は普通かな。最近あまり大きな国とかに行かないから今はどうなっているか分からないし、行こうか」
異界の大きな都市にはしゃぐ面々、佳月は苦笑いを浮かべ転移を発動させる景色が揺らぎその場か全員が移動した。
「まさかこれ程とは…」
「何をすれば百数十年でこれだけのポイントを…」
「すごい…苦労…大変」
「彼はこの世界を救ったかもしれないなのです」
《神の庭》佳月のポイントを確認した神々が驚愕する、ここまでのポイントを稼ぐ為にどれ程の事をし奇跡を起こしたのか…《アユズラーグ》の神も目の前のポイントに顎を撫でた。
古橋 佳月 善行ポイント:10億5478万7129ポイント…
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家に戻り収納に入れた焼き立てパンとキノコのスープとお茶で遅めの昼食を済ませる、なるべく規則正しい生活を心掛け食事もどんなに忙しくても3食摂ると決めている。
「うん、収納って本当助かるわ。食べ物を無駄にしなくて済むもの」
食器をキッチンの水場で洗い、早速採取した物を加工していく。
「果物はジャムとドライフルーツね…薬草は干して…」
ユラは同時にいくつもの作業を行う、1人で店を運営している癖だ。
キッチンのコンロは平らにした石に魔石を入れ魔力を調整し火力を制御し鍋を置き採取した木の実を煎っていく、その間に果物を良く洗って鍋にいれて砂糖で煮詰めていく。
商人から買った小麦粉と塩と水を混ぜ生地を焼きパンケーキを焼いていく、風魔法で果物を乾かし白い清潔な布の上に並べ天井から差し込む陽の光が当たる場所へ置く。
「パンケーキは備蓄として沢山焼いて…蜂蜜があれば良かったけど今回は無かったから…商品を作って街に売りに行こうかしら」
薬草はいくつか纏め紐で束ねて壁の掛け置きに掛け、花はまずは花瓶に生けてテーブルに置く、テーブルが華やかになると気分も華やいだ。
「うん、いいわ。さ、後はジャムとパンケーキを焼いて…仕事しましょ」
結局いつも休日を設けても仕事をしてしまう、やりたい事が沢山あるユラだった…。
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