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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
問題発症解決編054幕 お誘い ×第069話 切れない糸たち:まじない篇 涙の裏/第69話 《アンツクイア》編 開幕 日本人
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問題発症解決編054幕 犬も食わない
朝、早速エディズはカトゥーシュカ達と犬のパーティに加わり44階層目を探索する、この階層は透明な魔物達が襲い掛かり気配でそれを討つ、エディズは槍で周囲を薙ぎ払い、カトゥーシュカと犬は剣を使いツァースとアガニータは魔法で応戦する。
「こんなダンジョン初めてだ」
「そうだな、深いし底が知れない。不気味だな」
エディズと犬もこのダンジョンに違和感を感じながら先へ進む、カトゥーシュカは無表情だが周囲の魔物達を倒したアガニータが笑みを浮べカトゥーシュカの腕に自分の腕を絡ませれば、ツァースも空いた腕に絡ませた。
「すごいなーあんな美人達両手に…」
「すごいはすごいが、なんかこう…修羅場?いや違うか、カトゥーシュカが上手く立ち回っていくのかな」
「………」
「旦那様、今夜はカジノですから程々にしましょう」
「婿殿ならば問題ない、だが、休息も必要か」
「そうだな」
犬とエディズが前を行き後ろのカトゥーシュカ達の雰囲気に声を潜める、カトゥーシュカは短く返すが2名とも嬉しそうだ。
「カジノ、俺も今夜トラングに頼まれてるから行くんだけど。エディズも行かない?仕事、いいだろ?副支配人」
「是非、客が多く人手が必要だ。報酬も弾む」
「行く、いいね!なら先に仕事の流れ教えて欲しい」
「そうですね、今日はこの辺にして《ガルディア》に戻りましょう。エディズ殿の制服も用意しますよ」
「私は仕事前に湯浴みがしたい」
「では、戻ろう」
犬の誘いにエディズが乗りカトゥーシュカ達も歓迎する、44階層の探索もそこそこに《ガルディア》へと引き上げて行った。
『うにょん』
「おいしい?タマちゃん」
『うにょん』
「弟、試作はこれ位で良いだろう?」
「うん、お兄ちゃん」
皇国の皇城のすぐ側に構えたグローリーのお菓子屋、色々試行錯誤し体を小さくして遊びに来たタマちゃんにも試食を頼めば美味しいと喜んでいる、エプロンを身につけたメシュレラが厨房から顔を出す。
「明日オープンだな、この店の商品棚に時間停止魔法を組み込んだ魔石を埋めているからいつでも焼き立てを提供出来る、準備も問題ない」
「うん…」
小さなお菓子屋の店内の棚にはドーナツや量り売りのクッキー、木の実の砂糖掛けに自家製酵母で作った子ども達用の小さなパンが並び、レジの隣にはアイスのショーケースが置かれていた。
『うにょん』
「タマのカフェも問題ないな、イザラ達のカフェも良いがこちらも負けてはいられない」
「どっちも良いカフェ…」
「そうだな、明日はバルタルやカイネ、ドラゴン達が手伝いに来るからな」
「うん」
「さ、家に帰るぞ」
『うにょん』
「タマちゃん、明日はよろしくね…」
『うにょんうにょん』
タマはぴょんぴょんと跳ねて店の隣で元の大きさに戻り、グローリーとメシュレラは家へと戻る、明日子ども達の喜ぶ顔が見られるとグローリーは楽しみにしていた。
第069話 切れない糸たち:まじない篇 涙の裏
「良かった…ありがとうございます…本当に」
透明な棺の中、花に埋もれて眠るように亡くなっている少女に縋り院長が激しく泣く、アンはその院長の肩に手を置き、他の少女達もハンカチで目元を拭う、子ども達にはお墓を造りそこに花を植えて貰うと決め別れを惜しんだ後にラジカが用意したテントの中で火葬を行う、院長が最後に少女の手に丁寧に刺した刺繍のハンカチを置き距離を取る、コーカスがそのハンカチを見て視線を逸らす。
「離れて下さい…私が…この子を」
アンが火魔法で棺を燃やしていく、千歳達は暫し黙とうを捧げテントから出て燃え尽きるのを待った。
晴海がアンの方を見ると一筋の涙を流し目を伏せる。
「ありがとうございます、綺麗な姿のあの子を見送る事が出来ました」
「いえ」
「骨は私に拾わせて下さい」
「テントはそちらに差し上げます」
「ありがとうございます」
暫しそうして過ごしアンが深く頭を下げ後は此方にと、ラジカがテントを譲る事にし明日再度此処を訪れ店を任せて発つと決め、《アタラクシア号》へ戻る。
「……これを回収出来ないと困りますからね」
「なるほど、だからあのハンカチですか?」
「コーカス…」
「今回は何を学んでいるんです?」
「友情だ」
「これはこれは」
テント中燃え尽きた棺周辺で目当ての物を見つけアンが回収すれば背後じゃらコーカスが笑みを浮べ佇んでいる、更にその背後には少年…自らを蒐刻魔王その2と名乗る少年が立ち恭しくコーカスが頭を下げた。
「あのハンカチは隠蔽魔法が仕組まれていましたね、彼らに鑑定されても良い様にですか?しないと思いますよ、死者を冒涜すると」
「念には念てやつだ」
「そうですか、この国はまだいるんです?」
「ええ、暫くは。彼らに興味が湧きました」
「あなたが?それは珍しい」
「学習の成果です」
少年が鼻を鳴らしコーカスがアンに訊ねアンは可憐な笑みを浮べる、コーカスも頷いた。
「そういえば先程涙を流していましたね、それも学習の成果ですか?」
「ええ、以前哀しみを学習しましたから。あの場合は涙を零すのが妥当だと思い流してみました」
「とても綺麗な涙でした、晴海さんも見ていました」
「それは嬉しい、晴海さんは可愛らしいと思います」
「そうですか、では私はこれで」
「はい、さようなら」
「じゃあな」
コーカスは晴海に心底可哀想にと同情する、化け物に気に入られてたが晴海には守ってくれる存在が多くいる、コーカスも目の前のアンよりもいつも他者を気に掛ける晴海の方が好ましかった…。
第69話 《アンツクイア》編 開幕 日本人
「今回は異空間にいる時間が短かったな」
「もう次の世界か」
「どんな世界かなー」
異空間での滞在時間は今回数時間程で抜け、目の前には青い海と大陸が広がる世界が現れる。
『この世界に神はいませんね』
『毒の世界でもなく、生物がいる世界じゃの。人もいる』
神々からの連絡がすぐさま入り事前の情報にイシュターが頷く、どんな世界であれ折角の旅だと皆沸き立つ。
「では森に降りて下さい、目立たない場所にお願いします」
『承知しました』
外神の頼みにガイドが頷き《異空鳥》が異界に突入し人気のない森の中にある草原へと降り立つ、先ずは外神と懐記とイフタークが周囲の安全と問題ないか確認する為に降りた。
「やあ、君達日本人かな?俺も此処《アンツクイア》に突然来た日本人の古橋 佳月(ふるはし かつき)と言うんだ」
『え?』
「懐記、外神、待て。この男おかしい」
「そんな事は無いんだけれど…ああ、この外見かな、色々あってね」
草原に足を付けた3名の前に突然現れた1人の男、穏やかな親しみ易い声と自己紹介に外神と懐記の声が揃い、イフタークが片手を広げて2人の前に立ち剣を構えれば、男…古橋 佳月は苦笑いを浮かべて両手を挙げる、目の前の男は年齢不詳の外、見若くも中年にも見え右眼は眼球が濁り左目は馴染のある黒、髪はまごう事無き白髪だった。
「懐かしくてつい声を掛けに来たんだ、よければ少し話しをしてくれないかな?」
「イフっち、剣下げて。おけ、俺は東川 懐記」
「僕は外神と申します」
「私はイフターク」
「ありがとう、俺の事は好きに呼んでくれればいいよ。よろしく」
懐記の言葉にイフタークが剣を下げ、佳月は肩を撫で下ろした…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYCLOSET~可愛いは世界の中心、世界の中心で可愛いを叫ぶ~
この世界は《アーケディア》という、鼻歌を歌いくるくる回る人物はとても上機嫌だった。
「ん、綺麗!素敵!可愛い!」
「これが私!すごい!きれい」
《ユラ・カレギ商会》と書かれた木の看板にはカラフルな花の絵が描かれ、1本の大きな木に扉を付けた店の中でくるくる回る女性に拍手を送る。
「流石は世界一の商会」
「ふふ、そうでしょう。もっと言って」
「ユラオーナーすごい!流石!可愛い!やり手!」
「でしょう」
商会のオーナーが客から褒められおだてられるのがこの商会のいつも風景、客も商会の品質に喜びオーナーも客の絶賛の言葉に喜ぶ。
「本当にありがとう、《冠婚葬祭プランナー》の腕は超一流!これで私も素敵なお嫁さんね」
「そうよ!でも無理なダイエットとかはダメ、健康に気を使ってこの美しさにより磨きを掛けて結婚式に挑んでね。少しお直しして式は万全にね」
「はい!」
純白のドレスを衝立の向こうで脱いでオーナーに渡し、女性は店を後にする。
「さ、他の衣装やドレスも仕上げて…明日は…」
壁掛けた気の手造りカレンダーを眺めドレスを水晶で作られたトルソーに掛けてふかふかのクッションを敷いた椅子に座る、毎日が忙しく楽しい。
「さ、次のドレスの型紙を用意したら。お茶にしましょう、仕事のし過ぎは肌に悪いもの」
そう言って作業台に向かい次の作業に取り掛かる、忙しくて目まぐるしくてけれど自分で選んだ道に満ち足りていた…。
朝、早速エディズはカトゥーシュカ達と犬のパーティに加わり44階層目を探索する、この階層は透明な魔物達が襲い掛かり気配でそれを討つ、エディズは槍で周囲を薙ぎ払い、カトゥーシュカと犬は剣を使いツァースとアガニータは魔法で応戦する。
「こんなダンジョン初めてだ」
「そうだな、深いし底が知れない。不気味だな」
エディズと犬もこのダンジョンに違和感を感じながら先へ進む、カトゥーシュカは無表情だが周囲の魔物達を倒したアガニータが笑みを浮べカトゥーシュカの腕に自分の腕を絡ませれば、ツァースも空いた腕に絡ませた。
「すごいなーあんな美人達両手に…」
「すごいはすごいが、なんかこう…修羅場?いや違うか、カトゥーシュカが上手く立ち回っていくのかな」
「………」
「旦那様、今夜はカジノですから程々にしましょう」
「婿殿ならば問題ない、だが、休息も必要か」
「そうだな」
犬とエディズが前を行き後ろのカトゥーシュカ達の雰囲気に声を潜める、カトゥーシュカは短く返すが2名とも嬉しそうだ。
「カジノ、俺も今夜トラングに頼まれてるから行くんだけど。エディズも行かない?仕事、いいだろ?副支配人」
「是非、客が多く人手が必要だ。報酬も弾む」
「行く、いいね!なら先に仕事の流れ教えて欲しい」
「そうですね、今日はこの辺にして《ガルディア》に戻りましょう。エディズ殿の制服も用意しますよ」
「私は仕事前に湯浴みがしたい」
「では、戻ろう」
犬の誘いにエディズが乗りカトゥーシュカ達も歓迎する、44階層の探索もそこそこに《ガルディア》へと引き上げて行った。
『うにょん』
「おいしい?タマちゃん」
『うにょん』
「弟、試作はこれ位で良いだろう?」
「うん、お兄ちゃん」
皇国の皇城のすぐ側に構えたグローリーのお菓子屋、色々試行錯誤し体を小さくして遊びに来たタマちゃんにも試食を頼めば美味しいと喜んでいる、エプロンを身につけたメシュレラが厨房から顔を出す。
「明日オープンだな、この店の商品棚に時間停止魔法を組み込んだ魔石を埋めているからいつでも焼き立てを提供出来る、準備も問題ない」
「うん…」
小さなお菓子屋の店内の棚にはドーナツや量り売りのクッキー、木の実の砂糖掛けに自家製酵母で作った子ども達用の小さなパンが並び、レジの隣にはアイスのショーケースが置かれていた。
『うにょん』
「タマのカフェも問題ないな、イザラ達のカフェも良いがこちらも負けてはいられない」
「どっちも良いカフェ…」
「そうだな、明日はバルタルやカイネ、ドラゴン達が手伝いに来るからな」
「うん」
「さ、家に帰るぞ」
『うにょん』
「タマちゃん、明日はよろしくね…」
『うにょんうにょん』
タマはぴょんぴょんと跳ねて店の隣で元の大きさに戻り、グローリーとメシュレラは家へと戻る、明日子ども達の喜ぶ顔が見られるとグローリーは楽しみにしていた。
第069話 切れない糸たち:まじない篇 涙の裏
「良かった…ありがとうございます…本当に」
透明な棺の中、花に埋もれて眠るように亡くなっている少女に縋り院長が激しく泣く、アンはその院長の肩に手を置き、他の少女達もハンカチで目元を拭う、子ども達にはお墓を造りそこに花を植えて貰うと決め別れを惜しんだ後にラジカが用意したテントの中で火葬を行う、院長が最後に少女の手に丁寧に刺した刺繍のハンカチを置き距離を取る、コーカスがそのハンカチを見て視線を逸らす。
「離れて下さい…私が…この子を」
アンが火魔法で棺を燃やしていく、千歳達は暫し黙とうを捧げテントから出て燃え尽きるのを待った。
晴海がアンの方を見ると一筋の涙を流し目を伏せる。
「ありがとうございます、綺麗な姿のあの子を見送る事が出来ました」
「いえ」
「骨は私に拾わせて下さい」
「テントはそちらに差し上げます」
「ありがとうございます」
暫しそうして過ごしアンが深く頭を下げ後は此方にと、ラジカがテントを譲る事にし明日再度此処を訪れ店を任せて発つと決め、《アタラクシア号》へ戻る。
「……これを回収出来ないと困りますからね」
「なるほど、だからあのハンカチですか?」
「コーカス…」
「今回は何を学んでいるんです?」
「友情だ」
「これはこれは」
テント中燃え尽きた棺周辺で目当ての物を見つけアンが回収すれば背後じゃらコーカスが笑みを浮べ佇んでいる、更にその背後には少年…自らを蒐刻魔王その2と名乗る少年が立ち恭しくコーカスが頭を下げた。
「あのハンカチは隠蔽魔法が仕組まれていましたね、彼らに鑑定されても良い様にですか?しないと思いますよ、死者を冒涜すると」
「念には念てやつだ」
「そうですか、この国はまだいるんです?」
「ええ、暫くは。彼らに興味が湧きました」
「あなたが?それは珍しい」
「学習の成果です」
少年が鼻を鳴らしコーカスがアンに訊ねアンは可憐な笑みを浮べる、コーカスも頷いた。
「そういえば先程涙を流していましたね、それも学習の成果ですか?」
「ええ、以前哀しみを学習しましたから。あの場合は涙を零すのが妥当だと思い流してみました」
「とても綺麗な涙でした、晴海さんも見ていました」
「それは嬉しい、晴海さんは可愛らしいと思います」
「そうですか、では私はこれで」
「はい、さようなら」
「じゃあな」
コーカスは晴海に心底可哀想にと同情する、化け物に気に入られてたが晴海には守ってくれる存在が多くいる、コーカスも目の前のアンよりもいつも他者を気に掛ける晴海の方が好ましかった…。
第69話 《アンツクイア》編 開幕 日本人
「今回は異空間にいる時間が短かったな」
「もう次の世界か」
「どんな世界かなー」
異空間での滞在時間は今回数時間程で抜け、目の前には青い海と大陸が広がる世界が現れる。
『この世界に神はいませんね』
『毒の世界でもなく、生物がいる世界じゃの。人もいる』
神々からの連絡がすぐさま入り事前の情報にイシュターが頷く、どんな世界であれ折角の旅だと皆沸き立つ。
「では森に降りて下さい、目立たない場所にお願いします」
『承知しました』
外神の頼みにガイドが頷き《異空鳥》が異界に突入し人気のない森の中にある草原へと降り立つ、先ずは外神と懐記とイフタークが周囲の安全と問題ないか確認する為に降りた。
「やあ、君達日本人かな?俺も此処《アンツクイア》に突然来た日本人の古橋 佳月(ふるはし かつき)と言うんだ」
『え?』
「懐記、外神、待て。この男おかしい」
「そんな事は無いんだけれど…ああ、この外見かな、色々あってね」
草原に足を付けた3名の前に突然現れた1人の男、穏やかな親しみ易い声と自己紹介に外神と懐記の声が揃い、イフタークが片手を広げて2人の前に立ち剣を構えれば、男…古橋 佳月は苦笑いを浮かべて両手を挙げる、目の前の男は年齢不詳の外、見若くも中年にも見え右眼は眼球が濁り左目は馴染のある黒、髪はまごう事無き白髪だった。
「懐かしくてつい声を掛けに来たんだ、よければ少し話しをしてくれないかな?」
「イフっち、剣下げて。おけ、俺は東川 懐記」
「僕は外神と申します」
「私はイフターク」
「ありがとう、俺の事は好きに呼んでくれればいいよ。よろしく」
懐記の言葉にイフタークが剣を下げ、佳月は肩を撫で下ろした…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYCLOSET~可愛いは世界の中心、世界の中心で可愛いを叫ぶ~
この世界は《アーケディア》という、鼻歌を歌いくるくる回る人物はとても上機嫌だった。
「ん、綺麗!素敵!可愛い!」
「これが私!すごい!きれい」
《ユラ・カレギ商会》と書かれた木の看板にはカラフルな花の絵が描かれ、1本の大きな木に扉を付けた店の中でくるくる回る女性に拍手を送る。
「流石は世界一の商会」
「ふふ、そうでしょう。もっと言って」
「ユラオーナーすごい!流石!可愛い!やり手!」
「でしょう」
商会のオーナーが客から褒められおだてられるのがこの商会のいつも風景、客も商会の品質に喜びオーナーも客の絶賛の言葉に喜ぶ。
「本当にありがとう、《冠婚葬祭プランナー》の腕は超一流!これで私も素敵なお嫁さんね」
「そうよ!でも無理なダイエットとかはダメ、健康に気を使ってこの美しさにより磨きを掛けて結婚式に挑んでね。少しお直しして式は万全にね」
「はい!」
純白のドレスを衝立の向こうで脱いでオーナーに渡し、女性は店を後にする。
「さ、他の衣装やドレスも仕上げて…明日は…」
壁掛けた気の手造りカレンダーを眺めドレスを水晶で作られたトルソーに掛けてふかふかのクッションを敷いた椅子に座る、毎日が忙しく楽しい。
「さ、次のドレスの型紙を用意したら。お茶にしましょう、仕事のし過ぎは肌に悪いもの」
そう言って作業台に向かい次の作業に取り掛かる、忙しくて目まぐるしくてけれど自分で選んだ道に満ち足りていた…。
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