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深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

問題発症解決編036幕 裏部屋で遊ぶ×第051話 切れない糸たち:まじない篇 少女達/第51話 異界 《××××××》編 第16幕 仕事  

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問題発症解決編036幕 裏部屋で遊ぶ
「結構強いね」
「ん…固いけど平気」
「これでお終いですね」
「これ食えるんだろう?今夜の酒場の料理にいいな!」
グステナ達から情報を貰い、犬がリーダーの《黄昏の瞳・犬》本日は、チグリスとトゥナーとテュフと犬の面子で裏部屋で5頭魔物と戦っていた。
トゥナーの速さで魔物を翻弄しテュフの剣でダメージを最小限に瞬く間に顎から剣を突き刺す、足元はチグリスの氷魔法で拘束し犬はその間に部屋の周辺を観察する。
「うん、他に仕掛けは無し。ボス復活まで約40分か」
「終わりましたね」
「俺達は酒場があるからな、犬もチグリスも戻って店で飯を食ってくれ」
「そうだな、風呂入って酒と飯食うか」
「ん…」
魔物の肉体がドロップ品として収納袋に回収され今日はこれで引き上げようと決め、転移石で《白鷺》へと戻った。

「あの子に何があった?どうしてあれほど衰弱している」
「いいじゃないですか、助かったのですから」
《ガルディア》のカジノタワーの最上階に戻った蒐集家の後を追った大河、詰め寄る大河を煩わしそうに相手をし薬の調合を行なっていた。
「…お前が助けたのは分かっている、あの子は何をしてああなった?」
「どうでも良い事でしょう、答えるつもりはない」
「……」
『大河様、お話し中申し訳ありません。ヴァルキア陛下が呼んでいます、急ぎ帝国へお戻りください』
「断る、電話で後で話す。そう伝えろ」
『承知しました』
「急ぎの話しなのでは?」
「…あの子を救う方法を教えろ」
大河が蒐集家を睨むが蒐集家は嗤いながら正確な手さばきで計り調合していく、風早からの連絡も後回しにし大河が皇帝からの招集よりも少女の現状を優先させた。
「もう救われていますよ、放っておけばいい」
「ミイラのような姿で目を開けているだけの姿でか?どこが救われている?万能薬も効かない、お前なら救けられるんだろう?」
「あれ以上はやらない方がいいですよ?」
「…救けろ、弟が待っている」
「……」
大河の言葉に蒐集家は返さない、大河は暫く蒐集家を見つめ長く息を吐いて帝国へと転移で戻った。
「言っても貴方は救けろというでしょうね、虫唾が奔る…」

第051話 切れない糸たち:まじない篇 少女達
「この国も賑やかだね」
「移民が多く多種多様な民族がいる国です、独自の文化があるようですね」
「コーカスさんやヤグートさんが言うには貧しい国のようだけれど活気があるね」
「この国周辺だけにある珍しい薬草とそれなりのダンジョンがあるからじゃね」
《ザッタス国》に入国した晴海と空とラジカと千歳とチカの4名、コーカスやヤグート達は明日合流する事になっているので今日は観光をしている。
「でも、チカも来るって何か欲しい物でもあるの?」
「この国、奴隷も売っているから適当に買って来いって、それとここに石像があるかもしれねーからな探りに来ただけ」
「そっか、奴隷…」
「チカ君、奴隷商に行くときは僕も行くよ」
「好きにすれば」
晴海は奴隷という言葉にやはり抵抗を感じる、千歳が申し出チカは肩を竦めた。
「あの店、工芸品の店のようですね。行ってみますか?」
「うん」
ラジカが雰囲気を変えようとすぐ先の露店を指し晴海も頷く、千歳はその晴海の横顔を眺め大河との遣り取りを思い出す、今の大河達の状況を晴海が知ればきっと帝国に来ると言うだろう、今は事件や皇帝から依頼を片付けている程度の話ししかしていない、優しい晴海の事だきっと胸を痛めて悲しむだろう。
晴海には千歳達の手伝いや、ちょっとした仕事を頼み帝国の方は決着が着くまで遠ざけていくつもりだ。
「これ綺麗だね、糸やリボン?お土産にいいね!」
「らっしゃい、これはこの辺りのまじないに使うんだよ」
「まじない?」
「そうさ、この糸は家族や友の小指と自分の指に結んで踊ったりして繋がりを願うんだ。こっちの布は揃いで買って腰に巻いたり荷物に結んで離れても帰ってくるって願うんだ」
「そうなんだ、みんなに買っていこう」
「俺もウォルと揃いでかう」
露店では日に焼けた店主が笑顔で迎えてくれる、綺麗な色の付いた糸や細かい刺繍が施された2枚1組の様々なデザインの布達、晴海が色々買いチカも買う、その様子を微笑ましく千歳とラジカは眺めていた。
「この筒は?」
「それは華鏡さ、筒の穴を覗いて回してみておくれ」
「わ、綺麗…でもこれって…」
「おっさん、この華鏡っての幾ら?」
「1,000ログさ、少し先の孤児院で造られた物だ。旅の手慰みに良いって売れているんだ。この辺の糸や布もそこで作られた物さ」
「そうなんだ」
「ふうん、この華鏡全部買って良い?」
「お、いいぞ」
筒を覗き込んで回せば中の鏡のような鏡面の模様が様変わりする…晴海はそれを綺麗だと言いながら、とある物を思い出した。
チカが興味を持ったのか10本程あった物を全て買うと言うと店主は喜ぶ、千歳もここで万華鏡を見る事になるとはと思った。
「こんにちは店主さん、糸と布を持って来ました」
「丁度いい!そっちの華鏡全部このお客さん達が買って行ってくれたんだ、布もな」
「そうなんですね、ありがとうございます」
背後から現れた優し気な声に晴海は振り向くと、そこには綺麗な少女達が4名立っていて皆微笑んでいた。
礼を言ったのその中でもひと際美しい少女が頭を下げる、淡い金色の毛先が波打つ髪宝石のように煌めく碧い瞳と少女らしさの残る華奢な身体。
「こんにちは、綺麗な華鏡だね!」
「えぇーん」
「ありがとうございます、孤児院の皆で作っているんです。糸も布もみんなで買ってくれた方々のまじないが成就するよう願って作っています。背中の子可愛い子ですね、沢山買ってくれたお礼にお2人にどぞ」
蔦で編み込んだ篭から2枚の布と糸を少女が晴海に渡してくれる、背中の空が少し愚図っているが背中を揺らす。
「こんなきれいな布貰うの悪いよ」
「いいんですよ、店主さんこれを並べて下さい」
「あいよ、後で売り上げ持っていくから」
「はい」
籠を店主に渡し頭を軽く下げて少女が他の少女達と共に去って行く、チカは黙ってその姿を見送っていた。
「綺麗な子達だね」
「ああ、でも3人はもうすぐ嫁にいっちまうけどなー今の子は孤児院を盛り立ててくれる頭のいい子で色々作ってはああして売ったり店に置いたりして孤児院を支えているんだ。院長もな歳をとって身体が言う事利かないしな」
「そうなんだ…」
「なら明日寄付をしに行こうか、店の事ももしよければやって貰えるかもしれないね」
「では、食材や薬等も用意しますよ」
「うん」
「うぇー」
「……」
千歳とラジカの提案に晴海が笑顔で頷く、空は少し愚図りチカは無言で何か考え込んでいた。

「へぇ、蒔いた種は順調順調。アイツらも来てるのかよ。だりぃな」

第51話 異界 《××××××》編 第16幕 仕事
魔物達に説明や使い方を教えて適当にバラバラに寝て起きた朝?、魔物達はいそいそと懐記達の元へ集まり料理を教わっている、ぎゅーともちゃ達は送られて来た仮死状態の魚達を解き湖に放し、マンドランドや野菜お化けにヒヨコやゴーレム達はせっせと魔物達と畑仕事を行い、猫やもちゃの毛から出てきた動物達は木に生っている果物達を収穫し魔物達と食べている。
「卵の木とシャボンの木も植えました」
『造ったゴーレム達も上手く動いているぞ!』
『千歳様からゴーレムのタマちゃん8号が贈られてきました、出しますね』
『タマちゃん?』
『うにょんうにょん』
外神も更に木を植えウズラが傀儡魔法を掛けたゴーレム達も料理の手伝いや畑仕事を行い満足そうにウズラが喜ぶ、ガイドの口から巨大な千歳が造ったスフィンクス?な招き猫のタマちゃん8号がホテルの隣に置かれ鳴き声を上げている。
「千歳っち可愛いもん造るわ」
「かわいいな、大きいけど」
千歳とギーギスが見上げている、外神達が旅に出た後のフォローや手助けにマスコット的役割をしてくれるタマちゃん8号を置く事にし物資の遣り取りや連絡がつきやすいように神々がタマちゃん8号を改良してくれている。
魔物達はさまざな知識を吸収理解し仕事に励む、ファーツコクスが魔物は本来飽き性でこんなにも精を出して学び働いている姿が驚いてはいるが飽きるのも怠惰も退屈もいつかはやはり飽きが来る。
懐記が今こうして熱心に取り組んでいる事が必ず身を結ぶと分かれば続いていくと思っている、懐記は魔物達がタマちゃんに驚いている姿を眺めてクスリと笑った…。



あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYROAD~男は独り異界で飯を食う~
昨日はしっかり休み今日は仕事前に海で釣りを行う、持っていた小舟を収納から出して風魔法で沖へと出て丁度良い所で釣り竿を出して暫し釣りを楽しむ。
「けっこう、釣れる。干物にでもしようか」
テンポ良く様々な魚が釣れナイフで締めては収納にしまう、釣りは朝早くするのが良いなと思いつつまったり揺られていた。
「よし、戻ろうか」
これで暫くは魚には困らない、明日は朝貝を採ろうかと思いつつ船毎町に転移で戻った。

「お、今日もよろしくな。パンが良く出るから生地を作って焼いてくれ。レシピはそこにある、竈に火は入っているから」
「分かった」
今日も昼時の食堂は混んでいる、屋台でスープとパンで朝食兼昼食を済ませ、店主が忙しそうに佳月に支持を出し肉や汁物を用意しているのでそのまま手を洗って台に置かれた紙のレシピを手に取り作業していく。
「粉と塩と水ね」
混ぜて生地にして丸めて焼くシンプルな物だ、こういう店は丁寧よりも早さと量だ書かれている通りに麻袋から粉を出し木のボウルに入れていく正確な計りはないので容器何杯分とか塩は適量、水は生地が程よくなるまでといった感じだ。
パン等作るのは嫌いではないので生地を作り丸めて板に乗せて竈に入れていく、様子を見ながら焼きつつ野菜の皮を剥き出来たパンを出して、後は魚を捌いていった。

「今夜のパンは好評だった!ありがとな」
「そう?なら良かった」
「今日は7,000ログとパンとスープとフライとサラダも食ってってくれ」
「どうも」
店はいつも通り賑わい皿を洗っていれば店主が店仕舞いだと、イロを付けてくれた給料と賄いを貰いパンを食べてみれば時間は経っているがまだそれほど固くない、割と分量を守って作ったからだろうまあまあいける。
「また明日も頼むな」
「ん、また明日」
賄いを食べ終わり挨拶して食堂を後にする、宿に戻ったら身体を洗って酒を飲んで休もう、今夜も白い月と青い星が綺麗に出ている、いつからか変化よりも安定、変化のない日々を求めるようになった。
何も起きない事が良いと佳月は思いながら宿に戻る、家も帰る場所も佳月には要らなかった…。

本日の食事:朝兼昼食のスープとパン 夜は焼いたパンとスープとフライとサラダと酒 …古橋 佳月でした…。


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