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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
第013話 おやつの時間なので/第13話 ピザパーティ
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第013話 チーム分け
「ご主人様、旦那様達、お茶をどうぞ」
応接間に通され執事姿のグステナが時間停止収納袋からティーセットを出し、魔法具の携帯コンロとポットで湯を沸かしザレナダーラと共に率の店の紅茶を丁寧に淹れて主人である大河をから順に配る、扉の前にはカトゥーシュカが控え、宰相とリュバシーを待つ。
メンルェトがソーサーとティーカップを持ち優雅に茶を飲みながらも視線は絵画へと向かう、何の変哲もない誰かの肖像画、優美な女性は皇族だとうかそこに目を付け、周囲の調度品も確認する。
質が悪い安物だ、壁も誤魔化してはいるが老朽化している、見せかけの歴史だけの城だ、これならば《ウワムス王国》の古城の方がましだったなと思いつつカップとソーサーを置き口を開いた。
「出て来てはどうです?見ていた所で腹は満たされないでしょう」
「ああ、お客様ですか。丁度茶菓子の支度も整いました、こちらへ。果実水や甘い飲み物もございます」
メンルェトの視線の先に気付いたグステナもニコリと紳士的な笑みを浮かべてクッキーとドーナツ、干した果物を皿に乗せた物を置く、絵画の飾られた壁がスライド式の扉だったようでそこから小さな痩せた子供2名顔を出してくる、2人はテーブルの上のお菓子に目が釘付けだった。
「………みなさんが僕と弟を学院に行かせるの?」
「ぐぅぅぅううう」
「行きたくなければ行かなくても良い、教育はここでも受けられる。それよりこちらへ来たらどうだ?腹が減っているんだろう?他にもあるぞ」
「ご主人様、彼らは皇族毒見の必要があります」
「なら、分けやすいドーナツとパウンドケーキ……」
大河が痩せた子供達に手招きをする、カトゥーシュカが彼らの様相を見て皇族と判断し大河に助言し大河がドーナツを割ろうかと思えば、小さい方の子どもがとと…と走って来てドーナツを鷲掴みむしゃむしゃ食べていく、余程腹が空いていたのかグステナが注いだ果実水を別のコップに入れて少し飲んだ後その子どもに渡せば両手でゴクゴクと一気に飲み、追加を注いで渡した。
「ご、ごめんなさい!!だ、だめだよ!アーチャー!」
「おいしー」
「好きなだけ食べろ、君もだ」
「あ…」
「失礼したしま……皇子様方?何をしているんです?」
「あ…ごめんなさい」
「かまいませんよ?ユトゥークス様、アーチャー様。此処で一緒に話しを一緒に訊きましょう」
「……お土産もあるんです、一緒に食べましょうね」
ノックがされ入って来たのはフルカリスとグレスナーがリュバシーとどうやら宰相らしき男を連れて応接間に入ると目の前の光景に目を見開き、リュバシーがくすりと笑っていて良いと言い、フルカリスが2名の為に焼いたクッキーを時間停止収納袋から取り出した。
「フルカリス様…」
「さ、どうぞ」
「そうですね、話しはお茶の後にしましょう。私は《カテラント帝国》の宰相イェオリ・ヘルネワと申します」
「そうだな、先ずはおやつが先だな」
フルカリスがくれたクッキーの包を開きわーと感嘆の声を上げる、子ども達のおやつが終わるまで話しは進まない…。
「へえ、人攫いと連続殺人ねぇ」
「殺人ならば蒐集家殿の出番ですね」
「まぁ、あいつにやらせればいいんじゃない」
「でも危ないな、皆気を付けよう」
「………」
市場を歩く崇幸達、周囲の話しを探るとどうやら大きな事件が首都で起こっているらしい、トラングとアガニータは蒐集家に押し付ける気満々で崇幸は眉を顰め崇幸の胸元に止まる蝶の姿の千眼が密かに蝶の群れを飛ばす事にした。
「大河君達の交渉次第で此処にどの位留まる事になるか分からないからな、個人で動くのは止めて置こう」
「そうですね、どうやら子ども標的になっているようですし……」
「うん、後で大河さん達に何か出来ない事はないか聞こう」
「戻るか…詠斗」
「はい、揚げパンね。今度はあんこだよ」
崇幸と燈火が周囲の情報に耳を澄ませながら、詠斗はチグリスにナイルが揚げたあんこ入りの揚げパンを渡しそろそろ大河達と合流しようかとするとチグリスの服の裾を引く小さな影、チグリスが無言で見下ろしているので燈火と詠斗がどうしたのかと見ると小さな子供ボロ布の服を纏い指を咥えて揚げパンを見上げていた…。
第13話 ピザパーティ
「この果物のデザートピザもおいしいー」
「生地も沢山作ったし、余ったら《アタラクシア》のみんなか《アストマーズ》のみんなにあげよう…チーズおいしい」
《アヴォルジア》の外に出て窯をいくつか置いてその場で大量に量産したピザ生地に適当に具を乗せて誰かが適当に焼くという、最高のアウトドアピザパーティに炭酸ジュースとビールを並べ焼いては食べてを繰り返す面々、チェカとギーギスがスマートフォンで写真や動画を撮りまた異空間に入ってスマートフォンが繋がったら皆に送るつもりだ。
「この小さいトマト焼いたら美味いな」
「甘さがぎゅっとする」
ジラとナチェがトマトとチーズとピザは完璧な組み合わせだーと酒を飲み楽しむ、大きめに切ったカットピザから延びるチーズが最高に美味しい。
「懐記ー次は肉肉肉ピザ!」
「おけ」
「俺はーいろんなチーズと燻製したやつ乗せてやくー」
「外神ワインの追加だ」
「はい」
フォンが懐記に肉まみれピザを頼み懐記が用意してくれる、フェシェスタは自分で好きなように盛り付けマユラはワイングラスに追加の赤ワインを頼み注いでくる、明日にはこの《アヴォルジア》を発つので収穫も続けて、中継器を置いてまた来ようと《アヴォルジア》を楽しんだ…。
「ご主人様、旦那様達、お茶をどうぞ」
応接間に通され執事姿のグステナが時間停止収納袋からティーセットを出し、魔法具の携帯コンロとポットで湯を沸かしザレナダーラと共に率の店の紅茶を丁寧に淹れて主人である大河をから順に配る、扉の前にはカトゥーシュカが控え、宰相とリュバシーを待つ。
メンルェトがソーサーとティーカップを持ち優雅に茶を飲みながらも視線は絵画へと向かう、何の変哲もない誰かの肖像画、優美な女性は皇族だとうかそこに目を付け、周囲の調度品も確認する。
質が悪い安物だ、壁も誤魔化してはいるが老朽化している、見せかけの歴史だけの城だ、これならば《ウワムス王国》の古城の方がましだったなと思いつつカップとソーサーを置き口を開いた。
「出て来てはどうです?見ていた所で腹は満たされないでしょう」
「ああ、お客様ですか。丁度茶菓子の支度も整いました、こちらへ。果実水や甘い飲み物もございます」
メンルェトの視線の先に気付いたグステナもニコリと紳士的な笑みを浮かべてクッキーとドーナツ、干した果物を皿に乗せた物を置く、絵画の飾られた壁がスライド式の扉だったようでそこから小さな痩せた子供2名顔を出してくる、2人はテーブルの上のお菓子に目が釘付けだった。
「………みなさんが僕と弟を学院に行かせるの?」
「ぐぅぅぅううう」
「行きたくなければ行かなくても良い、教育はここでも受けられる。それよりこちらへ来たらどうだ?腹が減っているんだろう?他にもあるぞ」
「ご主人様、彼らは皇族毒見の必要があります」
「なら、分けやすいドーナツとパウンドケーキ……」
大河が痩せた子供達に手招きをする、カトゥーシュカが彼らの様相を見て皇族と判断し大河に助言し大河がドーナツを割ろうかと思えば、小さい方の子どもがとと…と走って来てドーナツを鷲掴みむしゃむしゃ食べていく、余程腹が空いていたのかグステナが注いだ果実水を別のコップに入れて少し飲んだ後その子どもに渡せば両手でゴクゴクと一気に飲み、追加を注いで渡した。
「ご、ごめんなさい!!だ、だめだよ!アーチャー!」
「おいしー」
「好きなだけ食べろ、君もだ」
「あ…」
「失礼したしま……皇子様方?何をしているんです?」
「あ…ごめんなさい」
「かまいませんよ?ユトゥークス様、アーチャー様。此処で一緒に話しを一緒に訊きましょう」
「……お土産もあるんです、一緒に食べましょうね」
ノックがされ入って来たのはフルカリスとグレスナーがリュバシーとどうやら宰相らしき男を連れて応接間に入ると目の前の光景に目を見開き、リュバシーがくすりと笑っていて良いと言い、フルカリスが2名の為に焼いたクッキーを時間停止収納袋から取り出した。
「フルカリス様…」
「さ、どうぞ」
「そうですね、話しはお茶の後にしましょう。私は《カテラント帝国》の宰相イェオリ・ヘルネワと申します」
「そうだな、先ずはおやつが先だな」
フルカリスがくれたクッキーの包を開きわーと感嘆の声を上げる、子ども達のおやつが終わるまで話しは進まない…。
「へえ、人攫いと連続殺人ねぇ」
「殺人ならば蒐集家殿の出番ですね」
「まぁ、あいつにやらせればいいんじゃない」
「でも危ないな、皆気を付けよう」
「………」
市場を歩く崇幸達、周囲の話しを探るとどうやら大きな事件が首都で起こっているらしい、トラングとアガニータは蒐集家に押し付ける気満々で崇幸は眉を顰め崇幸の胸元に止まる蝶の姿の千眼が密かに蝶の群れを飛ばす事にした。
「大河君達の交渉次第で此処にどの位留まる事になるか分からないからな、個人で動くのは止めて置こう」
「そうですね、どうやら子ども標的になっているようですし……」
「うん、後で大河さん達に何か出来ない事はないか聞こう」
「戻るか…詠斗」
「はい、揚げパンね。今度はあんこだよ」
崇幸と燈火が周囲の情報に耳を澄ませながら、詠斗はチグリスにナイルが揚げたあんこ入りの揚げパンを渡しそろそろ大河達と合流しようかとするとチグリスの服の裾を引く小さな影、チグリスが無言で見下ろしているので燈火と詠斗がどうしたのかと見ると小さな子供ボロ布の服を纏い指を咥えて揚げパンを見上げていた…。
第13話 ピザパーティ
「この果物のデザートピザもおいしいー」
「生地も沢山作ったし、余ったら《アタラクシア》のみんなか《アストマーズ》のみんなにあげよう…チーズおいしい」
《アヴォルジア》の外に出て窯をいくつか置いてその場で大量に量産したピザ生地に適当に具を乗せて誰かが適当に焼くという、最高のアウトドアピザパーティに炭酸ジュースとビールを並べ焼いては食べてを繰り返す面々、チェカとギーギスがスマートフォンで写真や動画を撮りまた異空間に入ってスマートフォンが繋がったら皆に送るつもりだ。
「この小さいトマト焼いたら美味いな」
「甘さがぎゅっとする」
ジラとナチェがトマトとチーズとピザは完璧な組み合わせだーと酒を飲み楽しむ、大きめに切ったカットピザから延びるチーズが最高に美味しい。
「懐記ー次は肉肉肉ピザ!」
「おけ」
「俺はーいろんなチーズと燻製したやつ乗せてやくー」
「外神ワインの追加だ」
「はい」
フォンが懐記に肉まみれピザを頼み懐記が用意してくれる、フェシェスタは自分で好きなように盛り付けマユラはワイングラスに追加の赤ワインを頼み注いでくる、明日にはこの《アヴォルジア》を発つので収穫も続けて、中継器を置いてまた来ようと《アヴォルジア》を楽しんだ…。
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