あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

第009話 グローリーのお店作り/第09話 果物料理

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第009話 グローリーのお店作り
「イザラ、イデア、チカ、オベリスカ…住居ギルドはどう?」
「今の所は晴海に教えて貰って家具屋の準備と旅人達の移動できる家…」
「家具1つとっても色々あるんだよなー」
「銀行も出来るんだろ?それと提携てやつをして…」
「家と土地を買いたい、子孫に残したいと言う方もいますね。《アウトランダーズ商会》に特注の家を注文し私や父上と母上が作って売る事もしています」
住居ギルドは少しずつ稼働している、商業ギルドに大規模な家具屋を立ち上げる、それと同時にテントや崇幸のキャンピングカーを元に移動式の家の案も出ている、チカはこれから出来る《アウトランダーズ銀行》と住居ギルドを結び付け、土地家屋の売買を行いオベリスカや両親達は1から家を造りたいと希望する者達の理想を聞いて設計と建築をゴーレム達と行っていくと言う話し迄纏まった。
グローリーはその話しを聞いて頷き、自分でも鉱石や魔聖石聖魔石を使い0からお菓子の店を造ろうと思っていたが…千歳にまねきねこのを造って貰いそれを店にする事にし、盛大にグローリーは千歳を困らせていた…。

「まねきねこ…スフィンクスなのに…」
《砂の宿》の千歳とラジカの部屋、砂と魔石の核を使い造ったまねきねこ…グローリーからどうしてもと言われてお腹の部分に穴を空けて核は小判に埋め込み中は空洞にしている。
『にょおん』
「……グローリー君のお店よろしくね」
『にょおん』
「……さ、まだまだ造ろうか」
ラジカは側の机で仕事をしながらまねきねこにグローリーの事を頼み、頼まれたまねきねこを造る作業に取り組んだ。

「千歳君のまねきねこかわいーな。今度はこういうの造っていこうか」
「それはいい……だがもう夜は深い」
《白鷺》の崇幸と千眼の部屋、タージマハルと新たな高層マンションと《カテラント帝国》への贈り物を同時に造っている崇幸はとても楽しそうだ、千眼はもう遅いから休む様にと言えばもう少しと先程からそんな遣り取り何度もを行っている。
「砂の上のタージマハルだからなー水を潤沢に使って真珠をイメージして…」
「綺麗だ…」
「ああ、神鉄に千華さんの魔石に《アストマーズ》の光石!白系の石を沢山使ったからなー。また船か飛行船か城も造りたいな」
「……」
タージマハルを造ったらそこをどう活用するか後で千歳に確認するか、《アストマーズ》でも求められそうだなと思いながら千眼は高層マンションを造っていく、晴海やイザラ達に試しに造って見て欲しいと言われた物だ自然と共存するがテーマのマンション、中と外には全て食べられる植物を植え、住居者達が育てて売る事も出来る、《カタフ》の砂の道に合いそうだと思いながら後少ししたら崇幸を休ませようと思いながら作業を行った。

「……明日には《白鷺》に乗りますから」
「俺も行くぜ」
「どうぞお好きに」
《ウワムス王国》の図書館で本の修復作業を行うメンルェトがそう言えば、グステナも頷く。
最近は皆図書館の裏に建てた家に集まり、本の修復や読書、魔人こ子ども達と遊んだりして過ごしていた。
「帝国かー商業エリアと繋いだら珍しい本にお目に掛かれるかな」
「難しいでしょうね、今帝国は貧窮していますから」
「不作?戦争?病気?」
「全てですね。広い国ですから何せ大陸1つが帝国とされています、実際は分割して皇族や貴族が好き勝手やっていますが」
「どこの国も同じだよな、1部の奴らだけが恵まれて豊かでそれ以外は明日の食うパンもない」
アコミアの台詞にメンルェトが本を修復しながら答え、エスティアが何で貧窮しているのか尋ね大きな大陸ならば幾らでも諍いはあると言い、アコミアが肩を竦めた。
「帝国と言えば、ダンジョンが幾つかありますから。問題が解決したら寄ってみたらいいかもしれませんね」
「へぇ、皆で分かれて同時に挑んでもいいかもな」
「どのパーティが一番早く攻略するかやりたい」
「いいな!それ、よしドロップ品売って国の財政にあてるか」
「貴方王でしょう、何日も空けていいんですか?」
「じじいとイーノキィ達がいるからいんだよ」
膝の上で子ども達に本を読み聞かせていたヒスンスが帝国のダンジョンの事を言いグステナが乗り気でメンルェトが肩を竦める、人員募集掛けようぜと乗り気なグステナはラージュやニジェルガ、ヴリトゥユやホスィソ達に声を掛けようと内心企んでいた…。

第09話 果物料理
「果物の浄化と鑑定で毒抜きは終わっているのを確認しています」
「んじゃ、果物メインの料理作っていこ」
『おー』
『ぎゅ!』
『もちゃ!』
「ジャムと酒と、砂糖煮にサラダ、生ハムと果物を挟んだのとパンとフルーツ飴ね。とにかく皮を剥いてくって事で」
《異空鳥》の厨房に集まったのは、懐記と外神とナチェ、ノイズとフェシェスタにシュリと皮を狙って来た動物達だった。
ギーギスとチェカとマユラとウズラはせっかくだから新たに器を作ろうと別室にいる、フォンは部屋で映画を鑑賞しているとの事で自由にやっていた。
「やっぱりシュリは綺麗に剥くなー」
「ああ、これ位は当然だ」
『ぎゅー』
『もちゃ』
金色のリンゴもどきを綺麗に剥きもちゃとぎゅーとネコ達が食べている、とにかく色々な果物の皮を剥いていく、夏樹は果実水やさっそくジャムやコンポート、外神は生地を練ってパン作りを行う。
「これ皮むいたら小さ果実が1つになってる!食べてみても良い?」
「みかんぽいわ、俺にもちょっとちょうだい」
ナチェが手で剥けそうな果物を剥くと丸くなっていて黄色いミカンの様な物で、初めてナチェが見たと興奮し懐記と半分個にして食べると酸っぱさにナチェが口を窄めた。
「ゆずぽくて良いわ、ジャムとかに使おうわ」
「すっぱーでも悪くないかも」
「見た事のない物ばかり面白い…」
ノイズも次から次へと剥いて行き興味深く見ている、後で沢山食べられるかと黙々と剥く事に専念した。
「それぞれジャムにして、ミックスジャムにして…ミックスジュースといいわ」
「先ほど大量に木ごと収穫したので、果物は幾らでも出せます…」
「さんきゅ」
「いえ…」
追加で外神が収納から果物を出し、ボールを沢山用意して砂糖を加えていく。
今夜は果物がメインで、肉を焼きパンとスープを出そうかと懐記は思いながら果物を沢山使って料理を行なった…。
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