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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
第005話 飛行船での過ごし方/第05話 浄化不可能?
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第005話 飛行船での過ごし方
「グレスナーさんとフルカリスさんも参加ありがとうございます!」
「クッキーみんな大好きだからたくさん作ろうね」
《白鷺》で燈火と舵が笑顔で厨房でグレスナーとフルカリスを招いてクッキー作りを行う事にした、《カテラント帝国》の手土産や皇帝や皇子達の好みを聞いた所、滅多に口に出来ないが甘味を好むと言うのでクッキーを焼こうという事になった。
フルカリスとグレスナーと一緒に作れば毒見等の必要もない、エプロンと髪を束ね手洗いをしっかり行いステンドグラスクッキーを作ろうと張り切り、《アストマーズ》の五衰達、チェニエやビヒメゴ達とも映像を繋いでいた。
『よろくお願いします』
『よろしくねー』
『こっちでも売るからなー』
「はーい、それではまずバターをクリーム状に練っていきます」
「その後砂糖をいれて混ぜていってねー」
舵と燈火が先生となりフルカリス達も五衰達も熱心に作業を行っていく、ずっと《白鷺》にいるのも退屈だろうと本日は料理教室や皿作りや、巾着作りといった作業を行う事にした。
帝国でも広めて働く場所を提供したい仕事を持てる者を増やしたいとフルカリス告げる、舵も燈火も頷いて作業を進めた。
「このサソリ?食べられないかな?地球でもサソリを食べる国もあったし」
「こうやって見ると大きな黒いカニみたいだし」
「お、おいあんたらコイツは素材としては高い価値があるが毒があるからくえん」
「そうだ!ダメだ」
「あぶねーぞ」
「砂蟲は鋏と尾と胃に毒があります、それを取り除けば食べられますよ。美味しいかどうかはさておき」
風呂に入り皆さっぱりし食堂でお茶を飲みつつ、チカが切り刻んだ砂蟲を眺め千歳が食べてみたいと言えば晴海もカニみたいで食べたいと言うが、旅人達が駄目だと首を振るがコーカスが笑みを浮かべて面白そうしている。
「うん、茹でてみようか」
「茹でんのか?へぇ美味かったらウォル達に持ってかえろ」
「今、鍋用意する」
「こいつら食えたら、積極的に冒険者やギルドが討伐してくれるかもなー」
千歳がどうしても食べてみたいらしい、チカが美味しかったらまた狩りに行くと言いグローリーが鍋に火を掛ける、犬がこんな見た目で倒すのも面倒だが美味しいというのであれば新たな食料として積極的に討伐されるのであれば旅人達の危険が減ると犬が笑みを浮かべた。
「美味しかったら外神さんや《アストマーズ》の皆さんにも贈りましょうか」
ラジカが提案し皆頷く、外殻は外して商業エリアで販売しようと千歳が提案した。
「塩合うね!」
「うめぇ、あの砂蟲がこんなうまいなんてな!」
「これはすごいぞ!」
「うう、こんなうまいもん始めて食ったよ」
「この身柔らかくて甘みがあって…病みつきになりそうだな」
晴海が塩を掛けて齧り付いて声を上げる、旅人達も犬も感動している。
グローリーが茹でてくれた砂蟲、茹でで桜色に色づく身は甘みと弾力があり皆美味しいと顔を綻ばせた。
「茹でるとこんなに美味いのかよ、明日狩りに行こうぜ」
「うん、持って帰る」
「ああ!みんなに食わせたいな」
「美味ですね、塩や醤油がよく合います」
「果汁を絞って掛けても変わりますね」
チカがもっと狩るというのでイザラ達も頷く、オベリスカも身を裂いて醤油を付けて食べ、コーカスは果汁を絞って掛けて食べている。
「………」
「千歳?」
「あ、ごめん。僕蟹…こういう甲殻類が好物で食べていると無言になりがちなんだ」
「確かにそうですね、夢中で食べてしまいます」
千歳は殻から身を全て外してから食べる様で集中している、ラジカも頷き、皆が嬉しそうにしているのでグローリーが追加で茹でてくれる、砂蟲パーティは夜遅くまで続いた…。
第05話 浄化不可能?
「……浄化できませんね」
「むりぽい」
「……この世界は毒の世界である事が前提ですね、毒の世界である事が正しい…毒で侵されている世界ではないので浄化が出来ない」
《異空鳥》を毒世界に降ろし状態異常無効、浄化魔法を持つ外神と懐記が浄化魔法を掛けるが浄化はされなかった結果、外神は1つの結論を出す。
「ふうん、見た目は綺麗だけど」
「そうですね、神が幼いからどういった世界になる筈だったのかは不明ですが、綺麗ですね」
空は紫、植物は金、大地は黒で構成されてはいるが整っていて空気は毒を無効化している懐記や外神からしてみれば綺麗な物だった。
『外神様、懐記様。蒐集家より連絡が入っています、繋ぎます』
「はい」
『お久しぶりですね』
「やほー」
ゴーレム姿のガイドがトコトコ外神達の前に歩いてやって来てタブレットに映し出された蒐集家に挨拶をする、まだ《アタラクシア》と繋がっていない筈だが蒐集家には容易い事なのだろう。
『毒の世界ですね、美しいですね』
「蒐ちゃんならなんとか出来る?」
『まあ、そうですね。外神さんこの世界を収納して私の元へ神々を使って運んで下さい、この世界の神は赤子。この世界を遺棄し新たな世界を構築する方が早いですね。この世界はゲームで言えばルートの分岐でバッドエンドに辿り着いた世界です。今のままでは生物は産まれません』
「そのようですね、神々と相談し決めます」
『そうですか、もし維持になった場合は植物と木を送って下さい』
「分かりました」
懐記の問いに蒐集家はとゲームという意外な単語と生物がうまれないというきっぱりとした返答をし、外神が頷いて通信が切れる。
『今神々に蒐集家の話しを伝えました、返答に少し時間が要るとの事です』
『この世界少し見て回ってもいいですかー?』
『花綺麗…ですね、ファーツコクス様達に見せたいです』
「分かりました、僕は次の世界へ転移が出来るように準備をします。ファーツコクスさん達にこの世界の植物を渡すなら毒を弱体化または無効化した方が良いかもしれません」
「おけ、散歩なら俺が付き合うわ」
植物に興味があるという光石と魔石とガイドを連れて少し見て回る事にした懐記、外神は懐記達を気にしつつ《異空鳥》へと戻った…。
「グレスナーさんとフルカリスさんも参加ありがとうございます!」
「クッキーみんな大好きだからたくさん作ろうね」
《白鷺》で燈火と舵が笑顔で厨房でグレスナーとフルカリスを招いてクッキー作りを行う事にした、《カテラント帝国》の手土産や皇帝や皇子達の好みを聞いた所、滅多に口に出来ないが甘味を好むと言うのでクッキーを焼こうという事になった。
フルカリスとグレスナーと一緒に作れば毒見等の必要もない、エプロンと髪を束ね手洗いをしっかり行いステンドグラスクッキーを作ろうと張り切り、《アストマーズ》の五衰達、チェニエやビヒメゴ達とも映像を繋いでいた。
『よろくお願いします』
『よろしくねー』
『こっちでも売るからなー』
「はーい、それではまずバターをクリーム状に練っていきます」
「その後砂糖をいれて混ぜていってねー」
舵と燈火が先生となりフルカリス達も五衰達も熱心に作業を行っていく、ずっと《白鷺》にいるのも退屈だろうと本日は料理教室や皿作りや、巾着作りといった作業を行う事にした。
帝国でも広めて働く場所を提供したい仕事を持てる者を増やしたいとフルカリス告げる、舵も燈火も頷いて作業を進めた。
「このサソリ?食べられないかな?地球でもサソリを食べる国もあったし」
「こうやって見ると大きな黒いカニみたいだし」
「お、おいあんたらコイツは素材としては高い価値があるが毒があるからくえん」
「そうだ!ダメだ」
「あぶねーぞ」
「砂蟲は鋏と尾と胃に毒があります、それを取り除けば食べられますよ。美味しいかどうかはさておき」
風呂に入り皆さっぱりし食堂でお茶を飲みつつ、チカが切り刻んだ砂蟲を眺め千歳が食べてみたいと言えば晴海もカニみたいで食べたいと言うが、旅人達が駄目だと首を振るがコーカスが笑みを浮かべて面白そうしている。
「うん、茹でてみようか」
「茹でんのか?へぇ美味かったらウォル達に持ってかえろ」
「今、鍋用意する」
「こいつら食えたら、積極的に冒険者やギルドが討伐してくれるかもなー」
千歳がどうしても食べてみたいらしい、チカが美味しかったらまた狩りに行くと言いグローリーが鍋に火を掛ける、犬がこんな見た目で倒すのも面倒だが美味しいというのであれば新たな食料として積極的に討伐されるのであれば旅人達の危険が減ると犬が笑みを浮かべた。
「美味しかったら外神さんや《アストマーズ》の皆さんにも贈りましょうか」
ラジカが提案し皆頷く、外殻は外して商業エリアで販売しようと千歳が提案した。
「塩合うね!」
「うめぇ、あの砂蟲がこんなうまいなんてな!」
「これはすごいぞ!」
「うう、こんなうまいもん始めて食ったよ」
「この身柔らかくて甘みがあって…病みつきになりそうだな」
晴海が塩を掛けて齧り付いて声を上げる、旅人達も犬も感動している。
グローリーが茹でてくれた砂蟲、茹でで桜色に色づく身は甘みと弾力があり皆美味しいと顔を綻ばせた。
「茹でるとこんなに美味いのかよ、明日狩りに行こうぜ」
「うん、持って帰る」
「ああ!みんなに食わせたいな」
「美味ですね、塩や醤油がよく合います」
「果汁を絞って掛けても変わりますね」
チカがもっと狩るというのでイザラ達も頷く、オベリスカも身を裂いて醤油を付けて食べ、コーカスは果汁を絞って掛けて食べている。
「………」
「千歳?」
「あ、ごめん。僕蟹…こういう甲殻類が好物で食べていると無言になりがちなんだ」
「確かにそうですね、夢中で食べてしまいます」
千歳は殻から身を全て外してから食べる様で集中している、ラジカも頷き、皆が嬉しそうにしているのでグローリーが追加で茹でてくれる、砂蟲パーティは夜遅くまで続いた…。
第05話 浄化不可能?
「……浄化できませんね」
「むりぽい」
「……この世界は毒の世界である事が前提ですね、毒の世界である事が正しい…毒で侵されている世界ではないので浄化が出来ない」
《異空鳥》を毒世界に降ろし状態異常無効、浄化魔法を持つ外神と懐記が浄化魔法を掛けるが浄化はされなかった結果、外神は1つの結論を出す。
「ふうん、見た目は綺麗だけど」
「そうですね、神が幼いからどういった世界になる筈だったのかは不明ですが、綺麗ですね」
空は紫、植物は金、大地は黒で構成されてはいるが整っていて空気は毒を無効化している懐記や外神からしてみれば綺麗な物だった。
『外神様、懐記様。蒐集家より連絡が入っています、繋ぎます』
「はい」
『お久しぶりですね』
「やほー」
ゴーレム姿のガイドがトコトコ外神達の前に歩いてやって来てタブレットに映し出された蒐集家に挨拶をする、まだ《アタラクシア》と繋がっていない筈だが蒐集家には容易い事なのだろう。
『毒の世界ですね、美しいですね』
「蒐ちゃんならなんとか出来る?」
『まあ、そうですね。外神さんこの世界を収納して私の元へ神々を使って運んで下さい、この世界の神は赤子。この世界を遺棄し新たな世界を構築する方が早いですね。この世界はゲームで言えばルートの分岐でバッドエンドに辿り着いた世界です。今のままでは生物は産まれません』
「そのようですね、神々と相談し決めます」
『そうですか、もし維持になった場合は植物と木を送って下さい』
「分かりました」
懐記の問いに蒐集家はとゲームという意外な単語と生物がうまれないというきっぱりとした返答をし、外神が頷いて通信が切れる。
『今神々に蒐集家の話しを伝えました、返答に少し時間が要るとの事です』
『この世界少し見て回ってもいいですかー?』
『花綺麗…ですね、ファーツコクス様達に見せたいです』
「分かりました、僕は次の世界へ転移が出来るように準備をします。ファーツコクスさん達にこの世界の植物を渡すなら毒を弱体化または無効化した方が良いかもしれません」
「おけ、散歩なら俺が付き合うわ」
植物に興味があるという光石と魔石とガイドを連れて少し見て回る事にした懐記、外神は懐記達を気にしつつ《異空鳥》へと戻った…。
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