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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
第000話 プロローグは空にて/第00話 プロローグは異空にて
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第000話 プロローグは空にて
《白鷺》…優美に空を飛ぶ姿は優雅で壮麗だった、デザインをした燈火も合流し空ではしゃいでいた。
「綺麗ですね、《白鷺》は飛んでこそ最も美しく映えるようにしたんです。嬉しいなぁーすごいなー舵ちゃん達と明日はここで過ごすんですよ」
無邪気に笑う燈火に大河も頷く、燈火にとっては《アタラクシア》で初めての遠出だ、自分でデザインし細部まで拘った《白鷺》を歩き回っている、グレスナーやフルカリスは燈火に色々と設備や内部の事を聞いている。
「冷蔵庫?電子レンジ?映画など全てが興味深いですね」
「私は炭酸やチョコなど食べ物などに興味がある」
「そうですよねー帝国に着くまで色々楽しんで味わってください」
燈火の無邪気な笑顔に毒気が抜かれてしまう、喜怒哀楽が豊かな燈火にフルカリスもグレスナーも笑みを浮かべる。
「あ、大河ちゃん、蒐集家さん、今夜は何が良いですか?ゴーレムちゃんたちと一緒に作るんですよー《空船》はお肉とお魚選べるご飯ですけど、リクエストがあればそれにしようかーって」
「せっかくだ、客に任せる」
「ええ、私はなんでもいいので」
「わかりました!グレスナーさんとフルカリスさんは何が食べたいですか?」
「肉、酒」
「ゴホン、私もなんでも構いませんよ」
「分かりました!今夜はステーキにしましょうねーあ、デザートはプリンにしますね」
そう言って燈火は厨房に向かっていく、折角だからと見学をさせて貰おうとフルカリス達も向かう。
「ふ……」
「なんだ」
「いえ」
「……」
蒐集家がそんな燈火達に笑みを浮かべる、大河が隣で聞けば蒐集家は何でもないと外の景色に視線を向けた…チリン…チリン…。
「折角の空の旅が仕事かよ」
「仕方ないだろー」
「ええ、手を動かして下さいカイム」
「もうじき《カタフ》に着くよ、商業ギルドに挨拶をして話しを通したら夕食だから」
間も無く《カタフ》上空、カイムとヴィッセとヤハネが合流したが会議室で仕事をこなしている、山積みでやる事は多い、《療養街》は今傘下に入った《ゼロ商会》の面々を中心に運営されてはいるが罪人達の処遇に対しての管理は主にカイムとヤハネとナビとガイドが運営している、現在新たに収容された罪人達のタイムスケジュールを作っていた。
「新しく来た奴らは病人と元気な奴に分けて、午前は学習、午後は労働を6日間行うって事で」
「そーそー労働力は使わないとな、暫くそれでやって罪の重さで労働を分けると」
「今、ある労働で最も過酷な物は……」
『洗濯』
書類に目を通しPCをタイピングする手も止めない3名、各国からくる洗濯者を1着50ログで引き受け洗濯し、干して乾かし料金によってアイロンを掛けるオプションを付けてそれを《療養街》で一気に引き受ける、それが囚人達の1番過酷な労働となっていた。
「評判は良いよとてもね」
「低価格ですし、早いですからね」
千歳とラジカが評判が良いと、彼らも良く頼んでいる、仕上がりが良くシャツの着心地が良い。
「ま、その稼いだ金は出る時に払われるし」
「そそ、出ても洗濯屋で働きたいって声も出てる」
「それならまだまともな思考ですよ、出たくないと言う囚人たちもいますよ」
『はぁい、話しはそこまでみんなーお待ちかねの《カタフ》よー砂の国よー乾燥とかお肌の大敵だからねー』
カイム達の会話の間に識が到着を知らせる、ヴィッセ達が訪れた理由は此処に《砂城の牙》または4千年前の石像があるかもしれないという事を仮定したからだ……。
「小さいピラミッドとかスフィンクスとかオフィスビルの中に欲しいんだよね…」
ぽつりと言った千歳の言葉はラジカの耳に届いたが、ラジカは首を傾げた…。
第00話 プロローグは異空にて
「なんだこれが異空間てやつかよ、気持ち悪いな。酒呑んで寝る」
異空間に転移した《異空鳥》空間は不可思議な場所だった、上は黒い雲が流れ下は夜空、正面は夕焼け色、滅茶苦茶な場所という印象にフォンは嫌悪感を感じ自室に引き籠る、それにシュリとマユラが同行し、チェカ達はスマートフォンで写真を撮っている、送る事は出来ないが面白そうにしている。
「ここで24時間過ごします、タイマーを設置しました。これが0になれば次の異界です」
『現在次の異界を調査しています、お待ちください。映画でも観ますか?』
ガイドの声《異空鳥》の担当は主にガイドのようだ、娯楽を提供してくれると言うのでノイズもナチェもアニメが良いとリクエストして正面の壁のモニターでガイドが上映してくれる。
ジラとイシュターも座席を傾け映画をポップコーンを片手に見始め、どうせなら24時間掛けっぱなしの上映会をしようと言う事になりもちゃやネコ達、他の動物達も映画を楽しんでいた。
「僕は懐記さんの手伝いをします」
懐記とギーギス、フェシェスタがいる厨房へ向かい、料理の手伝いをする事にした。
「上映会ね、いんじゃない?」
「へぇーおもしろいじゃん」
「退屈しなくて済むな」
厨房に向かうとギーギス達がジャムを作っている、果物を色々混ぜ合わせたり1種類のみで作ったりと幾つも鍋で煮ていて甘い香りが厨房内に漂う。
「手伝いますね」
「ん」
「次の世界の手土産にジャムっていいな」
「向こうに敵意とかいきなり敵扱いとかされなければ良いお土産だよぇ」
24時間停滞という事で次の世界への手土産にジャムを作る事にした懐記、皮は乾燥させてお茶やチョコかぎゅーやもちゃ達に行く。
「ジュカっち達に野菜のジャムも作ろ、夕食はみんが持たせてくれたやつで」
「野菜のジャム?そんな物まであるのか?」
「ま、果物ジャムと同じ感じ」
「へぇ、明日パンに付けて食べよう。チェニエが焼いてくれたパンに付けたいな」
「そうね」
「野菜を切りますよ」
まだ《アストマーズ》の余韻が抜けないギーギスやフェシェスタ、外神が野菜の皮を剥いて行く、壁にはノイズ達が見ている、懐記や外神達が子供の頃に観たアニメ映画だ、懐かしいと思いつつジャムを煮ていった…。
《白鷺》…優美に空を飛ぶ姿は優雅で壮麗だった、デザインをした燈火も合流し空ではしゃいでいた。
「綺麗ですね、《白鷺》は飛んでこそ最も美しく映えるようにしたんです。嬉しいなぁーすごいなー舵ちゃん達と明日はここで過ごすんですよ」
無邪気に笑う燈火に大河も頷く、燈火にとっては《アタラクシア》で初めての遠出だ、自分でデザインし細部まで拘った《白鷺》を歩き回っている、グレスナーやフルカリスは燈火に色々と設備や内部の事を聞いている。
「冷蔵庫?電子レンジ?映画など全てが興味深いですね」
「私は炭酸やチョコなど食べ物などに興味がある」
「そうですよねー帝国に着くまで色々楽しんで味わってください」
燈火の無邪気な笑顔に毒気が抜かれてしまう、喜怒哀楽が豊かな燈火にフルカリスもグレスナーも笑みを浮かべる。
「あ、大河ちゃん、蒐集家さん、今夜は何が良いですか?ゴーレムちゃんたちと一緒に作るんですよー《空船》はお肉とお魚選べるご飯ですけど、リクエストがあればそれにしようかーって」
「せっかくだ、客に任せる」
「ええ、私はなんでもいいので」
「わかりました!グレスナーさんとフルカリスさんは何が食べたいですか?」
「肉、酒」
「ゴホン、私もなんでも構いませんよ」
「分かりました!今夜はステーキにしましょうねーあ、デザートはプリンにしますね」
そう言って燈火は厨房に向かっていく、折角だからと見学をさせて貰おうとフルカリス達も向かう。
「ふ……」
「なんだ」
「いえ」
「……」
蒐集家がそんな燈火達に笑みを浮かべる、大河が隣で聞けば蒐集家は何でもないと外の景色に視線を向けた…チリン…チリン…。
「折角の空の旅が仕事かよ」
「仕方ないだろー」
「ええ、手を動かして下さいカイム」
「もうじき《カタフ》に着くよ、商業ギルドに挨拶をして話しを通したら夕食だから」
間も無く《カタフ》上空、カイムとヴィッセとヤハネが合流したが会議室で仕事をこなしている、山積みでやる事は多い、《療養街》は今傘下に入った《ゼロ商会》の面々を中心に運営されてはいるが罪人達の処遇に対しての管理は主にカイムとヤハネとナビとガイドが運営している、現在新たに収容された罪人達のタイムスケジュールを作っていた。
「新しく来た奴らは病人と元気な奴に分けて、午前は学習、午後は労働を6日間行うって事で」
「そーそー労働力は使わないとな、暫くそれでやって罪の重さで労働を分けると」
「今、ある労働で最も過酷な物は……」
『洗濯』
書類に目を通しPCをタイピングする手も止めない3名、各国からくる洗濯者を1着50ログで引き受け洗濯し、干して乾かし料金によってアイロンを掛けるオプションを付けてそれを《療養街》で一気に引き受ける、それが囚人達の1番過酷な労働となっていた。
「評判は良いよとてもね」
「低価格ですし、早いですからね」
千歳とラジカが評判が良いと、彼らも良く頼んでいる、仕上がりが良くシャツの着心地が良い。
「ま、その稼いだ金は出る時に払われるし」
「そそ、出ても洗濯屋で働きたいって声も出てる」
「それならまだまともな思考ですよ、出たくないと言う囚人たちもいますよ」
『はぁい、話しはそこまでみんなーお待ちかねの《カタフ》よー砂の国よー乾燥とかお肌の大敵だからねー』
カイム達の会話の間に識が到着を知らせる、ヴィッセ達が訪れた理由は此処に《砂城の牙》または4千年前の石像があるかもしれないという事を仮定したからだ……。
「小さいピラミッドとかスフィンクスとかオフィスビルの中に欲しいんだよね…」
ぽつりと言った千歳の言葉はラジカの耳に届いたが、ラジカは首を傾げた…。
第00話 プロローグは異空にて
「なんだこれが異空間てやつかよ、気持ち悪いな。酒呑んで寝る」
異空間に転移した《異空鳥》空間は不可思議な場所だった、上は黒い雲が流れ下は夜空、正面は夕焼け色、滅茶苦茶な場所という印象にフォンは嫌悪感を感じ自室に引き籠る、それにシュリとマユラが同行し、チェカ達はスマートフォンで写真を撮っている、送る事は出来ないが面白そうにしている。
「ここで24時間過ごします、タイマーを設置しました。これが0になれば次の異界です」
『現在次の異界を調査しています、お待ちください。映画でも観ますか?』
ガイドの声《異空鳥》の担当は主にガイドのようだ、娯楽を提供してくれると言うのでノイズもナチェもアニメが良いとリクエストして正面の壁のモニターでガイドが上映してくれる。
ジラとイシュターも座席を傾け映画をポップコーンを片手に見始め、どうせなら24時間掛けっぱなしの上映会をしようと言う事になりもちゃやネコ達、他の動物達も映画を楽しんでいた。
「僕は懐記さんの手伝いをします」
懐記とギーギス、フェシェスタがいる厨房へ向かい、料理の手伝いをする事にした。
「上映会ね、いんじゃない?」
「へぇーおもしろいじゃん」
「退屈しなくて済むな」
厨房に向かうとギーギス達がジャムを作っている、果物を色々混ぜ合わせたり1種類のみで作ったりと幾つも鍋で煮ていて甘い香りが厨房内に漂う。
「手伝いますね」
「ん」
「次の世界の手土産にジャムっていいな」
「向こうに敵意とかいきなり敵扱いとかされなければ良いお土産だよぇ」
24時間停滞という事で次の世界への手土産にジャムを作る事にした懐記、皮は乾燥させてお茶やチョコかぎゅーやもちゃ達に行く。
「ジュカっち達に野菜のジャムも作ろ、夕食はみんが持たせてくれたやつで」
「野菜のジャム?そんな物まであるのか?」
「ま、果物ジャムと同じ感じ」
「へぇ、明日パンに付けて食べよう。チェニエが焼いてくれたパンに付けたいな」
「そうね」
「野菜を切りますよ」
まだ《アストマーズ》の余韻が抜けないギーギスやフェシェスタ、外神が野菜の皮を剥いて行く、壁にはノイズ達が見ている、懐記や外神達が子供の頃に観たアニメ映画だ、懐かしいと思いつつジャムを煮ていった…。
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