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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第0105話 運営/第105話 会議
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第0105話 運営
「ああ、大事な耳飾り良かった…ありがとうございます」
「良かった、夜に落としたから出て来ないと思ったんだ」
千眼と千華がいる皇国の皇城の庭の問い合わせ場所、落とし物や無くし物をヤクハやカイムも手伝い持ち主に返していく、拾った耳飾りや財布、小銭……は持ち主が現らなければ孤児院の寄付に回すと商業エリアや各国にアナウンスしている。
「すみません、昨日買った彼女への髪飾りを落としてしまって…」
「髪飾りならこれだな」
「あぁ、よかっ……」
「どうかした?」
「いえ、少し欠けてしまって…いえ、落とした俺が悪いので…」
「これ位なら直せますよ」
ヤクハが忘れ物を並べた木箱から小さな花の細工をあしらった髪飾りを見て表情を明るくさせ、すぐに表情が暗くなってしまう、ヤクハが尋ねたら掛けた花飾りを男が撫でているので千華が懐から屑鉱石を出し魔力を込めて花を作って渡す。
「わ、すごい!」
「いえ」
「ありがとうございます!何か礼を…そうだこれをどうぞ彼女が持たせてくれた干し果物です!おいしいんですよ」
「では、頂きます」
「はい!ありがとうございます」
男が巾着袋から葉に包んだ干し果物を渡し頭を下げて去っていく、千華は笑みを零し千眼は茶にしようと支度する。
「へえ、落とし物が茶菓子に化けた」
「そうですね、みんなで食べましょう」
「やり、俺、豚汁とおにぎり貰ってくる」
カイムが愉快そうに笑い、千華が微笑んでヤクハが準備された炊き出しを貰いに行った。
「みんなーおつかれすー豚汁とおにぎりかパン選んで持ってってくださいす」
「熱いから気を付けろ」
「はい、おにぎりをどうぞ。中身は魚と肉をあましょっぱくしたものです」
「パンは崇幸さんからだよ」
炊き出し場所のテントで豚汁やおにぎりやパンを配る、ラウラスとテュフ、トゥナーとロックスで作って配っていた。
「モギのミルクもどうぞー」
「おいしいよー」
「うまいぞ!ほら」
ベルン達もミルクを絞って渡していく、子ども達は嬉しそうに飲んでいる。
今やベルン達も大忙しのミルク屋だ、商業エリアや《ガルディア》《トイタナ》等で一緒に暮らす舵やニア達と分かれてミルク屋を運営している、モギも舵達もシフト制にし数カ所でミルク屋が運営出来るようにし皆忙しくしていた。
「皇国綺麗になったーみんなーありがとー」
カタンが嬉しそうにコップを洗いラピスが風魔法で乾かす、ベルンがミルクを搾りそろそろ一休みしようと崇幸が豚汁とおにぎりを持って来てくれる。
「みんな、お疲れ様。さ、少し休んでくれ」
「ありがとうございます」
「ありがとーたかゆきー」
「おいしそうだ」
「皇国のゴミ拾いももうじき終わるからな、終わったらシア達と銭湯に行こうな」
崇幸がベルン達の頭を撫でてくれる、3名ともくすぐったそうに笑いあった。
第105話 会議…発つ日
「異空船…が完成しました」
『《異空鳥(いくうちょう)》です』
オフィスビルの会議室に集まった外神を始めとする面々、異世界を渡る船《異空鳥》ガイド命名が完成し《アストマーズ》を発つ日を決めようと集まった。
「ここの連中とは連絡取れたりするし、もう一生会えないってわけじゃねえし」
「そうだね、少し名残惜しいけど……」
「別れはさっぱりして行きたいな」
フォンとノイズとチェカは名残惜しみつつ、発つならばいつでも良いと言い、ジラ達は出る日は盛大に皆で騒ぎたいと言い皆もそれに同意した。
「腕によりをかけるわ、そうね3日後……ふうん、大河っち達も3日後に帝国に向かうってそれに合わせてこっちも発つ感じにする?」
「いんじゃない?準備っていっても収納袋に入れて終わりだしー出発まで騒いで飲んで過ごすー」
懐記が手元に置いていたスマートフォンで大河から3日後に帝国に向かうメッセージが届いたのでそれに合わせてこちらもという話しで纏まる。
「なら、3日まで…飲んで騒ぐか」
「それが良い」
「俺は仕事しよ、買い物とかもして《アストマーズ》での生活を最後まで楽しむよ」
「俺も、ジュカと畑仕事したり魔法具をウズラと作ったりしようかなー船も見たいし」
『そうだな、せっかくの最初の異世界存分に楽しませて貰う』
ナチェとチェカとウズラは普段通り過ごすと決める、友人が沢山出来たと皆笑っている。
「じゃ、それで。みんなに伝えて飯作るわ」
会議が纏まり懐記が立ち上がる、ジュカ達や天使と悪魔、耀帝達に発つ日を伝える為に動き出した。
「そうなの?寂しくなるなー」
「そうか、発つのか」
「そーそーオフィスビルの食堂でこれから毎日色々作って送別会をやるから、来てよ」
ファーツコクスの家に戻った懐記が報告すれば、ジュカは肩を落としファーツコクスは普段通りの薄い笑みを浮かべている、他の面々には風早や識達が放送で連絡し、五衰達にも伝わり盛大に送り出すと厨房で張り切っているとの事。
「ま、連絡取れるし交流もあるし。次の世界でも友達出来たら俺達にも紹介してよ」
「珍しい物や不可思議な物があれば欲しいな、是非」
「おけー」
それを伝え後でオフィスビルの食堂に来てよと伝え、懐記はオフィスビルへ転移した。
「3日後にここを出るからなー」
「はい、もちゃさん、ぎゅーさん、みなさんお願いします」
『もちゃ!』
『ぎゅ』
「ネコとか黄鳥ね、行きたい奴は連れて行って良いって帝から許可貰っているし、残りたいやつは残って良いって言われてるしな。3日間楽しく過ごせよ」
『もちゃ!』
『ぎゅ!』
ジュカ達の家の畑で子ども達と遊んでいるもちゃとぎゅー達に此処を3日後に発つ事を伝える、外神とギーギス、もちゃの毛の中にいるネコ達と耀帝達からの贈り物の黄鳥とその卵は全て異世界に旅立つと言うので、《異空鳥》に畑やちょっとした池を造ろうと外神は考える、もちゃ達はすっかりこの畑……緑魔法や活性魔法で広大な農園に変わりつつある場所、外神は作業がしやすい様にトラクターや収穫しやすい機材を魔法で生成しておこうとと決め、ギーギスはそのままマンドランドやお化け野菜達と一緒に畑の作業を行った…。
「ああ、大事な耳飾り良かった…ありがとうございます」
「良かった、夜に落としたから出て来ないと思ったんだ」
千眼と千華がいる皇国の皇城の庭の問い合わせ場所、落とし物や無くし物をヤクハやカイムも手伝い持ち主に返していく、拾った耳飾りや財布、小銭……は持ち主が現らなければ孤児院の寄付に回すと商業エリアや各国にアナウンスしている。
「すみません、昨日買った彼女への髪飾りを落としてしまって…」
「髪飾りならこれだな」
「あぁ、よかっ……」
「どうかした?」
「いえ、少し欠けてしまって…いえ、落とした俺が悪いので…」
「これ位なら直せますよ」
ヤクハが忘れ物を並べた木箱から小さな花の細工をあしらった髪飾りを見て表情を明るくさせ、すぐに表情が暗くなってしまう、ヤクハが尋ねたら掛けた花飾りを男が撫でているので千華が懐から屑鉱石を出し魔力を込めて花を作って渡す。
「わ、すごい!」
「いえ」
「ありがとうございます!何か礼を…そうだこれをどうぞ彼女が持たせてくれた干し果物です!おいしいんですよ」
「では、頂きます」
「はい!ありがとうございます」
男が巾着袋から葉に包んだ干し果物を渡し頭を下げて去っていく、千華は笑みを零し千眼は茶にしようと支度する。
「へえ、落とし物が茶菓子に化けた」
「そうですね、みんなで食べましょう」
「やり、俺、豚汁とおにぎり貰ってくる」
カイムが愉快そうに笑い、千華が微笑んでヤクハが準備された炊き出しを貰いに行った。
「みんなーおつかれすー豚汁とおにぎりかパン選んで持ってってくださいす」
「熱いから気を付けろ」
「はい、おにぎりをどうぞ。中身は魚と肉をあましょっぱくしたものです」
「パンは崇幸さんからだよ」
炊き出し場所のテントで豚汁やおにぎりやパンを配る、ラウラスとテュフ、トゥナーとロックスで作って配っていた。
「モギのミルクもどうぞー」
「おいしいよー」
「うまいぞ!ほら」
ベルン達もミルクを絞って渡していく、子ども達は嬉しそうに飲んでいる。
今やベルン達も大忙しのミルク屋だ、商業エリアや《ガルディア》《トイタナ》等で一緒に暮らす舵やニア達と分かれてミルク屋を運営している、モギも舵達もシフト制にし数カ所でミルク屋が運営出来るようにし皆忙しくしていた。
「皇国綺麗になったーみんなーありがとー」
カタンが嬉しそうにコップを洗いラピスが風魔法で乾かす、ベルンがミルクを搾りそろそろ一休みしようと崇幸が豚汁とおにぎりを持って来てくれる。
「みんな、お疲れ様。さ、少し休んでくれ」
「ありがとうございます」
「ありがとーたかゆきー」
「おいしそうだ」
「皇国のゴミ拾いももうじき終わるからな、終わったらシア達と銭湯に行こうな」
崇幸がベルン達の頭を撫でてくれる、3名ともくすぐったそうに笑いあった。
第105話 会議…発つ日
「異空船…が完成しました」
『《異空鳥(いくうちょう)》です』
オフィスビルの会議室に集まった外神を始めとする面々、異世界を渡る船《異空鳥》ガイド命名が完成し《アストマーズ》を発つ日を決めようと集まった。
「ここの連中とは連絡取れたりするし、もう一生会えないってわけじゃねえし」
「そうだね、少し名残惜しいけど……」
「別れはさっぱりして行きたいな」
フォンとノイズとチェカは名残惜しみつつ、発つならばいつでも良いと言い、ジラ達は出る日は盛大に皆で騒ぎたいと言い皆もそれに同意した。
「腕によりをかけるわ、そうね3日後……ふうん、大河っち達も3日後に帝国に向かうってそれに合わせてこっちも発つ感じにする?」
「いんじゃない?準備っていっても収納袋に入れて終わりだしー出発まで騒いで飲んで過ごすー」
懐記が手元に置いていたスマートフォンで大河から3日後に帝国に向かうメッセージが届いたのでそれに合わせてこちらもという話しで纏まる。
「なら、3日まで…飲んで騒ぐか」
「それが良い」
「俺は仕事しよ、買い物とかもして《アストマーズ》での生活を最後まで楽しむよ」
「俺も、ジュカと畑仕事したり魔法具をウズラと作ったりしようかなー船も見たいし」
『そうだな、せっかくの最初の異世界存分に楽しませて貰う』
ナチェとチェカとウズラは普段通り過ごすと決める、友人が沢山出来たと皆笑っている。
「じゃ、それで。みんなに伝えて飯作るわ」
会議が纏まり懐記が立ち上がる、ジュカ達や天使と悪魔、耀帝達に発つ日を伝える為に動き出した。
「そうなの?寂しくなるなー」
「そうか、発つのか」
「そーそーオフィスビルの食堂でこれから毎日色々作って送別会をやるから、来てよ」
ファーツコクスの家に戻った懐記が報告すれば、ジュカは肩を落としファーツコクスは普段通りの薄い笑みを浮かべている、他の面々には風早や識達が放送で連絡し、五衰達にも伝わり盛大に送り出すと厨房で張り切っているとの事。
「ま、連絡取れるし交流もあるし。次の世界でも友達出来たら俺達にも紹介してよ」
「珍しい物や不可思議な物があれば欲しいな、是非」
「おけー」
それを伝え後でオフィスビルの食堂に来てよと伝え、懐記はオフィスビルへ転移した。
「3日後にここを出るからなー」
「はい、もちゃさん、ぎゅーさん、みなさんお願いします」
『もちゃ!』
『ぎゅ』
「ネコとか黄鳥ね、行きたい奴は連れて行って良いって帝から許可貰っているし、残りたいやつは残って良いって言われてるしな。3日間楽しく過ごせよ」
『もちゃ!』
『ぎゅ!』
ジュカ達の家の畑で子ども達と遊んでいるもちゃとぎゅー達に此処を3日後に発つ事を伝える、外神とギーギス、もちゃの毛の中にいるネコ達と耀帝達からの贈り物の黄鳥とその卵は全て異世界に旅立つと言うので、《異空鳥》に畑やちょっとした池を造ろうと外神は考える、もちゃ達はすっかりこの畑……緑魔法や活性魔法で広大な農園に変わりつつある場所、外神は作業がしやすい様にトラクターや収穫しやすい機材を魔法で生成しておこうとと決め、ギーギスはそのままマンドランドやお化け野菜達と一緒に畑の作業を行った…。
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