あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ

第093話 面白い/第93話 グミガムうめえ

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第093話 面白い
「よう、支配人、副支配人どこ行くんだ?」
「ああ、カイムか交代か?」
「そんなとこ」
「カイムっちも飯どうー?今から飯」
「へぇ、じゃ混ざるか」
カトゥーシュカ達に声掛けたカイム、不機嫌なトラングがカイムを食事に誘う、彼らの関係は周知の事実なので好奇心で付いて行く事にする。
「お、みんな」
「へぇ、噂の面子じゃねぇか、お揃いじゃん」
「……」
向かいからはウォルゾガとチカ、タナトスもやって来るのでこっちはこっちで面白いかとウォルゾガ達も誘い全員で遅めの昼食にという事になった。

「このフードコートって良いよな、いろんな店の物が食べられて」
「そうですね、このポテトのチーズソース掛けが美味ですね」
「この酒も美味」
ウォルゾガとカトゥーシュカとカイムが皇城のコックおじさん(バルーンフードコートのバルーンの名前)適当に購入した物を食べていく、飲み物の種類も豊富で適当に買って来た物を手に取った。
「ピザは時間が掛かる、おにぎりとハンバーガーとホットドッグに唐揚げだ」
「サラダもあるからな、取り分けるぞ」
カトゥーシュカが出来た物を運び、ウォルゾガがサラダを取り分けて行く面倒見が良い連中だなとカイムは思いつつ唐揚げを頬張る。
「ありがとうございます」
「他にも頼んだからな、アンドーナツっていうのが人気らしい。買ったら今日の分は完売になったな」
「へえー」
「あ、芋揚げ追加が来たな、揚げ立てがうまいんだ」
ウォルゾガがアンドーナツを20個土産用にも頼み、ゴーレムが追加のフライドポテトが大量に運ばれてくる、カイムはフライドポテチが最近気に入っていてよく、テュフの酒場で食べている、揚げたてに沢山のソースをたっぷり付けて食べるが好きで、アガニータやツァースも優雅に食べている、トマトベースのスープとハンバーガーが良く合う。
「このおにぎりうま、唐揚げと合うな。ウォルゾ今度作ってよ」
「ああ、祭りが終わったら作るよ」
チカが2個目のおにぎり中身は焼いた魚を食べ唐揚げも美味しそうに食べる、祭の間は食事は色々な店で食べようという話しだ、仕事や店に役割があるから全員そろっての食事が難しいからという話しにあっている。
「ウォルゾガ殿は料理が上手だからな、この間貰ったイナリズシと魚の照り焼きは美味だった」
「ま、好きだしな。カトゥーシュカ殿も焼くだけとかならするだろ?」
「ああ、子ども達がいるからな。皆と協力している」
「私も最近料理に凝っていますよ、今度食べて下さい」
「こいつは器用だからな大抵の事は出来るだろう」
ウォルゾガはグローリー宅の料理上手な父的存在だ、カトゥーシュカもそれに倣い最近は料理をするようになりアガニータもトラング宅に移り住み家事などを学んでいる、ツァースも住み始め家をグローリー達に頼んで広くして貰ったばかりだ。
「今度グローリーが家を改装して、お菓子屋を始めるから遊びに来てくれ。子ども達に来て欲しいっていうからな、エクトとセレネは最近懐記達と遊んだり、色々造っていてグローリーと遊んでくれなくて寂しいらしい」
「ああ、イビヤ達と行かせて貰おう…もう少し子どもらしい遊びをして貰いたい」
ピザが運ばれカトゥーシュカがピザカッターで切り分けていく、ウォルゾガが配り食事は以外にも穏やかに進む。
タナトスが静かに食事をしカイムはそれを眺める、魔王という割りには至って変わらず、敢えてそうしているのか、チカもウォルゾガに懐いているが彼もまた魔王、魔王に愛されているゲーターダイルラフテスは気の毒だと思いつつ、アガニータ達に愛されている不運なのか幸運なのかなガーランバルーダにも同情しつつカイムは面白おかしく食事を続けた…。

第93話 グミガムうめえ
「なんだ!これうめぇ」
「おいしー噛めば噛むほど味が…口の中で溶けちゃったお代わりっと」
「へえ、いいなこれ」
「美味だ」
外神は引き続き時計台造りを行い、グミとガムの試食会に呼ばれたフォン達、この味付きのグミとガムは《アウトランダーズ商会:《アストマーズ》支店》でこれから売っていく、経費を抜い売り上げはこの世界の公共事業や子ども達に使われていくとなった。
残るゴーレム達や新たに此処で産まれた野菜お化けやマンドランド達、ネコ達や今後の店を構えない操者達へ残していく物だった。
外神の塩も売るし、《アタラクシア》から輸入品は全て《アウトランダーズ商会》でのみ売っていく、商人達がそれを仕入れて他所で売るのには関与しないという取り纏めも行い、《アストマーズ》は今後もっと経済が回り豊かになっていくだろう。
操者達は外神達が発つ前に華やかで盛大な《ホローリングレース》で見送ろうと決めている、寂しいが彼らが遺してくれた物はとても大きかった。

「アンフルパスー約束かなう」
「はい、叶います。会えますよ、親に」
「うん!ラグー頑張る!」
「はい…」
ラグージェがグミをもぐもぐ食べながらアンフルパスが頷く、アンフルパス声のトーンは低い。
それで良いのか悪いのか…アンフルパスには分からない、ラグージェが長年願っていた事だ、どうであれ望みは叶う…。
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