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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第087話 肉to魚/第87話 宝物庫解放???
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第087話 肉to魚
肉ダンジョンの中に住むドラゴン達、皇国の祭典の為に肉を狩り続ける。
「ほらー王子達肉だぞー」
『きゃー』
肉ダンジョンの下層は今やドラゴン達の寝床だ、預かっている魔人こ子ども達が焼き立ての肉に大はしゃぎだ。
現在はもう肉ダンジョンの下層はドラゴンの集落と言っても良い状況だ、群れの長はカークとエンフでみんなが魔人の子ども達を可愛がり育てている。
「皇国に卸す肉と異界に卸す肉も大分出したなー」
「ああ、異界の肉も美味かったよなー」
「ドラゴンの肉もイシュター様のお陰でとんでもない物くえた、いやー美味かった」
「おいしー」
「うんー」
肉を食べつつ野菜も食べさせる、グローリー達からの約束でバランスよく食べさせる、教室やたまごダンジョンや他の子ども達との交流等しながら2名の子ども達は楽しく暮らしている。
「祭は陛下が気合入れてるからねー」
「異界との交流だもんな」
「ねー」
「すごーい」
「俺達も煮込みの店出すしね」
「そーそーやっぱり時間停止はありがたい」
エンフが収納ショルダーバッグを叩く、カークが肉を齧りスープを飲む、ボス戦から戻った他のドラゴン達と食卓を囲む。
「よーし飯食ったら風呂いくぞー」
『はーい』
食って狩って食って学んで寝る、魔人の子ども達はニコニコして追加の肉を頬張った。
「皇国に卸す魚を綺麗に捌けてますね」
「頑張ったよ」
「上手ねー」
此方は魚ダンジョン、フユーゲル達の元にいる魔人の子ども達2名は綺麗に下ろした魚を褒められて嬉しそうにしている。
グローリー達との約束で食事はバランス良く摂っている、最近はおやつに小魚と骨のせんべいを食べ孤児院等にも卸している、祭典では焼き魚と小魚と骨のせんべいを売るので皆張り切っていた。
「もっとやるよー」
「やりたーい」
「ええ、まだまだありますよ。その前におやつにしましょうか、今日はクッキーとミルクですよ」
「手を洗ってください」
『はーい』
少し遅くなってしまったが手を洗い懐記から貰った家に入りおやつを食べる、魚を釣るのも捌くのも食べるのも大好きな子ども達、フユーゲルが目を細めニコリとおやつを食べる子ども達の姿を眺めた。
第87話 宝物庫解放???
「懐記殿、外神殿。宝物庫から品を運んだので確認を」
『宝物庫?』
「不用品を売るんだけど?」
「そうですね、宝物庫から不要な物を運んで来たので」
「宝物庫というからには宝なのでは…?」
「いえ、大した物は持ち出していない」
懐記達の元お訪れたのは耀帝の弟燕碑、幾人かの側仕えと共に訪れ宝物庫から運んで来たという品々を目利きのイシュターを呼んで見てみる事にした。
「これはそちらの皇国の龍皇帝に献上する、剣です。祭事や舞いに使う斬れぬ剣だ」
「使われている材質や宝石が見事だな」
「一振り一振りで雨、雪、花が舞う、匠が長い年月を掛け打った3振りのうちの1振り」
「受け取ろう」
とんでもない至宝じゃないのかという言葉を呑み込み大仰にイシュターが受け取った。
「後は不要の物なので、これは生きた反物、描かれた物達が動き出す。この楽器は勝手に鳴りだす、これは宝石の涙を流す人形…放っておくとずっと涙を流すので笑わせると泣き止む、これは動く馬の像縄で括っておかなければすぐに何処かに行く、良い主が現れれば何処かに行く事もなくなるだろう。これは5体で1対の馬の彫り物…これは何もしない」
『………』
すごいんだろう、反物は5点鮮やかな生物が描かれているし鼓の様な楽器はすでにポンポンと音がし、黒髪の子ども人形は涙を流し宝石がぽろぽろと零れていく小さいが数が多い、陶器で出来ているのかつるりとした黒い馬の置物は首に縄を括られ動かない、5体の馬の置物はそれぞれポーズが違い…まともそうだ。
「値段がつけれられませんね」
「引き取ってくれれば…」
「面白そうじゃん、貰うわ。さんきゅ」
「それとこちらは…子どもの遊具」
側仕えが前に出て紐で括られた箱を幾つも置いていく、紐を解き蓋を開ければ玩具というよりもインテリアに近い凝った読み札や数字の書かれた細工物、小さい人形、筒、筆箱等が並びイシュター達もその丁寧な品々に思わず見惚れてしまった。
「いいの?」
「そちらは子どもが多いと聞く、遊具は使う物…宝物庫で眠り続けるよりかは良いと耀帝から命である」
「ならありがたく貰うわ」
「それなれば此方も嬉しい」
「燕碑っち時間あるなら、お茶してってよ。お菓子あるから」
「ええ、よければ」
「では頂こう」
外神と懐記は耀帝と燕碑からの心遣いに丁寧に礼を言い、良ければ茶をと言うので同意した。
「この緑の茶…美味だな」
「抹茶ね、土産に渡すわ」
「感謝する、この羊羹も美味だ…どら焼きというのも…」
「そちらも土産に、餡子も渡しますね」
イシュターやジラを交え懐記の家を出し、抹茶と羊羹とどら焼き出して持て成す、古物市の品の代わりにこの家を懐記が贈る事にし、抹茶と和菓子を気に入ったらしい燕碑に懐記の和菓子と崇幸のスキルコンビニから和菓子系の物を贈る事にした。
後ろでは燕碑の許可を得て同じ物を食す側仕え達も嬉しそうに茶菓子を頂いている、外神が小豆の木を何本か贈り餡子の作り方を懐記が教えた。
「五衰っち達にも後で教えとく」
「感謝する」
子どもの見た目の物静かな存在、耀帝とは纏う雰囲気も違う、神々しいというかどちらかと言えば司祭のや神主のような神の遣いという雰囲気が合う。
「実に美味な茶の席、天帝も異界の祭り楽しみにしている」
抹茶を飲み終わり静かに湯のみを置いて席を立つ、そのまま家を出て燕碑が家と側仕えを連れ天界へと戻り外神たちは引き続き祭典の準備を進めた…。
肉ダンジョンの中に住むドラゴン達、皇国の祭典の為に肉を狩り続ける。
「ほらー王子達肉だぞー」
『きゃー』
肉ダンジョンの下層は今やドラゴン達の寝床だ、預かっている魔人こ子ども達が焼き立ての肉に大はしゃぎだ。
現在はもう肉ダンジョンの下層はドラゴンの集落と言っても良い状況だ、群れの長はカークとエンフでみんなが魔人の子ども達を可愛がり育てている。
「皇国に卸す肉と異界に卸す肉も大分出したなー」
「ああ、異界の肉も美味かったよなー」
「ドラゴンの肉もイシュター様のお陰でとんでもない物くえた、いやー美味かった」
「おいしー」
「うんー」
肉を食べつつ野菜も食べさせる、グローリー達からの約束でバランスよく食べさせる、教室やたまごダンジョンや他の子ども達との交流等しながら2名の子ども達は楽しく暮らしている。
「祭は陛下が気合入れてるからねー」
「異界との交流だもんな」
「ねー」
「すごーい」
「俺達も煮込みの店出すしね」
「そーそーやっぱり時間停止はありがたい」
エンフが収納ショルダーバッグを叩く、カークが肉を齧りスープを飲む、ボス戦から戻った他のドラゴン達と食卓を囲む。
「よーし飯食ったら風呂いくぞー」
『はーい』
食って狩って食って学んで寝る、魔人の子ども達はニコニコして追加の肉を頬張った。
「皇国に卸す魚を綺麗に捌けてますね」
「頑張ったよ」
「上手ねー」
此方は魚ダンジョン、フユーゲル達の元にいる魔人の子ども達2名は綺麗に下ろした魚を褒められて嬉しそうにしている。
グローリー達との約束で食事はバランス良く摂っている、最近はおやつに小魚と骨のせんべいを食べ孤児院等にも卸している、祭典では焼き魚と小魚と骨のせんべいを売るので皆張り切っていた。
「もっとやるよー」
「やりたーい」
「ええ、まだまだありますよ。その前におやつにしましょうか、今日はクッキーとミルクですよ」
「手を洗ってください」
『はーい』
少し遅くなってしまったが手を洗い懐記から貰った家に入りおやつを食べる、魚を釣るのも捌くのも食べるのも大好きな子ども達、フユーゲルが目を細めニコリとおやつを食べる子ども達の姿を眺めた。
第87話 宝物庫解放???
「懐記殿、外神殿。宝物庫から品を運んだので確認を」
『宝物庫?』
「不用品を売るんだけど?」
「そうですね、宝物庫から不要な物を運んで来たので」
「宝物庫というからには宝なのでは…?」
「いえ、大した物は持ち出していない」
懐記達の元お訪れたのは耀帝の弟燕碑、幾人かの側仕えと共に訪れ宝物庫から運んで来たという品々を目利きのイシュターを呼んで見てみる事にした。
「これはそちらの皇国の龍皇帝に献上する、剣です。祭事や舞いに使う斬れぬ剣だ」
「使われている材質や宝石が見事だな」
「一振り一振りで雨、雪、花が舞う、匠が長い年月を掛け打った3振りのうちの1振り」
「受け取ろう」
とんでもない至宝じゃないのかという言葉を呑み込み大仰にイシュターが受け取った。
「後は不要の物なので、これは生きた反物、描かれた物達が動き出す。この楽器は勝手に鳴りだす、これは宝石の涙を流す人形…放っておくとずっと涙を流すので笑わせると泣き止む、これは動く馬の像縄で括っておかなければすぐに何処かに行く、良い主が現れれば何処かに行く事もなくなるだろう。これは5体で1対の馬の彫り物…これは何もしない」
『………』
すごいんだろう、反物は5点鮮やかな生物が描かれているし鼓の様な楽器はすでにポンポンと音がし、黒髪の子ども人形は涙を流し宝石がぽろぽろと零れていく小さいが数が多い、陶器で出来ているのかつるりとした黒い馬の置物は首に縄を括られ動かない、5体の馬の置物はそれぞれポーズが違い…まともそうだ。
「値段がつけれられませんね」
「引き取ってくれれば…」
「面白そうじゃん、貰うわ。さんきゅ」
「それとこちらは…子どもの遊具」
側仕えが前に出て紐で括られた箱を幾つも置いていく、紐を解き蓋を開ければ玩具というよりもインテリアに近い凝った読み札や数字の書かれた細工物、小さい人形、筒、筆箱等が並びイシュター達もその丁寧な品々に思わず見惚れてしまった。
「いいの?」
「そちらは子どもが多いと聞く、遊具は使う物…宝物庫で眠り続けるよりかは良いと耀帝から命である」
「ならありがたく貰うわ」
「それなれば此方も嬉しい」
「燕碑っち時間あるなら、お茶してってよ。お菓子あるから」
「ええ、よければ」
「では頂こう」
外神と懐記は耀帝と燕碑からの心遣いに丁寧に礼を言い、良ければ茶をと言うので同意した。
「この緑の茶…美味だな」
「抹茶ね、土産に渡すわ」
「感謝する、この羊羹も美味だ…どら焼きというのも…」
「そちらも土産に、餡子も渡しますね」
イシュターやジラを交え懐記の家を出し、抹茶と羊羹とどら焼き出して持て成す、古物市の品の代わりにこの家を懐記が贈る事にし、抹茶と和菓子を気に入ったらしい燕碑に懐記の和菓子と崇幸のスキルコンビニから和菓子系の物を贈る事にした。
後ろでは燕碑の許可を得て同じ物を食す側仕え達も嬉しそうに茶菓子を頂いている、外神が小豆の木を何本か贈り餡子の作り方を懐記が教えた。
「五衰っち達にも後で教えとく」
「感謝する」
子どもの見た目の物静かな存在、耀帝とは纏う雰囲気も違う、神々しいというかどちらかと言えば司祭のや神主のような神の遣いという雰囲気が合う。
「実に美味な茶の席、天帝も異界の祭り楽しみにしている」
抹茶を飲み終わり静かに湯のみを置いて席を立つ、そのまま家を出て燕碑が家と側仕えを連れ天界へと戻り外神たちは引き続き祭典の準備を進めた…。
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