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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第084話 《ホローリングレース》準備/第84話 宝飾品とバッグ
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第084話 《ホローリングレース》準備
「では《ホローリングレース》はカジノの会員と商会の従業員の皆でいいかな」
「そうですね、1度だけのレースですからその規模で丁度いいと思います。トラング殿が責任者としてそれをカトゥーシュカ殿とツァース殿、アガニータ殿が補佐をするという事でよろしいですね?」
「あーそれでいいけどぉ」
「構わない」
「ええ、支配人の補佐を務めさせて頂きます」
カジノタワーの会議室に集まったのは千歳とラジカ、トラングにカトゥーシュカとツァース、アガニータという面々で皇国の祭典の最終日に行われる《ホローリングレース》はカジノで運営するという話しになり、内容を固めた所だった。
「うん、大体は話しが纏まったし明後日の祭典が楽しみだね、明日には《アストマーズ》の店が来るから、スタッフの手配も済んでいるし」
「そうですね、当日を待つだけですね」
「そうねー会員証でチケット買えるし、口座から引き出しと入金が出来るから至る箇所にレースが見れるようにしておけばいいんじゃん」
「ああ、問い合わせや質問の窓口は皇国の広場に設けている」
「そこで対応すれば良い、愉快な賭け事だな」
「ええ、楽しみですね」
トラングとカトゥーシュカが話し合いをし、ツァースとアガニータも意見を出す、なんだかんだ上手くやっていくんだろうと千歳は思う。
「あ、そういえばうちのナビアが金遊びがしたいっていってんだけどー大金を動かしたいらしい」
「子供らしからぬ…考えだが千歳殿に相談をしてみようかと」
「それは随分……金遊び……ああ、なら銀行の頭取を任せてみようか。手始めに《アウトランダーズ商会》の資産でやってみようか」
『千歳様、では100億程の運営資金を用意します』
「そうだね、その額なら丁度良いね。祭典が終わったらナビヤ君に僕の所へ来るように伝えて」
「おけー」
「面白そうですね」
「魔人は遠い昔にあった事があるが…確かに秀でた存在だ。子どもとて益は齎すだろう」
トラングが言いアガニータが面白そうに笑う、ツァースは何処か遠い目をしている。
千歳はせっかくだから銀行の建物を燈火にデザインして貰おうかと思いながらコーヒーを飲む、ラジカも銀行に興味を持ちながらもまずは祭典と《療養街》そして帝国と…目の前の問題から順に片付けていく事にした。
「で、俺らはジュース屋さんね」
「楽だろ、果物調達して絞って冷やして出せばいい」
「なら、冷やして切った果物も売るといいぞー」
こちらはカイムとヤハネとヤクハと子ども達、《療養街》のオフィスタワー果樹園で果物を時間停止収納袋に入れていく。
「皮は乾燥させて砂糖に漬けて売ってもよし、お茶に混ぜても良しだぞ」
「ナイルがジャムにしても良いって言ってた」
「はん、きゅう達に食わせてやりゃ良いだろ」
『きゅ』
『ぱしゃ』
「それもいいな、きゅう達後でやるからな」
「むいてあげるー」
「あげるー」
「あそぼ」
『きゅきゅ』
『ぱしゃぱしゃ』
「遊ぶのはあーと」
魔人の子ども達はきゃきゃと果物を採るのではなくどちらかと言えばきゅうとふーと、ヒヨコやおりがみ達と遊んでいた。
「さ、沢山採ったら戻って果物剥くぞ」
「その前に飯にしよーぜ」
「まだ少し早いし、ヴィッセとテーデが帰ったらにしないと」
「今夜は《ホウラク》で焼き肉食って風呂入るんだろ、もうひと仕事だ」
「うえ」
ヤクハがカイムの肩を叩く、カイムは肩を竦めヤハネはせっせと果物を採っていった。
第84話 宝飾品とバッグ
「へえ、このカバン可愛いね。絵が描いてある」
「欲しい…ジュナイ達のお土産にしようかな…」
『買うなら向こうで届けますよ』
「ガイド、ありがとう。これとこれを買ってもいい?」
「ええ、勿論です」
ノイズとチェカとウズラがガイド達の手伝いとして皇国の祭典の店の受付等を行っていた、その中でノイズの目に付いたのはカバン屋で1つ1つ手造りの肩掛けカバンや小さめのバッグに旅用のリュック迄あり、高級な物には花や空の絵が描かれていて綺麗だったのでノイズがジュナイ達にと土産に購入する事にした。
店員は上質な服に身を包んだ悪魔、天使や裕福な悪魔達や人相手に商売をしているとの事で値段もそれなりにはするがガイドが収納から出した金で購入した。
「ありがとう」
『届けておきます』
「それで祭楽しんでって伝えて」
『はい』
「お、こっちは宝飾品だなー綺麗だな」
「ここは擬石っていって質は良くないが綺麗に磨かれた石を加工して宝飾にしているのさ、安くて見栄えが良いって人気だ」
「へぇ、確かに見栄えが良いね!懐記に教えてやろう」
『あら素敵、うちのマスターちゃん達にいいわね」
「それは人気だな、細かい花の細工が良いって売れ筋」
ゴテゴテした宝飾品の店の物を識が眺めその中でも売れ筋だという、石の周辺に花の細工を施した首飾りや指輪に惹かれ識がいくつか購入した。
「商業エリアにも店出してるから見てくれ」
『分ったわー』
受付と言いつつ普通に買い物を楽しむ、他にもカバン屋や宝飾品の店が入りピンからキリまであるから面白い。
「あ、そうだ!識アナウンスで古物市とかもどう?」
『いいな、掘り出し物もあるだろう、是非!』
『それいいわね、売り子は私達が《アタラクシア》でしましょ』
『そうですね、放送してみましょう。《アタラクシア》でもやるか聞いてみます』
さっそくチェカの案に乗っかる識とガイド、風早にも連絡し急遽古物市フリーマーケットの開催も行う事になった。
『ピンポンパンポーン、はぁいみなさん《アタラクシア》で古物市をやるわよん、ご自宅の要らない物などあれば持ってきて~収納袋貸し出すわ~ゴミはダメよー詳しくは今広場にいる私まで~』
「ふるものいち?」
「服とか道具とかいらないけど家に眠っている不用品を売るって感じ」
「むこうじゃよくやっていたなー旅すると色々増えたりするから減らしたり」
「物々交換とかな」
識の放送に首を傾げるジュカ達、懐記やジラ達が説明し皆面白そうだと1度家に戻り探してみる事にした。
「なんかあるかなー」
「異世界に運ぶからここじゃいらない物とか向こうだとお宝になったりするかもな」
「だよね、旅とかしてたりすると意外な物が必要だったり」
マイスター達も一度戻る、ギーギスやナチェも旅をしていたから売ったり貰ったり交換したりして旅を続けていた。
「悪魔って長生きしているから変わった物出してくれそー」
「ああ、面白そうなのあったら買うかもな」
フェシェスタとマユラも野菜を切りながら掘り出し物があるかもと期待している、今夜は大量にパスタを茹ででミートスパゲティとスープとサラダにしようとひたすら野菜を刻んでいく、玉ねぎも状態異常無効があるから楽に刻めて良いなと皆で準備を行なった…。
「では《ホローリングレース》はカジノの会員と商会の従業員の皆でいいかな」
「そうですね、1度だけのレースですからその規模で丁度いいと思います。トラング殿が責任者としてそれをカトゥーシュカ殿とツァース殿、アガニータ殿が補佐をするという事でよろしいですね?」
「あーそれでいいけどぉ」
「構わない」
「ええ、支配人の補佐を務めさせて頂きます」
カジノタワーの会議室に集まったのは千歳とラジカ、トラングにカトゥーシュカとツァース、アガニータという面々で皇国の祭典の最終日に行われる《ホローリングレース》はカジノで運営するという話しになり、内容を固めた所だった。
「うん、大体は話しが纏まったし明後日の祭典が楽しみだね、明日には《アストマーズ》の店が来るから、スタッフの手配も済んでいるし」
「そうですね、当日を待つだけですね」
「そうねー会員証でチケット買えるし、口座から引き出しと入金が出来るから至る箇所にレースが見れるようにしておけばいいんじゃん」
「ああ、問い合わせや質問の窓口は皇国の広場に設けている」
「そこで対応すれば良い、愉快な賭け事だな」
「ええ、楽しみですね」
トラングとカトゥーシュカが話し合いをし、ツァースとアガニータも意見を出す、なんだかんだ上手くやっていくんだろうと千歳は思う。
「あ、そういえばうちのナビアが金遊びがしたいっていってんだけどー大金を動かしたいらしい」
「子供らしからぬ…考えだが千歳殿に相談をしてみようかと」
「それは随分……金遊び……ああ、なら銀行の頭取を任せてみようか。手始めに《アウトランダーズ商会》の資産でやってみようか」
『千歳様、では100億程の運営資金を用意します』
「そうだね、その額なら丁度良いね。祭典が終わったらナビヤ君に僕の所へ来るように伝えて」
「おけー」
「面白そうですね」
「魔人は遠い昔にあった事があるが…確かに秀でた存在だ。子どもとて益は齎すだろう」
トラングが言いアガニータが面白そうに笑う、ツァースは何処か遠い目をしている。
千歳はせっかくだから銀行の建物を燈火にデザインして貰おうかと思いながらコーヒーを飲む、ラジカも銀行に興味を持ちながらもまずは祭典と《療養街》そして帝国と…目の前の問題から順に片付けていく事にした。
「で、俺らはジュース屋さんね」
「楽だろ、果物調達して絞って冷やして出せばいい」
「なら、冷やして切った果物も売るといいぞー」
こちらはカイムとヤハネとヤクハと子ども達、《療養街》のオフィスタワー果樹園で果物を時間停止収納袋に入れていく。
「皮は乾燥させて砂糖に漬けて売ってもよし、お茶に混ぜても良しだぞ」
「ナイルがジャムにしても良いって言ってた」
「はん、きゅう達に食わせてやりゃ良いだろ」
『きゅ』
『ぱしゃ』
「それもいいな、きゅう達後でやるからな」
「むいてあげるー」
「あげるー」
「あそぼ」
『きゅきゅ』
『ぱしゃぱしゃ』
「遊ぶのはあーと」
魔人の子ども達はきゃきゃと果物を採るのではなくどちらかと言えばきゅうとふーと、ヒヨコやおりがみ達と遊んでいた。
「さ、沢山採ったら戻って果物剥くぞ」
「その前に飯にしよーぜ」
「まだ少し早いし、ヴィッセとテーデが帰ったらにしないと」
「今夜は《ホウラク》で焼き肉食って風呂入るんだろ、もうひと仕事だ」
「うえ」
ヤクハがカイムの肩を叩く、カイムは肩を竦めヤハネはせっせと果物を採っていった。
第84話 宝飾品とバッグ
「へえ、このカバン可愛いね。絵が描いてある」
「欲しい…ジュナイ達のお土産にしようかな…」
『買うなら向こうで届けますよ』
「ガイド、ありがとう。これとこれを買ってもいい?」
「ええ、勿論です」
ノイズとチェカとウズラがガイド達の手伝いとして皇国の祭典の店の受付等を行っていた、その中でノイズの目に付いたのはカバン屋で1つ1つ手造りの肩掛けカバンや小さめのバッグに旅用のリュック迄あり、高級な物には花や空の絵が描かれていて綺麗だったのでノイズがジュナイ達にと土産に購入する事にした。
店員は上質な服に身を包んだ悪魔、天使や裕福な悪魔達や人相手に商売をしているとの事で値段もそれなりにはするがガイドが収納から出した金で購入した。
「ありがとう」
『届けておきます』
「それで祭楽しんでって伝えて」
『はい』
「お、こっちは宝飾品だなー綺麗だな」
「ここは擬石っていって質は良くないが綺麗に磨かれた石を加工して宝飾にしているのさ、安くて見栄えが良いって人気だ」
「へぇ、確かに見栄えが良いね!懐記に教えてやろう」
『あら素敵、うちのマスターちゃん達にいいわね」
「それは人気だな、細かい花の細工が良いって売れ筋」
ゴテゴテした宝飾品の店の物を識が眺めその中でも売れ筋だという、石の周辺に花の細工を施した首飾りや指輪に惹かれ識がいくつか購入した。
「商業エリアにも店出してるから見てくれ」
『分ったわー』
受付と言いつつ普通に買い物を楽しむ、他にもカバン屋や宝飾品の店が入りピンからキリまであるから面白い。
「あ、そうだ!識アナウンスで古物市とかもどう?」
『いいな、掘り出し物もあるだろう、是非!』
『それいいわね、売り子は私達が《アタラクシア》でしましょ』
『そうですね、放送してみましょう。《アタラクシア》でもやるか聞いてみます』
さっそくチェカの案に乗っかる識とガイド、風早にも連絡し急遽古物市フリーマーケットの開催も行う事になった。
『ピンポンパンポーン、はぁいみなさん《アタラクシア》で古物市をやるわよん、ご自宅の要らない物などあれば持ってきて~収納袋貸し出すわ~ゴミはダメよー詳しくは今広場にいる私まで~』
「ふるものいち?」
「服とか道具とかいらないけど家に眠っている不用品を売るって感じ」
「むこうじゃよくやっていたなー旅すると色々増えたりするから減らしたり」
「物々交換とかな」
識の放送に首を傾げるジュカ達、懐記やジラ達が説明し皆面白そうだと1度家に戻り探してみる事にした。
「なんかあるかなー」
「異世界に運ぶからここじゃいらない物とか向こうだとお宝になったりするかもな」
「だよね、旅とかしてたりすると意外な物が必要だったり」
マイスター達も一度戻る、ギーギスやナチェも旅をしていたから売ったり貰ったり交換したりして旅を続けていた。
「悪魔って長生きしているから変わった物出してくれそー」
「ああ、面白そうなのあったら買うかもな」
フェシェスタとマユラも野菜を切りながら掘り出し物があるかもと期待している、今夜は大量にパスタを茹ででミートスパゲティとスープとサラダにしようとひたすら野菜を刻んでいく、玉ねぎも状態異常無効があるから楽に刻めて良いなと皆で準備を行なった…。
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