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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第081話 贈り物/第81話 贈り物
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第081話 贈り物
「晴海さんみなさんも手伝ってくれてありがとうございます」
「いいよーやるーパンケーキを沢山焼いて積んでタワーにするんだよね!」
「はい、アイスや果物を沢山のせましょう」
「うん!」
「へえ、いいじゃん」
料理ギルドに集まった晴海達、グローリー達も呼ばれ大人数で鉱石で作られたた板で生地を焼いていく、生地を作る、焼いて冷まして盛り付けを行う分担作業でわいわいと賑わっていた。
「コツは少し高めな所から生地を流して表面がふつふつとして来たら一気にひっくり返してみて下さい」
「綺麗に出来た…」
「食べてもいい?」
「おいしそうですね」
「では1枚目は食べてみましょうか」
バルタルやカイネにラウラスやトゥナーとテュフも呼ばれ先生として教えている、イザラとチカとオベリスカが早速1枚焼き上げ食べたいと言えばカイネとバルタルがおやつと味見も兼ねて食べようと蜜とミルクを
トゥナーが用意し子供達が嬉しそうにはしゃぐ。
「ぱぱーやいたの食べてー」
「ぼくのもー」
「あーい」
「あーんちてー」
「みんなありがとう…俺のも食べてね」
グローリーの周囲の魔人の子ども達が一緒に焼いたのはグローリーに食べて貰いたいと言うので、グローリーも焼いた物をみんなに振舞う、一緒に来ていたカーテスやウォルゾガはエクトやセレネと一緒に焼いた物を食べていた。
「ベルンちゃん、俺にも1口ちょうだい」
「僕も僕も」
「お前達自分で焼いた物があるだろう」
フォントフェシェスタと入れ替えの様にベルン達の元で過ごしているファスイとフォカもベルンが焼いた物を強請りフィズが呆れ、ベルンが手際よく焼いて皆に振舞う綺麗なきつね色のパンケーキとミルクに顔を綻ばせた。
「食べすぎちゃダメだからね、今夜のお祝いなんだから」
『はーい』
舵がせっせと焼きながら釘を刺す、燈火とニスムも焼くが…焼いた端から消えていく…味見な筈なんだけれど仕方がないなーと燈火達も手際よく焼いていった。
「生地は沢山ありますから、いーぱい焼いて下さいねー」
『はーい』
バルタルが生地をどんどん用意しながら言えば皆が元気に返事をする、冷まして重ねて綺麗に盛り付けて…皆が楽しそうに焼いていった。
「綺麗なタワーのケーキですね。ナイル」
「はい、この板良いですね。綺麗に沢山焼けて」
「千眼さん、良いの作ってくれたよねー」
「ああ…焼きやすい」
こちらは料理ギルドの別室、千華、ナイルと詠斗、千眼が次から次へとパンケーキを焼いて重ねていく、此処ではウズラに贈る祝いのケーキを焼いていた。
「チョコクリームとか挟んでおいしそうだよねー」
「こっちの甘くないパンケーキにパテ?を挟んで重ねた物も素晴らしいですよ」
「でしょ、驚くよーみんな」
詠斗の提案で甘いパンケーキのタワーと甘じょっぱく味付けたパンケーキの間に薄く焼いたハンバーグを挟んだ物を交互に重ねたタワーの皿には揚げた芋で囲んだ、千眼はせっせと生地を作り詠斗が焼き、千華が重ねナイルが盛り付けていく。
「そうですね、遠く離れてもこうして同じ物が食べられるのは嬉しいものですね」
「…うん、そうだね!」
ナイルの言葉に詠斗が頷く、仲間…友…大事な者達は遠い、声や姿は聞こえるし見えるが会えない、けれど同じものを食べられる、それがとても大事な事だと改めて詠斗は思いどんどん生地を焼いていった。
第81話 贈り物
『おお、こ、これは…!』
「うわ、ウズラ泣いてる…」
天使達の元を訪れウズラが豪快にむせび泣く、チェカは引いていた。
「お酒の酒量を控えなければならいという事ですので、この瓶の中にお酒を入れれば酒精を抜いたお酒が味わえます」
「これは毒等の…身体に害をなす部分を消す物です」
「へえ、酒がノンアルになるわけね」
「毒部分を消す物ですか…面白いですね」
綺麗な白い蓋が付いた瓶、天使達の説明にウズラは泣き懐記と外神は感心するが、他の酒好きの面子は微妙な表情を浮べていた。
「これは先程風早からの話しで出した物です、祝いの品はこれです」
「これは?」
ブラミモントが瓶の隣に出した物は、丸い金魚鉢のような容れ物に満たされた蒼い液体だった。
「これは天上界酒です、酒精は然程強くありませんが無限にこの容れ物が酒を出し続けます」
「いくら飲んでも減りません」
『は?』
「こちらが、耀帝様からの祝いの品です。これは天界の酒です、此方も永久に酒を出します。これは酒精が強い物ですね」
『は?』
イアペトゥスの説明に五衰が続き此方は透明な液体で、懐記と外神以外の酒好きの面々の眼が点になり口がぽかりと開く、ウズラは増々泣きチェカは微妙な顔をした。
「うわぁー」
「すごいわ」
「これは…」
チェカは口元を押さえ懐記と外神は凄い物が来たなと思い、フォン達は…ウズラと瓶を交互に眺めて気の毒そうにする。
「すごおーい」
「ウズラの解呪の祝いだから、ま、1杯ずつ飲もう!」
フェシェスタとギーギスが喜び一先ず天使の酒は懐記が、耀帝からの酒は外神が持つ事にして収納に納めた。
『天使の方々、天人族の方々深く感謝する』
ウズラがはっと我に返り礼を伝える、天使達も天人もまた彼らに感謝しているのだ、《アストマーズ》は大きく変わった、停滞し退屈過ぎた世界が今皆退屈を忘れている、これからもっと退屈が遠のいていくだろうと天使も悪魔も人も天人もそう思っている…。
「晴海さんみなさんも手伝ってくれてありがとうございます」
「いいよーやるーパンケーキを沢山焼いて積んでタワーにするんだよね!」
「はい、アイスや果物を沢山のせましょう」
「うん!」
「へえ、いいじゃん」
料理ギルドに集まった晴海達、グローリー達も呼ばれ大人数で鉱石で作られたた板で生地を焼いていく、生地を作る、焼いて冷まして盛り付けを行う分担作業でわいわいと賑わっていた。
「コツは少し高めな所から生地を流して表面がふつふつとして来たら一気にひっくり返してみて下さい」
「綺麗に出来た…」
「食べてもいい?」
「おいしそうですね」
「では1枚目は食べてみましょうか」
バルタルやカイネにラウラスやトゥナーとテュフも呼ばれ先生として教えている、イザラとチカとオベリスカが早速1枚焼き上げ食べたいと言えばカイネとバルタルがおやつと味見も兼ねて食べようと蜜とミルクを
トゥナーが用意し子供達が嬉しそうにはしゃぐ。
「ぱぱーやいたの食べてー」
「ぼくのもー」
「あーい」
「あーんちてー」
「みんなありがとう…俺のも食べてね」
グローリーの周囲の魔人の子ども達が一緒に焼いたのはグローリーに食べて貰いたいと言うので、グローリーも焼いた物をみんなに振舞う、一緒に来ていたカーテスやウォルゾガはエクトやセレネと一緒に焼いた物を食べていた。
「ベルンちゃん、俺にも1口ちょうだい」
「僕も僕も」
「お前達自分で焼いた物があるだろう」
フォントフェシェスタと入れ替えの様にベルン達の元で過ごしているファスイとフォカもベルンが焼いた物を強請りフィズが呆れ、ベルンが手際よく焼いて皆に振舞う綺麗なきつね色のパンケーキとミルクに顔を綻ばせた。
「食べすぎちゃダメだからね、今夜のお祝いなんだから」
『はーい』
舵がせっせと焼きながら釘を刺す、燈火とニスムも焼くが…焼いた端から消えていく…味見な筈なんだけれど仕方がないなーと燈火達も手際よく焼いていった。
「生地は沢山ありますから、いーぱい焼いて下さいねー」
『はーい』
バルタルが生地をどんどん用意しながら言えば皆が元気に返事をする、冷まして重ねて綺麗に盛り付けて…皆が楽しそうに焼いていった。
「綺麗なタワーのケーキですね。ナイル」
「はい、この板良いですね。綺麗に沢山焼けて」
「千眼さん、良いの作ってくれたよねー」
「ああ…焼きやすい」
こちらは料理ギルドの別室、千華、ナイルと詠斗、千眼が次から次へとパンケーキを焼いて重ねていく、此処ではウズラに贈る祝いのケーキを焼いていた。
「チョコクリームとか挟んでおいしそうだよねー」
「こっちの甘くないパンケーキにパテ?を挟んで重ねた物も素晴らしいですよ」
「でしょ、驚くよーみんな」
詠斗の提案で甘いパンケーキのタワーと甘じょっぱく味付けたパンケーキの間に薄く焼いたハンバーグを挟んだ物を交互に重ねたタワーの皿には揚げた芋で囲んだ、千眼はせっせと生地を作り詠斗が焼き、千華が重ねナイルが盛り付けていく。
「そうですね、遠く離れてもこうして同じ物が食べられるのは嬉しいものですね」
「…うん、そうだね!」
ナイルの言葉に詠斗が頷く、仲間…友…大事な者達は遠い、声や姿は聞こえるし見えるが会えない、けれど同じものを食べられる、それがとても大事な事だと改めて詠斗は思いどんどん生地を焼いていった。
第81話 贈り物
『おお、こ、これは…!』
「うわ、ウズラ泣いてる…」
天使達の元を訪れウズラが豪快にむせび泣く、チェカは引いていた。
「お酒の酒量を控えなければならいという事ですので、この瓶の中にお酒を入れれば酒精を抜いたお酒が味わえます」
「これは毒等の…身体に害をなす部分を消す物です」
「へえ、酒がノンアルになるわけね」
「毒部分を消す物ですか…面白いですね」
綺麗な白い蓋が付いた瓶、天使達の説明にウズラは泣き懐記と外神は感心するが、他の酒好きの面子は微妙な表情を浮べていた。
「これは先程風早からの話しで出した物です、祝いの品はこれです」
「これは?」
ブラミモントが瓶の隣に出した物は、丸い金魚鉢のような容れ物に満たされた蒼い液体だった。
「これは天上界酒です、酒精は然程強くありませんが無限にこの容れ物が酒を出し続けます」
「いくら飲んでも減りません」
『は?』
「こちらが、耀帝様からの祝いの品です。これは天界の酒です、此方も永久に酒を出します。これは酒精が強い物ですね」
『は?』
イアペトゥスの説明に五衰が続き此方は透明な液体で、懐記と外神以外の酒好きの面々の眼が点になり口がぽかりと開く、ウズラは増々泣きチェカは微妙な顔をした。
「うわぁー」
「すごいわ」
「これは…」
チェカは口元を押さえ懐記と外神は凄い物が来たなと思い、フォン達は…ウズラと瓶を交互に眺めて気の毒そうにする。
「すごおーい」
「ウズラの解呪の祝いだから、ま、1杯ずつ飲もう!」
フェシェスタとギーギスが喜び一先ず天使の酒は懐記が、耀帝からの酒は外神が持つ事にして収納に納めた。
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ウズラがはっと我に返り礼を伝える、天使達も天人もまた彼らに感謝しているのだ、《アストマーズ》は大きく変わった、停滞し退屈過ぎた世界が今皆退屈を忘れている、これからもっと退屈が遠のいていくだろうと天使も悪魔も人も天人もそう思っている…。
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