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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第078話 商品/第78話 準備
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第078話 何をする?
「俺らは国の名物の芋焼きだな、貧しい国の味方だぜ」
「沢山作ろうな」
「芋の収穫は出来たからな」
「たくさん掘った…」
《ウワムス王国》の城の庭といっても手入れはされていない、景観も悪いから今度鉱石で埋めてしまおうかとメンルウェトは思いながら皇国の祭で出す芋焼きの準備をグステナ、アコミア、キッフ、エスティアと共に行う。
「材料は茹でた芋!塩、残り物を混ぜて固めて焼く」
「そういうのいいよな」
「そーそー簡単が一番」
「さっさと茹でたらいいじゃないですか」
「鍋…」
「鍋はないから穴掘って…」
グステナが作り方の説明をし、アコミアとキッフが簡単だと喜びエスティアが芋を茹でる為の鍋はと訊ねれば土に穴を空けて水を沸騰させるという所で野営じゃないだろうとメンルェトが呆れ鉱物を使い寸胴の鍋を幾つも魔力で練り上げ作っておく。
「お前本当に便利だな」
「……貴方は出来ない事が多いですね、王というわりには」
「まーまーメンルェトのお陰で鍋が出来たし、芋茹でていこう」
「そーそ、沢山用意しよう。後は何を入れるか」
「肉とか?」
「キノコも野菜も合う、野営ではその辺にあるもん混ぜっからな」
グステナが感心するが一言余計なのでメンルェトも返す、そこにアコミアとキッフが入りエスティアは魔法で水を入れてグステナが火魔法で火を熾す、遠征が多いこの国では物資も少ない特産も少ない、よく育つ芋を主食にしている、王族のグステナを始めタータス達も贅沢等せずに生きている。
「じゃ芋を茹でて、肉は肉ダンジョンで仕入れて油は貰えるし」
「なら、コロッケは大変だから丸めた芋に小麦粉振ったのを揚げてみるか」
「美味そう、それ今日の飯にしようぜ」
「油はある。メンルェト深い油使える鍋」
アコミアが必要な物を口にして行けばキッフがこの間ヤクハ達と揚げたコロッケの作り方を参考にして手間を省く料理を提案し、グステナが今日の夕食にと言いエスティアがメンルェトに揚げ物用の鍋もと言えば無言で造り出した。
「薬師ギルドの一環で作った物か、鑑定は傷薬とあるな」
「こっちはかゆみ止めと保湿薬ですね、これを祭典でだします。どれも1つ500ログです」
《療養街》の薬師ギルドで完成した薬を検品し問題ない事を確認して蒐集家が収納にしまう、冒険者達に薬草ダンジョンでの採取依頼をし、薬作りに興味を持った者達を集め作った物、容器は鉱物ダンジョンの第1階層の鉱石を使い蓋つきの容器を大河の案で内職として依頼し子供を見ながらや高齢者でも金を稼げるようにし造った物、今後も容器は幾らでも需要があるので継続的に商業エリアで依頼を掛けている、今後もこういった内職を増やしていこうと話しは進んでいた。
「この辺りは規定量の薬草、手順工程があれば出来ますから学院の始めの方の講義に使うつもりです」
「……」
「何か?」
「いや、飯に行くぞ」
大河はそうして人のような真似事をする蒐集家を見ても、やはり地上を生きる人には見えない、かといって《アタラクシア》の神々がいるような場所が相応しいかも不明だ、どちらかと言えば地の底の底の地獄、死者の生きる場所が相応しく思える。
「ふ…地獄に行った事はまだないですよ」
「俺の思考を読むな」
「失礼…」
蒐集家は咎める大河に詫びとは言えない詫びを言い嗤う、チリン…今夜はカジノタワーのラウンジ…いや《アタラクシア号》のラウンジに行くかと転移で向かった。
第78話 準備
「祭典が終わった後にこの世界を出ようと思います」
「まあ、そんな感じか」
「希望するゴーレム達は置いて行くんだな」
「また来れるよね、また来たいと思う…」
「うん、良い世界だ。また来たい」
夜各自の仕事や手伝いを終わらせ戻った面々、夕食の持ち込み食材の鍋を食べながら戻って来ている面々に外神が出立の時を告げた。
ギーギス、チェカ、ノイズ、ナチェが頷く、畑で遊んでいるもちゃ達には後で伝えるとして戻るにあたってはいくつかの異界を経由する他ないと外神は言い全員頷く。
「神々もどんな世界を通過し戻るのか未知数だと、それに伴い強制的に異界渡りを繰り返せば徐々に皆さんの身体が変質する可能性があります」
「ま、異界を行くってタダでは行かせて貰えないって事だろ?」
「そっか、異界に行くって本来出来ない事をするって事だからな」
「うん、危険は承知で付いて来た大丈夫」
「分かった異変があれば言うよ」
「はい、教えて下さい。それと魔人のギーギスさんとナチェさんは然程影響は受けないと思います」
外神が言う異変は何が起こるか未知数だ、チェカとノイズは頷きギーギスとナチェは少し残念そうな表情を浮べた。
『チェカ!チェカ!』
「ウズラ!?話せるようになったのか!」
そうして話しをしていると勢いよく現在呪いの解呪をしていたウズラが……言葉を話せるようになってチェカの元にペンギンの様な姿のままトコトコ駆け寄ってくる。
「後は時間の問題と言った所だ」
「呪いは解けた、呪いに馴染み過ぎて戻る姿はもう少し先」
ファーツコクスとサロスラージェも部屋から出て呪いの解呪に成功した事を告げ、チェカがウズラを強く抱き締めた。
『すまない、すまなかった!チェカ!』
「バカだな…本当に馬鹿だよウズラ…でも久しぶりにお前と話せて嬉しい…」
『私も…ぴぎゃ!…う…』
「あはは、まったくお前らしいよ!」
ウズラが謝る、チェカは涙を浮かべそして笑った。
「良かった良かった」
「そうだなー」
「うん…良かったね、チェカ」
「…そうですね」
ギーギス達も一緒に喜び、戻って来たジラ達に報告し皆で一緒に喜んだ…。
「俺らは国の名物の芋焼きだな、貧しい国の味方だぜ」
「沢山作ろうな」
「芋の収穫は出来たからな」
「たくさん掘った…」
《ウワムス王国》の城の庭といっても手入れはされていない、景観も悪いから今度鉱石で埋めてしまおうかとメンルウェトは思いながら皇国の祭で出す芋焼きの準備をグステナ、アコミア、キッフ、エスティアと共に行う。
「材料は茹でた芋!塩、残り物を混ぜて固めて焼く」
「そういうのいいよな」
「そーそー簡単が一番」
「さっさと茹でたらいいじゃないですか」
「鍋…」
「鍋はないから穴掘って…」
グステナが作り方の説明をし、アコミアとキッフが簡単だと喜びエスティアが芋を茹でる為の鍋はと訊ねれば土に穴を空けて水を沸騰させるという所で野営じゃないだろうとメンルェトが呆れ鉱物を使い寸胴の鍋を幾つも魔力で練り上げ作っておく。
「お前本当に便利だな」
「……貴方は出来ない事が多いですね、王というわりには」
「まーまーメンルェトのお陰で鍋が出来たし、芋茹でていこう」
「そーそ、沢山用意しよう。後は何を入れるか」
「肉とか?」
「キノコも野菜も合う、野営ではその辺にあるもん混ぜっからな」
グステナが感心するが一言余計なのでメンルェトも返す、そこにアコミアとキッフが入りエスティアは魔法で水を入れてグステナが火魔法で火を熾す、遠征が多いこの国では物資も少ない特産も少ない、よく育つ芋を主食にしている、王族のグステナを始めタータス達も贅沢等せずに生きている。
「じゃ芋を茹でて、肉は肉ダンジョンで仕入れて油は貰えるし」
「なら、コロッケは大変だから丸めた芋に小麦粉振ったのを揚げてみるか」
「美味そう、それ今日の飯にしようぜ」
「油はある。メンルェト深い油使える鍋」
アコミアが必要な物を口にして行けばキッフがこの間ヤクハ達と揚げたコロッケの作り方を参考にして手間を省く料理を提案し、グステナが今日の夕食にと言いエスティアがメンルェトに揚げ物用の鍋もと言えば無言で造り出した。
「薬師ギルドの一環で作った物か、鑑定は傷薬とあるな」
「こっちはかゆみ止めと保湿薬ですね、これを祭典でだします。どれも1つ500ログです」
《療養街》の薬師ギルドで完成した薬を検品し問題ない事を確認して蒐集家が収納にしまう、冒険者達に薬草ダンジョンでの採取依頼をし、薬作りに興味を持った者達を集め作った物、容器は鉱物ダンジョンの第1階層の鉱石を使い蓋つきの容器を大河の案で内職として依頼し子供を見ながらや高齢者でも金を稼げるようにし造った物、今後も容器は幾らでも需要があるので継続的に商業エリアで依頼を掛けている、今後もこういった内職を増やしていこうと話しは進んでいた。
「この辺りは規定量の薬草、手順工程があれば出来ますから学院の始めの方の講義に使うつもりです」
「……」
「何か?」
「いや、飯に行くぞ」
大河はそうして人のような真似事をする蒐集家を見ても、やはり地上を生きる人には見えない、かといって《アタラクシア》の神々がいるような場所が相応しいかも不明だ、どちらかと言えば地の底の底の地獄、死者の生きる場所が相応しく思える。
「ふ…地獄に行った事はまだないですよ」
「俺の思考を読むな」
「失礼…」
蒐集家は咎める大河に詫びとは言えない詫びを言い嗤う、チリン…今夜はカジノタワーのラウンジ…いや《アタラクシア号》のラウンジに行くかと転移で向かった。
第78話 準備
「祭典が終わった後にこの世界を出ようと思います」
「まあ、そんな感じか」
「希望するゴーレム達は置いて行くんだな」
「また来れるよね、また来たいと思う…」
「うん、良い世界だ。また来たい」
夜各自の仕事や手伝いを終わらせ戻った面々、夕食の持ち込み食材の鍋を食べながら戻って来ている面々に外神が出立の時を告げた。
ギーギス、チェカ、ノイズ、ナチェが頷く、畑で遊んでいるもちゃ達には後で伝えるとして戻るにあたってはいくつかの異界を経由する他ないと外神は言い全員頷く。
「神々もどんな世界を通過し戻るのか未知数だと、それに伴い強制的に異界渡りを繰り返せば徐々に皆さんの身体が変質する可能性があります」
「ま、異界を行くってタダでは行かせて貰えないって事だろ?」
「そっか、異界に行くって本来出来ない事をするって事だからな」
「うん、危険は承知で付いて来た大丈夫」
「分かった異変があれば言うよ」
「はい、教えて下さい。それと魔人のギーギスさんとナチェさんは然程影響は受けないと思います」
外神が言う異変は何が起こるか未知数だ、チェカとノイズは頷きギーギスとナチェは少し残念そうな表情を浮べた。
『チェカ!チェカ!』
「ウズラ!?話せるようになったのか!」
そうして話しをしていると勢いよく現在呪いの解呪をしていたウズラが……言葉を話せるようになってチェカの元にペンギンの様な姿のままトコトコ駆け寄ってくる。
「後は時間の問題と言った所だ」
「呪いは解けた、呪いに馴染み過ぎて戻る姿はもう少し先」
ファーツコクスとサロスラージェも部屋から出て呪いの解呪に成功した事を告げ、チェカがウズラを強く抱き締めた。
『すまない、すまなかった!チェカ!』
「バカだな…本当に馬鹿だよウズラ…でも久しぶりにお前と話せて嬉しい…」
『私も…ぴぎゃ!…う…』
「あはは、まったくお前らしいよ!」
ウズラが謝る、チェカは涙を浮かべそして笑った。
「良かった良かった」
「そうだなー」
「うん…良かったね、チェカ」
「…そうですね」
ギーギス達も一緒に喜び、戻って来たジラ達に報告し皆で一緒に喜んだ…。
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