あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ

第071話 《ゼロ商会》レンタル業/第71話 委託募集

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第071話 《ゼロ商会》レンタル業
「はーい、屋台は1日1,000ログ、コンロは500ログ、水の魔石は500ログ、収納袋レンタルはあっち」
「はい、屋台と皿20枚ね、葉っぱは奥で売ってますよ」
「皇国の宿が取れなければ、転移で《ホウラク》に行けるから、受付はあっち」
皇国の皇城でテントを張って備品のレンタルを行なっている、《ゼロ商会》の面々皆慣れた手つきで長蛇の希望者を捌いていく、すぐ先には大きな布を被せられた時計塔が見え人々や久しぶりに皇国を訪れたドラゴン達がわいわいと盛り上がる、千歳と大河は手伝いをしながら外神も色々手広く商売をしているなと感心していた。
「崇幸さーん、やっぱり店とか数が増えて用意した区画でけじゃたりませんー」
「よし、あれの出番だな」
「崇幸さん、ちゃんと休んでます?」
「ああ、ちゃんと休んで欲しい」
「もちろん!千歳君も大河君も驚くような物を千眼さんと造ったぞー」
「2人ともゆきは休ませている…安心して欲しい…」
《ゼロ商会》のニーシャやナテフやニーチェが受付し、備品を不満そうな顔をしているレトや普段は料理ギルドにいる《ゼロ商会》オネエさんトリオヴィヴィとシーナス、オーヴィスとオーヴもそれぞれ係を持ち働いている中、ニーシャが崇幸達の元へ駆け寄り区画が足りないと困っていたので崇幸が任せろ言えば、千歳も大河も少しは休んだ方が良いというが活き活きとしていた。
千眼も一応休ませ休憩も挟んでいるというのでそこは信頼し、崇幸の案を聞いてみる事にした。
「今回造ったのは、テントからヒントを得た物だ!」
『おお!』
満を持して皇城に収納空間から出したのは2つ、所謂日本の子ども達のエアー遊具を城の両脇にトンと置いてみる、1つはコック棒のおじさんがナイフとフォークを持った物とトンカチとノコギリを持ったおじさん、大きな皇城と同じ高さの遊具に皆歓声が上がった。
「千歳君に空間魔法で広げて貰って飲食と、雑貨の店を入れたいんだ」
「ゆきあれも…」
「そうだ!今回は子ども達の遊具も作ったんだ、ボールプール!」
「それは良いですね!早速空間を広げますよ、商業エリアにも繋げますね」
「よく出来ているな」
「これはすごいな、式典が終わっても此処に置いていいか?」
「ええ、素晴らしいですね」
「お、いいぞー」
騒ぎにニジェルガとライガルも訪れ巨大なおじさんのエアー遊具に感嘆し、嬉しそうだった。
「そうだ、明日には父上達が来るから会って欲しい」
「トラングの両親や長も来ますから是非」
「分かった、皆で会うとしよう」
「なら、空で食事でもどうかな?」
「何が良い?」
「肉が良いかな、皆好む」
ニジュルガとライガルが是非一族に会って欲しいと言えば、千歳達が快く快諾する、折角だから《空船》で食事でもしようと言う話しになった。

第71話 委託募集
『という訳でぇー異界のお祭りの出店募集よ~といっても委託業務、売りたい商品に値札を貼ってその値段に手数料を上乗せした値段で販売よ~』
【お金はこちらの通貨でお支払いしますぅ、食べ物や雑貨なんでもオッケーです。募集お待ちしています】
商業エリアとオフィスビル全体に識とゲーテの放送が入り、場が湧く受付は商業エリア、ガイドや風早と操者達やマイスター達が手伝い受付を行っていく、外神とナビが店を造ると言う(崇幸から送られた写真を見て空間魔法で拡張するともりだ)天使達も何か作って出そうと言う。
「耀帝様からも品をという話しがきております」
「ん、おけ。《アウトランダーズ商会:アストマーズ店》オープンて事で」
五衰達も訪れ天人族も店を出すと言うので、面白そうだなと了承する。
「では、お任せ下さい」
「ん、よろしく」
「面白そうだな!」
ジュカも張り切り、気落ちしているラグージェと記憶喪失の青年を連れて畑の収穫と森への採取に向かおうと誘いぎゅー達を連れて畑に向かった。

『ファーツコクス様、アナスタリタス様が話しをしたいと』
「分かった、何か用が?」
ファーツコクスの家、リビングのソファでコーヒーを1名で楽しむファーツコクスにガイドがアナスタリタスが話しをしたいというのでスマートフォンを出して会話を行う。
『そちらにいるだろう?』
「さあ?」
『隠しても隠さなくても変わらない、近々《天魔会議》が開かれる』
「ああ、ラグージェに会わせるのか?良いのでは?彼もよくやった」
『本当にそう思っているのか?』
「もちろん」
『……ファーツコクス、お前と燕碑殿の間でどんな約定がなされたかは聞かないがそろそろその高見の見物もしまいだ』
「ふ…嫉妬はしないという話しじゃないのか?」
『私はお前の目に映る私以外の物全て憎悪する』
「気持ちの悪い事を、相も変わらず」
『次の《天魔会議》で《ホローリングレース》に幕が降ろされる』
「それはそうだろう、操者がいないのだから」
『……話は以上だ』
「ああ、コーヒーが冷めてしまうから失礼する」
互いに感情の籠らない声色、淡々としていているが底に粘つく何かが互いに含まれているのを互いに理解している、それをファーツコクスは醜く気持ちが悪いと思っていた…。
『コーヒーのお代わり如何です?クッキーもありますよ』
「貰う」
ガイドがポットを用意しコーヒーを注ぎ、クッキーを置く、ファーツコクスはつまらなさそうにクッキーを齧った…。
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