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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第058話 振舞う/第058話 石焼き芋屋
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第058話 振舞う
「ケストナー今回はオークションを荒らしてしまったからな、客全員にカウン酒とカノリ酒とつまみを配る」
「それはそれは貴重な物を感謝します、それとオークションというのは?」
「俺達の世界でこういった競りや競売をオークションと言う」
「なるほど、良い響きですね。次回からオークションと名前を変えます」
大河が小休憩の間にケストナーに競りを荒らしている詫びにと、収納から樽でカウン酒とカノリ酒、燻製チーズや燻製肉と木の実とグラスを出しケストナーが呼び鈴を鳴らし部下達に運ばせ、客達に振舞われていった。
荒らしというよりも圧倒的な財力を見せつけられた客達は最早観客となり下がっているが、貴重な酒や珍しいつまみを味わえて場は和やかに進む。
「では、酒とつまみを楽しみながら再開と参りましょう。続いての商品はこれもまたこの大陸では珍しいガーノヴェという種族です、毛は高級品として高値で取引されています、S級冒険者パーティの防具の素材としても活用されています、1匹の1回の毛刈りで30体分の衣服を賄えます、自ら毛刈りも魔力で布に変えてくれます。では1憶からいきましょう」
「1憶3000万」
「1憶5000」
「テトラの土産に良いか?」
「どうでしょう、タナトスさんはどう思います?」
「今で充分では?」
「……2億」
大河はテトラに預けてみるかと言えば蒐集家がタナトスに聞き、タナトスが肩を竦める中メンルェトが声を出す。
「気になったんですか?」
「何故かタナトス殿のスキルが渡しに落札するように言ってきたのです」
『良い商品なので異界の交易に有効です』
「私のスキルですがずっと好き勝手やってますよ、4億」
「はい!4億他はいませんか?では4億で落札となります」
タナトスがガイドを咎めず4億で落札し、ガーノヴェが運ばれていった。
「では続きまして、皆様お持ちかねの商品の1つ鬼人族です」
そういって手押し車の檻に入れられて運ばれて来たのは、全身に拘束衣を付けられ口枷に眼も布で塞がれた傷だらけの男だった。
「では……」
「50億」
「50億でました!他にいませんか?」
「51億」
「55億」
「55億出ました他にいませんかでは55億で落札となります」
「ただの買い物…」
入札価格お言う前に大河が値段を言いメンルェトが呆れる、他にも声が上がったが大河の声で金は幾らでも出すと暗に伝わり相手が引き下がりすぐに決着が着いた。
第058話 石焼き芋屋
「野菜と肉の味わいがある、美味いな」
「濃く味付けして酒が飲みたい」
「ナイルとかが喜びそうだな」
「そうだな…肉の食感や味わいがある」
キャットルの植物肉を味わうマユラ、シュリ、ジラとイシュターは焼いて塩を振った物に舌鼓を打つ、天人族達も美味いと絶賛しエンゲリールからキャットルの生成方法を聞き天界でも増やす事に決めた。
その間懐記は熱石で焼き芋を焼いてみる、様子を見つつ棒で刺して出来上がり時間を確認すれば約10分で出来る事に喜ぶ。
「この石でこんな上手く芋焼けるのか」
「うんーおいしい」
「石焼き芋ね、天使と耀帝っち達と皆にも渡して」
「これいい、向こうにも送りたいな」
「ブラミモントっちに頼むわ、そのかわり特別デザートをだそ」
懐記が貰った熱石で芋を焼き皆と試食を行う、フォンとフェシェスタにチェカが頷いた。
懐記が追加やおすそ分けをと、そしてブラミモントには焼き芋のアイス乗せを渡す事にした。
「懐記殿これは大変美味ですね」
「誰かここで石焼き芋屋やる?」
「俺の兄弟がやってもいい?兄弟多いから。皆とやる」
「イェクザスっち、じゃ店用意するわ」
「ありがと、これって芋以外は出来るの?」
「焼いたら美味い物は大体できる、果物とか木の実とかも」
「へえ、色々やろ、俺の家の裏木の実とか果物とかあんまり美味しくないけど沢山成っているから」
イェクザスが野菜を運び入れ焼き芋を貰い、自分がやってみようかと名乗りを上げた。
「どんな果物?」
「ん、これ。苦くて鳥も食べない」
イェクザスが収納袋から丸い薄い緑色の瓜のような固さの瓢箪のような大きさの果物を出す、鑑定は苦い果物:苦くて鳥も食べない とそのまんまな鑑定がでる。
「料理に使えるかも、ゴーヤとか苦瓜みたいなもんかな。苦みを取ればいけんじゃん」
「へぇ、これ食えたら面白いじゃん」
とりあえずやってみようかと懐記が出刃包丁で苦瓜モドキを割ってみれば中に魔石の様な固い石のような種があり、包丁がそこで止まってしまった。
「種ってこんな固いの」
「始めてみた、昔に腹が減って齧って不味かったからそれきりだし。これ落ちてもずっと腐んないし殆どずっと成りっぱなし」
「ふうん、じゃこれ沢山拾って来て。買い取るわ」
「いいけど」
懐記が緑の綺麗な石のような種を鑑定してみる 苦い果物の種:防腐剤効果 火を点ければ虫よけ 煎じて飲めば胃薬 結構万能ですねー。
「へえ、すごいじゃん。外神っちに頼んで増やしてもらお。チャンプルーにしてみよ」
種はガイドに渡し蒐集家の元へ、実は苦みを取って卵と肉と他の野菜と炒めて、煮物にも使ってみようかと懐記は準備に取り掛かった。
「ケストナー今回はオークションを荒らしてしまったからな、客全員にカウン酒とカノリ酒とつまみを配る」
「それはそれは貴重な物を感謝します、それとオークションというのは?」
「俺達の世界でこういった競りや競売をオークションと言う」
「なるほど、良い響きですね。次回からオークションと名前を変えます」
大河が小休憩の間にケストナーに競りを荒らしている詫びにと、収納から樽でカウン酒とカノリ酒、燻製チーズや燻製肉と木の実とグラスを出しケストナーが呼び鈴を鳴らし部下達に運ばせ、客達に振舞われていった。
荒らしというよりも圧倒的な財力を見せつけられた客達は最早観客となり下がっているが、貴重な酒や珍しいつまみを味わえて場は和やかに進む。
「では、酒とつまみを楽しみながら再開と参りましょう。続いての商品はこれもまたこの大陸では珍しいガーノヴェという種族です、毛は高級品として高値で取引されています、S級冒険者パーティの防具の素材としても活用されています、1匹の1回の毛刈りで30体分の衣服を賄えます、自ら毛刈りも魔力で布に変えてくれます。では1憶からいきましょう」
「1憶3000万」
「1憶5000」
「テトラの土産に良いか?」
「どうでしょう、タナトスさんはどう思います?」
「今で充分では?」
「……2億」
大河はテトラに預けてみるかと言えば蒐集家がタナトスに聞き、タナトスが肩を竦める中メンルェトが声を出す。
「気になったんですか?」
「何故かタナトス殿のスキルが渡しに落札するように言ってきたのです」
『良い商品なので異界の交易に有効です』
「私のスキルですがずっと好き勝手やってますよ、4億」
「はい!4億他はいませんか?では4億で落札となります」
タナトスがガイドを咎めず4億で落札し、ガーノヴェが運ばれていった。
「では続きまして、皆様お持ちかねの商品の1つ鬼人族です」
そういって手押し車の檻に入れられて運ばれて来たのは、全身に拘束衣を付けられ口枷に眼も布で塞がれた傷だらけの男だった。
「では……」
「50億」
「50億でました!他にいませんか?」
「51億」
「55億」
「55億出ました他にいませんかでは55億で落札となります」
「ただの買い物…」
入札価格お言う前に大河が値段を言いメンルェトが呆れる、他にも声が上がったが大河の声で金は幾らでも出すと暗に伝わり相手が引き下がりすぐに決着が着いた。
第058話 石焼き芋屋
「野菜と肉の味わいがある、美味いな」
「濃く味付けして酒が飲みたい」
「ナイルとかが喜びそうだな」
「そうだな…肉の食感や味わいがある」
キャットルの植物肉を味わうマユラ、シュリ、ジラとイシュターは焼いて塩を振った物に舌鼓を打つ、天人族達も美味いと絶賛しエンゲリールからキャットルの生成方法を聞き天界でも増やす事に決めた。
その間懐記は熱石で焼き芋を焼いてみる、様子を見つつ棒で刺して出来上がり時間を確認すれば約10分で出来る事に喜ぶ。
「この石でこんな上手く芋焼けるのか」
「うんーおいしい」
「石焼き芋ね、天使と耀帝っち達と皆にも渡して」
「これいい、向こうにも送りたいな」
「ブラミモントっちに頼むわ、そのかわり特別デザートをだそ」
懐記が貰った熱石で芋を焼き皆と試食を行う、フォンとフェシェスタにチェカが頷いた。
懐記が追加やおすそ分けをと、そしてブラミモントには焼き芋のアイス乗せを渡す事にした。
「懐記殿これは大変美味ですね」
「誰かここで石焼き芋屋やる?」
「俺の兄弟がやってもいい?兄弟多いから。皆とやる」
「イェクザスっち、じゃ店用意するわ」
「ありがと、これって芋以外は出来るの?」
「焼いたら美味い物は大体できる、果物とか木の実とかも」
「へえ、色々やろ、俺の家の裏木の実とか果物とかあんまり美味しくないけど沢山成っているから」
イェクザスが野菜を運び入れ焼き芋を貰い、自分がやってみようかと名乗りを上げた。
「どんな果物?」
「ん、これ。苦くて鳥も食べない」
イェクザスが収納袋から丸い薄い緑色の瓜のような固さの瓢箪のような大きさの果物を出す、鑑定は苦い果物:苦くて鳥も食べない とそのまんまな鑑定がでる。
「料理に使えるかも、ゴーヤとか苦瓜みたいなもんかな。苦みを取ればいけんじゃん」
「へぇ、これ食えたら面白いじゃん」
とりあえずやってみようかと懐記が出刃包丁で苦瓜モドキを割ってみれば中に魔石の様な固い石のような種があり、包丁がそこで止まってしまった。
「種ってこんな固いの」
「始めてみた、昔に腹が減って齧って不味かったからそれきりだし。これ落ちてもずっと腐んないし殆どずっと成りっぱなし」
「ふうん、じゃこれ沢山拾って来て。買い取るわ」
「いいけど」
懐記が緑の綺麗な石のような種を鑑定してみる 苦い果物の種:防腐剤効果 火を点ければ虫よけ 煎じて飲めば胃薬 結構万能ですねー。
「へえ、すごいじゃん。外神っちに頼んで増やしてもらお。チャンプルーにしてみよ」
種はガイドに渡し蒐集家の元へ、実は苦みを取って卵と肉と他の野菜と炒めて、煮物にも使ってみようかと懐記は準備に取り掛かった。
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