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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第057話 気になったら全て落とす/第057話 天使ってすごい
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第057話 気になったら全て落とす
「では、最初の商品の登場です!獣人の耳長です、見た目は可愛らしいですが、獰猛。ダンジョンの先陣、索敵に便利ですが、今回は任務に失敗しパーティが彼を残し全滅、賠償の為の奴隷落ち!それでは700万ログから始めましょう!」
「1憶」
「はい、1憶出ました!他の方はいませんか?はい、では1憶で落札となります」
雰囲気が変わり大きな手押し車の上には正方形の魔石と鉱物で造られた檻に耳が片方欠けた青年がおり、首輪を付けられ項垂れている、それを巨体な男が押してくる、舞台の男が朗々とした口上を述べ終わるのと同時に大河が即座に冷えた声で落札した。
「大河さん、これだは競りになりません」
「一方的な買い物です」
「構いませんよ、貴方達は貴族。存分に他者を圧倒し蹂躙し場の支配者として君臨して下さい」
コーカスは苦笑いを浮かべタナトスは呆れるが、ケストナーは面白そうに笑い、耳長の青年は運ばれ次の商品が運ばれる。
「続いての商品は、この大陸では珍しい蟲兎(むしうさぎ)!可愛らしいフォルムに美しい翅、愛好家達の間で高額取引をされています、しかし今回は番ではなく雄のみとなります。では300万からです」
「これは珍しい」
「始めて見ましたね」
「1000万」
「1000万出ました!」
「1100!」
「1300万」
「1500!」
「3000万」
次は鳥籠サイズの檻に入れられたのは美しい白い毛のウサギに蝶の翅を付けた可愛らしい生物、コーカスとメンルェトが面白がる中、蒐集家が入札を始め他からも声が上がるが一気に値を釣り上げ蒐集家が落札する。
「何かあるのか?」
「ああ、あの翅は毒にも薬にもなるので」
「殺すなよ」
「私が買ったので、私の自由です」
「……」
蒐集家の不穏な笑みに大河はじろりと睨む、蒐集家は涼し気な顔をしている。
「では続きまして、こちらもこの大陸では珍しいアンスローポモフィクです!今回我らが支配人がこの競りの為に特注した物です、瞳は宝石に青砂金を散らし髪は職人が1年掛けて魔力糸で1本1本埋め込み、造形の匠が生涯最後の作として作り上げ、指先まで細心の注意を払い完成させた品です!銘は《静かな紺碧》3億からいきましょう」
次に出て来たのは1人客達からは溜息が零れる、海を連想させる碧い髪、瞳は紺に青い砂金を混ぜて煌めく、淡い唇は微笑を浮べ爪の先まで完璧に整えられていた。
「3億5000」
「3億9000」
「4億」
「4億2000万」
「4億4000」
「5億」
「5億1000万」
「5億5000」
「コーカス欲しいのか?」
「ええ、うちの店の看板に」
「そうか10億」
「10億出ました!」
「10億5000万!」
「11億」
「11億出ました!他はいませんか?では11億で落札となります」
「大河さん、ありがとうございます」
「いや、色々教えて貰っているからな」
大河が一気に値を釣り上げ入札が終わる、コーカスが礼を言い次が始まる前に小休憩が挟まれた…。
第057話 天使ってすごい
「鬼人族が競りにか…私達の同郷ではないだろうな」
「ええ、鬼人も大陸を越え各地にいますからね。それにても何故鬼人が競り等に」
『まだ出てないのでわかりませんが、大河様は買うつもりです」
「金は幾らでもあるからな、たりなければ《ゼロ商会》からも出すから競り落としてくれ」
『はい』
朝、カジノタワーの食堂で野菜の皮向きを行うマユラとシュリに風早がそう報告する、兎に角野菜をひたすら剥く切る、自動で野菜をの皮を剥く魔法具を急ぎ外神が作っている中ぎゅーやもちゃやネコにマンドランド達が皮を食べていく。
鍋もそうだが野菜や果物は下拵えしておけば色々使えるからと時間が空けば、野菜や果物の皮を剥く。
フェシェスタや懐記はジャムを作り、ジラとイシュターはパンの生地を練る。
チェニエやビヒメゴ達操者は店が忙しく中々此方には来られない、マイスター達も対の天使に会い行ったり自分の店事で揃わない、彼らにも食事を持って行こうとチェカやノイズも張り切っていた。
『天使の方から昼食はって来たわよー』
「今日はパスタとスープ、晩飯はステーキ」
『いいじゃない、伝えておくわー』
「ん」
【懐記様ーブラミモント様とエンゲリール様から返礼の品が来ましたー】
「ん、別に気にしなくても良いけど」
【ブラミモント様からはこちら、熱石です。魔力を込めれば熱くなったり冷えたりします。かなり熱くなったりとても冷たくなったりする物です】
【エンゲリール様からは魔法生物です、エンゲリール様が造り出した世界に1頭しかいない野菜肉キャットルです、頭に生えた肉が成っている気ですがこれは植物の肉なので、肉が食べられない方々にも肉を味わって貰えるとの事です】
「ブラミっちのは焼き芋とアイスができそ、後でやるわ。エンゲっちのは大豆肉みたいなもん?じゃさっそく味見がてら焼くわ」
ゲーテが出して来たのは掌サイズの平らな白い石達、これに芋を埋めて熱すれば焼き芋、冷やせばアイスに活用できる。
問題はブラミモントの返礼品、のそのそと動く懐記の膝程の豚を平らにし足を太くしたような生き物、その額からは木が生え茶色い親指程の肉が幾つも成っていて懐記が回収すればすぐに肉がまた成る、鑑定すればキャットル肉:肉の代用品 100%植物で出来ている…葉も美味しい、見た目あれっすよね、取りづらい…懐記が思った事を代弁してくれ同意するが、痛かったり不快に思っているような様子はないのでありがたく使う事にした。
「ありがと、キャットルっち」
そういって懐記が身体を撫でてやれば嬉しそうに身震いをし、木の葉を落としその葉を懐記は拾ってサラダにしようと思う。
【天使のみなさまってすごい】
【色々な物が生み出せるからすごいですね】
「そうね」
ゲーテとナビが素直に感嘆し、懐記も頷きキャットルに果物をあげて、早速味見に取り掛かった…。
「では、最初の商品の登場です!獣人の耳長です、見た目は可愛らしいですが、獰猛。ダンジョンの先陣、索敵に便利ですが、今回は任務に失敗しパーティが彼を残し全滅、賠償の為の奴隷落ち!それでは700万ログから始めましょう!」
「1憶」
「はい、1憶出ました!他の方はいませんか?はい、では1憶で落札となります」
雰囲気が変わり大きな手押し車の上には正方形の魔石と鉱物で造られた檻に耳が片方欠けた青年がおり、首輪を付けられ項垂れている、それを巨体な男が押してくる、舞台の男が朗々とした口上を述べ終わるのと同時に大河が即座に冷えた声で落札した。
「大河さん、これだは競りになりません」
「一方的な買い物です」
「構いませんよ、貴方達は貴族。存分に他者を圧倒し蹂躙し場の支配者として君臨して下さい」
コーカスは苦笑いを浮かべタナトスは呆れるが、ケストナーは面白そうに笑い、耳長の青年は運ばれ次の商品が運ばれる。
「続いての商品は、この大陸では珍しい蟲兎(むしうさぎ)!可愛らしいフォルムに美しい翅、愛好家達の間で高額取引をされています、しかし今回は番ではなく雄のみとなります。では300万からです」
「これは珍しい」
「始めて見ましたね」
「1000万」
「1000万出ました!」
「1100!」
「1300万」
「1500!」
「3000万」
次は鳥籠サイズの檻に入れられたのは美しい白い毛のウサギに蝶の翅を付けた可愛らしい生物、コーカスとメンルェトが面白がる中、蒐集家が入札を始め他からも声が上がるが一気に値を釣り上げ蒐集家が落札する。
「何かあるのか?」
「ああ、あの翅は毒にも薬にもなるので」
「殺すなよ」
「私が買ったので、私の自由です」
「……」
蒐集家の不穏な笑みに大河はじろりと睨む、蒐集家は涼し気な顔をしている。
「では続きまして、こちらもこの大陸では珍しいアンスローポモフィクです!今回我らが支配人がこの競りの為に特注した物です、瞳は宝石に青砂金を散らし髪は職人が1年掛けて魔力糸で1本1本埋め込み、造形の匠が生涯最後の作として作り上げ、指先まで細心の注意を払い完成させた品です!銘は《静かな紺碧》3億からいきましょう」
次に出て来たのは1人客達からは溜息が零れる、海を連想させる碧い髪、瞳は紺に青い砂金を混ぜて煌めく、淡い唇は微笑を浮べ爪の先まで完璧に整えられていた。
「3億5000」
「3億9000」
「4億」
「4億2000万」
「4億4000」
「5億」
「5億1000万」
「5億5000」
「コーカス欲しいのか?」
「ええ、うちの店の看板に」
「そうか10億」
「10億出ました!」
「10億5000万!」
「11億」
「11億出ました!他はいませんか?では11億で落札となります」
「大河さん、ありがとうございます」
「いや、色々教えて貰っているからな」
大河が一気に値を釣り上げ入札が終わる、コーカスが礼を言い次が始まる前に小休憩が挟まれた…。
第057話 天使ってすごい
「鬼人族が競りにか…私達の同郷ではないだろうな」
「ええ、鬼人も大陸を越え各地にいますからね。それにても何故鬼人が競り等に」
『まだ出てないのでわかりませんが、大河様は買うつもりです」
「金は幾らでもあるからな、たりなければ《ゼロ商会》からも出すから競り落としてくれ」
『はい』
朝、カジノタワーの食堂で野菜の皮向きを行うマユラとシュリに風早がそう報告する、兎に角野菜をひたすら剥く切る、自動で野菜をの皮を剥く魔法具を急ぎ外神が作っている中ぎゅーやもちゃやネコにマンドランド達が皮を食べていく。
鍋もそうだが野菜や果物は下拵えしておけば色々使えるからと時間が空けば、野菜や果物の皮を剥く。
フェシェスタや懐記はジャムを作り、ジラとイシュターはパンの生地を練る。
チェニエやビヒメゴ達操者は店が忙しく中々此方には来られない、マイスター達も対の天使に会い行ったり自分の店事で揃わない、彼らにも食事を持って行こうとチェカやノイズも張り切っていた。
『天使の方から昼食はって来たわよー』
「今日はパスタとスープ、晩飯はステーキ」
『いいじゃない、伝えておくわー』
「ん」
【懐記様ーブラミモント様とエンゲリール様から返礼の品が来ましたー】
「ん、別に気にしなくても良いけど」
【ブラミモント様からはこちら、熱石です。魔力を込めれば熱くなったり冷えたりします。かなり熱くなったりとても冷たくなったりする物です】
【エンゲリール様からは魔法生物です、エンゲリール様が造り出した世界に1頭しかいない野菜肉キャットルです、頭に生えた肉が成っている気ですがこれは植物の肉なので、肉が食べられない方々にも肉を味わって貰えるとの事です】
「ブラミっちのは焼き芋とアイスができそ、後でやるわ。エンゲっちのは大豆肉みたいなもん?じゃさっそく味見がてら焼くわ」
ゲーテが出して来たのは掌サイズの平らな白い石達、これに芋を埋めて熱すれば焼き芋、冷やせばアイスに活用できる。
問題はブラミモントの返礼品、のそのそと動く懐記の膝程の豚を平らにし足を太くしたような生き物、その額からは木が生え茶色い親指程の肉が幾つも成っていて懐記が回収すればすぐに肉がまた成る、鑑定すればキャットル肉:肉の代用品 100%植物で出来ている…葉も美味しい、見た目あれっすよね、取りづらい…懐記が思った事を代弁してくれ同意するが、痛かったり不快に思っているような様子はないのでありがたく使う事にした。
「ありがと、キャットルっち」
そういって懐記が身体を撫でてやれば嬉しそうに身震いをし、木の葉を落としその葉を懐記は拾ってサラダにしようと思う。
【天使のみなさまってすごい】
【色々な物が生み出せるからすごいですね】
「そうね」
ゲーテとナビが素直に感嘆し、懐記も頷きキャットルに果物をあげて、早速味見に取り掛かった…。
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