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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第047話 帰還/第47話 部屋を買う(物で)
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第047話 帰還
識達の放送で作業を切り上げ《ガルディア》の広場に集まった面々、バーベキューの準備を行い今か今かと《黒鳶》と《アタラクシア号》を待っていた。
「もうじきですね!」
「毎日電話してるけどやっぱり会えると嬉しいよね!」
「はい!沢山お肉と野菜準備しましたよ!もう少ししたら焼きましょ!」
「あ、見えて来たね」
「そうだな」
チグリス達も張り切って準備をしている、魚や肉が次々運ばれ皆今か今かと待っていた。
「みんな!」
「久しぶりー」
「会いたかったです」
「大層なお出迎えだな!そっちも元気そうで良かった」
《黒鳶》と《アタラクシア号》が上空で留まり転移で晴海達と、《ノザバ》の元民達も降り立つ。
晴海が空を抱えて皆の元へ、率達も駆け寄り晴海を抱き止めた。
「おかえり!晴海くん!」
「ただいま!」
「うぇん」
「空ちゃんもね、可愛い。抱っこぢてもいい?」
「うん!空、率さんだよ」
「かわいいね」
晴海が率にそっと空を渡す率と舵と燈火が空の顔を見て笑う、チグリスやバルタルやカイネ達も空に挨拶をしてくれ、入れ代わり立ち代わり皆が崇幸達の元を訪れた。
《ノゼバ国》の元民達はバーベキューの後、事前に聞いた希望で様々な場所へと移り住む、《黒鳶》に残りたいという民達も多くこの上空に《黒鳶》を配置させる事は決定している。
「さ!バーベキュー始めちゃお!懐記ちゃん達からも肉届いたし、ナイルちゃん達も皇国で沢山デザートを造ってくれてるって!」
舵の声で肉や野菜が焼かれていく、《ホウラク》や《トイタナ》やラージュ達からも食材が届き賑やかな宴が始まった。
「おかえりなさい、千眼」
「ああ…」
「旅はどうでした?」
「色々あった…良かった…また行く…13位は異界に行ってしまった」
「そうですね、顔を見たかったですが…タナトスがどうやら不在の間13位と14位を兼任するようです。それで次は私も行きますよ。帝国へ、手数は多い方が良い」
「そうか…分かった」
崇幸の胸元から離れ人型に戻った千眼を千華が呼び止める、賑やかな周囲を2名で眺めながらもちゃの事、この後の話しをする、千眼から特に表情は読めないが静かに頷いた。
「おかえり!みんな!エスティアちゃんもね、みんなも」
「おかえり!よろしくな」
「ただいま」
「帰ったぞ!」
「ただいま…」
「ん、カーテスパパとウォルパパ」
カーテス達が揃って出迎えてくれる、電話や画面越しに会話をしていたカーテスとウォルゾガとエスティアとナチェから託された子供達に挨拶を行い……背後で不機嫌そうなメシュレラがグローリーを眺めていた。
「お兄ちゃん…ただいま」
「薄情な弟がやっと帰って来たな、ろくに私の電話もラインも返さず、心配した」
「ごめんないさい」
「うえぇぇん」
「えうー」
「全く兄たちはいつも弟の味方だ、まあいい。元気ならそれで」
「うん…」
「アテシもいるのよ~最上位」
「分かっている」
グローリーはメシュレラに挨拶するがメシュレラは不機嫌そうに小言を言えば、ベビーカーのイビヤ達が泣いて弟を苛めるなと抗議をするので溜息1つ吐いて無事に戻った事を喜び、4千年前の魔人の子供が妖精と精霊の子連れとことこ前に出てメシュレラを見上げた。
「私は特に尋ねる事も知りたい事もない、石像はタナトスが見つけ次第回収していくそうだ」
「アテシは自分以外の4千年前の魔人に会った事もないのよ~見ても4千年前の魔人か分からないのよー」
「私もそうだった、特に今の所どうにかする気はないが…此方と敵対するのであれば容赦はしないな」
「そうね~」
「2人…名前考えた、受け取って…あなたはラダカ、あなたはプセル」
「素敵!アテシは今からラダカよ~こっちがプセルなのよ~」
グローリーが魔人の子どもにはラダカと妖精と精霊の間の子どもにはプセルと名前を贈り、ラダカが喜びはしゃぎプセルは首を傾げていた。
「じゃ、ラダカ、プセル、飯くおーぜ。腹減ったし食ったら公園行こうぜ」
「うん、行こ…ラダカ、プセル、エスティアも行こ」
「行く」
イザラとイデアがそれぞれラダカとプセルを抱えエスティアを連れバーベキューへ参加する、グローリーにはいくつか伝えたい事もあるが今は宴を楽しもうと声を掛けて崇幸達の元へ向かった…。
第47話 部屋を買う(物で)
『此方はネコの皆様が住民ですね、それ以外は特に今は稼働していません』
「この建物……天上界と同等の清涼さがありますね」
「なるほど…異界の神々の恩寵か」
「素晴らしい」
『お好きな階層をどうぞ、お1人1フロアをプレゼントすると懐記様かカードキーを預かっています』
「なら、対と同じ階層でいいかな」
「室内は全部同じ作りだから説明するぞ」
「はい、カードキー」
オフィスビルに入ればネコ達がのんびりと過ごしている、自由に出入りして天使達にも興味無さそうにしていた。
澄んだ空気に天使達が驚きノイズがカードキーを配り、悪魔達が自分の階層を教えてギーギスが部屋の使い方を説明する事にしノイズがカードキーを渡した。
「これを我々1階層ずつですか…」
「この椅子いい…気に入った」
「お風呂いいじゃない」
「礼をしたい」
『特に懐記様は求めてませんよ』
「そうだな、造ったのはまた別のやつだし」
一通り説明が終わり、エンジェーメントがソファに座りだらだらとしている、他の天使達は何か礼をしたいと言うがガイドもギーギスも何かを求めたりはしない。
「こちらで彼らの仲間が1人の呪いの解呪を行なっている、手を貸して欲しい」
「では、私が。彼はどうする?複雑な呪いを受けているようだが」
「あー今の所影響はないからな、いーよ」
「私が一応調べましょう、どんな類の呪いかは分かりますから、部屋と食事の礼に」
ファーツコクスがウズラの呪いの解除の手伝いを頼めばヂュークシウスが手伝うと声を上げ、ギーギスの呪いもどうするのかと訊ねればギーギス然程きにしていないと首を振り、ならばどういう類の物か調べるとパーサヴィアが名乗りを上げるので頼む事にした。
「では私はそうですね、鳥等は如何です?天位魔法と宝石で出来た鳥を贈りましょう、綺麗ですよ」
イアペトゥスが礼に綺麗な魔法生物の鳥を出してくれるというので、カルの手土産に良いと頼む事にした。
「では私は岩人形を贈ろう、彼と並べても比肩は取らない」
『それは楽しみですね』
フィンヴァラが岩人形展ゴーレムを造ってくれると言うので貰う事にする、他の天使は何か考えておくと各自与えられた部屋に向かう事にし、明日また朝食の時間にと各自貰った部屋に入り休息を取る事にした…。
識達の放送で作業を切り上げ《ガルディア》の広場に集まった面々、バーベキューの準備を行い今か今かと《黒鳶》と《アタラクシア号》を待っていた。
「もうじきですね!」
「毎日電話してるけどやっぱり会えると嬉しいよね!」
「はい!沢山お肉と野菜準備しましたよ!もう少ししたら焼きましょ!」
「あ、見えて来たね」
「そうだな」
チグリス達も張り切って準備をしている、魚や肉が次々運ばれ皆今か今かと待っていた。
「みんな!」
「久しぶりー」
「会いたかったです」
「大層なお出迎えだな!そっちも元気そうで良かった」
《黒鳶》と《アタラクシア号》が上空で留まり転移で晴海達と、《ノザバ》の元民達も降り立つ。
晴海が空を抱えて皆の元へ、率達も駆け寄り晴海を抱き止めた。
「おかえり!晴海くん!」
「ただいま!」
「うぇん」
「空ちゃんもね、可愛い。抱っこぢてもいい?」
「うん!空、率さんだよ」
「かわいいね」
晴海が率にそっと空を渡す率と舵と燈火が空の顔を見て笑う、チグリスやバルタルやカイネ達も空に挨拶をしてくれ、入れ代わり立ち代わり皆が崇幸達の元を訪れた。
《ノゼバ国》の元民達はバーベキューの後、事前に聞いた希望で様々な場所へと移り住む、《黒鳶》に残りたいという民達も多くこの上空に《黒鳶》を配置させる事は決定している。
「さ!バーベキュー始めちゃお!懐記ちゃん達からも肉届いたし、ナイルちゃん達も皇国で沢山デザートを造ってくれてるって!」
舵の声で肉や野菜が焼かれていく、《ホウラク》や《トイタナ》やラージュ達からも食材が届き賑やかな宴が始まった。
「おかえりなさい、千眼」
「ああ…」
「旅はどうでした?」
「色々あった…良かった…また行く…13位は異界に行ってしまった」
「そうですね、顔を見たかったですが…タナトスがどうやら不在の間13位と14位を兼任するようです。それで次は私も行きますよ。帝国へ、手数は多い方が良い」
「そうか…分かった」
崇幸の胸元から離れ人型に戻った千眼を千華が呼び止める、賑やかな周囲を2名で眺めながらもちゃの事、この後の話しをする、千眼から特に表情は読めないが静かに頷いた。
「おかえり!みんな!エスティアちゃんもね、みんなも」
「おかえり!よろしくな」
「ただいま」
「帰ったぞ!」
「ただいま…」
「ん、カーテスパパとウォルパパ」
カーテス達が揃って出迎えてくれる、電話や画面越しに会話をしていたカーテスとウォルゾガとエスティアとナチェから託された子供達に挨拶を行い……背後で不機嫌そうなメシュレラがグローリーを眺めていた。
「お兄ちゃん…ただいま」
「薄情な弟がやっと帰って来たな、ろくに私の電話もラインも返さず、心配した」
「ごめんないさい」
「うえぇぇん」
「えうー」
「全く兄たちはいつも弟の味方だ、まあいい。元気ならそれで」
「うん…」
「アテシもいるのよ~最上位」
「分かっている」
グローリーはメシュレラに挨拶するがメシュレラは不機嫌そうに小言を言えば、ベビーカーのイビヤ達が泣いて弟を苛めるなと抗議をするので溜息1つ吐いて無事に戻った事を喜び、4千年前の魔人の子供が妖精と精霊の子連れとことこ前に出てメシュレラを見上げた。
「私は特に尋ねる事も知りたい事もない、石像はタナトスが見つけ次第回収していくそうだ」
「アテシは自分以外の4千年前の魔人に会った事もないのよ~見ても4千年前の魔人か分からないのよー」
「私もそうだった、特に今の所どうにかする気はないが…此方と敵対するのであれば容赦はしないな」
「そうね~」
「2人…名前考えた、受け取って…あなたはラダカ、あなたはプセル」
「素敵!アテシは今からラダカよ~こっちがプセルなのよ~」
グローリーが魔人の子どもにはラダカと妖精と精霊の間の子どもにはプセルと名前を贈り、ラダカが喜びはしゃぎプセルは首を傾げていた。
「じゃ、ラダカ、プセル、飯くおーぜ。腹減ったし食ったら公園行こうぜ」
「うん、行こ…ラダカ、プセル、エスティアも行こ」
「行く」
イザラとイデアがそれぞれラダカとプセルを抱えエスティアを連れバーベキューへ参加する、グローリーにはいくつか伝えたい事もあるが今は宴を楽しもうと声を掛けて崇幸達の元へ向かった…。
第47話 部屋を買う(物で)
『此方はネコの皆様が住民ですね、それ以外は特に今は稼働していません』
「この建物……天上界と同等の清涼さがありますね」
「なるほど…異界の神々の恩寵か」
「素晴らしい」
『お好きな階層をどうぞ、お1人1フロアをプレゼントすると懐記様かカードキーを預かっています』
「なら、対と同じ階層でいいかな」
「室内は全部同じ作りだから説明するぞ」
「はい、カードキー」
オフィスビルに入ればネコ達がのんびりと過ごしている、自由に出入りして天使達にも興味無さそうにしていた。
澄んだ空気に天使達が驚きノイズがカードキーを配り、悪魔達が自分の階層を教えてギーギスが部屋の使い方を説明する事にしノイズがカードキーを渡した。
「これを我々1階層ずつですか…」
「この椅子いい…気に入った」
「お風呂いいじゃない」
「礼をしたい」
『特に懐記様は求めてませんよ』
「そうだな、造ったのはまた別のやつだし」
一通り説明が終わり、エンジェーメントがソファに座りだらだらとしている、他の天使達は何か礼をしたいと言うがガイドもギーギスも何かを求めたりはしない。
「こちらで彼らの仲間が1人の呪いの解呪を行なっている、手を貸して欲しい」
「では、私が。彼はどうする?複雑な呪いを受けているようだが」
「あー今の所影響はないからな、いーよ」
「私が一応調べましょう、どんな類の呪いかは分かりますから、部屋と食事の礼に」
ファーツコクスがウズラの呪いの解除の手伝いを頼めばヂュークシウスが手伝うと声を上げ、ギーギスの呪いもどうするのかと訊ねればギーギス然程きにしていないと首を振り、ならばどういう類の物か調べるとパーサヴィアが名乗りを上げるので頼む事にした。
「では私はそうですね、鳥等は如何です?天位魔法と宝石で出来た鳥を贈りましょう、綺麗ですよ」
イアペトゥスが礼に綺麗な魔法生物の鳥を出してくれるというので、カルの手土産に良いと頼む事にした。
「では私は岩人形を贈ろう、彼と並べても比肩は取らない」
『それは楽しみですね』
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