あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ

第041話 大河の決断と燈火の思い/第41話 天使と悪魔と序列と  

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 第041話 大河の決断と燈火の思い
「大河君…」
「ああ、帝国には俺が行く。20日程で到着するように飛行船を用意するようガイドに頼んだ」
「僕も……」
「いや、千歳さんは此処を頼む」
「……せめて大河君…崇幸さん達の顔を見てからにしよう」
「……そうだな」
「その話し僕も付いて行っても良いかな?」
夕食後《空船》の千歳の執務室、大河と千歳とラジカが今回の件で話しの場を設け大河が《カラテント帝国》へ赴くという事に千歳は自分と言うが大河は緩く首を振り、燈火がノックし部屋に入り今度は自分が行くと柔らかく微笑む。
「燈火さんには此処に…」
「大河ちゃん、僕も《アタラクシア》を旅したいよ!行こ、その先が過酷でも僕は大丈夫」
「……燈火さん…俺と行って欲しい…本当は不安だった…」
「うん!もちろん!」
大河は手を取ってくれた燈火に少しだけ不安を吐露する、行って交渉するのも同盟を結ぶのも構わないそこにどんな労力を割くことも厭わないが結果が伴わない、上手く行かない事が怖いと大河は思う、だから燈火と行けばきっと自分1人で向かうよりきっと良い。
『待った!そっちで話しを進めるなよーおじさん寂しいぞー俺も行くから待っててくれ』
『そうだよ!俺も行くから戻るまで戻っててよ!俺も行くよ』
「崇幸さん…詠斗くん」
「今夏はこの4人で!空の旅!」
「《カラテント帝国》は現在の進行方向とは真逆です、今迄以上に会えなくなりますね」
「ラジカ…」
「また皆さんであの場所で朝を迎えたい所ですが暫く先になりそうですね」
大河と燈火、モニターに映った崇幸と詠斗にラジカは少し寂しそうな表情を浮べる、畑で迎えていた朝を誰も忘れてはいない。
「ならば、私が手を貸しますよ」
「……忙しいだろう?」
「全ての準備は整えました、新しい船は私が造りましょう。カジノタワーを繋げます、空間魔法ではなく次元を用いて、愉快な船を私の力を用いて」
「わ、蒐集家さん!すごい!デザインは僕に任せて!」
「ええ、お任せします」
蒐集家が転移で部屋に入る、大河は彼の忙しさを知っている、店や薬作りに薬学の授業内容に《ウワムス王国》の負傷者の治療、それ全てを片付けたというのだ、それなら好きにすれば良いと大河は思う。
「分かった、崇幸さん詠斗くん…待っている」
『ああ!待っててくれ』
『うん!一緒に行こう帝国へ!』
「カジノタワーと船を繋ぐなら僕も行けるね、さ、それまでに《療養街》の件を片付けよう」
「俺は、タナトス達の件を手伝う事にする」
千歳が笑い燈火が頷く、千歳は仕事に打ち込み大河はタナトスの元へ向かった。

第41話 天使と悪魔と序列と
天使……天上界に住む高貴なる者達、神無き世界の神とも呼ばれる存在。
天人……中央界に住む高貴なる中立者達、天帝という支配者が存在し天上界及び地上界に影響力を持つ。
悪魔……地上界に住む存在、天使と対となり産まれる者達、劣等とされる。
原始の悪魔……《アストマーズ》が最初に造った存在、服を着る事も喋る事も思考も未熟だが力は絶大だった…《アストマーズ》の意思により消滅した者達。
人……地上界に住む人……悪魔のなりそこない。
獣民……《アストマーズ》の地上界の民。
《アストマーズ》…手彼らが住む世界の名称、神はいないが意思はある。

       天使      悪魔(マイスター)     操者
冠位第一位  アスナタリタス  ファーツコクス     ジュカ     
冠位第二位  エンジェーメント アンフルパス     ラグージェ
冠位第三位  ハーモニード   ネマット       イェクザス
冠位第四位  ヂュークシウス  サロスラージュ    ラルネーニュ        
冠位第五位  エクセレンス   ツェスタス      ヒェチブネ
冠位第六位  パーサヴィア   ミノシータヤ     チェニエ     
冠位第七位  イアペトゥス   ヨキュユホート    ビヒメゴ
冠位第八位  フィンヴァラ   セベクパペト     ミャダ
冠位第九位  ブラミモント   ミクカコス      バエゾス   
冠位第十位  エンゲリール   イナンエナ      ゴラック
冠位第十一位 ゴデフロイ    ゴッオデマ      ホセサライ         
冠位第十二位 ヴァルターネ   ポースダーン     カタムス          
冠位第十三位 エスクレミズ   アメドドリム     グシアス

《アストマーズ》において最も偉大な天使達と権威ある悪魔達、そして注目を集める操者達、《天魔会議》に参加しない操者達もまた画面越しに会議を見物していた。

「天使って俺のイメージは羽とかあるけど」
「地上界にいる間は背に収納してる…大きいし」
「そーそー場所すごく取るしね」
「会話の中身は、まー普通?」
「今の所はね」
厨房で会議室の様子を見物していれば懐記が羽はないのかと良い、ビヒメゴやチェニエが答える、皆調理をしたり食器を用意したりと忙しなく動いていた。
「今回は異界の神々もいるから、話しが逸れるけれどいつもは、《ホローリングレース》の事だな、変わり映えしない順位に天人達は不満の声、特に天帝からあがるからな」
カタムスも肩を竦めスープを掻き混ぜていく、懐記がふうんと言いながら会議は恙無く進んでいく。
「今はレースよりも店をやる方が面白いけどな、楽しいよ」
「そうよ~マイスター達には申し訳ないけれどね」
ビヒメゴが言えばチェニエも頷く、他の操者達も一同頷いた。
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