657 / 867
第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第037話 好戦的だろ /第37話 すき焼き
しおりを挟む
第037話 大河の交渉
「まず、《ヴリトヘル商会》の支配人と話したいんだが」
「もちろんすぐにでも可能ですよ、何せ貴族ですから融通は幾らでも」
「分かった、フェマーがどうなるが分からない、すぐに動こう」
「じゃ、すき焼きはその後だな。行こうぜ」
「……そうですね」
「何か問題でも?」
『タナトス様が気にしているのは以前あの島で《ヴリトヘル商会》と《アーブテ商会》と揉めているんです』
「余計な事を」
「んだよ、ししょーは滅多な事で揉めねぇってじじぃが言ってたぞ、よっぽどの事があったんだろ。いいじゃねぇか因縁のヤツと会うのも」
「流石はタナトス殿、そんな大物商会と揉めごとをおこすとは私も見習いたい胆力ですね」
「……」
「タナトス殿もコーカスも優先すべきはそのフェマーという人物をこちらに引き入れる事、動くのならば今というのならば行きましょう。《カラテント帝国》と事を構えてもこちらの戦力と背後の神々がいれば死者を出さずに勝てるという事ですよね、大河殿?」
コーカスが嫌味なのか肩を竦めよくもまぁといった感じでガイドの話しにわざとらしく驚き、アガニータは死者や負傷者が出なければいいだろうと言う。
「いや、俺は同盟を結びたいんだが。お前達なんで帝国と事を構える方に積極的なんだ?」
「そりゃ、圧倒的に勝てるからだろうよ。しかもこっちは大陸超えて戦力持ち込めるし向こうはこっちに手の出しようもないし、空飛ぶ船で上から攻撃し放題だからな」
「私1人でも帝国を落とせますよ?落としますか?回りくどい手を使って同盟を組むよりも従えた方が早いですよ?」
「てめぇならやれるだろうが、人魚の雑種がなんでこっちに手を貸すんだよ」
「特に理由もなければする事もありませんし、ここで食事して寝起きするも帝国を落とすのも同じことですよ。それに疑問に思ってた事もありますし、疑問が生まれたら解消したいでしょう?」
「は、イカてんな。じゃ、その疑問て言うのを解消したら巣に戻れよ。てめは危険すぎる」
大河が同盟を結ぼうとしているがそれ以外は何故か帝国を落とそうとしている、メンルェトが事も無げに帝国を落とすと言うしグステナはメンルェトに敵意剥き出しだった。
「大河殿、皆…帝国の件は実際に今から行けば分る。コーカス殿《ヴリトヘル商会》への案内を、この時点で交渉が決裂するのであればその時は帝国と敵対してでもフェマー殿を奪い返す他ない、帝国に渡れば恐らくフェマー殿は2度とこの地を踏む事はない。それ以上にこの国で揉めごとを起こせば視ている者が出てくるだろう…そちらの方が厄介だ。事は急いだ方が良い」
「この国の支配者ですね、どのみち石像の競りで会う事になりますよ」
「魔人なのに、魔人の石像を競りに出すのが疑問だが」
「目的があるんでしょう」
「此処で話していも事は進まない、行くぞ」
カトゥーシュカも帝国よりもこの国を管理している者からの挑発的な気配にやるべき事は早急にといい、タナトスも同意はするがフェマーの件が片付けば会うだろうとまずは《ヴリトヘル商会》へと向かう。
「あ~なんとかやっとこの街に侵入したっていうのに、気配が…あのクソ野郎隠蔽上手すぎなんだよ。どこにあるか分かんないなぁ、やっぱり1人って……お、この気配。僕、もしかして幸運かも?」
第37話 すき焼き
「懐記、友達がダンジョンの最初の方のドロップ品の肉もっと活用したいって」
「ん、内臓系ね。おけ、串でもやる?煮込みとどっとがいい?」
「色々教えてください~申し遅れました、僕はケタノーです。お店をここでやりたいんですが、なるべく安くておいしい物にしたいんです」
カジノエリアでの見学会が終わりカジノタワーの食堂ですき焼きの準備を行なっていると、ホセサライが小さい小柄な少年を連れて来る、おどおどした少年はホセサライの後ろで上目遣いに懐記を見ていた。
「おけ、すき焼きは外神っち達頼むわ」
「はい」
「んじゃこっち来て、ケタノっちは1人でやるの?」
「いえ、友達の獣民とやります。今はダンジョンに入ってます」
「そ、ならまず臭み取りね。内臓系は臭みを取るのが大事なわけ、酒とか野菜とか使ってやってもいいけどおれは小麦粉でやるわけ、切った内臓をボールにいれて小麦粉を振ってケチらず洗う感じで、それで水で洗いして小麦粉を流して良く拭き取る、で串焼きにするなら串を打って焼いていく感じ。まだ臭みが取れて無ければ下茹でしみて」
「は、はい!」
「んじゃ、焼いてみるわ。煮込みなら1回茹でて灰汁取ってから野菜と煮込む感じで」
外神達にすき焼きを頼み懐記がホセサライとケタノーが熱心に懐記の話しを聞いている、試しに何本か串を打ちグリルで焼いて行く、その間に茹でた内臓を野菜と一緒に煮込んでいく。
「焼いてる最中に塩を振って良く両面焼けばいんじゃない、食べてみ」
「良い匂い…いただきます…わ、おいしい」
「うん、おいしいよ懐記」
「下処理ちゃんとすれば美味しいわけ」
「煮込みは灰汁をとって待つ、調味料はケチらない」
この世界の香辛料は種類が意外に多い、商業エリアにも何軒か香辛料の出店希望があったくらいだ、値段も《アタラクシア》よりも安いと思う。
「すき焼きの準備できたよー」
「たまごもあるぜ、早く食おうぜ」
「ん、ケタノっちも友達連れて来て」
「は、はい」
食堂のテーブルに鍋が等間隔で置かれ、テーブルが対かされ急遽外神が魔法コンロを作り肉が大量に用意され、米も用意されて大勢の悪魔や人々に獣民達が物珍しさにやってくる。
「おかわりはないよーみんなに食べてほしいから」
「ならんでならんで」
「押すなよー」
希望者全員に振舞えるように制限を急遽設けジラやイシュター達が食べ方を教え、ようやく説教から解放した風早達と解放されたガイドも手伝い人がひっきりなしにやってくる、その代わり礼にと料理や食材や野菜や珍しい物等が持ち込まれ食堂は賑やかな祭りのような雰囲気だった。
ケタノー達も友人とさっそく串焼きを焼き、煮込み料理にああでもないこうでもないと懐記の意見を聞きながら納得いくまで作っていった。
「まず、《ヴリトヘル商会》の支配人と話したいんだが」
「もちろんすぐにでも可能ですよ、何せ貴族ですから融通は幾らでも」
「分かった、フェマーがどうなるが分からない、すぐに動こう」
「じゃ、すき焼きはその後だな。行こうぜ」
「……そうですね」
「何か問題でも?」
『タナトス様が気にしているのは以前あの島で《ヴリトヘル商会》と《アーブテ商会》と揉めているんです』
「余計な事を」
「んだよ、ししょーは滅多な事で揉めねぇってじじぃが言ってたぞ、よっぽどの事があったんだろ。いいじゃねぇか因縁のヤツと会うのも」
「流石はタナトス殿、そんな大物商会と揉めごとをおこすとは私も見習いたい胆力ですね」
「……」
「タナトス殿もコーカスも優先すべきはそのフェマーという人物をこちらに引き入れる事、動くのならば今というのならば行きましょう。《カラテント帝国》と事を構えてもこちらの戦力と背後の神々がいれば死者を出さずに勝てるという事ですよね、大河殿?」
コーカスが嫌味なのか肩を竦めよくもまぁといった感じでガイドの話しにわざとらしく驚き、アガニータは死者や負傷者が出なければいいだろうと言う。
「いや、俺は同盟を結びたいんだが。お前達なんで帝国と事を構える方に積極的なんだ?」
「そりゃ、圧倒的に勝てるからだろうよ。しかもこっちは大陸超えて戦力持ち込めるし向こうはこっちに手の出しようもないし、空飛ぶ船で上から攻撃し放題だからな」
「私1人でも帝国を落とせますよ?落としますか?回りくどい手を使って同盟を組むよりも従えた方が早いですよ?」
「てめぇならやれるだろうが、人魚の雑種がなんでこっちに手を貸すんだよ」
「特に理由もなければする事もありませんし、ここで食事して寝起きするも帝国を落とすのも同じことですよ。それに疑問に思ってた事もありますし、疑問が生まれたら解消したいでしょう?」
「は、イカてんな。じゃ、その疑問て言うのを解消したら巣に戻れよ。てめは危険すぎる」
大河が同盟を結ぼうとしているがそれ以外は何故か帝国を落とそうとしている、メンルェトが事も無げに帝国を落とすと言うしグステナはメンルェトに敵意剥き出しだった。
「大河殿、皆…帝国の件は実際に今から行けば分る。コーカス殿《ヴリトヘル商会》への案内を、この時点で交渉が決裂するのであればその時は帝国と敵対してでもフェマー殿を奪い返す他ない、帝国に渡れば恐らくフェマー殿は2度とこの地を踏む事はない。それ以上にこの国で揉めごとを起こせば視ている者が出てくるだろう…そちらの方が厄介だ。事は急いだ方が良い」
「この国の支配者ですね、どのみち石像の競りで会う事になりますよ」
「魔人なのに、魔人の石像を競りに出すのが疑問だが」
「目的があるんでしょう」
「此処で話していも事は進まない、行くぞ」
カトゥーシュカも帝国よりもこの国を管理している者からの挑発的な気配にやるべき事は早急にといい、タナトスも同意はするがフェマーの件が片付けば会うだろうとまずは《ヴリトヘル商会》へと向かう。
「あ~なんとかやっとこの街に侵入したっていうのに、気配が…あのクソ野郎隠蔽上手すぎなんだよ。どこにあるか分かんないなぁ、やっぱり1人って……お、この気配。僕、もしかして幸運かも?」
第37話 すき焼き
「懐記、友達がダンジョンの最初の方のドロップ品の肉もっと活用したいって」
「ん、内臓系ね。おけ、串でもやる?煮込みとどっとがいい?」
「色々教えてください~申し遅れました、僕はケタノーです。お店をここでやりたいんですが、なるべく安くておいしい物にしたいんです」
カジノエリアでの見学会が終わりカジノタワーの食堂ですき焼きの準備を行なっていると、ホセサライが小さい小柄な少年を連れて来る、おどおどした少年はホセサライの後ろで上目遣いに懐記を見ていた。
「おけ、すき焼きは外神っち達頼むわ」
「はい」
「んじゃこっち来て、ケタノっちは1人でやるの?」
「いえ、友達の獣民とやります。今はダンジョンに入ってます」
「そ、ならまず臭み取りね。内臓系は臭みを取るのが大事なわけ、酒とか野菜とか使ってやってもいいけどおれは小麦粉でやるわけ、切った内臓をボールにいれて小麦粉を振ってケチらず洗う感じで、それで水で洗いして小麦粉を流して良く拭き取る、で串焼きにするなら串を打って焼いていく感じ。まだ臭みが取れて無ければ下茹でしみて」
「は、はい!」
「んじゃ、焼いてみるわ。煮込みなら1回茹でて灰汁取ってから野菜と煮込む感じで」
外神達にすき焼きを頼み懐記がホセサライとケタノーが熱心に懐記の話しを聞いている、試しに何本か串を打ちグリルで焼いて行く、その間に茹でた内臓を野菜と一緒に煮込んでいく。
「焼いてる最中に塩を振って良く両面焼けばいんじゃない、食べてみ」
「良い匂い…いただきます…わ、おいしい」
「うん、おいしいよ懐記」
「下処理ちゃんとすれば美味しいわけ」
「煮込みは灰汁をとって待つ、調味料はケチらない」
この世界の香辛料は種類が意外に多い、商業エリアにも何軒か香辛料の出店希望があったくらいだ、値段も《アタラクシア》よりも安いと思う。
「すき焼きの準備できたよー」
「たまごもあるぜ、早く食おうぜ」
「ん、ケタノっちも友達連れて来て」
「は、はい」
食堂のテーブルに鍋が等間隔で置かれ、テーブルが対かされ急遽外神が魔法コンロを作り肉が大量に用意され、米も用意されて大勢の悪魔や人々に獣民達が物珍しさにやってくる。
「おかわりはないよーみんなに食べてほしいから」
「ならんでならんで」
「押すなよー」
希望者全員に振舞えるように制限を急遽設けジラやイシュター達が食べ方を教え、ようやく説教から解放した風早達と解放されたガイドも手伝い人がひっきりなしにやってくる、その代わり礼にと料理や食材や野菜や珍しい物等が持ち込まれ食堂は賑やかな祭りのような雰囲気だった。
ケタノー達も友人とさっそく串焼きを焼き、煮込み料理にああでもないこうでもないと懐記の意見を聞きながら納得いくまで作っていった。
0
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍3巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
手乗りドラゴンと行く異世界ゆるり旅 落ちこぼれ公爵令息ともふもふ竜の絆の物語
さとう
ファンタジー
旧題:手乗りドラゴンと行く追放公爵令息の冒険譚
〇書籍化決定しました!!
竜使い一族であるドラグネイズ公爵家に生まれたレクス。彼は生まれながらにして前世の記憶を持ち、両親や兄、妹にも隠して生きてきた。
十六歳になったある日、妹と共に『竜誕の儀』という一族の秘伝儀式を受け、天から『ドラゴン』を授かるのだが……レクスが授かったドラゴンは、真っ白でフワフワした手乗りサイズの小さなドラゴン。
特に何かできるわけでもない。ただ小さくて可愛いだけのドラゴン。一族の恥と言われ、レクスはついに実家から追放されてしまう。
レクスは少しだけ悲しんだが……偶然出会った『婚約破棄され実家を追放された少女』と気が合い、共に世界を旅することに。
手乗りドラゴンに前世で飼っていた犬と同じ『ムサシ』と名付け、二人と一匹で広い世界を冒険する!

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。

世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる