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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第036話 コーカスの店/第36話 カジノの景品
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第036話 コーカスの店
目立つ馬車で進んだ先コーカスの案内で着いた店《ラグライック商会》の看板に銀と白の長方形の2階建ての建物、周囲の店と比べても格段に造りが違う、大河は参考になるなと後で写真を撮らせて貰う事にした。
「この店は殆どここの支配人に任せきりでしてね、部屋はありますから此処を拠点に探しましょうか。なんなら貴族位を買いましたし大河さんが店を構える事も可能です」
「そうか、何が売れる?」
「なんでも売れますが、鮮度ある食物は時間停止収納袋でもなければ難しいですね。ダンジョン品や外神さんの塩は良いと思います」
「なら、収納バッグ類と塩を売るか。時間停止付きのやつも」
「そうですね、それを売ったらこの街は大騒ぎになりますね」
「コーカス様、お待ちしておりました」
「ああ、スミト久しぶりですね」
「はい、お部屋を用意しております。お食事はいつにされますか」
『こちらで用意しますよ、今晩はゴーレム王国ですき焼きパーティがあるのでそれを私が用意します』
「すき焼きパーティか、いいな」
『はい、肉ダンジョンの最終ボスで特殊品がドロップしたのでそれを使った物でご用意します』
中に入れば白で統一された室内に髪を束ねた男が礼儀正しく出迎える、ここの支配人のスミトだという男に食事をどうするか尋ねられガイドがそう答えた。
2階の奥の装飾の凝った部屋、コーカスの私室に通され茶が運ばれる、スミト手ずから淹れればグステナが首元を緩めどかりとソファに座った。
「で、ししょー目当ての人物は?」
「いますね、それと気になる人物に……石像も…あの男こちらの目的をよく理解している」
「それにずっと見られていますよ」
「コーカス殿の店に入った後は感じないが、どうやらメンルェトを気にしているらしい」
「はん、そりゃその異質な外見だ目立ちまくる」
『皆様、茶菓子をどうぞ。どら焼きです、ゴーレム国で作りました。貴方もどうです?大学芋もあります』
「よっしゃ、うま!」
「そうだな、小腹が減ったしな、ありがとうガイド」
「私も頂いて宜しいので?」
「ふふ、食べれば貴方も驚きますよ、スミト」
不快な視線を感じるとメンルェトが零しははっと笑うグステナ、ガイドが収納空間からどら焼きと大学芋を出せばコーカスもスミトに勧め席に着く、タナトスは渡された資料を眺めバエザの思惑を図る。
「美味ですね」
「貴方のそういう顔は初めて見ますね」
「《ラグライック商会》の氷壁と言われている方でも甘味に弱いとは」
「《名も無き島》の支配人殿にそう言われるとは光栄です、このような美味な物を食べれば大抵の者は喜ぶでしょう」
『では他の方にもどうぞ』
「これはこれは、他の者も喜ぶでしょう。私ばかり美味な物を食べると恨まれてしまいますね」
「なら、今夜のすき焼きはここの従業員にも食べて貰おう」
『承知しました……ゴーレム達が張り切って肉ダンジョンに向かいましたね』
「んじゃ、早く進めようぜ」
「大河、石像はどうします?これは競りに掛けられますね。最低落札は10億からです。この競りは参加する為に500万ログに最低1つ競りに掛けられる物を出す決まりのようですね」
「分かった、収納袋、回復薬、魔剣、聖剣で良いか?ドロップ品もある」
「はん、羽振り良いな。俺なんかそこの雑種人魚に剣砕かれたぞ」
「そうだったな」
『では、ゴーレム国で打った剣をどうぞ』
「お、くれんのか……なんだこの剣?やべーしろもんだしてくんなよ」
『実験的に造った魔石の剣です、使って意見を』
グステナが嫌味たらしくメンルェトに言えばガイドが収納空間から闇色に輝く剣を渡し、流石のグステナも引くが貰える物は何でも貰う精神で受け取った。
「それで、タナトス殿が気になる人物とういうのは?」
「それは後回しで良いです、石像とフェマーの件を優先にフェマーは現在《ヴリトヘル商会》の商品ですね」
タナトスが資料を目に通し答えた商会の名に、コーカス、スミト、グステナの動作が止まる。
「そのフェマー何モンだ?あの商会に目を付けられたって事と地の人魚を手懐けた理由として、テイマーか調教スキルか」
「気づくのが遅いですねグステナ、あの商会が目を付けたのであればそれ位の価値はあるでしょう」
「そんなに有名な商会なのか?」
「色々な意味で有名といいますか、この大陸ではそうでもありませんが他の大陸では有名ですね。《カラテント帝国》現皇帝の兄が商会の支配人を務めています。帝国至上主義の大陸全てが帝国であり優秀な者達を集めています。フェマーという人物がテイマーか調教のスキル持ちなら、正直《カラテント帝国》と交渉するのは進めません、どうですタナトス殿?」
「無理ですね、フェマーは諦めて下さい大河」
「そう言って諦められるとはお前も思っていないだろう?何か手があれば言え」
コーカスの苦い笑みにタナトスが諦めるように言えば大河が諦めるつもりはないと言い、タナトスは気だるげに息を吐く。
『てっとり早いのは帝国との戦争か同盟ですね、大河。貴方達の戦力をもってすれば帝国を楽に落とせますよ?どうです?帝国は徹底した実力主義、そこに身分や敵味方奴隷、罪人も関係ない全てが己の力のみで上がる国。神々すら貴方方の意思に従いますよ?どうです、力づくというのも悪くは無いですよ』
「そうか、それは良い案だなガイド」
ガイドの提案に大河が口元を歪ませる、あの地の人魚の悲痛な声が頭から離れない大河はガイドの言葉に同意した…。
第36話 カジノの景品
『懐記様、今晩ゴーレム国ではすき焼きパーティです。このダンジョンのドラゴン肉ですき焼きはどうです?』
「おけ、外神っち肉出して。ゴーレムのみんなに差し入れするわ、今夜はすき焼きね」
「分かりました」
『【ちょっとまったー!!!!】』
カジノエリアで景品などどうするか意見を聞いてればガイドが、今夜はすき焼きを進めてくれ懐記も賛成する、外神にこちらのダンジョン肉を差し入れしようとしていればどどどどと風早、識、ゲーテ、ナビがガイドに向かって来る。
『貴方の行為はスキルの範疇を超えています』
『そうよ!何考えてんの!こっちが目を離した隙に!油断も隙もないわ!』
【何考えているんですか!!】
【この方怖いですぅ、怖い!】
『私は出来ると思った事を言ったまでですね、何か問題でも?』
『【ある!!!!】』
『こっち来なさいよ!』
ガイドが識に連れて行かれなんだか揉めているようだが後で聞こうかと思い、ファーツコクス達の家にいるマンドランドとお化け野菜達に野菜を沢山採って切っておくようスマートフォンで頼みショーケースの景品とコインでの交換を見直す。
「聖剣と魔剣、武器よりも面白いアイテムの方が魅力的だね、収納バッグやコップ魔石鉱石類は良いね」
「食べ物は少ないコインで変えられる物や量があると盛り上がる」
「この食料木もすごく良い、マントや靴も素敵だ」
外神と懐記、マイスター達が話し合い客に盛り上がって貰う為に良い景品をと話し合う、ギーギス達が悪魔達をカジノエリアに案内すれば大盛り上りだ。
いつから遊べるのかやルールや景品について皆しきりに聞いてくる、コインゲームやせっかくだからとクレーンゲームの中のぬいぐるみなどに興味深々だった、今着てくれた悪魔達には会員カードを手土産に渡す、フードコートでの試食も大好評で、店を持ちたい悪魔や友人や人や獣民を連れてきたいと言う悪魔達の声が上がる。
「対の天使とも来たいな」
「そうだな…」
「この景品の首飾り似合うと思う」
などの声も聞こえたので外神がマイスター達に尋ねればなんとも言えない表情を浮べる、天使はそう簡単に地上界には来ないという、悪魔達は常に天上界の対の天使に焦がれ求めているという…怠惰な悪魔達が各々の理由で仕事に励む理由には対の天使に会う時に少しでも身成や贈り物を出来るようにと、励んでいる。
諦めて怠惰な生活を送る悪魔達も多い、悪魔も色々事情があるらしい…。
目立つ馬車で進んだ先コーカスの案内で着いた店《ラグライック商会》の看板に銀と白の長方形の2階建ての建物、周囲の店と比べても格段に造りが違う、大河は参考になるなと後で写真を撮らせて貰う事にした。
「この店は殆どここの支配人に任せきりでしてね、部屋はありますから此処を拠点に探しましょうか。なんなら貴族位を買いましたし大河さんが店を構える事も可能です」
「そうか、何が売れる?」
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「なら、収納バッグ類と塩を売るか。時間停止付きのやつも」
「そうですね、それを売ったらこの街は大騒ぎになりますね」
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「ああ、スミト久しぶりですね」
「はい、お部屋を用意しております。お食事はいつにされますか」
『こちらで用意しますよ、今晩はゴーレム王国ですき焼きパーティがあるのでそれを私が用意します』
「すき焼きパーティか、いいな」
『はい、肉ダンジョンの最終ボスで特殊品がドロップしたのでそれを使った物でご用意します』
中に入れば白で統一された室内に髪を束ねた男が礼儀正しく出迎える、ここの支配人のスミトだという男に食事をどうするか尋ねられガイドがそう答えた。
2階の奥の装飾の凝った部屋、コーカスの私室に通され茶が運ばれる、スミト手ずから淹れればグステナが首元を緩めどかりとソファに座った。
「で、ししょー目当ての人物は?」
「いますね、それと気になる人物に……石像も…あの男こちらの目的をよく理解している」
「それにずっと見られていますよ」
「コーカス殿の店に入った後は感じないが、どうやらメンルェトを気にしているらしい」
「はん、そりゃその異質な外見だ目立ちまくる」
『皆様、茶菓子をどうぞ。どら焼きです、ゴーレム国で作りました。貴方もどうです?大学芋もあります』
「よっしゃ、うま!」
「そうだな、小腹が減ったしな、ありがとうガイド」
「私も頂いて宜しいので?」
「ふふ、食べれば貴方も驚きますよ、スミト」
不快な視線を感じるとメンルェトが零しははっと笑うグステナ、ガイドが収納空間からどら焼きと大学芋を出せばコーカスもスミトに勧め席に着く、タナトスは渡された資料を眺めバエザの思惑を図る。
「美味ですね」
「貴方のそういう顔は初めて見ますね」
「《ラグライック商会》の氷壁と言われている方でも甘味に弱いとは」
「《名も無き島》の支配人殿にそう言われるとは光栄です、このような美味な物を食べれば大抵の者は喜ぶでしょう」
『では他の方にもどうぞ』
「これはこれは、他の者も喜ぶでしょう。私ばかり美味な物を食べると恨まれてしまいますね」
「なら、今夜のすき焼きはここの従業員にも食べて貰おう」
『承知しました……ゴーレム達が張り切って肉ダンジョンに向かいましたね』
「んじゃ、早く進めようぜ」
「大河、石像はどうします?これは競りに掛けられますね。最低落札は10億からです。この競りは参加する為に500万ログに最低1つ競りに掛けられる物を出す決まりのようですね」
「分かった、収納袋、回復薬、魔剣、聖剣で良いか?ドロップ品もある」
「はん、羽振り良いな。俺なんかそこの雑種人魚に剣砕かれたぞ」
「そうだったな」
『では、ゴーレム国で打った剣をどうぞ』
「お、くれんのか……なんだこの剣?やべーしろもんだしてくんなよ」
『実験的に造った魔石の剣です、使って意見を』
グステナが嫌味たらしくメンルェトに言えばガイドが収納空間から闇色に輝く剣を渡し、流石のグステナも引くが貰える物は何でも貰う精神で受け取った。
「それで、タナトス殿が気になる人物とういうのは?」
「それは後回しで良いです、石像とフェマーの件を優先にフェマーは現在《ヴリトヘル商会》の商品ですね」
タナトスが資料を目に通し答えた商会の名に、コーカス、スミト、グステナの動作が止まる。
「そのフェマー何モンだ?あの商会に目を付けられたって事と地の人魚を手懐けた理由として、テイマーか調教スキルか」
「気づくのが遅いですねグステナ、あの商会が目を付けたのであればそれ位の価値はあるでしょう」
「そんなに有名な商会なのか?」
「色々な意味で有名といいますか、この大陸ではそうでもありませんが他の大陸では有名ですね。《カラテント帝国》現皇帝の兄が商会の支配人を務めています。帝国至上主義の大陸全てが帝国であり優秀な者達を集めています。フェマーという人物がテイマーか調教のスキル持ちなら、正直《カラテント帝国》と交渉するのは進めません、どうですタナトス殿?」
「無理ですね、フェマーは諦めて下さい大河」
「そう言って諦められるとはお前も思っていないだろう?何か手があれば言え」
コーカスの苦い笑みにタナトスが諦めるように言えば大河が諦めるつもりはないと言い、タナトスは気だるげに息を吐く。
『てっとり早いのは帝国との戦争か同盟ですね、大河。貴方達の戦力をもってすれば帝国を楽に落とせますよ?どうです?帝国は徹底した実力主義、そこに身分や敵味方奴隷、罪人も関係ない全てが己の力のみで上がる国。神々すら貴方方の意思に従いますよ?どうです、力づくというのも悪くは無いですよ』
「そうか、それは良い案だなガイド」
ガイドの提案に大河が口元を歪ませる、あの地の人魚の悲痛な声が頭から離れない大河はガイドの言葉に同意した…。
第36話 カジノの景品
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『そうよ!何考えてんの!こっちが目を離した隙に!油断も隙もないわ!』
【何考えているんですか!!】
【この方怖いですぅ、怖い!】
『私は出来ると思った事を言ったまでですね、何か問題でも?』
『【ある!!!!】』
『こっち来なさいよ!』
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「食べ物は少ないコインで変えられる物や量があると盛り上がる」
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「そうだな…」
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などの声も聞こえたので外神がマイスター達に尋ねればなんとも言えない表情を浮べる、天使はそう簡単に地上界には来ないという、悪魔達は常に天上界の対の天使に焦がれ求めているという…怠惰な悪魔達が各々の理由で仕事に励む理由には対の天使に会う時に少しでも身成や贈り物を出来るようにと、励んでいる。
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