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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第035話 執事と騎士/第35話 とにかくみたいみせて
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第035話 執事と騎士
「ようこそ、《クトゥーン》へ入国料お1人5万ログでございます」
「6名ですね」
「これはこれはコーカス様、承知しました。では25万ログでございます」
鉱物を使った巨大な門の前には鎧に身を包んだ兵士と品の良い男が出迎える、隙のなさに胡乱な笑みを浮かべ馬車から降りた侍従姿のグステナと剣を腰に下げた護衛の騎士としてのカトゥーシュカが降りる、馬車の中からコーカスが顔を出し人数を伝えれば男が恭しく頭を下げた。
「どうぞ、よい巡り合わせを」
グステナが懐からコインが入った革袋を出し中身を確認する事も無く門が開かれ、騎士と男が見送って中へと場馬車が進んだ。
「ではまず貴族位を買いに総合ギルドへ向かいましょう、そこで最近仕入れた奴隷に関して情報を仕入れてみます」
「総合ギルド?」
「この国にしかないギルドですね、全てのギルドを一括しています。この国の2番目に地位が高いバエザ・オネノームという人物がギルドマスターを務めています」
揺れもしない静かな走行、ゴーレム体のガイドがが外のゴーレムに魔力で場所を伝達し目当ての場所まで着く間、コーカスからこの国についての細かい説明を受けた。
「この国の建物は全て鉱物と鉱石と魔石で構成されていますね」
メンルェトが窓の外から見える景色を眺め、周囲の建物と道が全て出来ている、人が住む国ではな無く商売をする為の国といった雰囲気だった。
「ええ、これを創り出せる存在は魔人やドラゴンなどでしょう」
「そうですね、そしてこの入った瞬間から纏わり付く威圧的な魔力は魔人でしょう」
コーカスとアガニータが魔人だろうと言うが断定は出来ない、タナトスもメンルェトも外を眺めていれば総合ギルドに到着し、先にグステナとカトゥーシュカが降り立ち、グステナが白い手袋を嵌めた手を差し出し皆降りる、大河は戸惑いつつ先に降りたタナトス達の真似をして降りた。
「これはこれはコーカス様、お久しゅうございます」
「ええ、本日ギルドマスターにお会いしたのですが可能ですか」
「勿論でございます、さあこちらへ」
目の前の鉱石で出来た漆国の長方形の3階建ての建物、ここも入口には鎧兵が固めコーカスが懐から緻密な細工の首飾りを出し鎧兵がすぐさま扉を開ければ来るのが分っていたかのような、先程門にいた胡乱な顔の男が建っていた。
大河は目をぱちくりとさせるが誰も反応しないので、コーカスとその男の後に続き3階の最奥の応接間に案内された。
「ようこそ、皆様歓迎します。どうぞお掛け下さい」
胡乱な男が扉を開けた先には年齢不詳な男が此方に笑みを浮かべ出迎える、栗色の髪に青白い肌なんの印象にも残らないがその瞳、翠の瞳の中で何かが此方を向いた。
「初めまして、この《クトゥーン》総合ギルドのマスターを務めさせて頂いております。バエザ・オネノームと申します。本日の皆様の購入品の貴族位5名分用意しております」
「随分根回しが良いな、手間が省けるが」
「迅速さが売りの1つですから、この国にいる間常に身に着けていれば全てにおいて優先順位が上がります。1つ1憶ログでございます」
「安いな、そんな物か。では5名分頼む」
「承知しました、ではこれに血を垂らして下さい。針も用意しています、この針は特殊な針でして大半の生物から血の採取が可能な魔法具です」
バエザ胡乱な男が持ち出した5つのブローチと説明に、大河が内心準備が良すぎる少し先の未来が見通せる、そんな印象を受けた。
「ここ数日この国に流れた奴隷の一覧を確認したのですが」
「承知しました、その情報の対価は情報料10億ログです。もしくはガーランバラーダの鱗と引き換えとなります」
各自針を用いてブローチに血を垂らし左胸に付けタナトスがフェマーを探す為の資料の提供を求めればそう返され、大河が考え込むがカトゥーシュカが一歩前に出て黒く輝く半透明の掌大の鱗をバエザに渡した。
「こんな物で10億の情報が手に入るのだろうか?」
「ええ、勿論ですとも感謝致します。こちらが14日分のこの街に運ばれた奴隷の情報を記した物です、お茶も用意しましたので良ければ如何でしょう?」
「結構ですよ、急ぎの仕事がありますので店に向かいます」
「そうですか、ではまたお待ちしております」
カトゥーシュカがたまに身体から剥がれる鱗に価値などあるのかと疑問に思いながらも渡し、バエザの誘いを断りコーカスの店へと向かった。
第35話 とにかくみたいみせて
『……皆さま、このタワーの下で悪魔の皆さんが中が見たいと大勢来ています』
「それは来るだろう」
「ま、こんなもいきなり現れたらそりゃ気にするぞ」
「おーい、懐記どうする?」
「ん、店はまだだけど見たいなら見学で見せていいわ。ついでに試食も、店持ちたかったら良いしバイトしたかったら大歓迎」
「じゃ、俺が案内するよ」
「僕も」
「ラグーもいくぅ」
懐記達がフードコートでの試食で腹が満たされ、残りは収納空間にでも入れて会議の準備でもというタイミングで風早から連絡が入る、マイスター達はそれは気になるだろうとフォンとフェシェスタも下の悪魔達の気持ちは分る、懐記は見たければいいと一応放送を掛けてから通すようにと伝え入口を解放した。
案内役にギーギスとナチェとラグージェが名乗りを上げたので、アンフルパスも付いて1階に向かい案内をする事にした。
「カジノの景品俺らの世界ので言いのか?」
「いんじゃない、異世界の景品て面白いじゃん」
「人手もないからメダルゲームと釣りゲーム、ダーツと神経衰弱位と格闘ゲームでいっかな?」
「そんなもんでいいっしょ、接待だし」
フードコートでテーブルの上には見学の悪魔達様に、試食品が皿に追加されこんやカジノした準備を行なおうと、フォンとフェシェスタ、マユラとシュリと話し合う、ゴーレム達もいるがメダルゲームやソロで遊べるゲームを多めに用意し、景品はガラスケースに飾られた景品を使う事にした。
「懐記ーみんなを連れて来たぞ」
「おけー好きに見てって、試食もあるからどーぞ」
ギーギス達がぞろぞろと引き連れやってくる、懐記がテーブルの物を指せば悪魔達は目を輝かせて試食や店や建物の形に興味深々だった…。
「ようこそ、《クトゥーン》へ入国料お1人5万ログでございます」
「6名ですね」
「これはこれはコーカス様、承知しました。では25万ログでございます」
鉱物を使った巨大な門の前には鎧に身を包んだ兵士と品の良い男が出迎える、隙のなさに胡乱な笑みを浮かべ馬車から降りた侍従姿のグステナと剣を腰に下げた護衛の騎士としてのカトゥーシュカが降りる、馬車の中からコーカスが顔を出し人数を伝えれば男が恭しく頭を下げた。
「どうぞ、よい巡り合わせを」
グステナが懐からコインが入った革袋を出し中身を確認する事も無く門が開かれ、騎士と男が見送って中へと場馬車が進んだ。
「ではまず貴族位を買いに総合ギルドへ向かいましょう、そこで最近仕入れた奴隷に関して情報を仕入れてみます」
「総合ギルド?」
「この国にしかないギルドですね、全てのギルドを一括しています。この国の2番目に地位が高いバエザ・オネノームという人物がギルドマスターを務めています」
揺れもしない静かな走行、ゴーレム体のガイドがが外のゴーレムに魔力で場所を伝達し目当ての場所まで着く間、コーカスからこの国についての細かい説明を受けた。
「この国の建物は全て鉱物と鉱石と魔石で構成されていますね」
メンルェトが窓の外から見える景色を眺め、周囲の建物と道が全て出来ている、人が住む国ではな無く商売をする為の国といった雰囲気だった。
「ええ、これを創り出せる存在は魔人やドラゴンなどでしょう」
「そうですね、そしてこの入った瞬間から纏わり付く威圧的な魔力は魔人でしょう」
コーカスとアガニータが魔人だろうと言うが断定は出来ない、タナトスもメンルェトも外を眺めていれば総合ギルドに到着し、先にグステナとカトゥーシュカが降り立ち、グステナが白い手袋を嵌めた手を差し出し皆降りる、大河は戸惑いつつ先に降りたタナトス達の真似をして降りた。
「これはこれはコーカス様、お久しゅうございます」
「ええ、本日ギルドマスターにお会いしたのですが可能ですか」
「勿論でございます、さあこちらへ」
目の前の鉱石で出来た漆国の長方形の3階建ての建物、ここも入口には鎧兵が固めコーカスが懐から緻密な細工の首飾りを出し鎧兵がすぐさま扉を開ければ来るのが分っていたかのような、先程門にいた胡乱な顔の男が建っていた。
大河は目をぱちくりとさせるが誰も反応しないので、コーカスとその男の後に続き3階の最奥の応接間に案内された。
「ようこそ、皆様歓迎します。どうぞお掛け下さい」
胡乱な男が扉を開けた先には年齢不詳な男が此方に笑みを浮かべ出迎える、栗色の髪に青白い肌なんの印象にも残らないがその瞳、翠の瞳の中で何かが此方を向いた。
「初めまして、この《クトゥーン》総合ギルドのマスターを務めさせて頂いております。バエザ・オネノームと申します。本日の皆様の購入品の貴族位5名分用意しております」
「随分根回しが良いな、手間が省けるが」
「迅速さが売りの1つですから、この国にいる間常に身に着けていれば全てにおいて優先順位が上がります。1つ1憶ログでございます」
「安いな、そんな物か。では5名分頼む」
「承知しました、ではこれに血を垂らして下さい。針も用意しています、この針は特殊な針でして大半の生物から血の採取が可能な魔法具です」
バエザ胡乱な男が持ち出した5つのブローチと説明に、大河が内心準備が良すぎる少し先の未来が見通せる、そんな印象を受けた。
「ここ数日この国に流れた奴隷の一覧を確認したのですが」
「承知しました、その情報の対価は情報料10億ログです。もしくはガーランバラーダの鱗と引き換えとなります」
各自針を用いてブローチに血を垂らし左胸に付けタナトスがフェマーを探す為の資料の提供を求めればそう返され、大河が考え込むがカトゥーシュカが一歩前に出て黒く輝く半透明の掌大の鱗をバエザに渡した。
「こんな物で10億の情報が手に入るのだろうか?」
「ええ、勿論ですとも感謝致します。こちらが14日分のこの街に運ばれた奴隷の情報を記した物です、お茶も用意しましたので良ければ如何でしょう?」
「結構ですよ、急ぎの仕事がありますので店に向かいます」
「そうですか、ではまたお待ちしております」
カトゥーシュカがたまに身体から剥がれる鱗に価値などあるのかと疑問に思いながらも渡し、バエザの誘いを断りコーカスの店へと向かった。
第35話 とにかくみたいみせて
『……皆さま、このタワーの下で悪魔の皆さんが中が見たいと大勢来ています』
「それは来るだろう」
「ま、こんなもいきなり現れたらそりゃ気にするぞ」
「おーい、懐記どうする?」
「ん、店はまだだけど見たいなら見学で見せていいわ。ついでに試食も、店持ちたかったら良いしバイトしたかったら大歓迎」
「じゃ、俺が案内するよ」
「僕も」
「ラグーもいくぅ」
懐記達がフードコートでの試食で腹が満たされ、残りは収納空間にでも入れて会議の準備でもというタイミングで風早から連絡が入る、マイスター達はそれは気になるだろうとフォンとフェシェスタも下の悪魔達の気持ちは分る、懐記は見たければいいと一応放送を掛けてから通すようにと伝え入口を解放した。
案内役にギーギスとナチェとラグージェが名乗りを上げたので、アンフルパスも付いて1階に向かい案内をする事にした。
「カジノの景品俺らの世界ので言いのか?」
「いんじゃない、異世界の景品て面白いじゃん」
「人手もないからメダルゲームと釣りゲーム、ダーツと神経衰弱位と格闘ゲームでいっかな?」
「そんなもんでいいっしょ、接待だし」
フードコートでテーブルの上には見学の悪魔達様に、試食品が皿に追加されこんやカジノした準備を行なおうと、フォンとフェシェスタ、マユラとシュリと話し合う、ゴーレム達もいるがメダルゲームやソロで遊べるゲームを多めに用意し、景品はガラスケースに飾られた景品を使う事にした。
「懐記ーみんなを連れて来たぞ」
「おけー好きに見てって、試食もあるからどーぞ」
ギーギス達がぞろぞろと引き連れやってくる、懐記がテーブルの物を指せば悪魔達は目を輝かせて試食や店や建物の形に興味深々だった…。
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