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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第031話 地の人魚/第31話 店造り
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第031話 地の人魚VS空の人魚
「ししょーあいつ倒してくれよ」
「私が倒します」
「へぇ、誰でもいい。あいつ持ち込んだやつは俺がぶち殺す」
「その前に周囲に海魔法で囲む、地の人魚ならば海が弱点だな」
「流石は北海の覇者ガーランバラーダ」
「カトゥーシュカさん、なるべく手荒な事は…」
「千歳…すまない。地の人魚の暴走に手心を加える事は出来ない、こちらの命が危うい。殺すしかない」
血を失い過ぎたグステナの表情は白い腕が治っても立っているのがやっとの状況で、暴れる地の人魚を睨みつけカトゥーシュカが海魔法で海水で人魚の周辺を囲み苦しげな咆哮を上げ続ける光景に千歳が口を挟んだ。
「甘い事、甘い魔王…タナトス殿、4位の魔王の甘さは弱体化のせいでしょうか?さっさと海水を流し込めば中が爛れて溶けて終わる話しでしょう?」
「千歳や舵達は甘いですね、現状を見れば生かしておこうなどと考えません」
「確かにこの惨状には罰が必要だ、償わせるから殺すと簡単には言わないで欲しい」
「いや、テメェは甘ぇ。俺は生かす気はないといいてぇとこだが、お前等には感謝も恩も借りもあるアイツの処遇はテメェに任せる」
「グステナさん…感謝します」
「あー条件はあるこの領地の修復は頼むぜ、民の治療もじじいにタータスもろともボッコボコにされちまう」
千歳の懇願にメンルェトが冷ややかな視線を送りタナトスも同意する、勿論領土を荒らされたグステナも怒りはあるが冷静に思考は国の利益を優先させる選択を行う、地の人魚の討伐よりも魔王のご機嫌取りが良しと結論づけた選択だった。
「分かりました」
「カトゥーシュカさん、捕縛を…」
「甘い、地の人魚など人の姿をした異形。話し等できません、私の目を汚さないで下さい」
『ヴァォ!コロス!フェマーヲカエセ!』
「殺した者の言葉を奪いましたか」
カトゥーシュカが動くよりも先にメンルェトが人魚に向かって跳躍する手には何時の間にか剣を持ち叫ぶ人魚の胴目掛けて剣を振るうが気付いたグステナが剣でそれを阻止した。
「俺の国で勝手するな、強ぇなテメェ」
「地の人魚等生かす価値はありません、人の型をした異形、思考や知性は乏しい存在です」
メンルェトが剣に魔力を込めグステナの剣が砕け散る、グステナが同時に人魚を蹴り飛ばしメンルェトから距離を置いた。
『フェマー…フェマー…ドコ…』
「血の涙?知性と感情が在る…ああ調教された人魚ですか、憐れですね。ドラゴンにも優るとも劣らない存在が感情を持つ姿…」
身体を起こそうとするが力が入らないのか土を掴み瞳から青い波を流す、メンルェトの冷ややかな洞察がされ、千歳が上着を脱いで人魚に羽織らせた。
「貴方と話しがしたいんです」
『フェマー…フェマーニアイタイ』
「千歳、私が運びましょう。彼は蒐集家に診て貰います」
「そうだね」
千歳と共に来ていたラジカが地の人魚を抱え千歳が頷く、カトゥーシュカやイーノキィ達で消火を行い逃げ遅れた者がいないか捜索し、燈火達のいるテントへ向かった。
第31話 店造り
『おはよ』
『あーぅ』
「ん、エクトっちとこの子は?」
『あら、サニートちゃんの所の子たちね。この子も空間転移出来るのよ。すごいわん』
朝懐記が起きて朝食の準備をと思っていれば魔人の子ども達のゴーレムが遊んでいて、テーブルには食事が置かれていた。
「ん?率っちのとこからベーグルサンドね、ありがと。エクトっち達からは魚とかね。助かるわ」
『はーい』
『あーぃ』
サニートが率達と作った具をたっぷり挟んだベーグルサンドと刺身が並ぶ、懐記が2体のゴーレムの頭を撫でてキッチンに向かえば外神とジュカが料理を行なっていた。
「おはよ、早いじゃん」
「俺は早寝早起き」
「おはようございます、ご飯追加で炊いてます」
「ん、漬け丼にしよ。卵あるし」
「はい」
「テーブルのパン先貰っていい?お腹すいたんだ」
「おけ」
「おはよぉ…おいしそうーラグーこれ食べていい?」
「それ肉入ってる」
「ラグっちアンフっちが来るまで待ってて、これ飲んでて」
「えぇ、ラグーおなかすいたよー」
『がまんー』
『あーい』
『がまんよー』
ラグージェがソファに座りベーグルサンドを食べたいと言うがジュカが素っ気なく肉が入っていると言い、懐記がミルクを渡してぶーと頬を膨らませていると遊びに来たゴーレムの魔人の子ども達がラグージェを囲んでいる。
「おはよう、早い」
「おはよう」
「アンフルパスーラグーこれたべたぁい」
「これは肉が入っていますから…」
『あい!』
「追加でベーグルが来ましたから、割ってジャムを塗ります…それでどうですか?」
「ああ、ラグージェ様。ジャムにしましょう」
「ぶー」
外神の元へゴーレムの口を開き追加のベーグルが籠に入ってやってくるので、外神がそれをスライスしジャムを挟んで切ってラグージェとアンフルパスに渡し、テーブルに朝食を並べて行けば各自マイペースに起き出して朝食が始まった。
朝食の野菜炒めの目玉焼き乗せや、焼いた魚に具沢山味噌汁に白飯を並べ、ベーグルサンドは昼食にし漬け丼は下拵えをして夕食にと決め粗方朝食が終わり商業エリアに向かった・
「懐記、外神。君たちの持ち物に興味がある。カバン等の作り方も良ければ教えて欲しい」
「そーそーそれいいよねー」
サロスーラジェとそのマイスターのラルネーニュも店の内装を弄りながら、ノイズ達が使っているショルダーバッグに興味を持ち是非作り方を言うので後で作り方本や見本、収納袋にもなっているので《ズィーガー商会》から図案を貰う事にした。
『懐記様、外神様。店の数がかなり増えました、収納袋の貸し出しも行っています。カジノも滞りなく、従業員の研修も済んでいます』
『レジの売り上げ、管理も問題ないですね。皆さん飲み込みが早いですね』
「おけ、会議の日にプレオープンで各店のオーナー達に身内や友達を招待するように言っといて。カジノはファーツコクスっち達と相方と操者の皆とあと偉い人達だけね。俺達がスタッフで回すわ」
『おっけーよぉん、制服エクちゃん達に頼んだどくわ~』
商業エリアを見回りながら風早達と打ち合わせを行い、フォン達がいるカジノエリアに向かった。
「ししょーあいつ倒してくれよ」
「私が倒します」
「へぇ、誰でもいい。あいつ持ち込んだやつは俺がぶち殺す」
「その前に周囲に海魔法で囲む、地の人魚ならば海が弱点だな」
「流石は北海の覇者ガーランバラーダ」
「カトゥーシュカさん、なるべく手荒な事は…」
「千歳…すまない。地の人魚の暴走に手心を加える事は出来ない、こちらの命が危うい。殺すしかない」
血を失い過ぎたグステナの表情は白い腕が治っても立っているのがやっとの状況で、暴れる地の人魚を睨みつけカトゥーシュカが海魔法で海水で人魚の周辺を囲み苦しげな咆哮を上げ続ける光景に千歳が口を挟んだ。
「甘い事、甘い魔王…タナトス殿、4位の魔王の甘さは弱体化のせいでしょうか?さっさと海水を流し込めば中が爛れて溶けて終わる話しでしょう?」
「千歳や舵達は甘いですね、現状を見れば生かしておこうなどと考えません」
「確かにこの惨状には罰が必要だ、償わせるから殺すと簡単には言わないで欲しい」
「いや、テメェは甘ぇ。俺は生かす気はないといいてぇとこだが、お前等には感謝も恩も借りもあるアイツの処遇はテメェに任せる」
「グステナさん…感謝します」
「あー条件はあるこの領地の修復は頼むぜ、民の治療もじじいにタータスもろともボッコボコにされちまう」
千歳の懇願にメンルェトが冷ややかな視線を送りタナトスも同意する、勿論領土を荒らされたグステナも怒りはあるが冷静に思考は国の利益を優先させる選択を行う、地の人魚の討伐よりも魔王のご機嫌取りが良しと結論づけた選択だった。
「分かりました」
「カトゥーシュカさん、捕縛を…」
「甘い、地の人魚など人の姿をした異形。話し等できません、私の目を汚さないで下さい」
『ヴァォ!コロス!フェマーヲカエセ!』
「殺した者の言葉を奪いましたか」
カトゥーシュカが動くよりも先にメンルェトが人魚に向かって跳躍する手には何時の間にか剣を持ち叫ぶ人魚の胴目掛けて剣を振るうが気付いたグステナが剣でそれを阻止した。
「俺の国で勝手するな、強ぇなテメェ」
「地の人魚等生かす価値はありません、人の型をした異形、思考や知性は乏しい存在です」
メンルェトが剣に魔力を込めグステナの剣が砕け散る、グステナが同時に人魚を蹴り飛ばしメンルェトから距離を置いた。
『フェマー…フェマー…ドコ…』
「血の涙?知性と感情が在る…ああ調教された人魚ですか、憐れですね。ドラゴンにも優るとも劣らない存在が感情を持つ姿…」
身体を起こそうとするが力が入らないのか土を掴み瞳から青い波を流す、メンルェトの冷ややかな洞察がされ、千歳が上着を脱いで人魚に羽織らせた。
「貴方と話しがしたいんです」
『フェマー…フェマーニアイタイ』
「千歳、私が運びましょう。彼は蒐集家に診て貰います」
「そうだね」
千歳と共に来ていたラジカが地の人魚を抱え千歳が頷く、カトゥーシュカやイーノキィ達で消火を行い逃げ遅れた者がいないか捜索し、燈火達のいるテントへ向かった。
第31話 店造り
『おはよ』
『あーぅ』
「ん、エクトっちとこの子は?」
『あら、サニートちゃんの所の子たちね。この子も空間転移出来るのよ。すごいわん』
朝懐記が起きて朝食の準備をと思っていれば魔人の子ども達のゴーレムが遊んでいて、テーブルには食事が置かれていた。
「ん?率っちのとこからベーグルサンドね、ありがと。エクトっち達からは魚とかね。助かるわ」
『はーい』
『あーぃ』
サニートが率達と作った具をたっぷり挟んだベーグルサンドと刺身が並ぶ、懐記が2体のゴーレムの頭を撫でてキッチンに向かえば外神とジュカが料理を行なっていた。
「おはよ、早いじゃん」
「俺は早寝早起き」
「おはようございます、ご飯追加で炊いてます」
「ん、漬け丼にしよ。卵あるし」
「はい」
「テーブルのパン先貰っていい?お腹すいたんだ」
「おけ」
「おはよぉ…おいしそうーラグーこれ食べていい?」
「それ肉入ってる」
「ラグっちアンフっちが来るまで待ってて、これ飲んでて」
「えぇ、ラグーおなかすいたよー」
『がまんー』
『あーい』
『がまんよー』
ラグージェがソファに座りベーグルサンドを食べたいと言うがジュカが素っ気なく肉が入っていると言い、懐記がミルクを渡してぶーと頬を膨らませていると遊びに来たゴーレムの魔人の子ども達がラグージェを囲んでいる。
「おはよう、早い」
「おはよう」
「アンフルパスーラグーこれたべたぁい」
「これは肉が入っていますから…」
『あい!』
「追加でベーグルが来ましたから、割ってジャムを塗ります…それでどうですか?」
「ああ、ラグージェ様。ジャムにしましょう」
「ぶー」
外神の元へゴーレムの口を開き追加のベーグルが籠に入ってやってくるので、外神がそれをスライスしジャムを挟んで切ってラグージェとアンフルパスに渡し、テーブルに朝食を並べて行けば各自マイペースに起き出して朝食が始まった。
朝食の野菜炒めの目玉焼き乗せや、焼いた魚に具沢山味噌汁に白飯を並べ、ベーグルサンドは昼食にし漬け丼は下拵えをして夕食にと決め粗方朝食が終わり商業エリアに向かった・
「懐記、外神。君たちの持ち物に興味がある。カバン等の作り方も良ければ教えて欲しい」
「そーそーそれいいよねー」
サロスーラジェとそのマイスターのラルネーニュも店の内装を弄りながら、ノイズ達が使っているショルダーバッグに興味を持ち是非作り方を言うので後で作り方本や見本、収納袋にもなっているので《ズィーガー商会》から図案を貰う事にした。
『懐記様、外神様。店の数がかなり増えました、収納袋の貸し出しも行っています。カジノも滞りなく、従業員の研修も済んでいます』
『レジの売り上げ、管理も問題ないですね。皆さん飲み込みが早いですね』
「おけ、会議の日にプレオープンで各店のオーナー達に身内や友達を招待するように言っといて。カジノはファーツコクスっち達と相方と操者の皆とあと偉い人達だけね。俺達がスタッフで回すわ」
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