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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第018話 手駒/第18話 ゴール
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第018話 手駒
『なるほど分かりました、学院は買わせて頂きます。ですがイーノキィさん貴方に引き続き学院の運営をお願いします、それと南方の地を奪われた件は奪った方と話しを着けて返却も…分かりました』
スマートフォンでビデオ通話にして千歳と大河と会話を行う、千歳達からしてみれば現在向かっている《ウワムス王国》の件の王と会話が出来たのは僥倖だ(性格はともかく)舵達から学院の件と南方の奪われた土地の件、食料の支援等を約束した。
「それで私は構いません、人員の追加があれば学院は継続できるでしょう、すぐに再開は厳しいですけれど」
「交渉決裂したら俺があいつらを血祭りにしてやる、奪われたもんは力づくで奪い返す」
『血気盛んな王だな…』
『相変わらずですね2人とも』
『げ…』
イーノキィは千歳の提案に同意する古き歴史がある学院だ中は子ども達を利用し金を募り、卒業後の職の口利き等を理由に個人的に金を受け取る教師、学院の授業で必要だからと書類を書き替え多く金銭を受け取ろうとする教師、生徒の弱みを握り強引に関係を結ぼうとする教師、成績を金で買う親と売る教師等中身は腐った坩堝だ、祖父に命じられ学院を継続するか潰すかの采配は任されていた。
イーノキィの隣のグステナが好戦的に言いイーノキィは溜息を吐く、兄の身を心配し書状を送ってまで警告した上でこうして手を差し伸べてくれているのに兄はその手を取ろうとはしない所か喧嘩を売っている有様に頭を抱えてしまえば、懐かしい声に2人の顔は同時に引き攣った。
「あ、こうしてみると似てるね」
「うげ、行方不明になったっていうからとうとう死んだと思ったんだぞ!」
「死なないでしょ、生きていると思ってましたがそちらに付くとは思っていませんでした…」
『生きていますよ、残念ながら。お久しぶりですね、グステナ、イーノキィ』
「タナトスさんと知り合いなんですか?」
舵がのほほんと言えばグステナの顔は引き攣りイーノキィの顔はやや血の気を引き、タナトスは淡々と冷ややかな視線で2名を見ていた。
『そうなの?言ってくれたらよかったのに、知り合いなら話しが早かったと思うけれど』
『グステナならどうとでもしますよ』
千歳とタナトスが向こうで話す、グステナは逃げようとするが魔人の子ども達が囲んでいる。
「しっし、あっちいけ、俺は帰んだよ。コイツがいるとろくでもない事やらされるからな」
『ちょうど良いですね、彼らは手駒としてそれなりに優秀ですから。イーノキィとグステナはこちらへ
1度来て下さい』
「やだって言ってんだろ」
『もう1度言います、来なさい』
「やだよ、誰が行くか」
『そうですか、オジガトの元へ向かいます。貴方の失態を報告しすぐに連れて来ます、彼の事だ酷く怒るでしょうね、領地を奪われた事ではなくそれを赦しすぐに取り戻しに行かなかった貴方に、きっと酷い罰を下す、今回は何をされるんでしょうね?』
「はぁ?俺はその間他の場所の魔物狩り盗賊狩り、反乱の首謀者芽を踏み潰し…あ…」
「兄上…莫迦か」
『そんなくだらない言い訳がオジガトに通用するとでも?』
「クソが!」
タナトスの冷ややかな声にグステナが口を噤み舌打ちしイーノキィが呻く、タナトスに言い訳をしても無駄なのだ今この場で地団駄踏んでもそんな言い訳が通じる相手ではないのだ。
「んだよ、先生(・・)手貸してくれんのかよ」
『働いたら報酬を払いましょう、オジガトにも取り成してあげます』
「け、分かった。連れてけよ」
「私は学院の運営に関して助力を借ります……」
『ではこちらへ、今回は一緒に仕事です。楽しみですね、2人がどれほど成長したのか』
『いやだな…』
タナトスの声に小さな子供の様に言うグステナとイーノキィだが、諦めてタナトスの元へ向かう事にした…。
第18話 ゴール
『ここでキングオブキング!ラグージェが王者の風格で堂々ゴール!』
「はや、へえ、イケメンだわ」
「そ、彼はこの《ホローリングレース》の象徴だ。美しく強く速く全てを兼ね備えた存在」
「?」
リングを余裕で抜けるラグージェ、声援が響き場が湧く、懐記は足を組んでリングを抜けて待機場に降りるラグージェを眺め外神を不思議そうに首を傾げた。
肩を超える金に薄く紫を溶け込ませた髪、均整の取れた肢体に綺麗な貌に観客は皆溜息を零し眼でラグージェを追った。
『ここで2位は…ホセサライとミャダとビヒメゴが並ぶが先に潜れるのは1名!さあ誰が…おおとここで後ろから魔法攻撃がくる!相手はニーグァ!とさらにヤクシミ!この2名は2位の常連だぁ!流石に簡単には行かせない!ここでホセサライとミャダがリングから離される!ビヒメゴがリングに……おっとチェニエがさらに追随を掛けてくるが…ビヒメゴとニーグァの一騎打ち!両者引かずぶつかり合いだぁ!
!これを先に抜けた者が2位…本日のトップだ!』
今回はいつもより盛り上がりマイスター達も目を見張る、ビヒメゴの天馬とニーグァの天馬が激しくぶつかり合いそして一歩抜けてリングに天馬の鼻先を掛けたのは……。
『ビヒメゴだぁ!!!』
「やったじゃん!」
「私の勝ちか…換金しよう」
「俺も勝ち!」
「俺もホセサライの順位3位が当たった」
ビヒメゴを2位予想で当てたイシュターとジラ、順位予想でホセサライを3位にしたノイズが勝ち喜び、マユラ達は外してしまったが面白かったと満足していた。
「じゃ、ステーキパーティ焼いて弁当食べよ、他のマイスターと操者もど?」
「それは良い、誘うとしよう」
懐記が腰を上げファーツコクスに他もどうかと誘えば、ファーツコクスやサロスラージュ達も喜んで他のマイスター達に声を掛け誘う。
そんな中実況者の激しい声に観客達は悲鳴怒号歓喜が入り混じった声を激しく上げ…それから順にリングを抜けて、最後にジュカのマゥがリングを抜けて本日の《ホローリングレース》が終了した…。
『なるほど分かりました、学院は買わせて頂きます。ですがイーノキィさん貴方に引き続き学院の運営をお願いします、それと南方の地を奪われた件は奪った方と話しを着けて返却も…分かりました』
スマートフォンでビデオ通話にして千歳と大河と会話を行う、千歳達からしてみれば現在向かっている《ウワムス王国》の件の王と会話が出来たのは僥倖だ(性格はともかく)舵達から学院の件と南方の奪われた土地の件、食料の支援等を約束した。
「それで私は構いません、人員の追加があれば学院は継続できるでしょう、すぐに再開は厳しいですけれど」
「交渉決裂したら俺があいつらを血祭りにしてやる、奪われたもんは力づくで奪い返す」
『血気盛んな王だな…』
『相変わらずですね2人とも』
『げ…』
イーノキィは千歳の提案に同意する古き歴史がある学院だ中は子ども達を利用し金を募り、卒業後の職の口利き等を理由に個人的に金を受け取る教師、学院の授業で必要だからと書類を書き替え多く金銭を受け取ろうとする教師、生徒の弱みを握り強引に関係を結ぼうとする教師、成績を金で買う親と売る教師等中身は腐った坩堝だ、祖父に命じられ学院を継続するか潰すかの采配は任されていた。
イーノキィの隣のグステナが好戦的に言いイーノキィは溜息を吐く、兄の身を心配し書状を送ってまで警告した上でこうして手を差し伸べてくれているのに兄はその手を取ろうとはしない所か喧嘩を売っている有様に頭を抱えてしまえば、懐かしい声に2人の顔は同時に引き攣った。
「あ、こうしてみると似てるね」
「うげ、行方不明になったっていうからとうとう死んだと思ったんだぞ!」
「死なないでしょ、生きていると思ってましたがそちらに付くとは思っていませんでした…」
『生きていますよ、残念ながら。お久しぶりですね、グステナ、イーノキィ』
「タナトスさんと知り合いなんですか?」
舵がのほほんと言えばグステナの顔は引き攣りイーノキィの顔はやや血の気を引き、タナトスは淡々と冷ややかな視線で2名を見ていた。
『そうなの?言ってくれたらよかったのに、知り合いなら話しが早かったと思うけれど』
『グステナならどうとでもしますよ』
千歳とタナトスが向こうで話す、グステナは逃げようとするが魔人の子ども達が囲んでいる。
「しっし、あっちいけ、俺は帰んだよ。コイツがいるとろくでもない事やらされるからな」
『ちょうど良いですね、彼らは手駒としてそれなりに優秀ですから。イーノキィとグステナはこちらへ
1度来て下さい』
「やだって言ってんだろ」
『もう1度言います、来なさい』
「やだよ、誰が行くか」
『そうですか、オジガトの元へ向かいます。貴方の失態を報告しすぐに連れて来ます、彼の事だ酷く怒るでしょうね、領地を奪われた事ではなくそれを赦しすぐに取り戻しに行かなかった貴方に、きっと酷い罰を下す、今回は何をされるんでしょうね?』
「はぁ?俺はその間他の場所の魔物狩り盗賊狩り、反乱の首謀者芽を踏み潰し…あ…」
「兄上…莫迦か」
『そんなくだらない言い訳がオジガトに通用するとでも?』
「クソが!」
タナトスの冷ややかな声にグステナが口を噤み舌打ちしイーノキィが呻く、タナトスに言い訳をしても無駄なのだ今この場で地団駄踏んでもそんな言い訳が通じる相手ではないのだ。
「んだよ、先生(・・)手貸してくれんのかよ」
『働いたら報酬を払いましょう、オジガトにも取り成してあげます』
「け、分かった。連れてけよ」
「私は学院の運営に関して助力を借ります……」
『ではこちらへ、今回は一緒に仕事です。楽しみですね、2人がどれほど成長したのか』
『いやだな…』
タナトスの声に小さな子供の様に言うグステナとイーノキィだが、諦めてタナトスの元へ向かう事にした…。
第18話 ゴール
『ここでキングオブキング!ラグージェが王者の風格で堂々ゴール!』
「はや、へえ、イケメンだわ」
「そ、彼はこの《ホローリングレース》の象徴だ。美しく強く速く全てを兼ね備えた存在」
「?」
リングを余裕で抜けるラグージェ、声援が響き場が湧く、懐記は足を組んでリングを抜けて待機場に降りるラグージェを眺め外神を不思議そうに首を傾げた。
肩を超える金に薄く紫を溶け込ませた髪、均整の取れた肢体に綺麗な貌に観客は皆溜息を零し眼でラグージェを追った。
『ここで2位は…ホセサライとミャダとビヒメゴが並ぶが先に潜れるのは1名!さあ誰が…おおとここで後ろから魔法攻撃がくる!相手はニーグァ!とさらにヤクシミ!この2名は2位の常連だぁ!流石に簡単には行かせない!ここでホセサライとミャダがリングから離される!ビヒメゴがリングに……おっとチェニエがさらに追随を掛けてくるが…ビヒメゴとニーグァの一騎打ち!両者引かずぶつかり合いだぁ!
!これを先に抜けた者が2位…本日のトップだ!』
今回はいつもより盛り上がりマイスター達も目を見張る、ビヒメゴの天馬とニーグァの天馬が激しくぶつかり合いそして一歩抜けてリングに天馬の鼻先を掛けたのは……。
『ビヒメゴだぁ!!!』
「やったじゃん!」
「私の勝ちか…換金しよう」
「俺も勝ち!」
「俺もホセサライの順位3位が当たった」
ビヒメゴを2位予想で当てたイシュターとジラ、順位予想でホセサライを3位にしたノイズが勝ち喜び、マユラ達は外してしまったが面白かったと満足していた。
「じゃ、ステーキパーティ焼いて弁当食べよ、他のマイスターと操者もど?」
「それは良い、誘うとしよう」
懐記が腰を上げファーツコクスに他もどうかと誘えば、ファーツコクスやサロスラージュ達も喜んで他のマイスター達に声を掛け誘う。
そんな中実況者の激しい声に観客達は悲鳴怒号歓喜が入り混じった声を激しく上げ…それから順にリングを抜けて、最後にジュカのマゥがリングを抜けて本日の《ホローリングレース》が終了した…。
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