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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第016話 《コレメキバ学院》/第16話 レースカード
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第016話 《コレメキバ学院》
カリカリ…羽ペンを走らせる音が静かな室内に響く、良い紙だが書き心地はイマイチといった感じで右側に置かれた書類の山を片付け左に積んでいく…仕事が多い…仕方がない…と仕事を片付て行けば…前学院長が掛けた結界への膨大な魔力干渉を感じ盛大に溜息を吐いた。
「あのですね…一応ここは中立国《リュキタス》の《コレメキバ学院》の学院長室ですよ?いくら異界の救世主殿や龍皇国の皇帝陛下に、《ナイジアナ皇国》の皇帝陛下、《ロメンスギル》の国王に《ガルディア》の筆頭貴族の当主どの達…魔人の御子…に魔王まで…事前に申請して頂きたいものです。私は先日《コレメキバ学院》の学院長をおし…コホン…就いたイーノキィ・コキントスと申します。お茶でも淹れましょうか?」
「あ、初めましてーイケメンだ!俺は舵です、ごめんないさい。ちょっと見に来ただけなんで…」
「すみません、僕は率です。ちょっと見学のつもりで来たんですけど…」
「あーごめんなさいぃ!あれ?外に転移するつもりだったんですけど」
席から立ち上がり内心盛大に溜息を吐きながら出迎えソファに座る様に促す、舵と率と燈火は首を傾げてしるが丁度良いかと座って…魔人の子ども達はキョロキョロと周囲を見渡す。
「今、菓子もお持ちしますね。それで用があるのは…ユラヴィレオ・サマルク・ガルディア殿ですか?」
「ああ、これを断ろうと思っている…寄付はする。私も通った母校だという話しと見学を…」
先にニジェルガ達を座らせユラヴィレオが《コレメキバ学院》の封書を数枚渡す、イーノキィがああと納得して机上の水晶玉に茶を運ぶよう指示を出す。
「つい最近大規模な教員と学院長の解雇を行なったんです、これはそれ以前に前学院長が送った物ですね。申し訳ない現在《コレメキバ学院》は閉鎖中で手紙まで把握しきれませんでした」
「その話しはこちらに来ていないな、この学院の汚職や賄賂は今に始まった事ではないが…《ウワムス王国》の前国王が重い腰を上げたか?」
「いえ…これをやらかしたのは現国王です、現在《ナイジアナ皇国》《ガルディア》《ロメンスギル》からお預かりした子息子女はいないので連絡が遅くなって申し訳ありません」
「あーあの問題国王…」
「確かに問題だらけの王だが仮にも弟君の前ではないのか?ラージュ殿?」
「いえ、構いません。イカれているのは間違いないので」
「俺からの書状をその場で焼き払って上等だと言っていたようだ、面白い」
「申し訳ない」
「失礼します、お茶とお菓子を……」
ニジェルガ書状を送れば使者の前で焼いたと言う話しにイーノキィが蟀谷を押さえ謝罪する、皇帝としてではなく友人に巻き込まれた体でいるので面白そうに笑い、ラージュが遠い目をしヴリトゥユが良いのか?身内いるぞという声にイーノキィが真実だと言えば、ノックがされ顔色の悪い男が茶を運ぶが面子に更に顔色を悪くする。
「此方へ」
「は、はぃぃ」
震える手で茶器を置けば子ども達が寄って来て、ニジェルガやラージュが用意して食べさせてやる。
「おいち」
「うまー」
「あいー」
「もっとー」
「お気に召して頂けて光栄です、先程の彼が作りました。今この学び舎には汚職をしていない教師や僅かな世話人しかいません」
「再開の目途は?」
「ありません、正直《コレメキバ学院》は閉鎖するつもりです、生徒たちには賠償を行う手続きや処理を進めている所です」
「ええ!もったいないですね」
「確かにな、歴史は700年ある…」
「それだけですね、中は特権階級と身分差別の縮図です」
「そうだ!イーノキィさんこの学院いくらですか?」
「率ちゃん!ナイス!《アウトランダーズ商会》で買って生徒たちに学んで貰おう」
「!?舵!」
率が学院を買い取ろうと言えば燈火も舵も乗り気だが、開いた扉から舵に向かって石が投げられいち早くラージュがナイフで弾いた。
「兄上!?何を!」
「あん、おもろそーな話ししてんじゃん俺も混ぜろよ、なあ」
イーノキィも気づき叫べば扉を蹴破り出て来たのはガラが悪い男が現れ、思いっきりラージュが顔を顰めた…。
第16話 スタート
「すげーな、熱気」
「盛り合ってんじゃん」
「さーて誰に賭けようかな」
《ホローリングレース》のスタート地点は熱気に包まれている、街の中心がスタート地点で観客席は特にないが所謂マイスター達の席があり今回懐記たちもそこに招かれているので、レースカードを購入する為にオンボロの今にでも崩れそうな建物に並んでいた。
「レースは1レースのみ、買うレースカードは1人につき2枚まで。2位予想と順位予想の1枚ずつ、掛け金は100ギロから上限10万ギロだ。戻る金は賭けた金額に関わらず2倍」
「あー安全にローリスクローリターンの遊びね」
「そうだ」
「で、順位が高い順に賞金が高いわけね」
「ああ、賞金額はその時の売り上げ金と払い戻し金や手間賃、運営費などを引いた金額を上から分配される」
「そうか、では早速賭けよう」
「外神は?やるのか?」
「いえ…どういう仕組みか気になったので見に来ただけです。子どもも買えるんですね」
「金があればな」
外神と懐記以外は買い取りをして貰った金を貰って各々自由に窓口で2位予想と、順位予想を伝え金を払い薄い板を貰う、案内してくれた商人達もカードを購入する並んでいる割にスムーズに人が流れていくのはいつもと同じメンバーで大体2種類しかカードを持てないからだろう、老いも若きも嬉々として買っていく。
「屋台あんじゃん、酒もあるし買ってこ」
「揚げた肉もあるな」
「こっちは揚げた肉」
「あっちも」
「どこも味は一緒だな、君達が作った物の方が美味いし。揚げた肉に塩で味付けした物と酒ばかりだ」
ファーツコクス達の元へ行く前に屋台が並んでいるのを見つけジラやフォン(朝食をあれだけ食べたのに)
が買おうとすれば商人達が然程うまくも無いし油がタダだからと揚げ物ばかりの屋台ばかりだった。
「気分だよ、気分」
「ああ、酒片手に賭けとかいいだろ?美味くもない肉片手に」
フォンがにやりと笑いジラ達は適当に肉を買い席に向かう、視線を感じる周囲で此方を気にする者達が多いなとイシュターや外神は感じながらもファーツコクス達の元へ向かった。
カリカリ…羽ペンを走らせる音が静かな室内に響く、良い紙だが書き心地はイマイチといった感じで右側に置かれた書類の山を片付け左に積んでいく…仕事が多い…仕方がない…と仕事を片付て行けば…前学院長が掛けた結界への膨大な魔力干渉を感じ盛大に溜息を吐いた。
「あのですね…一応ここは中立国《リュキタス》の《コレメキバ学院》の学院長室ですよ?いくら異界の救世主殿や龍皇国の皇帝陛下に、《ナイジアナ皇国》の皇帝陛下、《ロメンスギル》の国王に《ガルディア》の筆頭貴族の当主どの達…魔人の御子…に魔王まで…事前に申請して頂きたいものです。私は先日《コレメキバ学院》の学院長をおし…コホン…就いたイーノキィ・コキントスと申します。お茶でも淹れましょうか?」
「あ、初めましてーイケメンだ!俺は舵です、ごめんないさい。ちょっと見に来ただけなんで…」
「すみません、僕は率です。ちょっと見学のつもりで来たんですけど…」
「あーごめんなさいぃ!あれ?外に転移するつもりだったんですけど」
席から立ち上がり内心盛大に溜息を吐きながら出迎えソファに座る様に促す、舵と率と燈火は首を傾げてしるが丁度良いかと座って…魔人の子ども達はキョロキョロと周囲を見渡す。
「今、菓子もお持ちしますね。それで用があるのは…ユラヴィレオ・サマルク・ガルディア殿ですか?」
「ああ、これを断ろうと思っている…寄付はする。私も通った母校だという話しと見学を…」
先にニジェルガ達を座らせユラヴィレオが《コレメキバ学院》の封書を数枚渡す、イーノキィがああと納得して机上の水晶玉に茶を運ぶよう指示を出す。
「つい最近大規模な教員と学院長の解雇を行なったんです、これはそれ以前に前学院長が送った物ですね。申し訳ない現在《コレメキバ学院》は閉鎖中で手紙まで把握しきれませんでした」
「その話しはこちらに来ていないな、この学院の汚職や賄賂は今に始まった事ではないが…《ウワムス王国》の前国王が重い腰を上げたか?」
「いえ…これをやらかしたのは現国王です、現在《ナイジアナ皇国》《ガルディア》《ロメンスギル》からお預かりした子息子女はいないので連絡が遅くなって申し訳ありません」
「あーあの問題国王…」
「確かに問題だらけの王だが仮にも弟君の前ではないのか?ラージュ殿?」
「いえ、構いません。イカれているのは間違いないので」
「俺からの書状をその場で焼き払って上等だと言っていたようだ、面白い」
「申し訳ない」
「失礼します、お茶とお菓子を……」
ニジェルガ書状を送れば使者の前で焼いたと言う話しにイーノキィが蟀谷を押さえ謝罪する、皇帝としてではなく友人に巻き込まれた体でいるので面白そうに笑い、ラージュが遠い目をしヴリトゥユが良いのか?身内いるぞという声にイーノキィが真実だと言えば、ノックがされ顔色の悪い男が茶を運ぶが面子に更に顔色を悪くする。
「此方へ」
「は、はぃぃ」
震える手で茶器を置けば子ども達が寄って来て、ニジェルガやラージュが用意して食べさせてやる。
「おいち」
「うまー」
「あいー」
「もっとー」
「お気に召して頂けて光栄です、先程の彼が作りました。今この学び舎には汚職をしていない教師や僅かな世話人しかいません」
「再開の目途は?」
「ありません、正直《コレメキバ学院》は閉鎖するつもりです、生徒たちには賠償を行う手続きや処理を進めている所です」
「ええ!もったいないですね」
「確かにな、歴史は700年ある…」
「それだけですね、中は特権階級と身分差別の縮図です」
「そうだ!イーノキィさんこの学院いくらですか?」
「率ちゃん!ナイス!《アウトランダーズ商会》で買って生徒たちに学んで貰おう」
「!?舵!」
率が学院を買い取ろうと言えば燈火も舵も乗り気だが、開いた扉から舵に向かって石が投げられいち早くラージュがナイフで弾いた。
「兄上!?何を!」
「あん、おもろそーな話ししてんじゃん俺も混ぜろよ、なあ」
イーノキィも気づき叫べば扉を蹴破り出て来たのはガラが悪い男が現れ、思いっきりラージュが顔を顰めた…。
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「すげーな、熱気」
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《ホローリングレース》のスタート地点は熱気に包まれている、街の中心がスタート地点で観客席は特にないが所謂マイスター達の席があり今回懐記たちもそこに招かれているので、レースカードを購入する為にオンボロの今にでも崩れそうな建物に並んでいた。
「レースは1レースのみ、買うレースカードは1人につき2枚まで。2位予想と順位予想の1枚ずつ、掛け金は100ギロから上限10万ギロだ。戻る金は賭けた金額に関わらず2倍」
「あー安全にローリスクローリターンの遊びね」
「そうだ」
「で、順位が高い順に賞金が高いわけね」
「ああ、賞金額はその時の売り上げ金と払い戻し金や手間賃、運営費などを引いた金額を上から分配される」
「そうか、では早速賭けよう」
「外神は?やるのか?」
「いえ…どういう仕組みか気になったので見に来ただけです。子どもも買えるんですね」
「金があればな」
外神と懐記以外は買い取りをして貰った金を貰って各々自由に窓口で2位予想と、順位予想を伝え金を払い薄い板を貰う、案内してくれた商人達もカードを購入する並んでいる割にスムーズに人が流れていくのはいつもと同じメンバーで大体2種類しかカードを持てないからだろう、老いも若きも嬉々として買っていく。
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「どこも味は一緒だな、君達が作った物の方が美味いし。揚げた肉に塩で味付けした物と酒ばかりだ」
ファーツコクス達の元へ行く前に屋台が並んでいるのを見つけジラやフォン(朝食をあれだけ食べたのに)
が買おうとすれば商人達が然程うまくも無いし油がタダだからと揚げ物ばかりの屋台ばかりだった。
「気分だよ、気分」
「ああ、酒片手に賭けとかいいだろ?美味くもない肉片手に」
フォンがにやりと笑いジラ達は適当に肉を買い席に向かう、視線を感じる周囲で此方を気にする者達が多いなとイシュターや外神は感じながらもファーツコクス達の元へ向かった。
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