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第013部 序列第13位と生きた山脈×まだまだ続くよ空の旅
Stage.7-39 幕は誰が引く?
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「石像の回収が完了しました、あの石像たちと貴方の石像も並べて千歳の収納に入れますよ」
「あはぁおつかれさまですぅ」
タナトスがヴリトゥユの傍らで胸の辺りまで石化が行われているフゥを見据える、ヴリトゥユは黙ってこの牢獄の終焉を見届けていた、胸に色々な思いを抱え…。
「あ~ケリャリカ様がぁ毒を飲んでたった今死にましたぁ」
「そうか…全ては闇に葬り去られたか…」
「皇太后様…」
「逝ったか…」
「ま、待って!」
「城に!万能薬を!飲んだばかりなら間に合うだろう!?」
「いや…いいんだ…そのまま逝かせてやってくれ…」
それを聞いた千歳と大河がいますぐケリャリカの元へ行こうとするが、ミカイがそのままでと苦悶の表情を浮べている。
「ああ、彼女は自らの死で真実を…」
トワンも真っ直ぐにヴリトゥユの表情を見ている、これで良いとこの方が良いと言う《ナイジアナ皇国》の面々…千歳も大河も呑み込んだ…もし詠斗や崇幸達がいたらきっとそれでも万能薬を持ってケリャリカを救おうとするだろう、大河達は席に座り直した。
「楽しそうですね」
「はぁいアタシはいつも楽しいですぉ」
「国や皇帝や民や罪人や異界の生物を弄ぶ貴様の支配も終わる、真の《ナイジアナ皇国》の皇帝よ」
「皇帝は貴方ですぉ」
「傀儡のな、貴様のお陰でこの国は豊かになった余は…歴代の皇帝達は常に貴様に怯え貴様の機嫌を損なわぬように国を統治し続けた…父上は貴様の怒りを買ったのか?皇帝として父上は優し過ぎた…国を人を愛し…罪人達にすら情けを掛け争いを嫌い…余は父上を好きにはなれなかった」
「そうですぇアタシの怒りではなくヴィスタリア様の怒りを買ったんですぅ真実はケリャリカ様が持っていってしまったのならアタシガ言う事はありませぇん」
ヴリトゥユの独白にフゥは変わらない、ケラケラと笑う。
「良く喋りますね、さっさと石像になれば良いんですが」
「神々が無能だからですねぇ仕方がないですよねぇ」
「同感です」
『い、異常を検知!な、なにこれ!来るわよ』
【す、すみません!止まらない】
『これは異界生物!』
『まだいたのですか!!』
タナトスがさっさと石化してくれと言うが進まない、そんな中識とゲーテの慌てる声と神々の焦る声にタナトスがヴリトゥユを抱えてその場を退く。
「異界の生物は1匹とは言ってませぇん~」
「……テイマーか調教か」
「どっちもですぅ~」
「無理ですね、フゥは逃げます。ゴーレム部隊は退避」
地面から闘技場の底から地響きと共に灰色の鮫と上半身は金色の美しい女性の姿下半身は獅子の生物、半透明な骨の蛇の様な生物、蛇の様な生物がフゥの身体に巻き付き石化を解除し、女性の獅子が大きく口を開き甲高い声を上げ、結界を揺るがす、ゴーレム部隊はタナトスの命令により転移で避難をする。
「無理だろうな…こうなると思っていた」
「私の仕事は終わりましたから」
「ではぁ皆さんまたぁさようならぁ~そうそう元支配者様のお世話にどうぞぉそれは置いてときますぅ」
『そうはさせないよねぇん魔王を舐めすぎなのよぉ』
『ヴェリ!』
『てめぇは赦さん』
『危険だと逃がさないってのがあっし達の意見です』
「あははぁ数外個体魔王さまぁ」
闘技場に稲妻が迸るそう言って従者2名を置いて灰色の鮫が大きく跳ねる、タナトスもヴリトゥユも無理だと思ったその瞬間、コォン、ヴェリ、チキ、ネズミの4体の数外個体魔王達が現れた。
「みんな!危険な事はしないように!僕も…」
「止めた方が良いですよ、良いじゃないですか彼らがやりたいと言っているんですやらせてみては?」
「千歳…行かないで下さい、彼は危険過ぎます…それに…数外個体魔王達には先ほど自分達でやると言われました…」
戻った蒐集家と千華、優しいノースと気弱なユークスには避難した民たちの元へ行くよう言いあの4体でタナトスの加勢もしくは石化を見届けに来た所での逃亡を阻止を行う、千歳は千華の言葉に喉を詰まらせた。
「みんな…タナトスさん!彼らが危ないと思ったら転移して逃げて欲しい!」
「私は魔王ではありませんし魔人でもない、彼らがフゥをどうにかしたいのであれば止めませんよ。私の仕事は終わりです」
『付き合うのよ、14番目の魔王』
『ヴェリ!ヴェリ!』
『てめぇを認める、今から14番目の魔王を名乗れ』
『闇の魔法の勇者殿…あっし達に近しい存在です、我々は貴方を歓迎します』
「嫌です、勇者も魔王も御免ですよ」
抱えていたヴリトゥユを札で観客室に戻しうんざりした顔でいるが、タナトスはその場を離れなかった。
「ガギン=クルカ、ヅァロルフ、ピシナボラス此処を破壊しろ」
フゥが厳かに3体の異界生物達に命を下せば、怯え恐怖畏怖の色を滲ませ数外個体魔王達に牙を剥く。
『ヴェリぃ!』
『よし、やれ!最強』
『そうなのねぇんやるのよぉ』
『お二方…加勢を…』
3体の口から一斉に攻撃が放たれヴェリが前に立ち、口を開き吸収した後吐き出す。
「反射で返したのは良いですが、逃げられますよ?」
『逃がさないのねぇん』
『逃がすか!』
攻撃を上乗せしてヴェリが3体に返す、その威力に3体の身体が溶けてしまうがフゥを守り抜く、タナトスがフゥが逃げると告げコォンとチキが空間を閉じる。
「あ~すごぉい」
『てめぇのその顔歪ませてやる』
『ふん詰みなのねぇん』
『これで大人しく……来る!』
「……まだ持っていますね、頑張って下さい」
ネズミが他の気配を感じると共にタナトスが天井を見上げる、ネズミが結界を張り天井から降りてくる生物を防ぐ。
『っち!爆破魔法発動!』
『ヴェリ!』
『硬いのねぇん』
天井から降って来たのは大型の芋虫、爆破魔法を仕掛けるが弾かれてしまう。
「自分の力ではなく、異界の生物を使うしか能がないんですかね」
「そうですぅ~オチ・ブピッテ潰せ」
3体の異界生物達も身体を修復させ、芋虫は大きく体をくねらせ暴れのたうち回る。
『腐食魔法発動!』
『凍結魔法発動!』
『雷神撃発動!』
ネズミ、チキ、コォンが一斉に魔法を発動させヴェリが風刃で芋虫の身体を無理やり細切れにし魔法を通す。
「無茶をしますね」
「わぁ~ありがとうございますぅ」
『なっ!』
『やれちまいましたね』
『次はないのぇん』
『ヴェリ』
「終わりましたね、あの虫の空間スキルが此方より上だったという事ですね」
細切れになった芋虫の肉片がフゥの身体や異界生物の体に纏わり付き、姿を消した…終わりはどうあれ最初の目的この牢獄の支配者になったのはタナトスだった…。
「あはぁおつかれさまですぅ」
タナトスがヴリトゥユの傍らで胸の辺りまで石化が行われているフゥを見据える、ヴリトゥユは黙ってこの牢獄の終焉を見届けていた、胸に色々な思いを抱え…。
「あ~ケリャリカ様がぁ毒を飲んでたった今死にましたぁ」
「そうか…全ては闇に葬り去られたか…」
「皇太后様…」
「逝ったか…」
「ま、待って!」
「城に!万能薬を!飲んだばかりなら間に合うだろう!?」
「いや…いいんだ…そのまま逝かせてやってくれ…」
それを聞いた千歳と大河がいますぐケリャリカの元へ行こうとするが、ミカイがそのままでと苦悶の表情を浮べている。
「ああ、彼女は自らの死で真実を…」
トワンも真っ直ぐにヴリトゥユの表情を見ている、これで良いとこの方が良いと言う《ナイジアナ皇国》の面々…千歳も大河も呑み込んだ…もし詠斗や崇幸達がいたらきっとそれでも万能薬を持ってケリャリカを救おうとするだろう、大河達は席に座り直した。
「楽しそうですね」
「はぁいアタシはいつも楽しいですぉ」
「国や皇帝や民や罪人や異界の生物を弄ぶ貴様の支配も終わる、真の《ナイジアナ皇国》の皇帝よ」
「皇帝は貴方ですぉ」
「傀儡のな、貴様のお陰でこの国は豊かになった余は…歴代の皇帝達は常に貴様に怯え貴様の機嫌を損なわぬように国を統治し続けた…父上は貴様の怒りを買ったのか?皇帝として父上は優し過ぎた…国を人を愛し…罪人達にすら情けを掛け争いを嫌い…余は父上を好きにはなれなかった」
「そうですぇアタシの怒りではなくヴィスタリア様の怒りを買ったんですぅ真実はケリャリカ様が持っていってしまったのならアタシガ言う事はありませぇん」
ヴリトゥユの独白にフゥは変わらない、ケラケラと笑う。
「良く喋りますね、さっさと石像になれば良いんですが」
「神々が無能だからですねぇ仕方がないですよねぇ」
「同感です」
『い、異常を検知!な、なにこれ!来るわよ』
【す、すみません!止まらない】
『これは異界生物!』
『まだいたのですか!!』
タナトスがさっさと石化してくれと言うが進まない、そんな中識とゲーテの慌てる声と神々の焦る声にタナトスがヴリトゥユを抱えてその場を退く。
「異界の生物は1匹とは言ってませぇん~」
「……テイマーか調教か」
「どっちもですぅ~」
「無理ですね、フゥは逃げます。ゴーレム部隊は退避」
地面から闘技場の底から地響きと共に灰色の鮫と上半身は金色の美しい女性の姿下半身は獅子の生物、半透明な骨の蛇の様な生物、蛇の様な生物がフゥの身体に巻き付き石化を解除し、女性の獅子が大きく口を開き甲高い声を上げ、結界を揺るがす、ゴーレム部隊はタナトスの命令により転移で避難をする。
「無理だろうな…こうなると思っていた」
「私の仕事は終わりましたから」
「ではぁ皆さんまたぁさようならぁ~そうそう元支配者様のお世話にどうぞぉそれは置いてときますぅ」
『そうはさせないよねぇん魔王を舐めすぎなのよぉ』
『ヴェリ!』
『てめぇは赦さん』
『危険だと逃がさないってのがあっし達の意見です』
「あははぁ数外個体魔王さまぁ」
闘技場に稲妻が迸るそう言って従者2名を置いて灰色の鮫が大きく跳ねる、タナトスもヴリトゥユも無理だと思ったその瞬間、コォン、ヴェリ、チキ、ネズミの4体の数外個体魔王達が現れた。
「みんな!危険な事はしないように!僕も…」
「止めた方が良いですよ、良いじゃないですか彼らがやりたいと言っているんですやらせてみては?」
「千歳…行かないで下さい、彼は危険過ぎます…それに…数外個体魔王達には先ほど自分達でやると言われました…」
戻った蒐集家と千華、優しいノースと気弱なユークスには避難した民たちの元へ行くよう言いあの4体でタナトスの加勢もしくは石化を見届けに来た所での逃亡を阻止を行う、千歳は千華の言葉に喉を詰まらせた。
「みんな…タナトスさん!彼らが危ないと思ったら転移して逃げて欲しい!」
「私は魔王ではありませんし魔人でもない、彼らがフゥをどうにかしたいのであれば止めませんよ。私の仕事は終わりです」
『付き合うのよ、14番目の魔王』
『ヴェリ!ヴェリ!』
『てめぇを認める、今から14番目の魔王を名乗れ』
『闇の魔法の勇者殿…あっし達に近しい存在です、我々は貴方を歓迎します』
「嫌です、勇者も魔王も御免ですよ」
抱えていたヴリトゥユを札で観客室に戻しうんざりした顔でいるが、タナトスはその場を離れなかった。
「ガギン=クルカ、ヅァロルフ、ピシナボラス此処を破壊しろ」
フゥが厳かに3体の異界生物達に命を下せば、怯え恐怖畏怖の色を滲ませ数外個体魔王達に牙を剥く。
『ヴェリぃ!』
『よし、やれ!最強』
『そうなのねぇんやるのよぉ』
『お二方…加勢を…』
3体の口から一斉に攻撃が放たれヴェリが前に立ち、口を開き吸収した後吐き出す。
「反射で返したのは良いですが、逃げられますよ?」
『逃がさないのねぇん』
『逃がすか!』
攻撃を上乗せしてヴェリが3体に返す、その威力に3体の身体が溶けてしまうがフゥを守り抜く、タナトスがフゥが逃げると告げコォンとチキが空間を閉じる。
「あ~すごぉい」
『てめぇのその顔歪ませてやる』
『ふん詰みなのねぇん』
『これで大人しく……来る!』
「……まだ持っていますね、頑張って下さい」
ネズミが他の気配を感じると共にタナトスが天井を見上げる、ネズミが結界を張り天井から降りてくる生物を防ぐ。
『っち!爆破魔法発動!』
『ヴェリ!』
『硬いのねぇん』
天井から降って来たのは大型の芋虫、爆破魔法を仕掛けるが弾かれてしまう。
「自分の力ではなく、異界の生物を使うしか能がないんですかね」
「そうですぅ~オチ・ブピッテ潰せ」
3体の異界生物達も身体を修復させ、芋虫は大きく体をくねらせ暴れのたうち回る。
『腐食魔法発動!』
『凍結魔法発動!』
『雷神撃発動!』
ネズミ、チキ、コォンが一斉に魔法を発動させヴェリが風刃で芋虫の身体を無理やり細切れにし魔法を通す。
「無茶をしますね」
「わぁ~ありがとうございますぅ」
『なっ!』
『やれちまいましたね』
『次はないのぇん』
『ヴェリ』
「終わりましたね、あの虫の空間スキルが此方より上だったという事ですね」
細切れになった芋虫の肉片がフゥの身体や異界生物の体に纏わり付き、姿を消した…終わりはどうあれ最初の目的この牢獄の支配者になったのはタナトスだった…。
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