あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第013部 序列第13位と生きた山脈×まだまだ続くよ空の旅

第7幕 第16話 再会の喜び ×Stage.7-16 気に入らない

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 第7幕 第16話 再会の喜び
「ジュナイ!ジュナイ!よかった!良かった!」
「待った、ノイズっち。ジュナイっち限界だわ」
洞窟で強くジュナイを抱き締めるノイズ、懐記ノイズの肩を叩き落ち着かせればジュナイは意識を手放していた。
「お疲れだな、今崇幸達に連絡した。向こうも魔王の足取りを掴めて追っているからもうじき決着が着く。彼らをバスに運ぶぞ」
「………」
「外神どうかしたか?」
「運んでからにします」
ギースが寝ているジュナイの仲間を抱え無言の外神にマユラが声を掛け、外神は何でもないと運ぶのを手伝った。

『皆様、ノイズ様がジュナイ様と再会出来たそうです。同行していた方々の様子を確認次第此方に合流するとの事です』
「お、良かった!」
「やったな、ノイズ」
「良かったな無事で」
「後は此方だな」
「おめでとうー」
崇幸達もその朗報に口々に歓喜の言葉を言い、後は魔王を探すだけだと先を進む、千眼もくまなく探すがゆっくりだが移動し続けている為、はっきりとした方角は掴めない、とにかく形状が変わっていく方向へ向かっていた。

「ジュナイさんは栄養失調と過労です、今眠っている皆さんは……何かを食べた様ですね。ジュナイさんが食べてなく彼らだけが食べた物が原因で昏睡しているようです」
「ジュナイが目覚まさないとわからないだろうな」
「命に関わるような事はないんだろう?」
「でも、ジュナイはこんな髪色じゃなかった…彼らは見た目は変化ないようだ」
「……ま、先に崇幸っち達と合流する?ぎゅーもくる?」
『ぎゅ!ぎゅ』
「じゃ、外神っち頼むわ」
「はい」
バスに全員が乗り込み、懐記が名付けたアンダータイルクッのぎゅーが嬉しそうに首を縦に動かすので懐記が腕に抱え外神に頼み転移を行なった…。

Stage.7-16 気に入らない
「お願い、タナトス。俺もダンジョンに連れていって」
「お断りします」
「邪魔はしない、ただ見たいだけ」
「尚、嫌です」
夜、ウォルゾガから頼まれ夕食は共にしたタナトス、ミートボールがたっぷり入ったミートスパゲティにミニオムレツ、サラダとスープとデザートのプリンをさっさと食べたタナトスがダンジョンへ向かおうとすればエージェも自分も連れて行って欲しいと頼み素気無く断れていた。
「タナトス、少しだけなら連れて行ってくれないか?」
「エージェちゃんがここまでお願いしているから、ね。タナトスちゃん」
ウォルゾガもカーテスもエージェの肩を持ち連れて行ってやってくれと頼むが、タナトスは口を引き結ぶ、然程行きたくもないダンジョンに感を取り戻すために行くだけなのに余計なものを連れてなど行きたくはない、引かないエージェとタナトスにウォルゾガがエージェの方に触れて笑みを浮かべた。
「エージェ、ダンジョンには俺が連れて行こう。但し明日の朝からだ、タナトスと同じエリアなら良いだろう?俺も旅人だったしダンジョンにも入った事がある。いいな?これ以上はダメだ」
「うん…分かった」
何を勝手に決めているのかとタナトも思わなくもないが、さっさとダンジョンに向かう事にした。

「代理者と話しをつけてくれて助かったよ、みんな」
『………』
「厄介な相手なのか?」
『………』
「会えば分る、俺は気に入らねぇな」
「ごめん、俺もちょっと…なんていうんだ…よく分からないけど考え方がなー鑑定も違和感なし只の下位の魔人なんだけどどうもなー」
「ここの代理者をやれる位の人物なら、一癖二癖位あるでしょう。私が間に入りますよ」
「じゃ、頼むわ」
「あー頼む、魔人て相性ってあるんだなー」
「あるだろ、位があるんだから」
テントの中で千歳と大河とラジカを呼び、蒐集家を呼んだカイネ達はフゥに用意して貰った土地で店を出す準備を行なっている、真夜中…夜明けも近いがこの牢獄の最重要人物の1名に会えたのは運が良い。
「決闘会の件は朝にフゥが場所やルールの説明をしてくれる、やる日はこっちに任せるって」
「カトゥーシュカとフィズも出てくれる、その3名がいれば聞きたい事や此処を手に入れる事も出来るだろう」
ヤハネが決闘会の件の話しを出せば大河が返す、話しが上手く行き過ぎているがそこは敢えて無視をして話しを進めていく。
「そのフゥさんは?」
「テントの外にいるよ」
「そう、話してみようかついでに此処の案内もして貰おうかな」
「俺は付き合わねぇ、情報集めてくるわ」
「俺も、薬とか食料とかはここに運んでくれ、子どもはやっぱり道具みたいな扱いされているみたいだいし金も用意して欲しい」
「分かりました」
「僕は挨拶してくるよ」
「俺も行こう」
ラジカは必要な物を取りにまた朝来ると言い、千歳と大河はテントから出て椅子に座って転寝をしていたフゥに一応声を掛けておく事にした。

「始めまして千歳と言います」
「大河だ」
「これはこれはようこそーフゥと呼んでくださいー」
「色々便宜を図ってくれてありがとうございます」
「いえいえ~あくまでアタシに出来る事をしただですから~」
「朝に決闘会のルールや場所を見せてくれるそうで、よければこの街の案内もしてくれませんか?」
「はいは~い構いませんよ~」
「随分気安いな支配者には会わせて貰えないのが残念だが」
「何せ支配者様ですからー勿体ぶっちゃいます~」
テントの外の粗末な家に住むフゥ、カイム達から魔人と言われてなければ気の良い青年に見える。
「今日は急にお邪魔してすみません」
「いえいえ~魔人ですから~疲れ知らずですよぉ」
「ではまた後で、これ良ければ食べて下さい。バッグ毎どうぞ、中にミルクや肉やサンドイッチと菓子が入っています」
「これはどうも~ご主人様に渡しておきますよ~珍しい物がお好きなのでー」
「それは良い情報を教えて貰いましたね、フゥさんも食べて下さい」
千歳が収納からショルダーバッグを出してフゥに渡す、フゥは笑顔を見せて受け取りまた朝にと言って大河と千歳は《空船》に戻った…。



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