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第013部 序列第13位と生きた山脈×まだまだ続くよ空の旅
第7幕 第13話 お人よし ×Stage.7-13 条件
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第7幕 第13話 お人よし
《エンビ》で観光しつつ商業エリアに向かう、アコミア、詠斗、綴、晴海達、子ども達はヤクハやラウラス達に任せて歩いていた。
「よ、アコミア!」
「やあ、ここはパンが美味いんだ」
「うちのパンは《エンブ》一さ!」
「美味しそう、全部2つずつ下さい」
「あいよ」
活気ある市場次々アコミアが顔なじみに声を掛けられ、露店のパン屋の店主に声呼ばれ詠斗がまだ焼き立てのパンを購入する。
「これはオマケな」
「どうもー」
「よ、アコミア!芋焼きはどうだい?今日は道案内か?」
「そ、観光案内しているんだ。芋焼き4本くれ」
更に数軒先の露店、簡易的に造った竈の中でじっくり焼いた芋をカットし串に刺した物をアコミアが買い、詠斗達に渡す、熱々の串を冷ましながら食べれば少し辛めの香辛料が訊いていて飲み物が欲しくなる、更に隣の露店でコップに入った飲み物をアコミアが買い渡してくれた。
「この芋焼きにはこの飲み物が合うんだ、どう?」
「から~おいしい」
「このジュース甘くてすっぱーい」
「両方美味しいですね、この香辛料はこの街で売ってるんですか?」
「香辛料はこの先の路地に店があるけど、この旨味はうちだけの特別な調合さ!」
「その手前に商業エリアがあるから寄ってから行こう、香辛料充実しているから面白いよ」
「へぇ、楽しみ」
芋焼きを食べ終わり、とろみがあり甘さの後にくる酸味が辛めの香辛料に良く合う、食べ終わり商業ギルドに向かった。
「ああ!アコミアさん!良かった!お願いです、採取依頼受けてくれませんか?」
「あ、いや、俺…もうこの街をで…」
「お願いします!マークウッドの樹液と本の素材が足りなくて…」
「お願いしますぅ、今他の冒険者の皆さんは本の配達や護衛で出払っていて…」
「注文も多くて…お願いします」
商業ギルドに入った早々職員に囲まれるアコミア、店の解約をし詠斗達があの場所を買い取るという話しに来たのにこれでは話が進まない。
「あ、あのさ…」
「おねがいします!報酬弾みますから!」
タジタジなアコミアに詠斗達は互いに顔を見合わせ頷き合う、困っているのならば手を貸そう、急ぐ旅でもあり崇幸達との合流を待つ事も重要な事だ。
「良いですよ、アコミアさん僕達も協力します」
「良いのか?」
「いいよ、旅は流れに身を任せる事も悪くないと思うから」
「困っているんでしょ、手伝うよー」
「分かった、依頼受けるよ。但しこの依頼を受けたら俺はこの街を出て彼らの旅に加わる、俺は店を閉めてあの場所を彼らが買うから書類を用意して欲しいんだ」
「ええ!」
「そ、そんな!」
アコミアが詠斗達の後押しで依頼を受ける事にする、だがこちらの希望も先に伝えれば職員達が驚いた。
「依頼はいつも通りでいい?今から行ってくるから。書類と手続き用意しておいて」
「じゃ、行こ」
困った表情を浮べる職員達を尻目に、詠斗達を伴い近くの森へと向かう事にした。
Stage.7-13 条件
「石像の件は良いだろう此方が支払う報酬と相殺とする」
「寛大な処置感謝します」
「だが、此方の歴史にも関わる事だ。その石像の石化が解除された暁にはその魔人から話しを聞きたい」
「承知しました」
《ナイジアナ皇国》皇城の謁見の間、コーカス、デュスノア、アガニータが齎した話は周囲を騒然とさせた。
石像の件は思いの外簡単に話しが着く神々からの神託もあり、皇帝は大仰に同意し臣下達が動く、後ほど千歳が回収するという事で、次の話しに移る。
「貧民街の件は余や歴代の皇帝達の与り知らぬ場、皇国であり皇国では無い場所。あの場にはあの場の掟と法がある。決闘会に出支配者を屠るという事に関し此方は関与しない。決闘会の優勝者は望みが叶う、そして支配者に挑み勝てば貧民街を手に入れる事が可能である。お前たちの言う貧民街を救うという事も否ではない。1つだけ貧民街の者が皇国に出れば処罰される、それは如何なる理由を持ってしても覆りはしない」
「重々承知しております、陛下」
アガニータが上品な笑みを浮かべ恭しく頭を垂れる、ヴリトゥユは玉座で淡々と口を開く、無機質な感性された揺るぐ事がない美貌とそれに相応しい知性、皇国の至宝と謳われる皇帝は瞳に翡翠に蒼を交じ合わせた瞳を瞬かせた。
「ならば、良い。決闘会の決着…そちらが勝利すれば《ナイジアナ皇国》の歴史が大きく動くであろう、皇国の始まりよりも存在する牢獄、いつから貧民街と名を変えたのか不明である。歴代の皇帝達は誰も支配者の顔も名も知らぬ、歴史上一度も決闘会で支配者の首に刃が届いた者はいない」
「此方は届かせるつもりですよ」
「……期待する」
ヴリトゥユが最後に言い玉座から離れ側近達と共に下がる、残されたデュスノア達が取り合えず石像の件と支配者が交代する可能性がある事に許可を貰い、《空船》へと戻った。
「タナトスちゃん、明日からお仕事で暫く家に戻らないんでしょ?」
「…ええ」
「ご飯はどうするの?」
グローリー宅の今で夕食のすき焼きを食べ終わりカーテスがタナトスに尋ねる、タナトスは熱い茶を啜り頷いた。
「俺が持っていくさ」
「必要ありません」
「家で食べられないならせめてウォル君に持って行かせるから食べて」
「……忙しいので」
「時間停止のバッグに入れるからちゃんと食べてくれ」
「……」
食事は1日1回ウォルゾガが運ぶらしい、食事などいつでも何を食べてもいい、タナトスは横目でちらりと見て何も言わない、明日からが感を取り戻すため決闘会までダンジョンに潜る、食事など摂らなくても身体は動く。
「あ、明日プリンを作るから!」
「おやつも入れておくから食べろよ」
「………」
カーテスもウォルゾガも呑気に笑みを浮かべる、ピクニックにでも行くと思われているような感じだ。
「寝ます」
「おやすみ」
「ああ、おやすみ」
「おやすみなさい」
子供達は先に寝室にいる、タナトスが立ち上がりグローリー達が設けたルールに乗っ取り寝る前の挨拶を行う、それに慣れてしまった自分が歯痒かった…。
《エンビ》で観光しつつ商業エリアに向かう、アコミア、詠斗、綴、晴海達、子ども達はヤクハやラウラス達に任せて歩いていた。
「よ、アコミア!」
「やあ、ここはパンが美味いんだ」
「うちのパンは《エンブ》一さ!」
「美味しそう、全部2つずつ下さい」
「あいよ」
活気ある市場次々アコミアが顔なじみに声を掛けられ、露店のパン屋の店主に声呼ばれ詠斗がまだ焼き立てのパンを購入する。
「これはオマケな」
「どうもー」
「よ、アコミア!芋焼きはどうだい?今日は道案内か?」
「そ、観光案内しているんだ。芋焼き4本くれ」
更に数軒先の露店、簡易的に造った竈の中でじっくり焼いた芋をカットし串に刺した物をアコミアが買い、詠斗達に渡す、熱々の串を冷ましながら食べれば少し辛めの香辛料が訊いていて飲み物が欲しくなる、更に隣の露店でコップに入った飲み物をアコミアが買い渡してくれた。
「この芋焼きにはこの飲み物が合うんだ、どう?」
「から~おいしい」
「このジュース甘くてすっぱーい」
「両方美味しいですね、この香辛料はこの街で売ってるんですか?」
「香辛料はこの先の路地に店があるけど、この旨味はうちだけの特別な調合さ!」
「その手前に商業エリアがあるから寄ってから行こう、香辛料充実しているから面白いよ」
「へぇ、楽しみ」
芋焼きを食べ終わり、とろみがあり甘さの後にくる酸味が辛めの香辛料に良く合う、食べ終わり商業ギルドに向かった。
「ああ!アコミアさん!良かった!お願いです、採取依頼受けてくれませんか?」
「あ、いや、俺…もうこの街をで…」
「お願いします!マークウッドの樹液と本の素材が足りなくて…」
「お願いしますぅ、今他の冒険者の皆さんは本の配達や護衛で出払っていて…」
「注文も多くて…お願いします」
商業ギルドに入った早々職員に囲まれるアコミア、店の解約をし詠斗達があの場所を買い取るという話しに来たのにこれでは話が進まない。
「あ、あのさ…」
「おねがいします!報酬弾みますから!」
タジタジなアコミアに詠斗達は互いに顔を見合わせ頷き合う、困っているのならば手を貸そう、急ぐ旅でもあり崇幸達との合流を待つ事も重要な事だ。
「良いですよ、アコミアさん僕達も協力します」
「良いのか?」
「いいよ、旅は流れに身を任せる事も悪くないと思うから」
「困っているんでしょ、手伝うよー」
「分かった、依頼受けるよ。但しこの依頼を受けたら俺はこの街を出て彼らの旅に加わる、俺は店を閉めてあの場所を彼らが買うから書類を用意して欲しいんだ」
「ええ!」
「そ、そんな!」
アコミアが詠斗達の後押しで依頼を受ける事にする、だがこちらの希望も先に伝えれば職員達が驚いた。
「依頼はいつも通りでいい?今から行ってくるから。書類と手続き用意しておいて」
「じゃ、行こ」
困った表情を浮べる職員達を尻目に、詠斗達を伴い近くの森へと向かう事にした。
Stage.7-13 条件
「石像の件は良いだろう此方が支払う報酬と相殺とする」
「寛大な処置感謝します」
「だが、此方の歴史にも関わる事だ。その石像の石化が解除された暁にはその魔人から話しを聞きたい」
「承知しました」
《ナイジアナ皇国》皇城の謁見の間、コーカス、デュスノア、アガニータが齎した話は周囲を騒然とさせた。
石像の件は思いの外簡単に話しが着く神々からの神託もあり、皇帝は大仰に同意し臣下達が動く、後ほど千歳が回収するという事で、次の話しに移る。
「貧民街の件は余や歴代の皇帝達の与り知らぬ場、皇国であり皇国では無い場所。あの場にはあの場の掟と法がある。決闘会に出支配者を屠るという事に関し此方は関与しない。決闘会の優勝者は望みが叶う、そして支配者に挑み勝てば貧民街を手に入れる事が可能である。お前たちの言う貧民街を救うという事も否ではない。1つだけ貧民街の者が皇国に出れば処罰される、それは如何なる理由を持ってしても覆りはしない」
「重々承知しております、陛下」
アガニータが上品な笑みを浮かべ恭しく頭を垂れる、ヴリトゥユは玉座で淡々と口を開く、無機質な感性された揺るぐ事がない美貌とそれに相応しい知性、皇国の至宝と謳われる皇帝は瞳に翡翠に蒼を交じ合わせた瞳を瞬かせた。
「ならば、良い。決闘会の決着…そちらが勝利すれば《ナイジアナ皇国》の歴史が大きく動くであろう、皇国の始まりよりも存在する牢獄、いつから貧民街と名を変えたのか不明である。歴代の皇帝達は誰も支配者の顔も名も知らぬ、歴史上一度も決闘会で支配者の首に刃が届いた者はいない」
「此方は届かせるつもりですよ」
「……期待する」
ヴリトゥユが最後に言い玉座から離れ側近達と共に下がる、残されたデュスノア達が取り合えず石像の件と支配者が交代する可能性がある事に許可を貰い、《空船》へと戻った。
「タナトスちゃん、明日からお仕事で暫く家に戻らないんでしょ?」
「…ええ」
「ご飯はどうするの?」
グローリー宅の今で夕食のすき焼きを食べ終わりカーテスがタナトスに尋ねる、タナトスは熱い茶を啜り頷いた。
「俺が持っていくさ」
「必要ありません」
「家で食べられないならせめてウォル君に持って行かせるから食べて」
「……忙しいので」
「時間停止のバッグに入れるからちゃんと食べてくれ」
「……」
食事は1日1回ウォルゾガが運ぶらしい、食事などいつでも何を食べてもいい、タナトスは横目でちらりと見て何も言わない、明日からが感を取り戻すため決闘会までダンジョンに潜る、食事など摂らなくても身体は動く。
「あ、明日プリンを作るから!」
「おやつも入れておくから食べろよ」
「………」
カーテスもウォルゾガも呑気に笑みを浮かべる、ピクニックにでも行くと思われているような感じだ。
「寝ます」
「おやすみ」
「ああ、おやすみ」
「おやすみなさい」
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