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第013部 序列第13位と生きた山脈×まだまだ続くよ空の旅
第7幕 第11話 親友×Stage.7-11 魔人戦争
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Stage.7-11 魔人戦争
「神々、どういう事だ?」
『わ、我々も知りません。魔人戦争?蒐集家、貴方は知っていますか?』
「だから無能」
「無能なのは確かですが、それでも神々です。敬意を払わないと、4千年以上前に起きた戦争ですね。魔人同士が殺し合いを行い結果1つの大陸の半分が海の底に沈み…被害の規模は不明、どれ位の魔人がいて絶滅したのか詳細不明です。死んではないですが、ああ、成程封印されたんですね。一体どんな化け物が魔人を石化させたんです?」
「…今はその石像の解除をしない事を勧めているだけです、誰が封印した事等関係ないでしょう」
『千歳、石像が手に入ったら貴方の収納へ、我々が調べます』
「お願いするよ、石像の件はそれで。次は貧民街の件を…」
千歳が困った表情を浮かべつつ、色々知りたい事はあるが先を続けた。
「貧民街もコイツに任せろよ、自分を逃がす為に燈火と取引きしようとしたんだ、策はあんだろ。吐けよ」
「貧民街そのものをどうにかする訳ではなく、彼らを金で買うつもりでした。貧民街には皇帝とは別に支配者がいます、交渉して奴隷として購入して燈火に渡すつもりだったんですよ」
「その支配者というのはどんなやつだ?」
「初代皇帝を殺そうとして捕まりあの場所に閉じ込められている、コノヴァという種族の最後の生き残りです」
「罪人が支配してるのか」
「圧倒的強者で誰も殺せない上に、あの貧民街からは出られませんから」
大河の質問にコーカスとラジカが答える、千歳が何か問題の解決の糸口にならないかと思考を巡らす。
「で、タナトスさんそれだけではないでしょう、貴方の事だから支配者が拒否した場合の事も考えているのでは?」
チリン…蒐集家がタナトスに視線を向け嗤う、タナトスは嫌そうな顔をして無言でいればデュスノアが口を開く。
「闘技会に出るつもりか?それが一番手っ取り早いな」
「闘技会?」
「なんでもありの決闘です、貧民街の娯楽の数少ない娯楽ですよ。勝者は何でも望みが叶う、負ければ奴隷」
「オマケに優勝者は支配者に挑む権利が与えられる、その支配者に勝てば貧民街を手に入れられますね」
大河の疑問にデュスノア、アガニータ、コーカスが続く、ラジカの先ほどの説明には圧倒的強者であり誰も殺せないとされる支配者だ、タナトスもあくまで貧民街の子供を奴隷として買えない場合は闘技会への参加をする位はするが、貧民街ごとどうにかするのであれば支配者を倒す他ない。
「貧民街の子達…今燈火さんと舵さんにお願いした彼らだけならば、金で解決出来そうだね」
「ふうん、燈火は貧民街も救ってくれって言ってたが?」
「それは…」
『タナトス…貴方は出ない方がいいですね、貴方の人としての寿命はとうに過ぎて、貴方の魂と肉体は悲鳴を上げています。肉体に無理やり魂を繋ぎとめている状態です。次に転生すれば序列第14位の魔王か数外個体か…ソードブレイカーか邪神の何れか…または…』
「知っていますよ、そんな事は」
「なっ!」
「だから、美味しかったでしょう?燈火さんの涙はそれで暫くは持ちますよ」
「……」
流石に闘技会…しかもどうやら無法の物にタナトスを送り込めない、千歳は苦渋だが燈火には諦めて貰うしかないと口を開こうとすれば、神々から更に衝撃的な話しが入りウォルゾガが驚き、蒐集家は心底愉快そうに嗤い、タナトスは無言だった。
「コーカス、皇帝に謁見する。千歳、大河、貧民街の支配者に挑むのであれば今いる戦力ならタナトスとカトゥーシュカ殿が適任だ。アガニータ、お前も来い」
「承知しました。カトゥーシュカ殿ならば適任でしょう、因みに闘技会は殺しもありですが、ドラゴンと魔人と魔王は参加不可です」
「ソードブレイカーは良いのかよ」
「ええ、魔人や魔王が挑めば皇国が壊れるでしょうし、ドラゴンは神聖なものとして決闘を禁じられています」
「待って欲しい、貧民街は諦める。燈火さんは説得する、タナトスさんやカトゥーシュカさんにそんな事はさせられない」
「千歳さんに同意する、タナトスお前に何かあればキリングへの手がかりは無くなる、神々が言っていた魂と肉体も無理をすればよくないんだろう?」
デュスノアやアガニータ、コーカスが話しを進め皇帝との謁見を進めるが、千歳と大河はそこまでは出来ないと制止した。
「出ますよ、決闘会。支配者と決闘して死んだら転生した後の私に聞いてみてはどうです?魔王にでもなっていたら話すかもしれませんよ」
「タナトス!どうしてそんな事を言うんだ?お前にとって俺達は本当にどうでも良い存在なのか?俺やグリ達だってお前を家族だと思っている」
「家族ではない、貴方達と私は違う」
「…そうか」
タナトスの傍にいたウォルゾガがタナトスに訴え掛ける、共に暮らした時間は短いがウォルゾガは本当にタナトスを家族の一員だと思っているがタナトスは短く返してウォルゾガは傷ついた顔をした。
「本当に出るのか?タナトス」
「涙を食べた分の代金はそれで充分でしょう」
「決まったな、謁見に向かう。タナトスが勝てば貧民街の支配者を代える」
「石像の件も聞き出せるかもしれませんよ、あの方も長生きしていますから」
「タナトスさん、1つ約束してください。必ず勝って下さい」
「……はぁ」
デュスノアやアガニータ達が立ち上がる、千歳はタナトスに1つ約束を持ち掛けるが、目を逸らして溜息で返されてしまった…。
第7幕 第11話 親友
「ジュナイ…どこだ…」
「この辺りには気配がないな」
「夜になると余計に気味が悪い山だ」
「山の形がまた変わったぞ」
夜の山で捜索が行われるている間も山の形状は変わっていく、ノイズ、マユラ、フォン、ギーギスが周辺を探すが気配はない。
「……こっちにもいませんでした」
「このへんにはいないのかも」
「……」
外神と懐記も集まりノイズの焦りが募っていく、暗い山の姿にどこにも嘗ての面影は無い、ジュナイ達と歩いて採った果物やキノコも焼いて食べた…また3人で食べたい。
「これって湖じゃない?」
「そうですね」
「湖!?そんなものこの山に無かったのに…」
「行ってみよう」
懐記がマップを眺めこの先に窪み、どうやら湖のようなものがあると確認し行ってみる事にした。
「出来た!」
「うん、すごい物が出来たな」
話し合いあーでもないこうでもないと話し合いながら作ったアルバム、表紙と裏表紙は木を使い文字を彫り穴を開けて紐で縛る形に、中を捲ると写真を貼った台紙に写真1枚1枚に一言添えた物にした。
「ありがとう!アコミアさん!」
「いやこちらこそ、すごい面白かった」
「うん!グローリーさんやみんなの分も作ろう」
「私も作りたいです」
「その前にそろそろ寝ましょう、詠斗君達はもう寝ましたよ」
「あ、はーい」
作業を眺めていたオベリスカも次は一緒に作りたいと希望するが、空を抱いた綴がもう寝ましょうと声を掛けて、晴海達もベッドルームへ向かう。
「明日は俺も観光行きたい!」
「はい、穏やかな街ですから皆で行きましょう」
「観光案内は任せてくれ」
アコミアが胸を張る、晴海は嬉しそうだが急な眠気に欠伸をしつつ皆が寝息を立てている大部屋のベビーベッドに空を寝かせベッドに潜り込んだ…。
「神々、どういう事だ?」
『わ、我々も知りません。魔人戦争?蒐集家、貴方は知っていますか?』
「だから無能」
「無能なのは確かですが、それでも神々です。敬意を払わないと、4千年以上前に起きた戦争ですね。魔人同士が殺し合いを行い結果1つの大陸の半分が海の底に沈み…被害の規模は不明、どれ位の魔人がいて絶滅したのか詳細不明です。死んではないですが、ああ、成程封印されたんですね。一体どんな化け物が魔人を石化させたんです?」
「…今はその石像の解除をしない事を勧めているだけです、誰が封印した事等関係ないでしょう」
『千歳、石像が手に入ったら貴方の収納へ、我々が調べます』
「お願いするよ、石像の件はそれで。次は貧民街の件を…」
千歳が困った表情を浮かべつつ、色々知りたい事はあるが先を続けた。
「貧民街もコイツに任せろよ、自分を逃がす為に燈火と取引きしようとしたんだ、策はあんだろ。吐けよ」
「貧民街そのものをどうにかする訳ではなく、彼らを金で買うつもりでした。貧民街には皇帝とは別に支配者がいます、交渉して奴隷として購入して燈火に渡すつもりだったんですよ」
「その支配者というのはどんなやつだ?」
「初代皇帝を殺そうとして捕まりあの場所に閉じ込められている、コノヴァという種族の最後の生き残りです」
「罪人が支配してるのか」
「圧倒的強者で誰も殺せない上に、あの貧民街からは出られませんから」
大河の質問にコーカスとラジカが答える、千歳が何か問題の解決の糸口にならないかと思考を巡らす。
「で、タナトスさんそれだけではないでしょう、貴方の事だから支配者が拒否した場合の事も考えているのでは?」
チリン…蒐集家がタナトスに視線を向け嗤う、タナトスは嫌そうな顔をして無言でいればデュスノアが口を開く。
「闘技会に出るつもりか?それが一番手っ取り早いな」
「闘技会?」
「なんでもありの決闘です、貧民街の娯楽の数少ない娯楽ですよ。勝者は何でも望みが叶う、負ければ奴隷」
「オマケに優勝者は支配者に挑む権利が与えられる、その支配者に勝てば貧民街を手に入れられますね」
大河の疑問にデュスノア、アガニータ、コーカスが続く、ラジカの先ほどの説明には圧倒的強者であり誰も殺せないとされる支配者だ、タナトスもあくまで貧民街の子供を奴隷として買えない場合は闘技会への参加をする位はするが、貧民街ごとどうにかするのであれば支配者を倒す他ない。
「貧民街の子達…今燈火さんと舵さんにお願いした彼らだけならば、金で解決出来そうだね」
「ふうん、燈火は貧民街も救ってくれって言ってたが?」
「それは…」
『タナトス…貴方は出ない方がいいですね、貴方の人としての寿命はとうに過ぎて、貴方の魂と肉体は悲鳴を上げています。肉体に無理やり魂を繋ぎとめている状態です。次に転生すれば序列第14位の魔王か数外個体か…ソードブレイカーか邪神の何れか…または…』
「知っていますよ、そんな事は」
「なっ!」
「だから、美味しかったでしょう?燈火さんの涙はそれで暫くは持ちますよ」
「……」
流石に闘技会…しかもどうやら無法の物にタナトスを送り込めない、千歳は苦渋だが燈火には諦めて貰うしかないと口を開こうとすれば、神々から更に衝撃的な話しが入りウォルゾガが驚き、蒐集家は心底愉快そうに嗤い、タナトスは無言だった。
「コーカス、皇帝に謁見する。千歳、大河、貧民街の支配者に挑むのであれば今いる戦力ならタナトスとカトゥーシュカ殿が適任だ。アガニータ、お前も来い」
「承知しました。カトゥーシュカ殿ならば適任でしょう、因みに闘技会は殺しもありですが、ドラゴンと魔人と魔王は参加不可です」
「ソードブレイカーは良いのかよ」
「ええ、魔人や魔王が挑めば皇国が壊れるでしょうし、ドラゴンは神聖なものとして決闘を禁じられています」
「待って欲しい、貧民街は諦める。燈火さんは説得する、タナトスさんやカトゥーシュカさんにそんな事はさせられない」
「千歳さんに同意する、タナトスお前に何かあればキリングへの手がかりは無くなる、神々が言っていた魂と肉体も無理をすればよくないんだろう?」
デュスノアやアガニータ、コーカスが話しを進め皇帝との謁見を進めるが、千歳と大河はそこまでは出来ないと制止した。
「出ますよ、決闘会。支配者と決闘して死んだら転生した後の私に聞いてみてはどうです?魔王にでもなっていたら話すかもしれませんよ」
「タナトス!どうしてそんな事を言うんだ?お前にとって俺達は本当にどうでも良い存在なのか?俺やグリ達だってお前を家族だと思っている」
「家族ではない、貴方達と私は違う」
「…そうか」
タナトスの傍にいたウォルゾガがタナトスに訴え掛ける、共に暮らした時間は短いがウォルゾガは本当にタナトスを家族の一員だと思っているがタナトスは短く返してウォルゾガは傷ついた顔をした。
「本当に出るのか?タナトス」
「涙を食べた分の代金はそれで充分でしょう」
「決まったな、謁見に向かう。タナトスが勝てば貧民街の支配者を代える」
「石像の件も聞き出せるかもしれませんよ、あの方も長生きしていますから」
「タナトスさん、1つ約束してください。必ず勝って下さい」
「……はぁ」
デュスノアやアガニータ達が立ち上がる、千歳はタナトスに1つ約束を持ち掛けるが、目を逸らして溜息で返されてしまった…。
第7幕 第11話 親友
「ジュナイ…どこだ…」
「この辺りには気配がないな」
「夜になると余計に気味が悪い山だ」
「山の形がまた変わったぞ」
夜の山で捜索が行われるている間も山の形状は変わっていく、ノイズ、マユラ、フォン、ギーギスが周辺を探すが気配はない。
「……こっちにもいませんでした」
「このへんにはいないのかも」
「……」
外神と懐記も集まりノイズの焦りが募っていく、暗い山の姿にどこにも嘗ての面影は無い、ジュナイ達と歩いて採った果物やキノコも焼いて食べた…また3人で食べたい。
「これって湖じゃない?」
「そうですね」
「湖!?そんなものこの山に無かったのに…」
「行ってみよう」
懐記がマップを眺めこの先に窪み、どうやら湖のようなものがあると確認し行ってみる事にした。
「出来た!」
「うん、すごい物が出来たな」
話し合いあーでもないこうでもないと話し合いながら作ったアルバム、表紙と裏表紙は木を使い文字を彫り穴を開けて紐で縛る形に、中を捲ると写真を貼った台紙に写真1枚1枚に一言添えた物にした。
「ありがとう!アコミアさん!」
「いやこちらこそ、すごい面白かった」
「うん!グローリーさんやみんなの分も作ろう」
「私も作りたいです」
「その前にそろそろ寝ましょう、詠斗君達はもう寝ましたよ」
「あ、はーい」
作業を眺めていたオベリスカも次は一緒に作りたいと希望するが、空を抱いた綴がもう寝ましょうと声を掛けて、晴海達もベッドルームへ向かう。
「明日は俺も観光行きたい!」
「はい、穏やかな街ですから皆で行きましょう」
「観光案内は任せてくれ」
アコミアが胸を張る、晴海は嬉しそうだが急な眠気に欠伸をしつつ皆が寝息を立てている大部屋のベビーベッドに空を寝かせベッドに潜り込んだ…。
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