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第012部 空の旅は安心安全にみんなで会いにいこう
終戦のナギep.3
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「活気がない…」
「そうだろうな、負けが決まっているもんな。でも久しぶりの感覚だ」
「2人は戦場にいたんだろう、ならば勝利した側だろう。敗けた側はすぐ隣で略奪や理不尽な痛みが待っている」
「うん…でもこんな魔人が混ざっているなんて誰も言わなかった」
「鑑定が出来るやつがいなかったし、言わなかったからな」
「戦況が変わる、歪な方向に」
活気のない市場、フォン達とは逆方向の市場を見て周るイザラとイデアとシュリ、戦場にいた2人には慣れた久しぶりの雰囲気だった。
シュリは価格や品物状態や物乞いの状態を確認しつつ、イザラとイデア達に絡みつく視線に辟易していた。
イザラとイデアも分かっている、身成の良い冒険者らしい風貌の子供2名だ攫って売り飛ばすそんな気配にうんざりしそろそろ城に戻ろうかとしていた所で、茣蓙に座り玩具を売っている片腕の無い少年とその隣の弟らしい幼子、イザラはその2人に声を掛けた。
「親は?」
「あ…死んだ」
「お前は元々傭兵か?この国の兵士?」
「…兵士だよ、見ての通りだ」
「このままでは奴隷落ちか」
「俺はいいんだ、この腕だ。弟は可哀想…」
声を掛けられ力なく答えるガリガリに痩せた少年の身体にしがみ付く幼子、指を加え何処か虚ろな目でいた。
「じゃ、来いよ。治療して飯食え」
「え…俺金ない…俺は良いから弟を」
「大丈夫」
シュリは誘い戸惑う少年の様子を黙って見ている、こういう時は子供同士の方がいいだろうと……だが、魔力の異常な流れを感じ周囲を見渡せば悲鳴が聞こえ人が吹き飛んだ。
「爆破魔法か!イザラ達城へ!」
「う…ひぃ」
「どうした?…魔力の流れが」
「なんだこの変な…」
「下がれ2人!時間がない」
シュリが様子が変わった少年から2人を引き離す、少年が白目を向き泡を口元に浮べ、シュリは弟を放り投げ少年の首元に魔力の異変を見つけ…指を突き立て札を抜いて…。
「時間がない」
一瞬の判断の遅れが事態を悪化させる、結界を張り周囲に被害が及ばない様にする。
「シュリ!!!」
「シュリぃ!!」
爆発音とイザラとイデアの声が重なり、市場にも同じ音が同時に重なった。
「イザラ達は!?」
「連絡を…」
「みんな!シュリを助けて!」
「こいつも!!!」
『なっ!』
「どうやら、この国全体がこれなわけね」
「テロか…そんな事考えている場合じゃないな!回復札を!」
「シュリ…子供の代わりに身代わりになったか」
「申し訳ありません…マユラ様」
「何を言っている、それで子供を死なせたら殴っていた」
城でセバドンナの肉片のを集めて浄化し、そこで街の様子…イザラ達の事を気に掛けると同時に転移で半身が血に濡れたシュリを肩に抱えたイザラとイデアに、首から出血をしている少年と指を加えた子供、マユラがシュリの前に立ち謝るシュリに苦笑いを浮かべた。
「……国が終わります、戦場から戻った兵士達や傭兵、冒険者たちに掛けられた爆破魔法が次々発動しています…」
「このまま手を拱くのもな…」
「爆破前に止められたら良いんですが…」
「なるほど…分かった…全ては無理だが…鬼人…札は何処に埋め込まれていた?」
「首だ…」
「まだ埋め込まれている人々全員の魔法は発動していません」
「怪我人の治療をしよう……ジラ、トゥナーさん、ギーギス、フォン、フェシェスタさんは先に戦場に向かうと良い、バイクを貸す転移札も」
「俺も行く…魔人連れて帰る…シュリごめんなさい」
「俺も、もう嫌だよ、この国…シュリは俺達庇って…」
「……行ってこい、怪我の治療をしたらすぐ向かう」
「シュリ…そうだな、行って連れてこい」
千眼が無数の蝶を飛ばし、外神も銃を壁を貫通させ街に向かって飛んで行く、崇幸指名した5名にイザラとイデアが加わり、回復札を遣い身体を治しているシュリが後押しし向かう事になった。
「行って来る」
「ああ、俺達は此処で待っているよ」
「ん、飯作って待つ」
「僕は爆破魔法解除したらそちらに」
「私も…」
ジラが転移札を発動させる、崇幸と懐記が見送り外神と千眼は向かう事を約束し戦地へと向かった。
「また1人いったな」
「この数日苦しんでしたからな」
「楽にしてやれたらよかったけど…流石に、奪うのは敵の命だけにしたい」
戦場の最前線、また1人と仲間が逝ってしまった、何時再び体制を整え《ガンネ国》が攻めて来るかも分からない、攻めて来たとてもう向かい打つ兵力も、逃げる力も無い、ここにいる兵はおよそ数十名、まともに動ける者は十数名程だ。
「此処は命が軽い…俺の命も軽い…逝ってしまった奴らは還って来ないんだ、飯にしよう」
「そうだなーもうそれしか楽しみがねぇな」
「ああ」
ナギが仲間の死体を火魔法で焼いて昇る煙を見送る、深く深呼吸を行い笑みを浮かべて切り替え食事の準備を始める、仲間達も頷き採った野草や解体した動物達を食べる事にした。
「きゃあ!何をするのです、ワタクシは只様子を診ようと」
「うるさい、入ってくるな。戦の再開はいつだ」
「お、お父様に聞かないと…」
「聞いて来い、はやく始めろと」
「っ…」
《ガンネ国》の王城、顔に傷を負った少年の様子を見ようと、煌びやかなドレスに身を包んだ品の見るからに高貴な身分の少女が1人で部屋に入り振り払われ冷たく少年にあしらわれ涙ぐみながら部屋を後にする、王からの差し金だ魔人に王女を差し出し婚姻関係を結ばせようと浅い考えと傷の痛みに感情の制御が出来ない。
魔人は戦場を好む、嫌いな避けて通りたい魔人もいる《アタラクシア》は何時だってつまらない小競り合いばかりをしている、魔人には適度に良い発散の場として使われる。
「魔人でも魔王でもない…」
少年は怨嗟を込めながら何度も、何度も言葉にする。
「父上…」
「あの国綺麗に壊したらナギくん帰ってくるかなー」
『拒絶しても戻しますよ』
「そうだねー遊びたいなーナギくんと迷宮にいる兄様ともー」
『……仕置には丁度良いですね』
「こっちの兄様怒っているよー」
『放っておきなさい、出来る事は少ないのですから』
「はぁい」
遙か上空で見下ろす少年、心底楽しそうにくすくすと可愛らしい笑みを浮かべ、スマートフォンの様な物に話掛ける、通話相手は陰気臭い声の持ち主だった…。
「そうだろうな、負けが決まっているもんな。でも久しぶりの感覚だ」
「2人は戦場にいたんだろう、ならば勝利した側だろう。敗けた側はすぐ隣で略奪や理不尽な痛みが待っている」
「うん…でもこんな魔人が混ざっているなんて誰も言わなかった」
「鑑定が出来るやつがいなかったし、言わなかったからな」
「戦況が変わる、歪な方向に」
活気のない市場、フォン達とは逆方向の市場を見て周るイザラとイデアとシュリ、戦場にいた2人には慣れた久しぶりの雰囲気だった。
シュリは価格や品物状態や物乞いの状態を確認しつつ、イザラとイデア達に絡みつく視線に辟易していた。
イザラとイデアも分かっている、身成の良い冒険者らしい風貌の子供2名だ攫って売り飛ばすそんな気配にうんざりしそろそろ城に戻ろうかとしていた所で、茣蓙に座り玩具を売っている片腕の無い少年とその隣の弟らしい幼子、イザラはその2人に声を掛けた。
「親は?」
「あ…死んだ」
「お前は元々傭兵か?この国の兵士?」
「…兵士だよ、見ての通りだ」
「このままでは奴隷落ちか」
「俺はいいんだ、この腕だ。弟は可哀想…」
声を掛けられ力なく答えるガリガリに痩せた少年の身体にしがみ付く幼子、指を加え何処か虚ろな目でいた。
「じゃ、来いよ。治療して飯食え」
「え…俺金ない…俺は良いから弟を」
「大丈夫」
シュリは誘い戸惑う少年の様子を黙って見ている、こういう時は子供同士の方がいいだろうと……だが、魔力の異常な流れを感じ周囲を見渡せば悲鳴が聞こえ人が吹き飛んだ。
「爆破魔法か!イザラ達城へ!」
「う…ひぃ」
「どうした?…魔力の流れが」
「なんだこの変な…」
「下がれ2人!時間がない」
シュリが様子が変わった少年から2人を引き離す、少年が白目を向き泡を口元に浮べ、シュリは弟を放り投げ少年の首元に魔力の異変を見つけ…指を突き立て札を抜いて…。
「時間がない」
一瞬の判断の遅れが事態を悪化させる、結界を張り周囲に被害が及ばない様にする。
「シュリ!!!」
「シュリぃ!!」
爆発音とイザラとイデアの声が重なり、市場にも同じ音が同時に重なった。
「イザラ達は!?」
「連絡を…」
「みんな!シュリを助けて!」
「こいつも!!!」
『なっ!』
「どうやら、この国全体がこれなわけね」
「テロか…そんな事考えている場合じゃないな!回復札を!」
「シュリ…子供の代わりに身代わりになったか」
「申し訳ありません…マユラ様」
「何を言っている、それで子供を死なせたら殴っていた」
城でセバドンナの肉片のを集めて浄化し、そこで街の様子…イザラ達の事を気に掛けると同時に転移で半身が血に濡れたシュリを肩に抱えたイザラとイデアに、首から出血をしている少年と指を加えた子供、マユラがシュリの前に立ち謝るシュリに苦笑いを浮かべた。
「……国が終わります、戦場から戻った兵士達や傭兵、冒険者たちに掛けられた爆破魔法が次々発動しています…」
「このまま手を拱くのもな…」
「爆破前に止められたら良いんですが…」
「なるほど…分かった…全ては無理だが…鬼人…札は何処に埋め込まれていた?」
「首だ…」
「まだ埋め込まれている人々全員の魔法は発動していません」
「怪我人の治療をしよう……ジラ、トゥナーさん、ギーギス、フォン、フェシェスタさんは先に戦場に向かうと良い、バイクを貸す転移札も」
「俺も行く…魔人連れて帰る…シュリごめんなさい」
「俺も、もう嫌だよ、この国…シュリは俺達庇って…」
「……行ってこい、怪我の治療をしたらすぐ向かう」
「シュリ…そうだな、行って連れてこい」
千眼が無数の蝶を飛ばし、外神も銃を壁を貫通させ街に向かって飛んで行く、崇幸指名した5名にイザラとイデアが加わり、回復札を遣い身体を治しているシュリが後押しし向かう事になった。
「行って来る」
「ああ、俺達は此処で待っているよ」
「ん、飯作って待つ」
「僕は爆破魔法解除したらそちらに」
「私も…」
ジラが転移札を発動させる、崇幸と懐記が見送り外神と千眼は向かう事を約束し戦地へと向かった。
「また1人いったな」
「この数日苦しんでしたからな」
「楽にしてやれたらよかったけど…流石に、奪うのは敵の命だけにしたい」
戦場の最前線、また1人と仲間が逝ってしまった、何時再び体制を整え《ガンネ国》が攻めて来るかも分からない、攻めて来たとてもう向かい打つ兵力も、逃げる力も無い、ここにいる兵はおよそ数十名、まともに動ける者は十数名程だ。
「此処は命が軽い…俺の命も軽い…逝ってしまった奴らは還って来ないんだ、飯にしよう」
「そうだなーもうそれしか楽しみがねぇな」
「ああ」
ナギが仲間の死体を火魔法で焼いて昇る煙を見送る、深く深呼吸を行い笑みを浮かべて切り替え食事の準備を始める、仲間達も頷き採った野草や解体した動物達を食べる事にした。
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「うるさい、入ってくるな。戦の再開はいつだ」
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「聞いて来い、はやく始めろと」
「っ…」
《ガンネ国》の王城、顔に傷を負った少年の様子を見ようと、煌びやかなドレスに身を包んだ品の見るからに高貴な身分の少女が1人で部屋に入り振り払われ冷たく少年にあしらわれ涙ぐみながら部屋を後にする、王からの差し金だ魔人に王女を差し出し婚姻関係を結ばせようと浅い考えと傷の痛みに感情の制御が出来ない。
魔人は戦場を好む、嫌いな避けて通りたい魔人もいる《アタラクシア》は何時だってつまらない小競り合いばかりをしている、魔人には適度に良い発散の場として使われる。
「魔人でも魔王でもない…」
少年は怨嗟を込めながら何度も、何度も言葉にする。
「父上…」
「あの国綺麗に壊したらナギくん帰ってくるかなー」
『拒絶しても戻しますよ』
「そうだねー遊びたいなーナギくんと迷宮にいる兄様ともー」
『……仕置には丁度良いですね』
「こっちの兄様怒っているよー」
『放っておきなさい、出来る事は少ないのですから』
「はぁい」
遙か上空で見下ろす少年、心底楽しそうにくすくすと可愛らしい笑みを浮かべ、スマートフォンの様な物に話掛ける、通話相手は陰気臭い声の持ち主だった…。
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