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第012部 空の旅は安心安全にみんなで会いにいこう
第015話 ピクニック気分でダンジョンを
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「俺の血をねー了解。あいつ…あんときの血かよ」
大河からジラに連絡が入り、ジラの血を死にそうな妖精に使っても良いかとのメッセージにいいよと返しておく、まあかつて流した血だ使えるなら使えば良い。
「ジラ」
「ん、イシュターどうした?」
「今夜の酒場が決まった…それと薬が足りないと、調合をして欲しいと」
「了解」
「私も手伝う」
「それは助かるが少し休んどけよ」
「ああ」
イシュターに呼ばれ連れ立つ、結局一夜掛けての肉ダンジョン勝負はつかず酒場で《アウトランダーズ商会》の経費で飲むという形に収まった。
イシュターは楽しそうだ、息子のチグリスもいる、最近は皇国の孤児院で過ごす事が多い、その生活も悪くは無いがこうして仲間と旅をするのも良い、ジラは笑いイシュターは首を傾げながら呼ばれた先へ向かった。
「洞窟だね」
「では、入る前にリーダーを決めましょう。ここから先はダンジョンです油断せず全員無事に帰る為にリーダーを立て指示に従っていきましょう」
「リーダー?トゥナーやって」
「それも良いですが、折角ですしイザラさんはどうですか?」
「俺?」
「いんじゃね、今度さイザラと俺と晴海とテーデでカジノダンジョン行こうって決めてたし」
「そうだね、予行練習にいいと思うよ」
ラウラスが人型へと戻り洞窟の前に立ちトゥナーが提案すれば、詠斗とラウラスも同意する。
「分かった、様子見て適当な階層で帰る」
「わかりました」
「な、トゥナーは魔法得意?教えてよ」
「俺も…」
「魔法ですか…分かりました」
「じゃ、早く行こうぜ」
「うん、俺先頭行く…」
イザラを先頭にトゥナーとイザラがその後ろに付き、晴海と詠斗最後にラウラスという陣形で火魔法で灯りを灯した。
「来る、鳥、数多い」
「では、ここは魔法を使いましょうか…勝負僕の魔法は僕個人が使い易いように改良しているので例えば、石魔法…石礫を浮かして魔力を込めて矢の用量で飛ばします。これは魔力もそこまで消費しません、その辺にある物を使い武器の消耗を抑えます」
「トゥナー威力抑えるすよ」
「あ…すみません」
魔力で小石を浮かし全方向から来る、牙の大きなコウモリモドキに放てば一斉にほぼ眉間に的中しこの階層の魔物はほぼ消失しドロップしていった。
「こんなんあり?」
「トゥナーさんすごい」
「トゥナー魔力抑えないとすよ、魔法教える所じゃないす」
「すみません、僕、魔力の制御が余り得意ではないので…次ラウラスさん教えて下さい」
「…何をすか?制御すか?」
「それでも良いです…」
ポリポリと気まずげ頬を掻くトゥナー、ラウラスが肩を竦めて晴海と詠斗がアイテム回収して次の階層へと降りる。
「俺は防御魔法が得意すよー最近トゥナーのお陰で発動も早くなったす」
「トゥナーは制御本当に苦手だね」
「ラウラスさんがくれるカルカラー石のお陰でマシになりましたよ…」
次の階層先程のコウモリモドキを更に大きくし、氷魔法を放つのをラウラスの防御魔法で防ぎ、先程の石礫の魔法はイザラもイデアも石魔法を持たないので詠斗が行い命中率は低いが中々面白い。
「防御魔法…ラウラス先生教えて、守る」
「俺も」
「先生…ちょっと恥ずかしいすけど了解す」
イザラもイデアも守りたいと、熱心にラウラスから防御魔法を教えて貰った。
15階層まで降りた面々、階層のボスの巨大なハリネズミモドキが飛ばす針をイザラとイデアの安定した防御魔法で防ぎ、ラウラスの凍結魔法で倒す、今回は剣と言うよりは魔法を使ってのダンジョン後略だった。
「…………」
「どうしたの?イザラ」
「晴海、詠斗疲れた?お腹空いた?」
「んー腹減ったかな」
「喉かわいたね」
「…休む」
「はい、イザラ君周りを見ていますね。周囲の状況状態を確認し適切な判断をするのもリーダーの役目です」
「はい、トゥナー先生」
「では休憩すね、今回は空君が空間魔法を嫌がると聞いたので、それ用に保存が効いてダンジョンでも美味しく食べられる食事を用意したす」
『やったー』
ラウラスが収納袋からシートと、固めのビスケット、瓶詰めのジャム、瓶詰めの野菜のピクルス、乾燥させ小さくなった野菜を水を入れた鍋に入れ干した濃い味付の干し肉を裂いて入れ、トゥナーがお茶を用意する。
「おいしそう…」
「干した果物や芋、木の実もどうぞ」
「ビスケットは固いからスープに浸しても美味しいすよ」
『いただきまーす』
周囲を明るくし、食事を始めればスープは干した肉の出汁で美味く、固めのビスケットもほんのり塩気がありジャムにもスープにも合う。
「う、酸っぱ」
「そう?美味しいよ」
「うん」
「酸っぱい?刻んでポテトサラダに入れようか」
イデアがピクルスの酸っぱさに口をすぼめる、詠斗がナイフと岩のまな板で刻み、ラウラスが茹でて潰した芋のサラダに混ぜて渡せばイデアの口合う。
「うま!今度家でやる!」
「うん、おいしい」
「ポテトサラダおいしいよね、パンがあれば挟んだりするよ」
「うまいすよね」
「僕は最近外神さんがくれた酵母でパン作りにハマっているので今度食べに来て下さい」
「トゥナーのパン、マンドランドとお化け野菜達が好きでよく食べてるす」
「おかげで少し仲良くなりました」
トゥナーがパンを食べに来て欲しいと言えばラウラスが最近の話しをし、トゥナーが嬉しそうに顔を綻ばせた。
「後もう少し降りたら帰ろう…」
「肉も沢山手に入れたし、5階層位迄なら普通の冒険者も来れるだろう」
「そうですね、収納袋の貸し出しがあれば降りられますね」
一般的な冒険者達が来れそうな階層を話し、片付けを行い次の階層へと向かった。
大河からジラに連絡が入り、ジラの血を死にそうな妖精に使っても良いかとのメッセージにいいよと返しておく、まあかつて流した血だ使えるなら使えば良い。
「ジラ」
「ん、イシュターどうした?」
「今夜の酒場が決まった…それと薬が足りないと、調合をして欲しいと」
「了解」
「私も手伝う」
「それは助かるが少し休んどけよ」
「ああ」
イシュターに呼ばれ連れ立つ、結局一夜掛けての肉ダンジョン勝負はつかず酒場で《アウトランダーズ商会》の経費で飲むという形に収まった。
イシュターは楽しそうだ、息子のチグリスもいる、最近は皇国の孤児院で過ごす事が多い、その生活も悪くは無いがこうして仲間と旅をするのも良い、ジラは笑いイシュターは首を傾げながら呼ばれた先へ向かった。
「洞窟だね」
「では、入る前にリーダーを決めましょう。ここから先はダンジョンです油断せず全員無事に帰る為にリーダーを立て指示に従っていきましょう」
「リーダー?トゥナーやって」
「それも良いですが、折角ですしイザラさんはどうですか?」
「俺?」
「いんじゃね、今度さイザラと俺と晴海とテーデでカジノダンジョン行こうって決めてたし」
「そうだね、予行練習にいいと思うよ」
ラウラスが人型へと戻り洞窟の前に立ちトゥナーが提案すれば、詠斗とラウラスも同意する。
「分かった、様子見て適当な階層で帰る」
「わかりました」
「な、トゥナーは魔法得意?教えてよ」
「俺も…」
「魔法ですか…分かりました」
「じゃ、早く行こうぜ」
「うん、俺先頭行く…」
イザラを先頭にトゥナーとイザラがその後ろに付き、晴海と詠斗最後にラウラスという陣形で火魔法で灯りを灯した。
「来る、鳥、数多い」
「では、ここは魔法を使いましょうか…勝負僕の魔法は僕個人が使い易いように改良しているので例えば、石魔法…石礫を浮かして魔力を込めて矢の用量で飛ばします。これは魔力もそこまで消費しません、その辺にある物を使い武器の消耗を抑えます」
「トゥナー威力抑えるすよ」
「あ…すみません」
魔力で小石を浮かし全方向から来る、牙の大きなコウモリモドキに放てば一斉にほぼ眉間に的中しこの階層の魔物はほぼ消失しドロップしていった。
「こんなんあり?」
「トゥナーさんすごい」
「トゥナー魔力抑えないとすよ、魔法教える所じゃないす」
「すみません、僕、魔力の制御が余り得意ではないので…次ラウラスさん教えて下さい」
「…何をすか?制御すか?」
「それでも良いです…」
ポリポリと気まずげ頬を掻くトゥナー、ラウラスが肩を竦めて晴海と詠斗がアイテム回収して次の階層へと降りる。
「俺は防御魔法が得意すよー最近トゥナーのお陰で発動も早くなったす」
「トゥナーは制御本当に苦手だね」
「ラウラスさんがくれるカルカラー石のお陰でマシになりましたよ…」
次の階層先程のコウモリモドキを更に大きくし、氷魔法を放つのをラウラスの防御魔法で防ぎ、先程の石礫の魔法はイザラもイデアも石魔法を持たないので詠斗が行い命中率は低いが中々面白い。
「防御魔法…ラウラス先生教えて、守る」
「俺も」
「先生…ちょっと恥ずかしいすけど了解す」
イザラもイデアも守りたいと、熱心にラウラスから防御魔法を教えて貰った。
15階層まで降りた面々、階層のボスの巨大なハリネズミモドキが飛ばす針をイザラとイデアの安定した防御魔法で防ぎ、ラウラスの凍結魔法で倒す、今回は剣と言うよりは魔法を使ってのダンジョン後略だった。
「…………」
「どうしたの?イザラ」
「晴海、詠斗疲れた?お腹空いた?」
「んー腹減ったかな」
「喉かわいたね」
「…休む」
「はい、イザラ君周りを見ていますね。周囲の状況状態を確認し適切な判断をするのもリーダーの役目です」
「はい、トゥナー先生」
「では休憩すね、今回は空君が空間魔法を嫌がると聞いたので、それ用に保存が効いてダンジョンでも美味しく食べられる食事を用意したす」
『やったー』
ラウラスが収納袋からシートと、固めのビスケット、瓶詰めのジャム、瓶詰めの野菜のピクルス、乾燥させ小さくなった野菜を水を入れた鍋に入れ干した濃い味付の干し肉を裂いて入れ、トゥナーがお茶を用意する。
「おいしそう…」
「干した果物や芋、木の実もどうぞ」
「ビスケットは固いからスープに浸しても美味しいすよ」
『いただきまーす』
周囲を明るくし、食事を始めればスープは干した肉の出汁で美味く、固めのビスケットもほんのり塩気がありジャムにもスープにも合う。
「う、酸っぱ」
「そう?美味しいよ」
「うん」
「酸っぱい?刻んでポテトサラダに入れようか」
イデアがピクルスの酸っぱさに口をすぼめる、詠斗がナイフと岩のまな板で刻み、ラウラスが茹でて潰した芋のサラダに混ぜて渡せばイデアの口合う。
「うま!今度家でやる!」
「うん、おいしい」
「ポテトサラダおいしいよね、パンがあれば挟んだりするよ」
「うまいすよね」
「僕は最近外神さんがくれた酵母でパン作りにハマっているので今度食べに来て下さい」
「トゥナーのパン、マンドランドとお化け野菜達が好きでよく食べてるす」
「おかげで少し仲良くなりました」
トゥナーがパンを食べに来て欲しいと言えばラウラスが最近の話しをし、トゥナーが嬉しそうに顔を綻ばせた。
「後もう少し降りたら帰ろう…」
「肉も沢山手に入れたし、5階層位迄なら普通の冒険者も来れるだろう」
「そうですね、収納袋の貸し出しがあれば降りられますね」
一般的な冒険者達が来れそうな階層を話し、片付けを行い次の階層へと向かった。
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