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第012部 空の旅は安心安全にみんなで会いにいこう

第013話 ナイルのお料理教室inチョコ

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現在《龍皇国》で一大ブームが巻き起こっている、それは料理、皇城で特別に厨房を造り、皇国の孤児院、《トイタナ》の孤児院とニスムの孤児院にも画面を繋ぎ、外神の孤児院にも繋いでいる。
毎回毎回人気で今現在皇国に料理教室というか学校の設営が進められている、設計は舵と燈火とナイルの共同で行い完成も近い。
「本日作るのはチョコレートを使ったブラウニーとバニラアイスてす、それと合うお茶をいくつか用意したので飲んでみましょう」
『はーい』
ナイルが教壇に立ち、アシスタントは燈火と舵にお願いしている、大河の本でチョコを大事な人、家族、友人達に贈る日があると書いてあり興味が湧き、詠斗達には良くチョコレートを使ったおやつを出していた。
外神が来た事によりカカオの木やチョコの粉末が入った実(甘さの調節可能)が皇国のに植えられ、料理教室のお菓子を作る時には好評だった。
大人用卵ダンジョンも始まり、卵の流通も少しずつ増え玉子料理も好評だった。
「材料は用意していますので、始めていきましょう」
『はーい』

「エクトちゃん、セレネちゃん上手だね」
「うんーぱぱ」
「んーぱぱ」
「お、グローリーに食べて貰おうな!」
カーテスとウォルゾガはエクトとセレネを連れて、イビヤ達はゴーレム達に預けて参加していた。
最近少しずつ喋る様になってきた、エクトとセレネもカーテスとウォルゾガに手伝って貰い材料を混ぜていた。

「ちょこいいにおいーラピスよろこぶかなあ」
「よろこぶよー!」
「おいしいの作ろうね」
「ゴーレムちゃん達後で食べようね」
ベルンとカタン、ニトとユインが参加し、ベルはタイタンとプロメテウスと一緒にゴーレムと動物達の預かり所で遊んでいる。
ラピスはカトゥーシュカが連れて来た妖精の治療を行っていて会えないのでその妖精の分も作ろうと張り切っている、材料をナイルの指示で混ぜ合わせ、フォン達も食べて欲しいな早く帰ってくるといいなあと思いながら作る。
「フォンとフェス帰ってきたらまたつくろー」
「うん!」

「率さん達と食べるの楽しみ」
「初めて見るお菓子ですねー」
「チョコって美味しいわよね」
「たくさんたべちゃうわ」
「おいしいのよね、アイスもー」
『さ、大体生地混ぜたわよ!』
此方はチナスとエピシュとヴィヴィ達にゴーレム姿の識、会話に花を咲かせつつ手際よく作る、全員自分達で作ったふりふりのエプロンでブラウニーを作りを行っていた。
チナスとエピシュは率達と明日のお店でのおやつにと用意している、最近お店が終わった後のおやつを手作りで出す事に嵌まっている2名だった。
因みにヴィヴィ達は(花嫁?修行)らしく、料理の腕に磨きを掛けていた。

「テトラさん達、これで気分が変われば良いけど」
「なんだか大変な仕事を引き受けたからなテトラの旦那」
「お、おいしいの作って持っていきますぅ」
此方はネスとフールフとリプ達、千歳から来た無茶振りに始めて見たテトラが思い切り引きつった表情で、雰囲気のある顔が半分爛れたトラングの親類とその知人のスーツをデュスノアの命令で作成する事になり、それに取り掛かっている。
スーツ作りに興味津々なニーシャとナテフ達はテトラの助手に入り、ネス達は休憩と息抜きにおやつ作りに来ていた。
「でもこう言う調理場便利だよね、カルさんや舵さんに聞いてみようかな」
「ネスの旦那料理上手だぞ」
「おいしいですう」
「ありがとう、ぬいぐるみ達も手伝ってくれるからね」
最近ナイルの料理教室に通い、炊き出しの手伝いやベルン達と合同の食事作りで腕が上がったのでこういった設備にも興味がある。
「生地出来たら油を塗った型に流してね、木の実は自由に入れてー」
「ヘラで平らにしたら温めたオーブンで20分程焼いて下さい」
「出来上がるまでお茶を選びましょう此方へどうぞ」
『はーい』
生地が出来上がり舵と燈火の指示で型に生地を流し込み、オーブンて各自焼いていく合間にナイルの所でお茶を皆で選ぶ。

「緑茶とミントティー、紅茶、ハーブティー、ウーロン茶等甘さ控えめの物を選びました。味見をどうぞ」
「あら、このすぅとするの良いわね」
「僕はウーロン茶にしようかな」
「子供たちには冷えた果実水を用意しています」
「この綺麗な緑色のお茶さっぱりしていて良いですね」
「お土産もありますよ、贈り物用に包装もありますよ」
「可愛いわあー」
『素敵!』
各自味見をし気に行った物を選んでいく、緑茶とハーブティが人気だ、レシピも各自書き留めたので皇国や詠斗達に言えば材料は貰える。
ナイルが作った物はニジェルガとライガルの元へ、ゴーレムとヒヨコ達が運んでくれるのでお願いし、焼き上がった物は粗熱を取り今食べる用とお土産用に分けて出来たアイスを盛り付けて『いただきまーす』と言葉を交わし食べていく。
「おいち」
「おいし」
「おいしいね」
「うまいな、イザラ達が戻ったら作ろうな」
カーテス達の顔が綻ぶ、他のテーブルも皆同じで画面越しの面々も綺麗に出来たとはしゃいで食べていた。
「僕はニスムさん達の所に戻りますね」
「おっけ、建物の設計しに後で畑来てね」
「分かりました」
「出来る頃には皆戻って来られると良いけど」
「はい、その日は盛大にお祝いします」
燈火が作った物を収納にしまいニスム達の元へ戻り、舵とナイルもブラウニーを食べながらまだ戻れない詠斗達を思う。
「次は何を作るの?」
「そうですね………」
「次はミルクレープにします?」
「いんじゃない、可愛いよね」
「はい」
舵がブラウニーを食べる、味があり美味しく感じられる、お茶もモギのミルクアイスも美味しい、ベルン達も楽しそうだ。
後で皆でラピスに持って行こう、あの子も元気になっていればいいと舵は思った。
ナイルもスマートフォンの詠斗から送られた画像を見て、顔を綻ばせる。
そこには笑顔で食事をしている皆が収められ、まだ離れて幾日も経っていないのに恋しくて堪らなかった。
「早く会いたいですね」
「そうだね」
舵も送られた崇幸からの画像に笑う、後で神様達にも供えようと思いつつ穏やかな時間を過ごした…。
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