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第012部 空の旅は安心安全にみんなで会いにいこう
第6幕 終幕×STAGE.6ーFINAL
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第6幕 終幕×STAGE.6ーFINAL
「という訳で2、3日ここで手伝いをしてから、中継器を置く為に3カ所必要なようで風早君とナビ君に国を選んで貰った」
「まだ暫く合流は出来ないですね」
「千歳さん達の方も大変でしょ」
「でも声が聞けて嬉しいよ!」
「グリっちには後でラインするわ」
炊き出しは《ガーデン王国》の民に任せ、朝食を摂りながら崇幸達と千歳達が話し合いを行う、神々が手を尽くしてようやく超長距離での連絡が可能となり、早朝から連絡を取り合っていた。
『ええ、そちらも落ち着いて良かったです。晴海君も空君も無事で…外神君ありがとう』
「いえ…」
『こちらは今話した通り事件が起きてな、それの解決も……神々からの依頼が来たしな受ける事にした。晴海くん本当に無事でよかった」
「大河さん!千歳さんありがとう!元気だよ!外神さんが俺と空を守ってくれたんだ」
空を抱えて晴海の顔が綻ぶ、通話の向こうの千歳と大河も嬉しそうな雰囲気だった。
「連絡はマメに行うとして…」
「グローリーさんはどうですか?」
『子供達に会いたいだろうけど、こちらを優先するとの事だよ。イザラ君達は後でグローリー君と話をしてね』
「うん」
「分かった!俺達も親父達に会いたいけどな」
イザラとイデアが頷く、朝食のおにぎりを食べながら家族に会いたいと思うがここにも家族はいる、再会したら沢山話をしようと思う。
「みんな元気ならいい…こっちも元気」
「うん!」
『良かった…また後で連絡するから』
「千歳っち疲れてんじゃん」
「懐記君には分かっちゃうね…後で詳しい事は話すよ、皆の声が聞けて元気になったから」
「ん」
どちらもやる事は山積みだと通信を切り、朝食を済ませた順に作業に入った。
「ラジカさん、これを千歳さんに。ラジカさんの食事も一緒に載せてます」
「ありがとうございます」
《空船》の早朝、食堂では燈火がトレイに載せた朝食の、玉子サンドとフルーツサンドに腸詰めソテー、サラダと具沢山スープが置かれラジカが礼を言う、昨日アガニータの領主交代の話を皇国でニジェルガとライガルに話し、代理領主を立てアガニータも現在この《空船》にいる……千歳は神々から晴海達と連絡が取れるようになった事を知らされ寝ないまま情報交換をしている最中だった。
執務室に向かいドアをノックしようとし会話が聞こえる、千歳が疲れていると懐記の声に千歳は取り繕わずに笑い声を出し通信を終わらせるタイミングでノックした。
「どうぞ」
「朝食を持って来ましたよ」
「ああ、そんな時間か。美味しそうだね、コーヒー……いやお茶にしようか、ラジカは?」
「私はカフェラテで」
「了解」
「千歳、少し休みましょう」
「そうだね、朝食を食べてシャワー浴びたら寝ようかな」
「それが良いですね」
『いただきます』
執務室にはソファとテーブル、お茶も飲めるようにテーブルと椅子も用意されている、椅子に座り声を揃えて食事を始めた。
「千歳、本当は皆さんの所に崇幸さん達の所に行きたかったのでしょう」
「そうだよ、晴海君を迎えに行きたかった」
「そうですか、では次は我が儘言って下さい」
「ふ……ふふ、はは、うん、分かった」
「一休みしたら仕事の続きをしましょう」
「ああ、そうだね。元気でたよラジカ」
「それは何よりです」
千歳が笑う、晴海と空と外神が心配だった…迎えに行きたかったがこちらの事もあると我慢した、ラジカには見透かされていたのかたと千歳は朗らかに笑いラジカも笑った。
「んー」
「ジラ」
「ん、イシュター」
「物足りないのであれば昨日見つけたダンジョンに行くか?」
「あるのか?」
「ああ、どういうダンジョンかは分からない…」
「それは私も同行したい」
「俺も俺も」
「あー俺も行く昨日はお預け食らったし、トゥナーは?」
「遠慮します、炊き出しのお手伝いがありますから。物足りないのであれば野菜や肉を切ればどうです?」
「それは少し違うな、俺も行かせて欲しい」
朝朝食を終えいまいち物足りないジラが柄にもなく剣を振るっていればイシュターがダンジョンへと誘い、マユラ、フェシェスタにフォン、誘われたトゥナーは首を振り代わりにとシュリが参加したいと意思を示す。
「ま、ただダンジョン行くのもあれだしー」
「フェス、いつものか?」
「好きだな」
「なんかあんの?」
「そう、1番魔物倒せなかった奴は酒奢るってやーつ」
「いいじゃん」
フェシェスタの提案にマユラとシュリ、ジラも乗り崇幸達に伝えてイシュターの背に乗りダンジョンへと向かった。
「料理…始めて行いました、興味深いです」
「上手だよオベリスカ」
「筋が良い」
「やるじゃん」
『我が子は何事も抜かりなく』
『万能です』
オベリスカの肩に乗り我が子を褒める両親、野菜を刻み炊き出しの手伝いを皆でこなしていた。
「晴海おにーちゃん、そらちゃん泣いちゃった」
「今いくよー」
子ども達呼ばれ晴海が空が乗せられた籠に手を伸ばす、チェカがくれた人形を振り涙を溢し晴海に手を伸ばす。
「空も一緒にお手伝いしよ」
おんぶ紐を使い空を背負って手伝いをする、空は晴海の背中で人形を振り大人しくしていた…。
「空に浮かぶ船で飲むコーヒーは更に美味ですね」
「7…《地を這う者》が空にいるとは中々愉快だ」
用意された部屋は所謂一等客室、各自与えられた部屋はあるがコーカスもアガニータもラウンジでゴーレムが運んで来たコーヒーを飲む、朝は皆忙しく最も上階にあるラウンジにはこの2名と、スタッフのゴーレム達しかいない。
「呑気な物だ何故来た」
カツカツとわざとらしく立てた足音、怒りを含んだデュスノアが2名のテーブルに着けば直ぐにゴーレムがコーヒーと、トーストにサラダとスープに茹で玉子をワゴンに乗せてセッティングをしてくれる。
「これはまた豪勢ですね」
「いつもの事だ」
「ふ……一国の王でもありつけませんよ?」
「そうか、私はスクランブルエッグだ…せっかくだ卵料理をいくつか用意してくれ」
ゴーレムがこくこく頷きペコリと頭を下げていく、デュスノアは茹で玉子の殻を向き、興味深くアガニータもコーカスも見ていた。
「お前まだその賽振っているのか?」
「癖ですよ、縁担ぎですデュスノア先生。その食べ方を教えて下さい」
「見ていれば良いだろう」
「塩…で食べるのですか?卵…」
アガニータの側に置かれたダイスをちらりとデュスノアが視界に入れ肩を竦め、剥き終わったゆで卵を食べていれば、大河と蒐集家も訪れすぐ側のテーブルに着席した。
「おはようございます、朝からお揃いで。私はオムレツでお願いします」
「おはよう、どうだ?飛行船は?俺は目玉焼き半熟で」
「おはようございます、素晴らしいですね。ベッドも最高級です」
「おはようございます、空の上にいるとは思えませんね。静かでした」
「そうか良かったな」
蒐集家と大河が卵料理の好みをゴーレムに伝えれば、ぺこりと去って行き入れ替わりでワゴンに乗せられた卵料理が並べられた。
「これは…綺麗ですね」
「ありがとうございます、デュスノア様」
「私も食べたかったからな、このチーズオムレツとスクランブルエッグは美味だな」
「この赤いソースは…少し酸味がありますが卵に良くあいますね、この料理を食べられただけでも乗せて貰った価値がありますね」
コーカスのガラス玉の様な瞳が輝く、大変お気に召したようだ。
「デュスノア先生、その服千歳殿やラジカ殿と同じ型ですよね」
「私も気になってました、何処で作った物です?」
「テトラだ」
「私も作って欲しいのですが」
「是非私も」
「勝手にしろ」
デュスノアがトーストを齧りコーヒーを飲む、アガニータとコーカスも料理を楽しみながらもギラリとデュスノアにねだる。
「大河殿」
「……後で連絡しておく」
「ありがとうございます、そういえば財産全部譲ったので手持ちがないです、デュスノア先生」
「私に言うな」
「貸しますよ、友人ですから」
「いや、トラングから貰おうか」
「トラングさんは借金王ですからね」
「なら……デュスノア先生お願いします」
「全部皇国にツケておけ」
アガニータが小首を傾げデュスノアに強請れば断り、トラングは借金があると言われたのでもう1度デュスノアに頼めば嫌そうな顔をした。
「中々複雑な関係のようだな」
「あまりつつかない方が良いですよ、藪をつつけば…」
「蛇でも出るのか?」
「蛇も狼もドラゴンも出て来ますよ」
大河が会話を聞いてコーヒーを啜る、このラウンジはデュスノアの希望で造られた物だ、コーヒーと軽食が出る、午後はクッキーやパウンドケーキやお茶が提供され、夜は酒と軽いつまみが提供され…午後の時間が一番人気だった。
ゴーレムとヒヨコとおりがみの子たちと動物達が運営し、静かで量も少なめなので割と朝はたっぷり食べたい者が多い為今は閑散としていた。
「なら、触らぬ神になんとやらか」
「それでいいですね」
大河の言葉にミルクを入れたコーヒーを啜り嗤う蒐集家、《空船》は蒼い空を進む次の目的地に向けて…。
第6幕 愚者は賽を振る 終幕
×
Stage.6 贄たる羊は眠りの数を数えない 完
『モ……』
暗い森に横たわる生き物……気力も体力も…無い…が生きている、希望も絶望も無い……只其処に在る……。
本の一握りの何かを…抱え、生きている、生きているから……。
「という訳で2、3日ここで手伝いをしてから、中継器を置く為に3カ所必要なようで風早君とナビ君に国を選んで貰った」
「まだ暫く合流は出来ないですね」
「千歳さん達の方も大変でしょ」
「でも声が聞けて嬉しいよ!」
「グリっちには後でラインするわ」
炊き出しは《ガーデン王国》の民に任せ、朝食を摂りながら崇幸達と千歳達が話し合いを行う、神々が手を尽くしてようやく超長距離での連絡が可能となり、早朝から連絡を取り合っていた。
『ええ、そちらも落ち着いて良かったです。晴海君も空君も無事で…外神君ありがとう』
「いえ…」
『こちらは今話した通り事件が起きてな、それの解決も……神々からの依頼が来たしな受ける事にした。晴海くん本当に無事でよかった」
「大河さん!千歳さんありがとう!元気だよ!外神さんが俺と空を守ってくれたんだ」
空を抱えて晴海の顔が綻ぶ、通話の向こうの千歳と大河も嬉しそうな雰囲気だった。
「連絡はマメに行うとして…」
「グローリーさんはどうですか?」
『子供達に会いたいだろうけど、こちらを優先するとの事だよ。イザラ君達は後でグローリー君と話をしてね』
「うん」
「分かった!俺達も親父達に会いたいけどな」
イザラとイデアが頷く、朝食のおにぎりを食べながら家族に会いたいと思うがここにも家族はいる、再会したら沢山話をしようと思う。
「みんな元気ならいい…こっちも元気」
「うん!」
『良かった…また後で連絡するから』
「千歳っち疲れてんじゃん」
「懐記君には分かっちゃうね…後で詳しい事は話すよ、皆の声が聞けて元気になったから」
「ん」
どちらもやる事は山積みだと通信を切り、朝食を済ませた順に作業に入った。
「ラジカさん、これを千歳さんに。ラジカさんの食事も一緒に載せてます」
「ありがとうございます」
《空船》の早朝、食堂では燈火がトレイに載せた朝食の、玉子サンドとフルーツサンドに腸詰めソテー、サラダと具沢山スープが置かれラジカが礼を言う、昨日アガニータの領主交代の話を皇国でニジェルガとライガルに話し、代理領主を立てアガニータも現在この《空船》にいる……千歳は神々から晴海達と連絡が取れるようになった事を知らされ寝ないまま情報交換をしている最中だった。
執務室に向かいドアをノックしようとし会話が聞こえる、千歳が疲れていると懐記の声に千歳は取り繕わずに笑い声を出し通信を終わらせるタイミングでノックした。
「どうぞ」
「朝食を持って来ましたよ」
「ああ、そんな時間か。美味しそうだね、コーヒー……いやお茶にしようか、ラジカは?」
「私はカフェラテで」
「了解」
「千歳、少し休みましょう」
「そうだね、朝食を食べてシャワー浴びたら寝ようかな」
「それが良いですね」
『いただきます』
執務室にはソファとテーブル、お茶も飲めるようにテーブルと椅子も用意されている、椅子に座り声を揃えて食事を始めた。
「千歳、本当は皆さんの所に崇幸さん達の所に行きたかったのでしょう」
「そうだよ、晴海君を迎えに行きたかった」
「そうですか、では次は我が儘言って下さい」
「ふ……ふふ、はは、うん、分かった」
「一休みしたら仕事の続きをしましょう」
「ああ、そうだね。元気でたよラジカ」
「それは何よりです」
千歳が笑う、晴海と空と外神が心配だった…迎えに行きたかったがこちらの事もあると我慢した、ラジカには見透かされていたのかたと千歳は朗らかに笑いラジカも笑った。
「んー」
「ジラ」
「ん、イシュター」
「物足りないのであれば昨日見つけたダンジョンに行くか?」
「あるのか?」
「ああ、どういうダンジョンかは分からない…」
「それは私も同行したい」
「俺も俺も」
「あー俺も行く昨日はお預け食らったし、トゥナーは?」
「遠慮します、炊き出しのお手伝いがありますから。物足りないのであれば野菜や肉を切ればどうです?」
「それは少し違うな、俺も行かせて欲しい」
朝朝食を終えいまいち物足りないジラが柄にもなく剣を振るっていればイシュターがダンジョンへと誘い、マユラ、フェシェスタにフォン、誘われたトゥナーは首を振り代わりにとシュリが参加したいと意思を示す。
「ま、ただダンジョン行くのもあれだしー」
「フェス、いつものか?」
「好きだな」
「なんかあんの?」
「そう、1番魔物倒せなかった奴は酒奢るってやーつ」
「いいじゃん」
フェシェスタの提案にマユラとシュリ、ジラも乗り崇幸達に伝えてイシュターの背に乗りダンジョンへと向かった。
「料理…始めて行いました、興味深いです」
「上手だよオベリスカ」
「筋が良い」
「やるじゃん」
『我が子は何事も抜かりなく』
『万能です』
オベリスカの肩に乗り我が子を褒める両親、野菜を刻み炊き出しの手伝いを皆でこなしていた。
「晴海おにーちゃん、そらちゃん泣いちゃった」
「今いくよー」
子ども達呼ばれ晴海が空が乗せられた籠に手を伸ばす、チェカがくれた人形を振り涙を溢し晴海に手を伸ばす。
「空も一緒にお手伝いしよ」
おんぶ紐を使い空を背負って手伝いをする、空は晴海の背中で人形を振り大人しくしていた…。
「空に浮かぶ船で飲むコーヒーは更に美味ですね」
「7…《地を這う者》が空にいるとは中々愉快だ」
用意された部屋は所謂一等客室、各自与えられた部屋はあるがコーカスもアガニータもラウンジでゴーレムが運んで来たコーヒーを飲む、朝は皆忙しく最も上階にあるラウンジにはこの2名と、スタッフのゴーレム達しかいない。
「呑気な物だ何故来た」
カツカツとわざとらしく立てた足音、怒りを含んだデュスノアが2名のテーブルに着けば直ぐにゴーレムがコーヒーと、トーストにサラダとスープに茹で玉子をワゴンに乗せてセッティングをしてくれる。
「これはまた豪勢ですね」
「いつもの事だ」
「ふ……一国の王でもありつけませんよ?」
「そうか、私はスクランブルエッグだ…せっかくだ卵料理をいくつか用意してくれ」
ゴーレムがこくこく頷きペコリと頭を下げていく、デュスノアは茹で玉子の殻を向き、興味深くアガニータもコーカスも見ていた。
「お前まだその賽振っているのか?」
「癖ですよ、縁担ぎですデュスノア先生。その食べ方を教えて下さい」
「見ていれば良いだろう」
「塩…で食べるのですか?卵…」
アガニータの側に置かれたダイスをちらりとデュスノアが視界に入れ肩を竦め、剥き終わったゆで卵を食べていれば、大河と蒐集家も訪れすぐ側のテーブルに着席した。
「おはようございます、朝からお揃いで。私はオムレツでお願いします」
「おはよう、どうだ?飛行船は?俺は目玉焼き半熟で」
「おはようございます、素晴らしいですね。ベッドも最高級です」
「おはようございます、空の上にいるとは思えませんね。静かでした」
「そうか良かったな」
蒐集家と大河が卵料理の好みをゴーレムに伝えれば、ぺこりと去って行き入れ替わりでワゴンに乗せられた卵料理が並べられた。
「これは…綺麗ですね」
「ありがとうございます、デュスノア様」
「私も食べたかったからな、このチーズオムレツとスクランブルエッグは美味だな」
「この赤いソースは…少し酸味がありますが卵に良くあいますね、この料理を食べられただけでも乗せて貰った価値がありますね」
コーカスのガラス玉の様な瞳が輝く、大変お気に召したようだ。
「デュスノア先生、その服千歳殿やラジカ殿と同じ型ですよね」
「私も気になってました、何処で作った物です?」
「テトラだ」
「私も作って欲しいのですが」
「是非私も」
「勝手にしろ」
デュスノアがトーストを齧りコーヒーを飲む、アガニータとコーカスも料理を楽しみながらもギラリとデュスノアにねだる。
「大河殿」
「……後で連絡しておく」
「ありがとうございます、そういえば財産全部譲ったので手持ちがないです、デュスノア先生」
「私に言うな」
「貸しますよ、友人ですから」
「いや、トラングから貰おうか」
「トラングさんは借金王ですからね」
「なら……デュスノア先生お願いします」
「全部皇国にツケておけ」
アガニータが小首を傾げデュスノアに強請れば断り、トラングは借金があると言われたのでもう1度デュスノアに頼めば嫌そうな顔をした。
「中々複雑な関係のようだな」
「あまりつつかない方が良いですよ、藪をつつけば…」
「蛇でも出るのか?」
「蛇も狼もドラゴンも出て来ますよ」
大河が会話を聞いてコーヒーを啜る、このラウンジはデュスノアの希望で造られた物だ、コーヒーと軽食が出る、午後はクッキーやパウンドケーキやお茶が提供され、夜は酒と軽いつまみが提供され…午後の時間が一番人気だった。
ゴーレムとヒヨコとおりがみの子たちと動物達が運営し、静かで量も少なめなので割と朝はたっぷり食べたい者が多い為今は閑散としていた。
「なら、触らぬ神になんとやらか」
「それでいいですね」
大河の言葉にミルクを入れたコーヒーを啜り嗤う蒐集家、《空船》は蒼い空を進む次の目的地に向けて…。
第6幕 愚者は賽を振る 終幕
×
Stage.6 贄たる羊は眠りの数を数えない 完
『モ……』
暗い森に横たわる生き物……気力も体力も…無い…が生きている、希望も絶望も無い……只其処に在る……。
本の一握りの何かを…抱え、生きている、生きているから……。
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