あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第012部 空の旅は安心安全にみんなで会いにいこう

第6幕 第6話 患者×Stage.6-6 再会

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Stage.6-6 再会
「晴海!」
「イデア!イザラ!みんな!」
スマホでが繋がり連絡が取れた崇幸達が城の庭で晴海と外神と再会し、晴海とイザラとイデア3名で再会を喜んだ。
「晴海くん!元気そうだ、その子が空?」
「晴海っち、ちゃんと飯食ってるな。そっちが空っちね」
「晴海さん、外神さん、空さん会いたかったですよ。良かった…」
「晴海君!外神君もようやく会えたな!空君にも会えたな」
ヘリを収納して徒歩で街に入った崇幸達、事前にホスィソに頼んでいた為すんなり入国出来、城の庭で再会を果たした。
「よ、外神」
「ギーギスさん、お疲れ様です」
「おう、楽しかったよ」
「そうですか…」
ギーギスが外神に寄れば外神は相も変わらず淡々と対応し、ギーギスも特に気にはしていない。
「みんな、会いたかったよ…」
「俺達も…」
「会いたかったぞ」
「とまあ、会えたのは良いんだけど」
『戦が始まりそうだな…元気そうだアリス…』
「千眼さん」
「うぇえええええん」
『……変化も拒むか…』
黒い蝶に転じて晴海の前を舞う千眼に反応し激しく泣く空、千眼が人型に戻れば静かになり、この後の話し合いが行われた…。

第6幕 第6話 患者
「酩酊…錯乱…依存…どれも大した症状ではありませんが」
「これが妖精の血の影響か」
「比較的裕福層が多いですよ、こちらで寝ている彼とこの隣の女性は貴族ですし、こちらは大きな商会の支配人ですね」
「薬が効果なのか…」
大河の転移で訪れた白い建物治療院とされる場所、中は清潔管理が行き届いている、アガ二ータに案内され病床に入れると等間隔にベッドが並び寝かされている者達は皆腕をベッドに繋がれていた。
「ここ軽めの症状の者達の部屋です、これよりも重い者達は薬で寝かせています」
「ああ、この辺は薬を抜けばすぐに復帰で出来そうですね。では重い患者の元へ」
「こちらです」
アガ二ータは蒐集家と大河に対して丁重な対応を取る、少し先に進めば等間隔で石の扉が並び扉の鉄格子を覗けば目が虚ろ、口から涎を出して部屋を徘徊している者達が入れられ大河が眉を顰める。
「妖精の血が大部身体を侵食していまね、倦怠感、脱力感、幻覚」
「ええ、自傷行為もありますね、酷い者は拘束していますよ」
「薬を用意します、後は本人達次第ですね。状態は見たので薬を用意しに戻ります」
「その前にここの責任者は何処だ?」
「案内します」
大河がこの治療院の責任者の所在を尋ねれば、アガ二ータが2階の奥の突き当りを案内する、ノックし扉を開ければ中年の男と執事服の青年が書類の山と格闘していた。
「この街はアンスローポモフィクが多いですね」
「型落ちですよ、訳あり品も多いです。コーカスが仕入れてくるのを買い取っているだけですね。ヴォング、患者の資料を彼らに渡して下さい」
「承知しました……ミシュ渡してくれ」
「承知しました」
蒐集家がアンスローポモフィクと言った執事服の青年が資料を渡す、ほぼ人と変わらない姿だが間近で見れば人らしさがない、外神の所のニーチェもアンスローポモフィクというが人らしい仕草をし感情の表現も豊かだった。
「最初の薬を使用した人物は今は?」
「死んだよ…30日前にここに来て…薬が欲しい欲しいとそん時は一体何が何だかで3日後にな」
「どんな死に方だったんです?」
「突然叫び出してその後息が止まってそのままな」
「なるほど、この資料預かっても?」
責任者のヴォングがちらとアガ二ータの顔を伺い、特に何も言わないので承し書類を収納に入れてアガ二ータを屋敷へ転移で連れて行き、大河達は《空船》へと戻った。

Stage.6-6 再会
「空さんの空間への影響は半径5㎞迄ですそれを超えれば、転移と収納が使えます」
「そうか、それは助かるな。着いた早々だが《イグン王国》と《ブリキノ国》に停戦の交渉をしに行こう」
「それはいいけど、ねえ、王様。戦争おっぱじめようとしている国の目的は?」
「《イグン国》にある資源、あの国にはカルナラー石に近い鉱物が採れる山がある…それと不老不死薬だ」
「またか」
「権力者の行き着く先はそこになるんですね、不老不死薬は本当にあるんですか?」
「分からない、私が知っているのはあの国に精霊の血が保管されている事と《ブリキノ国》の王が野心家だという事だ」
懐記が王に尋ねれば、またかと詠斗が呆れ綴はそうだろうと言う、以前エピシュの国の不老薬と不死薬を狙った《ドンドース》と変わらない事に詠斗はうんざりした。
「千ちゃん、精霊の血って不老不死薬になるわけ?」
「……適合すれば傭兵王の様になる…だが…あれは神の救済も
あった 
「じゃ、神様ズの救済がなければ?」
「化け物になります…人外です。精霊や妖精の血を保管している場所は以外に多いんです、彼らは気に入った存在に気に入った証を残したがります」
懐記の問いに外神が答える、暗い瞳がより濃く暗く感じられた。
「晴海!皆!」
「ジラさん!」
「みんな、ありがとう」
ジラ達も国に入る前にイシュターから降り皆の元へと駆け寄り、皆が揃い再会の喜びを噛みしめながら直ぐに話し合いが行われた…。
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