あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第012部 空の旅は安心安全にみんなで会いにいこう

第08話 乗り物制作

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「外神さん、何か造るの?」
「はい、移動用の乗り物を24時間自動走行出来る車を……」
「え、すごいね!崇幸さんみたい!」
「崇幸さん程の物は出来ませんが、なるべく皆さんに窮屈な思いをして欲しくないので…空間魔法が使えない分高さのある…2階建のバスにしようかと…」
「ん、外神乗り物造るのか?俺も参加させてくれ、絵とか図とか描くぞーあの赤ん坊は空間系が苦手なんだろ、テントはどうだ?」
「中に入るのは無理……なるほど空さんはバスに…他の方達はテントにいて貰えば…」
「でも、その2階建てって面白そうだし造ってみたいな」
「分かりました、材料が欲しいので鉱物ダンジョンに行ってきます…晴海さんバスの説明出来ますか?」
「うん、出来るよー2階建のでしょ」
「では、お願いします。すぐ戻りますから、結界も張っているので問題は無いと思いますが」
「この周辺で俺とアイツら以外腕の立つ奴はいなから安心してくれ」
「はい」
『ぴぎゃ』
何か物思いに更けている外神に晴海とチェカが話し掛ける、空間魔法を嫌がる空と孤児院の子供達も乗せても窮屈にならない上に、ホスィソ達もいるので移動手段をどうするか考えていればチェカがテントの話しを空が入らなければ使えるのならばテントに家を置こうという話しになり外神は再度鉱物ダンジョンへ、晴海は空をおんぶ紐でおんぶしながら家の中でチェカにバスの説明を行った。

「食料難の国って事は色々な物が足りてないのかもな…」
『崇幸さま、調べた所土に栄養が無く水も不足してますね、衛生状態も良くはなさそうです』
【平均寿命も短い国ですね…ですが有効資源が豊富なようで、カジノタワーの商業エリアに十分通用出来る宝の山の国ですね】
「そうなのか?良かった、支援してもいいけどそればかりじゃ国は発展しないからな」
崇幸も《ガルディア》に戻る航路で《ガーデン王国》の現状を風早とナビから聞いている、資源があるならそれを商品として輸出すれば外貨も獲得できる。
『砂鉄が採れるようです、それで農業には向かないのかもしれません』
「砂鉄か良いかもな、水も支援して…色々…」
「ゆき…もう休もう…」
「千眼さん」
「明日も忙しい…もう寝た方が良い」
「分かったそうだな!」
「茶を飲もう」
「ありがとう」
もう良い時間だ流石に千眼が止めに入る、明日も早いのだ茶を用意し崇幸に飲ませる、モギのミルクを混ぜてゆっくりとお茶を楽しんだ…。

「戻りました」
「おかえりなさい!」
「おかえり、こんなかんじでどうだ?」
「……いいですね早速造ります」
『ぴぎゃ』
「はい、そうしましょう。晴海さんもう遅いので休んで下さい」
「うーん分かったおやすみなさい」
『ぴぎゃ』
ウズラが晴海を連れて家に入る、空は晴海の背中で寝ていたのでそれを2名が見送り作業に入る。
「僕は粘土で形造りますよ」
「俺は索敵とか出来るようにして…晴海が教えてくれた座席とか内部をやるわ」
「分かりました、明日の朝には出発しますから造り込みは明日走行中にも出来ます…」
「分かったー」
土と岩とドロップしてきた鉱物を使い2階建てバスを造り、チェカが内部を造り込み…互いに黙々と作業を行っていた。
「なあ、あの赤ん坊…蟲人だよな?」
「はい」
「晴海が面倒を見るって…」
「はい」
「そっか…俺の故郷は蟲人で滅んだんだ、ま…複雑だが…彼等に罪はないからな」
「ただ産まれてくるのに必要な過程を踏んで成長しているだけなんですが」
「それで…多くの命が喪われるんだ……もし…」
「晴海さんが討ちます」
「そうか…なら俺は何も言わないさ」
「………」
チェカが薄く笑みを溢し作業を続ける、外神はその背中を無言で眺めた…。

「………花と赤ん坊…」
《空船》の中グローリー一家の部屋でカードを捲るメシュレラ、エツィアやテスカ、カヌイ、キート達にせがまれ差程好きではない占いを行う。
伏せられた13枚のカードはかつて外神と作ったカードだ、引けば少し先の未来を暗示する絵が浮かび解釈はメシュレラ次第だが雲行きは怪しいと結果が出る。
「赤ちゃんは空ちゃんかな?」
「………だと良いが」
「あう!あーう」
「兄…1枚選んでくれ、弟お前もだ」
エツィアの腕の中でカードに手を伸ばすイビヤ、何かを感じてなのかグローリーと合わせてカードを引かせれば、イビヤは植物と髑髏のカードをグローリーは胎児と白い蛇と壊れた剣のカードを出現させた。
「外神と…か、こちらは《地を這う物》かそれとも…この壊れた剣は…といった流れで先を読むのが魔人の占いの基礎だな

「大河お兄さんの雑誌の占いみたいな感じゃないんだね」
「恋愛?金運とか面白い…」
「解釈次第だな、私はカードだが使う物は自由だ」
「カード綺麗だから僕も作りたいです」
「外神と合流したら作るとしよう、だが依存しない事だ」
『はーい』
「あう」
「兄、気に入ったか。では渡そう、弟お前も持っておくと
いい。カードはそうやって循環させるからな」
イビヤとグローリーにカードを渡す、エツィア達はどんなカードになるか話しながら占い雑誌を読んでいる(大河の母親の趣味)楽しそうな姿を眺めメシュレラはカードの内容を反芻し何か不穏を抱いた…。

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