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第011部 イレギュラー過ぎる召喚は神々も知らない内に/500年の孤独と独夜と独りと到達に至る導 回顧録
絡めとるは12脚の蜘蛛なりや 第漆章
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「画像が切れたな、何が起きた」
「っ…」
「千眼さん!?」
「………蒐刻魔王の少年の方だ…」
「神様達!?」
脚と赤ん坊を斬り離した瞬間に場が湧くがブツリと画面が暗転し、大河と千歳が立ち上がれば千眼の髪がはらりと舞い燃えて消失し崇幸が驚き、詠斗が神々にスマホで連絡を取る。
『視えません…序列第12位蒐刻魔王が接触しています、妨害も入り此方では状況が確認出来ません』
「外神…」
「蒐刻魔王ってアイツか…」
「君達も会っているのか、男性の方かい?それとも…」
「男の方だな、子供の姿の方は外神としか接触しない」
メシュレラとギーギスが暗転した画面を見つめる、千歳が2人に尋ねればあの青年の姿の方は知っていると、だがこの先どう転ぶのか此処からでは一切確認出来ない。
「外神と魔王の戦いは不毛でしかない、外神が倒せないからな。蒐刻魔王の少年の方には私も会った事があるが何もかもが異質過ぎる存在だった」
「……超長距離転移僕なら行けるか…」
千歳の魔王としての器と空間歪曲で神々に頼めば…と思考を巡らせていれば、千華がすと千歳の前に立つ。
「いけません、千歳。あれは彼のスキルと魔力を持って成せる術…彼が起こしているのは正しく奇跡、魔王ではなく最早その上を行く魔導です…」
「千華さん…しかし…」
「千歳さん、神々からも無理な転移は魔王でも五体満足で行けるか分からないって…」
「千歳、打つ手は他にもあります落ち着いて下さい」
「詠斗君、ラジカ……」
「千歳君、外神君を信じて待とう。ナビ、ゲーテ現状はどうなっているんだ?」
このまま此処で待っている歯がゆさ…詠斗とラジカの言葉で肩の力を抜けば、崇幸が肩を叩きナビとゲーテに聞くが、リンクが完璧に切れてしまっているとの事。
【マスターを確認出来ません、完全に切り離されました】
【周到に機会を伺っていたようです】
『おそらく目的は蟲人…』
『あのタイミングで来たって事はそうね~』
「え…」
【問題ありません、蒐刻魔王にはマスターは勝ち越しています】
【マスターとあっちならマスターの方が体力があります!心配なしです】
『ええ…』
ゴーレム姿のナビや風早の話しに周囲は声を揃える、あのか細い外神と人を馬鹿にし続けて見下すが、簡単に魔神皇グローリーを吹き飛ばした実力の少年とではスタミナは少年の方があるようにしか見えない。
「キリング………」
【堪えて下さい、グローリー様。マスターの最優先は蟲人を連れ帰る事】
【あの魔王がそう簡単に情報を渡すとは思えない】
「ナビ、ゲーテはあの少年を知っているのか?」
【……マスターと魔王の間には入れません、いつも弾かれます】
【恐ろしく狡猾で間違いなく現・最強の魔王】
「外神さん…」
大河聞けばナビとゲーテが答える、グローリーもキリングの事を聞きたくて今にでも行ってしまいそうだが2人の言葉に踏み止まっている、晴海は自分のステータス画面と睨み合っていた。
「赤ん坊片手にバトルは大変だろう?こっちに渡せ俺が有効活用してやる。電波妨害と千眼魔王の眼は潰したしー助けは来ないぞ?あっちは遠いもんなぁ」
「……お断りします」
「んじゃ、始めるか」
「……このまま見逃してくれませんか?」
「お前冗談も言えんだな、アイツらに教えといてやるよ」
「言いますよ、今は言ってません…」
「はっ、わざわざ俺が出て来たんだぞ?あーそういやお前あいつらの所にいるんだろう?コミュ障野郎がよくもまあ、行ったなー。すごいすごい、諫埜君お友達出来たんですねーあーはは」
「……如月君は変わらない…」
泣く蜘蛛の赤ん坊をあやし乍らパーカーにダメージジーンズ、スニーカー姿の少年に見下されても外神の表情は変わらないが内心は困っていた…。
「……行ける…俺!迎えに行くよ!魔法に超長距離転移が出たよ、俺だけしか行けないけど」
「危険だ」
「晴海君…ここにいましょう。外神さんがきっと連れて帰って来てくれます」
晴海が立ち上がる、ポイント全てを支払い長距離転移魔法を取得したが大河と綴が止める、だが崇幸が前に出て晴海の肩に手を置いて微笑んだ。
「いや、行かせてやれ」
「崇幸さん!?」
「男には行かなきゃいけない時がある、それが晴海君にとって今だな。その魔法が出たのは晴海君が必要だと願ったからだろう」
「うん、俺…俺…」
「ああ…行って来い。外神君が君の想いを汲んでくれる」
「はい!」
「晴海君、行って欲しくないですが…札を貸して下さい縛鎖魔法を込めます」
「僕は破壊魔法を」
「晴海…俺も」
「綴さん、千歳さん、グローリーさん…」
晴海が3名に札を渡す、、それぞれが想いを込めて魔法を札に込める、どうか外神も、晴海も赤ん坊も無事に帰って来るようにと。
「行ってきます!」
「晴海くん連絡は取れないかもしれないけれど、どうか3人で帰って来てね。約束です…」
「帰って来たら盛大にお祝いしよう」
「美味い飯作って待ってる」
「行ってらっしゃい、晴海ちゃん。無理はしちゃダメだよ、約束ね」
「晴海君、僕の再生魔法も持っていってください…」
率、詠斗、懐記、舵、燈火は再生魔法を札に込める、これを使わない事を願いながら晴海達が無事に帰ってくるようにと願い、本当は行って欲しくないが笑顔で見送った。
「超長距離魔法発動|《イトセトナ》へ!」
数枚の札を宙に撒き空間を歪ませ皆に笑顔を見せて、その空間に飛び込んだ…。
「っ…」
「千眼さん!?」
「………蒐刻魔王の少年の方だ…」
「神様達!?」
脚と赤ん坊を斬り離した瞬間に場が湧くがブツリと画面が暗転し、大河と千歳が立ち上がれば千眼の髪がはらりと舞い燃えて消失し崇幸が驚き、詠斗が神々にスマホで連絡を取る。
『視えません…序列第12位蒐刻魔王が接触しています、妨害も入り此方では状況が確認出来ません』
「外神…」
「蒐刻魔王ってアイツか…」
「君達も会っているのか、男性の方かい?それとも…」
「男の方だな、子供の姿の方は外神としか接触しない」
メシュレラとギーギスが暗転した画面を見つめる、千歳が2人に尋ねればあの青年の姿の方は知っていると、だがこの先どう転ぶのか此処からでは一切確認出来ない。
「外神と魔王の戦いは不毛でしかない、外神が倒せないからな。蒐刻魔王の少年の方には私も会った事があるが何もかもが異質過ぎる存在だった」
「……超長距離転移僕なら行けるか…」
千歳の魔王としての器と空間歪曲で神々に頼めば…と思考を巡らせていれば、千華がすと千歳の前に立つ。
「いけません、千歳。あれは彼のスキルと魔力を持って成せる術…彼が起こしているのは正しく奇跡、魔王ではなく最早その上を行く魔導です…」
「千華さん…しかし…」
「千歳さん、神々からも無理な転移は魔王でも五体満足で行けるか分からないって…」
「千歳、打つ手は他にもあります落ち着いて下さい」
「詠斗君、ラジカ……」
「千歳君、外神君を信じて待とう。ナビ、ゲーテ現状はどうなっているんだ?」
このまま此処で待っている歯がゆさ…詠斗とラジカの言葉で肩の力を抜けば、崇幸が肩を叩きナビとゲーテに聞くが、リンクが完璧に切れてしまっているとの事。
【マスターを確認出来ません、完全に切り離されました】
【周到に機会を伺っていたようです】
『おそらく目的は蟲人…』
『あのタイミングで来たって事はそうね~』
「え…」
【問題ありません、蒐刻魔王にはマスターは勝ち越しています】
【マスターとあっちならマスターの方が体力があります!心配なしです】
『ええ…』
ゴーレム姿のナビや風早の話しに周囲は声を揃える、あのか細い外神と人を馬鹿にし続けて見下すが、簡単に魔神皇グローリーを吹き飛ばした実力の少年とではスタミナは少年の方があるようにしか見えない。
「キリング………」
【堪えて下さい、グローリー様。マスターの最優先は蟲人を連れ帰る事】
【あの魔王がそう簡単に情報を渡すとは思えない】
「ナビ、ゲーテはあの少年を知っているのか?」
【……マスターと魔王の間には入れません、いつも弾かれます】
【恐ろしく狡猾で間違いなく現・最強の魔王】
「外神さん…」
大河聞けばナビとゲーテが答える、グローリーもキリングの事を聞きたくて今にでも行ってしまいそうだが2人の言葉に踏み止まっている、晴海は自分のステータス画面と睨み合っていた。
「赤ん坊片手にバトルは大変だろう?こっちに渡せ俺が有効活用してやる。電波妨害と千眼魔王の眼は潰したしー助けは来ないぞ?あっちは遠いもんなぁ」
「……お断りします」
「んじゃ、始めるか」
「……このまま見逃してくれませんか?」
「お前冗談も言えんだな、アイツらに教えといてやるよ」
「言いますよ、今は言ってません…」
「はっ、わざわざ俺が出て来たんだぞ?あーそういやお前あいつらの所にいるんだろう?コミュ障野郎がよくもまあ、行ったなー。すごいすごい、諫埜君お友達出来たんですねーあーはは」
「……如月君は変わらない…」
泣く蜘蛛の赤ん坊をあやし乍らパーカーにダメージジーンズ、スニーカー姿の少年に見下されても外神の表情は変わらないが内心は困っていた…。
「……行ける…俺!迎えに行くよ!魔法に超長距離転移が出たよ、俺だけしか行けないけど」
「危険だ」
「晴海君…ここにいましょう。外神さんがきっと連れて帰って来てくれます」
晴海が立ち上がる、ポイント全てを支払い長距離転移魔法を取得したが大河と綴が止める、だが崇幸が前に出て晴海の肩に手を置いて微笑んだ。
「いや、行かせてやれ」
「崇幸さん!?」
「男には行かなきゃいけない時がある、それが晴海君にとって今だな。その魔法が出たのは晴海君が必要だと願ったからだろう」
「うん、俺…俺…」
「ああ…行って来い。外神君が君の想いを汲んでくれる」
「はい!」
「晴海君、行って欲しくないですが…札を貸して下さい縛鎖魔法を込めます」
「僕は破壊魔法を」
「晴海…俺も」
「綴さん、千歳さん、グローリーさん…」
晴海が3名に札を渡す、、それぞれが想いを込めて魔法を札に込める、どうか外神も、晴海も赤ん坊も無事に帰って来るようにと。
「行ってきます!」
「晴海くん連絡は取れないかもしれないけれど、どうか3人で帰って来てね。約束です…」
「帰って来たら盛大にお祝いしよう」
「美味い飯作って待ってる」
「行ってらっしゃい、晴海ちゃん。無理はしちゃダメだよ、約束ね」
「晴海君、僕の再生魔法も持っていってください…」
率、詠斗、懐記、舵、燈火は再生魔法を札に込める、これを使わない事を願いながら晴海達が無事に帰ってくるようにと願い、本当は行って欲しくないが笑顔で見送った。
「超長距離魔法発動|《イトセトナ》へ!」
数枚の札を宙に撒き空間を歪ませ皆に笑顔を見せて、その空間に飛び込んだ…。
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