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深楽朱夜

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第011部 イレギュラー過ぎる召喚は神々も知らない内に/500年の孤独と独夜と独りと到達に至る導 回顧録

絡めとるは12脚の蜘蛛なりや 第零章

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2千年を越えた昔…。
「あーあーあ滅茶苦茶だな、何もかも」
「永い時をかけて築き上げて来たものがこうもあっけなく崩れるとはの」
「……それでも止まらないな」
舞い上がる火の粉、崩れていく建物、最早何の生物だったかも分からない溶けた無数の死体…その先で背中から蜘蛛の脚、いくつかは無理矢理引きちぎられているがそれ以外は人の少年の姿をしていた。
風で靡けば、少年の額に4つの丸い赤い瞳が並び禍々しさと異形である者の証を示す。
「さて休憩も終わりだ行くか」
「ああ…」
「妖精王も退き戦力はこれだけかの…せめてウォルテノがいればの…」
「モッカ…今は腹に子がいる状態だ、無理はさせん…」
「皆さん…後残り2日です2日保てば寿命がきます」
蜘蛛の少年に向き合うのは、オレンジの髪が目を惹く青年と灰色の獣の衣を纏う勇猛果敢な荒い雰囲気の男と白い髭に小さい身体の老人に銀髪の穏やかな青年が並ぶ。
「2日は長い、長いぞーシア」
「食い止める…それしか策はない、耐えるしかない。キューシャシュ」
「無理を言うなと言いたいが、やるか…イシュター」
《空廻る者》シア、樹の精霊モッカ、獣皇キューシャシュ、古代龍イシュターが並び持久戦を開始する…それは永く苛酷で様々な物を喪失した2日間だった…。

1300年前…
「8本…これまでとは…」
「もういくつも国と街と村が滅んだ」
「故郷も…」
「家族も…」
「あいつの餌だ…」
最早泣きわめく気力も目の前のおぞましい化け物を呪う気力も人々にはない、呆然としている…。
「耐えるしかない」
1人の戦士が歯を食い縛る、その傍らで折れた剣を手にし肩を竦める男、その2人だけはまだ絶望していない。
「寿命まで…な」
少し距離を置いた場所で8本の蜘蛛の脚を背中にはやした青年、靡く前髪から覗く赤い4つの丸い瞳が異形を示す。
「手はないわけじゃないけどな…」
「何かあるのか?乗るぞ」
折れた剣を持つ男が笑い、戦士の男がそちらを見る。
「そうか、なら…」
「なっ」
折れた剣の柄を戦士の男の首元に当て気を失わせ身体を抱き止め、その重みと熱を帯びた温もりごと抱き締め仲間に渡した。
「自爆魔法を使う離れろ」
「おい!」
「よせ!」
「こいつはどうする?」
「お前も仲間だ!犠牲にしろというのか!」
「迷うな、考えるな、引き止めるな。何万の命と1つの命…考える必要もない」
他の仲間達が剣が折れた男の決定を受け入れられないと引き留めるが、男は真っ直ぐに見つめ折れた剣を仲間の1人に渡した。
「行け、お前らが此処から離れたら発動させる」
「こいつにいや…この方に伝える事は…」
「せめて残してやってくれ」
「頼む…」
「…忘れろ、前を向け、俺を思い出すな…もう行け、長くなれば長くなる程、命は消えていく」
仲間達からの最期の頼みに応える、眠る男の顔を見てそれだけだ早く行くよう促す、自分の終わりなどそんな物だ。
「すまない…すまん…こんな方法を選ぶしか出来ないとは…」
「いい、行ってくれ」
後ろ髪を引かれながら遠ざかっていく仲間達…男は異形の化け物と向き合い、にやりと挑発的な笑みを浮かべた。
「さ、俺はこう見えて寂しがりなんだ。お前はどうかな?独りで逝くのは寂しいからお前も道連れな」
8本脚の異形の化け物…蟲人…蜘蛛に近づく、もうこの周辺に他の生命は無い、だからこそ発動せる躊躇いも迷いも後悔も無い、潔く散れる。
「またいつか逢えるさ、〘自爆魔法〙発動!」
発動させる者の魔力全てを排出し周辺の物全てを消し去る魔法、周囲を白い爆風が渦を巻き木っ端微塵に跡形も無く消え去った。
爆風が去った跡には何も残らない、何があったのかも分からない大地のみが残されていた…。

仲間達に担がれ避難した戦士の男は…結末を聞き…絶望し、残された折れた剣で首筋を掻き切り自らの命を絶った…。

200年前…
「外神…結界を抜けて合わせていくぞ」
「メシュレラさん…すみません…まだ眼が回復していません」
「ならこっちで時間稼ぎするぞ」
「消耗戦よ!」
「くそ、向こうの寿命はまだ3日ある…」
裏ギルドと《ゼロ商会》総力戦で向かうは、6本脚の内3本引き千切られた幼児の姿をした蟲人蜘蛛、可愛らしい幼児の姿に可愛らしい笑みを浮かべてケタケタと嗤う口元は血に濡れていた…。
メシュレラが剣を構え相手を見据える、外神は右目を潰され解毒と再生に時間が掛かっていた。
結界を張り被害が広がらないように抑え込む、此処が突破されてしまえば外神達が支援する孤児院の1つに蜘蛛の毒牙が向かう、それは阻止しなければと遣り辛い相手に皆手を拱く。
「いけます」
「外神無茶をするな」
「外神殿我々も行く」
「鬼人のマユラさん、シュリさんは蜘蛛の毒が有効です。ヴィヴィさん達や魔人のギーギスさん達もです。一度離脱して下さい」
外神の眼が再生し毒は残るが体制を立て直し、残る者と避難する者に分かれるように指示を出す。
「来るぞ!」
「結界をはります」
メシュレラが正面の幼児の蜘蛛から毒の糸6本の脚から繰り出され、メシュレラとシュリ、マユラが火魔法と剣で焼き払う…が毒が広がり顔を顰める、結界があるからこそましだが思うように出来ず全員が歯がゆい思いをしていた。
「アムドキアさん、ソスォサチさん…3人でいきます。他の皆さんは転移……」
異常な量の魔力が膨れ上がるのを感じ言い掛けた外神が迷わず剣を構え、幼児の蜘蛛に斬り掛かりつつ銃を何度も撃ちなんとか魔力の塊の放出を阻止するが、歪んだ笑みを浮かべる蜘蛛が口を大きく開け外神に小さな無数の蜘蛛を撒き散らした。
『外神!?』
「これは……嫌だな…」
外神は自分の身体毎蜘蛛を業火魔法で焼き尽くす、無数の蜘蛛に身体を好きにされるならば身体を灼く方がマシだ。
「外神!もう1度来るぞ!行く!」
メシュレラが子蜘蛛に気を取られていた外神を庇う為に、結界を出て再び魔力を放出する蜘蛛に黒い魔法の矢と剣撃をぶつけていく。
「う……濃い毒…と瘴気…なんなんだこの蟲は」
【マ。マスターこの蟲人…只の蜘蛛の蟲人ではないです!推定亜種!もしくは数外個体魔王のなりかけ!】
【まずいです!進化する可能性あり!数外個体魔王になれば討伐不可ー!】
「そんなんありかよ」
「いや、無しだろう…」
ナビとゲーテの報告にギーギスとスフテフが唖然とする、寿命を待つ所では無い。
「だからこれほどの強さですか…腐食魔法…使ってしまい…凍結魔法も効かない…爆破魔法は…脚を傷つけた位…蜘蛛……弱点寒さ…殺虫剤…」
「よそ見をするな」
「すみません、危ない…」
毒と瘴気に疲弊しながらも外神を鼓舞する、メシュレラ、アムドキアとソスォサチも応戦するが決定打にはならない。
「ダメージは入る…大きなダメージ……う…」
メシュレラ、アムドキア、ソスォサチを幼児の蜘蛛が毒の糸で絡め取ろうとすシュレラの額には脂汗、アムドキアとるのを外神が転移で遠ざけるが、外神の左手に糸が絡み付き…毒で溶かされていくので左腕を躊躇いもせず斬り落とした。
「……僕の腕は美味しいですか?」
その腕を糸で口元に手繰り寄せぐちゃぐちゃと食べ散らかしていく、外神は美味しいか聞けばニタリと幼児に不釣り合いな笑みを浮かべ周囲はその異様さに目を背けた。
『ぐ…?ぐぎゅ…』
「斬り落とした瞬間に毒ダンジョンの最下層の猛毒を仕込んでみました…効いたようでなによりです」
喰った腕の破片を落とし蜘蛛が苦しむ、その隙を突いて外神が銃と剣で残り3本の足を切り落とした。
『ぐ…ぐ…ぐぎゅ』
「すぐに楽にします…」
銃を何発も撃ち剣でその幼子の首を跳ねる……が、しかし首も脚も何故か綺麗に再生してしまった。
【あ、あと数分で数外個体魔王への進化を確認!】
【マスター急いで殺すか封印を!】
「……封印具は前回で使い切り今は無いです…破壊魔法を……」
「なんだあれは…」
「繭?」
「不味い!外神あれが完成したらまともな攻撃は通らない!」
「何でも良い!止めるのじゃ!」
外神がいくつもパターンを考えれば、蜘蛛が脚から糸を出し身体に繭を纏っていく、アムドキアとヴァンユモゼナの顔色が変わり外神が完成される前に魔法を打ち込んでいくが悉く弾かれる。
「ナビさん…ゲーテさん外神さんを皆の元へ転移させてください」
「そうだな、2人分あればいいだろう。全員結界を張って守ってくれ」
「は?ミュクちゃん…トナムスカちゃんなにするつもり?」
「待って下さい…他に手があります…探します…待って下さい」
「外神さんらしくないですよ」
「ああ、そうだなお前がそんな顔しているのを初めて見たな、気にするなお前達がいなきゃとうに死んでいたんだ」
「そうです、今こそ恩を返します」
外神の前に出たミュクとトナムスカ、覚悟を決めた顔をした2人は風魔法で外神を皆の元結界の内へ運んだ。
「みなさんありがとうございました、楽しかったです」
「ああ、楽しい時間をありがとう…」
「止めてよ!逝かないで!」
ミュクとトムナスカは笑って手を繋ぐ、互いに絶対に離れたくないという気持ちを込めて、ヴィヴィは涙を零し結界を叩くがびくともしない、外神達は呆然としている結界が外神達を通さない。
『〘自爆魔法〙発動』
ミュクとトナムスカの言葉が重なる、白い閃光と爆風が全てを呑み込み結界の内にいる外神達を無傷に残し跡形もなく、蜘蛛とミュクとトムナスカの痕跡を何1つ残さず消し去った…。
「いや…いや…なんで!」
「ばかやろう…」
「ミュク…トナムスカ…すまない…」
「これしか手段はなかったのかよ…」
「異界の俺達もいたのに」
「歯が立たなかったのじゃ」
泣き崩れる者…自分の無力さを噛み締める者、謝る者……そして…。
「………僕は無力です…すみません…ミュクさん…トナムスカさん…逝かせてしまった…命を……」
外神は俯き拳を握る、命を消費しなければ勝てなかったのか…相手が悪すぎた逃げる事だって…犠牲は出るが少なくとも自分達から犠牲は出なかった…。
ニーチェが2人の形見となった蜘蛛との序盤の戦闘で亀裂が入ったミュクの盾と折れたトナムスカの剣と皆の慟哭が残された…。
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