あなたは異世界に行ったら何をします？～良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう～

第011部 イレギュラー過ぎる召喚は神々も知らない内に/500年の孤独と独夜と独りと到達に至る導 回顧録

第017話 お礼／作る…

【第017話　お礼】
「まっ…て…」
「親父！」
「父さん」
「親父」
「パパ！」
「お父さん」
転移で此方にやって来た魔人や他の種族の子供達が少し離れた場所で見守る中、会議室のソファで目が覚めた。
「あ、みんな…お兄ちゃん。あの…俺の目からイビヤが…」
「話しは聞いた…すまない大変だったな」
「お兄ちゃん…」
「ほら、子供達もいる」
「あの人は？」
「あいつは…いいんだ」
「………」
メシュレラが笑う、子供達もいてグローリーはほんのり笑った。
【マスターからニスムさん達に新しい家や資金等預かっています、そして皆さんにはゴーレムの身体のお礼をどうぞ】
ゲーテのゴーレムがニスムに収納袋を渡し、崇幸達にも収納袋を渡した。
「気にする必要はないんだがな、彼はいつ来るんだ？大丈夫のか？」
「それに彼らは大丈夫なのかな？超長距離転移をしたのだから負担等は？」
【問題無いです、裏技を使いました】
「なるほど、聞かないでくれという事だね」
【はい】
収納袋を受け取り傍らで千歳が尋ねれば大丈夫と答えが来るので千歳が頷く、ニスムがグローリーの元へ行けばニスムの懐から黒い毛玉が泣きながら転がり地面に落ちた。
『にゅみゅにゅみゅ』
「泣かないでユークスさん、皆無事だからね」
「ユークス……」
『にゅみゅにゅみゅ』
ニスムが拾い上げメシュレラが呆れ返る、子供達もユークスと呼ばれた毛玉とニスムを囲んだ。
「外神さん来てくれたよー」
「怖くないよー」
「元気ー」
「泣かないで～」　
「よちよちぃ」
「よちぃ」
「外神から新しい家を貰ったな、ならここで場所を借りて住むぞ、俺も暫くは任務や依頼は………あいつ俺が弟と兄と再会したから…」
【ご名答】
【ぴんぽーん】
【あわわ、もう商会とギルドの皆さんから文句がー】
「商会とギルドは解体させない、あいつの事だ俺に任せると言ったんだろう？」
【ご名答】
「なら、アイツらに続行と伝えておけ、暫くは戻らんが…外神は抜けるかもな……」
【そん時は俺も置いてかれて独りで何処かに行くと思います】
「………そうだな、元々商会とギルドは俺が兄と弟を探す為に外神に依頼した結果産まれた場所だ。今いる連中もそれは分かっているが……こうもあっさり手放すとはな」
【重かったのかも～】
【マスターとの付き合いは長いですが…掴み所が無い方ですよね…産みの親なのに】
【あんなもん理解出来てたまるか、最初からずっとあんな感じ】
「はあ」
『【はあ…】』
「大変そうだな、会話聞いていたんだが１つ提案があるんだ。乗っからないか？」
「是非聞かせて欲しいな」
メシュレラ達の会話を聞いていた崇幸が苦笑いを浮かべ、提案をする……が色々片付ける事があるのでそれが済んでからにしようと決めた。

【第017話　作る…】

「こんにちは…」
「あら、いらっしゃい」
森の家に戻ろうかと思ったが元酒場の家を買えそうとユニエの店に立ち寄り、また旅に出ると伝えて香辛料を購入し挨拶して店を出る、補強はそのままにした、暫くは家主も戻らないので良いだろうと此処にはもう戻らないのだから。
次はお茶屋に向かい茶葉と蜂蜜を買い込み、もう良いかと人気の無い場所で森の家に転移した。
数日後にニッカが家を訪れ室内に驚愕し、《チッタク》町で最も価値の高い家として数百年その状態を維持しどうやって造られたのか現在でも解明出来ていない…。

「しばらく…静かにすごそう」
彼は森の家でまず布団を敷いて座る、ペタンコだがあるとないとでは大分違う、側にカーペットを敷き低いテーブルも岩で造り床に座われるようにもし、人が住む家らしさが出てくる、玄関も作り下駄箱も用意し家の中では靴を脱ぐようにした。
外に出てサホンの木、野菜の木の隣に果物の木も作って食料は問題無い。
「お金の成る木………やめておこう」
出来たとしても使わないし、早速収穫して洗って食べてみれば薄味だった、ジャムにでもしてみようか…。
他には白い楕円形の果物もありまさかと思い切ってなめてみればレモンのような酸味で、パアッと目が開く、これでリンスも出来る
レモンもどきの果物だけの木も作り、これで日用品には事かかない。
またサホンの葉で石鹸水を作り入れ物に詰めていく、色も薄くほぼ白いので助かる。
沢山作り収納に入れていく、今度はレモンもどき汁は手で絞るのは疲れるので思い出しながらレモンを搾る道具をいくつも作り風魔法で搾って、ワインの様な瓶を作り沢山詰めていいった。
家の中がレモンもどにの香りで満たされた頃、一旦終わりにして一休みする。
「冷蔵庫……レモンの皮は蜂蜜漬けと入浴剤……料理…レモン水…」
冷蔵庫が欲しいな、形は岩魔法で作れるが氷…。
「あ…」
氷魔法がある、思いついて外から岩をいくつも風魔法で運び粘土にしてこね始めた。
「………………………」
捏ねる、魔力を入れる捏ねる、イメージする、捏ねる、冷凍庫はいるかな……。
「よし………」
完成したのは１人暮らし用の冷凍と冷蔵のシンプルな物だ、人は１つ手に入ると次から次へと求めていく。
１段目は氷と粘土を混ぜて固めた物を内側にし、２段目の冷凍庫は四角い氷の塊を嵌め込みくり貫いてみたざっくりとした冷凍庫だ効果がなくなるか水が出れば都度氷を足していけば良い。
ピッチャーを作りレモンの皮にを入れて水も入れて置いてみる、後は普通の水とお茶も冷ましてピッチャーに入れて置いてみる…なんとなく満足した。
それからも色々作り、暗くなった事に気づいてレモン風呂に入り、眠りに就いた…夕食は忘れたがまあ、いいかと目を閉じた…。