あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第011部 イレギュラー過ぎる召喚は神々も知らない内に/500年の孤独と独夜と独りと到達に至る導 回顧録

第02話 異世界流夜の過ごし方11/ステータス…夜はいつ?な過ごし方  

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【第02話 ステータスと異世界流夜の過ごし方】

「遊馬くん!ここにいたの!?心配したよ」
「燈火…わりいな」
「うん…でも逢いたかった」
「俺もずっと逢いたかった…」
「うん」
「ごめんな…燈火…米助を頼むな」
「遊馬くん!?」
暗い空間にいた遊馬に駆け寄る燈火、3日しか会わなかった筈なのに久しく会えていなかった程の懐かしさを感じた。
燈火は遊馬に哀しげに謝られ、そして遊馬が遠ざかって行ってしまった…。

「っ…」
はっと目が覚める睫毛が涙で濡れていた、元々よく涙が出るので仕方ないが両隣の晴海と率を起こさないようにそっと布団から出た先の図書スペースに自然と足を向ければ、舵と懐記と千華と千眼が迎えてくれた。
「あ、眠れなかった?」
「ミルクのむ?」
「どうぞ、こちらへ」
「お菓子もある…」
「すみません、米助は?」
「今は寝ているよ」
「きゅうちゃん達ありがと」
『きゅ』『ぱしゃ』『もぐぅ…』『ぴい』『ぴ』
米助は《神の庭》で神獣とステータス表記され、先輩であるきゅう達から話しを聞いていた途中でねてしまい、どうやらアキに気に入られたようできゅうの甲羅の上で一緒に眠っていた。
ウィンはテーブルの上で炎色のヒヨコの不変鳥と一緒にくっついている、メルヘンな可愛い空間が広がり燈火の顔が綻んだ。
「米助…良かった」
此処に来る前はもう駄目かと思った、ハムスターだ寿命は長くはない、此処に来て元気になり何せ神獣だ寿命はない燈火と同じ不老不死となった。
「どうぞ、ミルクです。蜂蜜をいれました」
「ありがとうございます、頂きます」
花の香りのするミルクに蜂蜜、温かい…。
「ま、色々あるけど明日はさ、俺が住んでる所に遊びに来てよ」
「はい、よろしくお願いします」
「可愛い子達沢山いるから!」
舵が嬉しそうに笑う、まるで少年のような笑顔だ。
会話が弾み気持ちが少し軽くなる、朝になれば少し進展していればいいと願った。

【第02話ステータス…夜はいつ?な過ごし方】

外神 諫埜 : 不老不死 肉体年齢21歳……本当にすみません
あ、魔力使い放題です 無制限…です!

所持魔法

水魔法 火魔法 風魔法 土魔法 氷魔法 鑑定魔法(これ、頑張ります!バンバン使って下さい!売れる物とか食べれる物とか鑑定します!) 
浄化魔法 転移魔法(色々な所に行けます 便利!)

スキル
状態異常無効 無限収納(時間停止) ステータス隠蔽 攻撃無効※ 自動マッピング 

所持金…1587(ログ)円…少な

固有スキル…困ったなぁ 準備中

善行ポイント…神々との接続無しの為交換不可…すみません
どうにかします

※変化するのでよく確認をするようにして下さい

「……………」
目の前に現れたステータス画面の感想…賑やかだ、外神 諫埜(とがみ いさや)のそれが感想だった。
色々困っているようだが、何に誤って困っているか分からないし、ニートだから金が無いのは仕方ない、ステータス画面に話し掛けるような人間でもないし、何より。
「売る…」
人に会う、話す…なんともハードルの高い話しだ、しかも異世界で?
「……………水魔法」
試しに水魔法と唱えれば水の球体目の前かに現れた、喉が乾いていたのでちょうど良いと飲む…水だ…普通の日本で飲んでいた水に近い物を感じる。
「……………」
水分も糖分摂取出来た、後は寝る所と……食……。
また歩こうかと腰を上げ、ついでに鑑定でもしようかと…かれこれここに来て4時間…今この世界は何時位なのだろうか…分からない事は分からないがとりあえずやるべき事をしようとあてもなく歩いた…。

【02話 異世界流夜の過ごし方11】

「おはよ」
「おはよう」
「おはようー燈火さん寝ているねー」
「おはよう、ゆっくりやっていこう」
「おはようございます」
懐記が畑で千眼、千華とナイルで朝食の支度をている、詠斗、晴海、崇幸、ラジカも起き出し出された茶を飲む。
「おはようございます」
「おはようございます」
「お、おはようございます。ありがとうございます、よく眠れました」
続いて率、綴、燈火も起きて、米助はまだアキのきゅうの甲羅の上で寝ていた。
「明日、《エットナ》に大規模なキャラバンが来るから皆で遊びに行こう」
「茹で卵屋とミルク屋に…色々屋台をやるからその準備だな」
「後で孤児院に行きましょう」
「燈火さんは舵さんと合流しますか?」
「はい、誘って貰ったので…その後でカジノタワーの会議室で神様達と話しをします」
詠斗と崇幸と綴は今回子ども達メインの屋台造り、燈火はベルン達と後程合流して店へ、率はテスカ達と合流し雑貨店の反省会、晴海はイザラ達と合流し公園の事をした後で孤児院に向かう事にしていた。
懐記達が朝食のおにぎり、シンプルな味噌汁、卵焼き、焼いた魚に肉の甘く辛く煮た物が並び『いただきます』と挨拶を交わし朝食を食べ始めた。
「おいし、この卵焼き!懐記さん料理上手ですねー僕も節約で料理しますけどこんなに上手にできないなぁ」
「へぇ、料理すんの?」
「はい、お菓子とかも作りますよー。漫画のネームとか…アイデアに煮詰まった時とかに…」
「よければ、お菓子作り教えてくれませんか?今皇国で料理を教えているんです、今崇幸さんから教えて貰ったマシュマロがすごい人気なんです」
「あ、いいですね!スモアとか美味しいですよね。お金なくても楽しめますから」
「どんなお菓子か気になります」
「あースモアね。今日はそれにするわ、ナイルっち後でビスケット沢山焼くわ」
「分かりました」
「コーヒーと合うんだよな、千歳くんや大河くんも喜ぶな。よし、ゴーレム達にも頼んでマシュマロとビスケット沢山用意するか!」
『さんせい!』
ナイルが燈火にお菓子作りを教えて欲しいとお願いをすると、懐記と崇幸がのってくれて率達も盛り上がった。
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