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第010部 魔人達に捧げる禍つ謳
第014話 率達のお店
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「かわいいーお店が出来た!」
「綺麗だね、みんな頑張ったもんね」
「おつかれさまでした」
「すごいです…」
「キラキラしてますね…」
「凄く良い香りがしますね」
率、エツィア、テスカ、カヌイ、公園から遊びに来たキートと車椅子のチナスとエピシュがほぼ完成したお店を見てはしゃいでいた。
「お茶淹れたから飲んで、お菓子もあるから」
『みんなー準備おつかれさまーいつでもお店オープンできるわー』
率がカウンターの奥でお茶を淹れ、店に用意した丸いテーブルとソファとローテーブルに座り、チナスはゴーレム達が車椅子に台を取り付けお茶に蜂蜜を混ぜた物と果物が置かれた。
「ありがとうございます」
「ん、このクッキー美味しいー」
「僕とテスカお兄さんが昨日ナイルさんから貰ったんです、素敵ですよね。憧れます」
「今度僕達に作り方教えてくれるってー」
「優しい…」
「綺麗なドラゴンさんですよね」
チナスがゴーレム達にお礼を言い、出されたクッキーを皆で食べる。
エツィアが何枚も食べれば、昨日の昼前にキートとテスカがナイルからおやつにと持たされ…魔人の幼児と赤ん坊が来た為それどころで無くなり今に至る。
カヌイがポツリと呟きエピシュが答える、率がニコニコしながら追加の燻製チーズや燻製木の実も出す。
「率さん…この木の実薫りが深くて…美味しいです」
チナスが小さい口で燻製木の実を摘まむ、《島船》の神樹もエピシュの歌や千華の魔王の歌で花が先それを糧とするチナスの顔色も良い。
「ありがとう、後で渡すから食べてね」
「ありがとうございます」
「チナスさん、元気になって良かった」
「キートさん、本当にありがとう…」
「うん、これから沢山色んな事一緒にして下さい」
「はい…」
キートが改めてチナスの回復を喜ぶ、他の面子も嬉しそうにしていた。
「そうだ、回復のお祝いって訳じゃないけれど、チナスさんの爪ネイルしてもいいかな?」
「あ、良ければ僕がしたいな」
率が閃きテスカが手を挙げる、チナスは首を傾げるが皆の爪を見て顔を綻ばせた。
「良いんですか?嬉しい…」
「なら、2人がしている間お店の確認しようよ!僕お会計とか頑張るよ」
「僕もお手伝いします」
「僕はネイルがやりたいです」
「私もやりたいです」
エツィアとキートは店の販売担当、テスカ、カヌイ、エピシュはネイル担当という形で始める事にした、チナスは元気な時はお店で来たお客にお茶を振る舞うスタッフとしてお店がスタートする。
「うん!明日から始めちゃお!でも、先ずは知ってる人達ね
。プレオープンということで!商品説明を僕がするかみんな覚えてね。お客様に聞かれた時やお勧めする時に困らないようにしましょう」
『はーい』
声が揃う、明日オープン(プレ)に向けて動き出した。
「なんか小さいの増えたからなー」
「小さい子が遊べる」
「屋内のプレイルームは…この辺りにする?」
公園も大分整い手作りの地図を広げて歩く、イデアとイザラと晴海の3名が歩く。
既に公園が解放され崇幸が持ち帰った巨体獣型ゴーレムが、のそのそと子供たちを運び移動している、中はちょっとした滑り台を設け、降りる時は巨体ゴーレムの腹が開き長い滑り台に変形し降りられる仕組みになっていた。
ゴーレム達が見守り、風早と識の制御の下安全に遊べるようにしていた。
「うん、いい…あ、カーテスパパから電話。どうしたの?うん…わかった…見たい」
「カーテスパパ、どうしたんだ?」
「何かあったの?」
「エクトとセレネが昨日貰ったブロックですごい物作ったから、公園に置いたらどうかって。いこ」
「へぇ」
「すごいの出来てるかもね」
イザラが電話を切り、2人に内容を伝え1度グローリーの家に戻る事にした。
「わ!ブロックのお城だ!」
「すごい…」
「うわ!なんだよこれ!」
「うん!」
「あーぅ」
「すごいよな」
「2人とも偉い!」
グローリーは他の魔人の子供たちの様子を見に出掛けて不在、リビングでふんすとエクトとセレネが自慢気に見せてくりのは彼らの身長程のブロックで造られたお城だった。
「どじょ」
「はい!」
「くれるの?ありがとう!チグリスさんに大きくして貰おう」
「うん、ありがとうエクト、セレネ…」
「カッコいいの作るじゃん」
「はいー」
「うんー」
「ほら、おやつ食べてから行け」
「そうだ、そのブロック神々が色々したみたいだよー」
ウォルゾガがパンケーキの厚みのある2段重ねを子供たちの前に置き、カーテスがジュースを用意してくれた。
「神ブロックかな?大きくしたら分かるかなー」
すっかりパンケーキに夢中なエクトとセレネ、ブロックのお城を収納にしまう。
「おいし」
「うまー」
「ふかふかー」
「何度か失敗したからなー」
「ふふ、あれも美味しかったよ」
ウォルゾガとカーテスが笑う、カノリジャムやリンゴもどきのジャムを付けて自由に食べた。
「タナトスやワンズ達に持ってくわ」
「タナトスちゃん達今日は晩ごはん食べるか聞いてね」
「はいよ」
「忙しいもんね」
「お昼はおにぎり持って行ったけど、やっぱりご飯はみんなで食べたいよね」
ウォルゾガが崇幸が昼前に完成させた家の最上階の仕事部屋に、パンケーキとお茶を4人分運んだ。
「今日はハンバーグ…」
「俺好き!」
「手伝うよー」
「なら早めに帰って来てね、ご飯沢山炊くから」
『はーい』
カーテスがエクトとセレネの頭を撫でながら笑う、今日はこの後でお城をプレイルームにする事に決めた…。
「綺麗だね、みんな頑張ったもんね」
「おつかれさまでした」
「すごいです…」
「キラキラしてますね…」
「凄く良い香りがしますね」
率、エツィア、テスカ、カヌイ、公園から遊びに来たキートと車椅子のチナスとエピシュがほぼ完成したお店を見てはしゃいでいた。
「お茶淹れたから飲んで、お菓子もあるから」
『みんなー準備おつかれさまーいつでもお店オープンできるわー』
率がカウンターの奥でお茶を淹れ、店に用意した丸いテーブルとソファとローテーブルに座り、チナスはゴーレム達が車椅子に台を取り付けお茶に蜂蜜を混ぜた物と果物が置かれた。
「ありがとうございます」
「ん、このクッキー美味しいー」
「僕とテスカお兄さんが昨日ナイルさんから貰ったんです、素敵ですよね。憧れます」
「今度僕達に作り方教えてくれるってー」
「優しい…」
「綺麗なドラゴンさんですよね」
チナスがゴーレム達にお礼を言い、出されたクッキーを皆で食べる。
エツィアが何枚も食べれば、昨日の昼前にキートとテスカがナイルからおやつにと持たされ…魔人の幼児と赤ん坊が来た為それどころで無くなり今に至る。
カヌイがポツリと呟きエピシュが答える、率がニコニコしながら追加の燻製チーズや燻製木の実も出す。
「率さん…この木の実薫りが深くて…美味しいです」
チナスが小さい口で燻製木の実を摘まむ、《島船》の神樹もエピシュの歌や千華の魔王の歌で花が先それを糧とするチナスの顔色も良い。
「ありがとう、後で渡すから食べてね」
「ありがとうございます」
「チナスさん、元気になって良かった」
「キートさん、本当にありがとう…」
「うん、これから沢山色んな事一緒にして下さい」
「はい…」
キートが改めてチナスの回復を喜ぶ、他の面子も嬉しそうにしていた。
「そうだ、回復のお祝いって訳じゃないけれど、チナスさんの爪ネイルしてもいいかな?」
「あ、良ければ僕がしたいな」
率が閃きテスカが手を挙げる、チナスは首を傾げるが皆の爪を見て顔を綻ばせた。
「良いんですか?嬉しい…」
「なら、2人がしている間お店の確認しようよ!僕お会計とか頑張るよ」
「僕もお手伝いします」
「僕はネイルがやりたいです」
「私もやりたいです」
エツィアとキートは店の販売担当、テスカ、カヌイ、エピシュはネイル担当という形で始める事にした、チナスは元気な時はお店で来たお客にお茶を振る舞うスタッフとしてお店がスタートする。
「うん!明日から始めちゃお!でも、先ずは知ってる人達ね
。プレオープンということで!商品説明を僕がするかみんな覚えてね。お客様に聞かれた時やお勧めする時に困らないようにしましょう」
『はーい』
声が揃う、明日オープン(プレ)に向けて動き出した。
「なんか小さいの増えたからなー」
「小さい子が遊べる」
「屋内のプレイルームは…この辺りにする?」
公園も大分整い手作りの地図を広げて歩く、イデアとイザラと晴海の3名が歩く。
既に公園が解放され崇幸が持ち帰った巨体獣型ゴーレムが、のそのそと子供たちを運び移動している、中はちょっとした滑り台を設け、降りる時は巨体ゴーレムの腹が開き長い滑り台に変形し降りられる仕組みになっていた。
ゴーレム達が見守り、風早と識の制御の下安全に遊べるようにしていた。
「うん、いい…あ、カーテスパパから電話。どうしたの?うん…わかった…見たい」
「カーテスパパ、どうしたんだ?」
「何かあったの?」
「エクトとセレネが昨日貰ったブロックですごい物作ったから、公園に置いたらどうかって。いこ」
「へぇ」
「すごいの出来てるかもね」
イザラが電話を切り、2人に内容を伝え1度グローリーの家に戻る事にした。
「わ!ブロックのお城だ!」
「すごい…」
「うわ!なんだよこれ!」
「うん!」
「あーぅ」
「すごいよな」
「2人とも偉い!」
グローリーは他の魔人の子供たちの様子を見に出掛けて不在、リビングでふんすとエクトとセレネが自慢気に見せてくりのは彼らの身長程のブロックで造られたお城だった。
「どじょ」
「はい!」
「くれるの?ありがとう!チグリスさんに大きくして貰おう」
「うん、ありがとうエクト、セレネ…」
「カッコいいの作るじゃん」
「はいー」
「うんー」
「ほら、おやつ食べてから行け」
「そうだ、そのブロック神々が色々したみたいだよー」
ウォルゾガがパンケーキの厚みのある2段重ねを子供たちの前に置き、カーテスがジュースを用意してくれた。
「神ブロックかな?大きくしたら分かるかなー」
すっかりパンケーキに夢中なエクトとセレネ、ブロックのお城を収納にしまう。
「おいし」
「うまー」
「ふかふかー」
「何度か失敗したからなー」
「ふふ、あれも美味しかったよ」
ウォルゾガとカーテスが笑う、カノリジャムやリンゴもどきのジャムを付けて自由に食べた。
「タナトスやワンズ達に持ってくわ」
「タナトスちゃん達今日は晩ごはん食べるか聞いてね」
「はいよ」
「忙しいもんね」
「お昼はおにぎり持って行ったけど、やっぱりご飯はみんなで食べたいよね」
ウォルゾガが崇幸が昼前に完成させた家の最上階の仕事部屋に、パンケーキとお茶を4人分運んだ。
「今日はハンバーグ…」
「俺好き!」
「手伝うよー」
「なら早めに帰って来てね、ご飯沢山炊くから」
『はーい』
カーテスがエクトとセレネの頭を撫でながら笑う、今日はこの後でお城をプレイルームにする事に決めた…。
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