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第010部 魔人達に捧げる禍つ謳
第011話 しょんぼりグリ カテ
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「焼けたすよ」
「野菜切ったぞー」
「肉用意出来たぞ」
崇幸と千眼、イシュターとジラはエニューを気に孤児院へと足を運び、ラウラスやダーグ達が加わりバーベキューの支度が大人数でされ、早速焼き始めた。
魔人の子供達はバラバラに各自の保護者の元で…好きにやっている、グローリーとカーテスはエクトやセレネ達に慰められつつお茶を飲んでいた。
「父さん俺達がいる」
「うん…」
「そうだねーでもちょっと落ち込む」
「また、すぐ来るぞー」
「っ…そう…待つ」
イザラやイデアも慰め徐々にグローリーは気分を上げる、いつでも会いに行けると言い聞かせて。
「育てると言っても…」
「この子お金好きって、うちの支配人お金ないですよ?なんなら借金9億ですよ」
「私とテンテストはともかくとして、支配人はグズだ」
「お~い」
「それは間違いありません!」
「お~い」
「きゃは~」
「笑ってるな、可愛いな」
「可愛いですねー」
「ヤバいんじゃない?金にがめつい魔人とか」
「お前よりかは可愛い」
「はい!」
この間『9億酒事件』以来カトゥーシュカとテンテストのあたりが強い、そんな事で凹むトラングでも無かったが、金の匂いを嗅ぎ付け笑う幼児の方がマシと言われたら流石に…。
「え~でもお金稼ぐもん」
「きゃは~おかね~」
「…先ずは食事だな。トラングの側にいたら成長に悪そうだが…」
「崇幸さんから、色々貰いましたしゴーレムさん達もいますから今日は僕がお家にいます」
「頼む」
「よろー」
「いくぅ~」
『それはダメ』
「むぅ」
「宝石好き?」
「あい!」
カル、ディオス、宝石大好き魔人がテーブルで色々なカルとディオスの宝石を眺めて喜んでいる、ディオスは宝石を砕いて食べ、そのキラキラと散る欠片を食い入る様に眺めた。
「キレー」
「俺達は大体鉱物ダンジョンにいるけど暫くはテントにいるかい?」
『ぴ』
「ダンー」
「ダンジョン?詠斗達に聞かないとね」
『ぴ』
「あいー」
「私はクーランタークのフユーゲルと申します小さき魔人の御子、我々を選んで頂き光栄です」
「あい!さか…さかなあ」
「魚がお好きなようで嬉しいですね、宜しくお願いします、こちら海精のヒュール達です、こちらは私と同じクラークラック。後はゴーレムやヒヨコ達、彼らと共にカジノタワーの生け簀と《島船》を拠点にしています」
「あいー」
「ふふ、さ、新しい仲間の為に美味い魚をご馳走しましょう」
だぱあと溢れるヨダレを拭いてやり、クーランタラーク達が魚を焼いてくれた。
「俺ら肉ダンジョンに住んでるんだけど…」
「あい!」
「いいのか?」
「あい!」
「やる気満々じゃん」
こちらは肉ダンジョンのカークとエンフ達、こちらもたぱぱぁとヨダレを溢しているので拭いて、詠斗達から許可を貰い肉を食わせる、野菜と飲み物も出して食べさせれば良く食い付いた。
「まあ、色んな所からドラコン来てるしカジノの肉ダンジョンにも拠点あるし…」
「ま、本人が来たいなら歓迎するさ。な」
カーク達の周辺のヒヨコ達もゴーレム達も跳ねている、旺盛な食欲で沢山食べている。
「家からブロック出てきたから、子供達に渡すわ」
「懐かしいね、僕も良くお城とか作ったな」
「僕もよく遊んでました」
「父さんのだけど、幾らでも出せるからあげる。みんなにもー」
「ありがとう」
「ありがとうございます、崇幸さん達に渡しても喜びそうですね」
「ん、子供らに巾着収納と一緒に渡すわ」
バーベキュー焼けた端から皆に振る舞い、懐記が出てきたブロックを千歳と綴りに渡し子供達にも配っていく。
子供達に使い方を教えてわぁっと盛り上がっている、エクトとセレネ達の食い付きが特にすごい。
大河や詠斗達は大量に手分けして肉を焼き、率と晴海がサラダを用意し、キートやテーデ達も手伝った。
「本当に私が親で良いのか?」
ラージュが赤ん坊を抱えて指を出せば小さな手でラージュの指を握る、いつかのカーライルの様な温かさ。
「きゃきゃ」
「選んでくれてありがとう…」
その側でニジェルガが見守る、この子がどんな未来を選ぶのか分からないがライルとラキもラージュの元を訪れ魔人の赤ん坊を歓迎した。
「シア達頼むな」
「うん」
「はい」
「俺は部屋に戻る」
孤児院の部屋でエニューをシアとヒビカに任せ、1度イシュター達は部屋を出ればすぐにデュスノアは不機嫌そうに転移札でカジノタワーの自室に戻った。
「アイツ機嫌悪いなー」
「いろいろ」
チグリスが呟く、孤児院の子供達はバーベキューに参加し孤児院は静かだ。
崇幸と千眼はついでに留守番がてら孤児院を改築していくとの事なので、イシュター、チグリス、ジラは《ガルディア》のバーベキューに戻る事にし、食事を持って来る事にした。
「エニュー君大丈夫かな」
「大丈夫…エニュー…エニュシアガは強いから」
「エニュシアガ?シア君?」
「あ、ご、ごめん!なんでもないよ!」
「うん?」
眠るエニューを見つめるシアの力強い言葉、ヒビカが首を傾げれば慌てて首を振った。
「時々エニュー君、うなされているよね」
「うん、あ、蒐集家さんに頼んでみようか?後でお父さんに聞いてみる」
「うん!」
最近はエニューが魘されているので間に挟んで3人と弟達で寝る様にしている、シアとヒビカが魘されるエニューの手を握ればエニューは安らぐからだった。
ヒビカの弟達も心配している、《島船》で3人で寝起きしベル達のお店を手伝い教室に行くのが最近の流れだ、何処に行くにも3人で毎日行動している、親の崇幸は少し寂しそうにしているが毎日会いにも行く。
「明日エニュー君元気無かったらお店と教室お休みしてお父さんにどこか連れて行って貰おう」
「えーいいのかなぁ」
「いいよーどこがいいかなぁ」
「んー車乗せて貰おうかなーそれともお買い物?」
「いいね!」
クスクスと小声で話せば、エニューの顔が安らいでいる。
また明日遊ぼうって、エニューに2人は囁いた。
「カンパーイ!」
『カンーパイ!!』
最早何度目の乾杯かも分からない乾杯、場は盛り上がっているが流石の子供達でも大半は寝てしまったので各自引き上げていく。
トラング達も仕事と、テンテストが寝た子供を連れて家へと戻る、テュフはロックスとノースに子供を任せ酒場の支度に向かう、フユーゲル達も引き上げ人はまばらになっなていった。
「お腹いっぱい」
「美味しかったー」
「晴海泊まってけよー明日公園朝一行こうぜ」
「朝ご飯公園で食べよ」
「いいね!」
「率ちゃんも…泊まって」
「明日お店皆で行きたいです!」
「いいよーエピシュちゃんもおいでー」
「いいんですか?」
「わぁ、たのしみぃ」
イザラとイデアが満足気にしている晴海を誘い晴海が笑顔で頷く、率もカヌイ達に誘われ嬉しそうだ。
「テーデそろそろ行きますか?」
「部屋で茶でも飲もうぜ」
「ん」
『おやすみー』
「?」
「寝る前のあいさつ…おやすみ」
「じゃあな、おやすみ」
ヴィッセとヤハネがイザラ達と肉を食べていたテーデを迎えに来る、エツィア以外の皆からおやすみと言われ首を傾げればイザラが挨拶だよと教えてくれテーデもそれに倣う。
「テーデおやすみ」
「テーデちゃん、おやすみ。良ければ明日もご飯食べよ」
「いいけど、おやすみ」
落ち込んでもいられないとグローリーとカーテスが見送る、少し肩の荷物が降りて身体と精神が少し軽くなった…気がした…。
「野菜切ったぞー」
「肉用意出来たぞ」
崇幸と千眼、イシュターとジラはエニューを気に孤児院へと足を運び、ラウラスやダーグ達が加わりバーベキューの支度が大人数でされ、早速焼き始めた。
魔人の子供達はバラバラに各自の保護者の元で…好きにやっている、グローリーとカーテスはエクトやセレネ達に慰められつつお茶を飲んでいた。
「父さん俺達がいる」
「うん…」
「そうだねーでもちょっと落ち込む」
「また、すぐ来るぞー」
「っ…そう…待つ」
イザラやイデアも慰め徐々にグローリーは気分を上げる、いつでも会いに行けると言い聞かせて。
「育てると言っても…」
「この子お金好きって、うちの支配人お金ないですよ?なんなら借金9億ですよ」
「私とテンテストはともかくとして、支配人はグズだ」
「お~い」
「それは間違いありません!」
「お~い」
「きゃは~」
「笑ってるな、可愛いな」
「可愛いですねー」
「ヤバいんじゃない?金にがめつい魔人とか」
「お前よりかは可愛い」
「はい!」
この間『9億酒事件』以来カトゥーシュカとテンテストのあたりが強い、そんな事で凹むトラングでも無かったが、金の匂いを嗅ぎ付け笑う幼児の方がマシと言われたら流石に…。
「え~でもお金稼ぐもん」
「きゃは~おかね~」
「…先ずは食事だな。トラングの側にいたら成長に悪そうだが…」
「崇幸さんから、色々貰いましたしゴーレムさん達もいますから今日は僕がお家にいます」
「頼む」
「よろー」
「いくぅ~」
『それはダメ』
「むぅ」
「宝石好き?」
「あい!」
カル、ディオス、宝石大好き魔人がテーブルで色々なカルとディオスの宝石を眺めて喜んでいる、ディオスは宝石を砕いて食べ、そのキラキラと散る欠片を食い入る様に眺めた。
「キレー」
「俺達は大体鉱物ダンジョンにいるけど暫くはテントにいるかい?」
『ぴ』
「ダンー」
「ダンジョン?詠斗達に聞かないとね」
『ぴ』
「あいー」
「私はクーランタークのフユーゲルと申します小さき魔人の御子、我々を選んで頂き光栄です」
「あい!さか…さかなあ」
「魚がお好きなようで嬉しいですね、宜しくお願いします、こちら海精のヒュール達です、こちらは私と同じクラークラック。後はゴーレムやヒヨコ達、彼らと共にカジノタワーの生け簀と《島船》を拠点にしています」
「あいー」
「ふふ、さ、新しい仲間の為に美味い魚をご馳走しましょう」
だぱあと溢れるヨダレを拭いてやり、クーランタラーク達が魚を焼いてくれた。
「俺ら肉ダンジョンに住んでるんだけど…」
「あい!」
「いいのか?」
「あい!」
「やる気満々じゃん」
こちらは肉ダンジョンのカークとエンフ達、こちらもたぱぱぁとヨダレを溢しているので拭いて、詠斗達から許可を貰い肉を食わせる、野菜と飲み物も出して食べさせれば良く食い付いた。
「まあ、色んな所からドラコン来てるしカジノの肉ダンジョンにも拠点あるし…」
「ま、本人が来たいなら歓迎するさ。な」
カーク達の周辺のヒヨコ達もゴーレム達も跳ねている、旺盛な食欲で沢山食べている。
「家からブロック出てきたから、子供達に渡すわ」
「懐かしいね、僕も良くお城とか作ったな」
「僕もよく遊んでました」
「父さんのだけど、幾らでも出せるからあげる。みんなにもー」
「ありがとう」
「ありがとうございます、崇幸さん達に渡しても喜びそうですね」
「ん、子供らに巾着収納と一緒に渡すわ」
バーベキュー焼けた端から皆に振る舞い、懐記が出てきたブロックを千歳と綴りに渡し子供達にも配っていく。
子供達に使い方を教えてわぁっと盛り上がっている、エクトとセレネ達の食い付きが特にすごい。
大河や詠斗達は大量に手分けして肉を焼き、率と晴海がサラダを用意し、キートやテーデ達も手伝った。
「本当に私が親で良いのか?」
ラージュが赤ん坊を抱えて指を出せば小さな手でラージュの指を握る、いつかのカーライルの様な温かさ。
「きゃきゃ」
「選んでくれてありがとう…」
その側でニジェルガが見守る、この子がどんな未来を選ぶのか分からないがライルとラキもラージュの元を訪れ魔人の赤ん坊を歓迎した。
「シア達頼むな」
「うん」
「はい」
「俺は部屋に戻る」
孤児院の部屋でエニューをシアとヒビカに任せ、1度イシュター達は部屋を出ればすぐにデュスノアは不機嫌そうに転移札でカジノタワーの自室に戻った。
「アイツ機嫌悪いなー」
「いろいろ」
チグリスが呟く、孤児院の子供達はバーベキューに参加し孤児院は静かだ。
崇幸と千眼はついでに留守番がてら孤児院を改築していくとの事なので、イシュター、チグリス、ジラは《ガルディア》のバーベキューに戻る事にし、食事を持って来る事にした。
「エニュー君大丈夫かな」
「大丈夫…エニュー…エニュシアガは強いから」
「エニュシアガ?シア君?」
「あ、ご、ごめん!なんでもないよ!」
「うん?」
眠るエニューを見つめるシアの力強い言葉、ヒビカが首を傾げれば慌てて首を振った。
「時々エニュー君、うなされているよね」
「うん、あ、蒐集家さんに頼んでみようか?後でお父さんに聞いてみる」
「うん!」
最近はエニューが魘されているので間に挟んで3人と弟達で寝る様にしている、シアとヒビカが魘されるエニューの手を握ればエニューは安らぐからだった。
ヒビカの弟達も心配している、《島船》で3人で寝起きしベル達のお店を手伝い教室に行くのが最近の流れだ、何処に行くにも3人で毎日行動している、親の崇幸は少し寂しそうにしているが毎日会いにも行く。
「明日エニュー君元気無かったらお店と教室お休みしてお父さんにどこか連れて行って貰おう」
「えーいいのかなぁ」
「いいよーどこがいいかなぁ」
「んー車乗せて貰おうかなーそれともお買い物?」
「いいね!」
クスクスと小声で話せば、エニューの顔が安らいでいる。
また明日遊ぼうって、エニューに2人は囁いた。
「カンパーイ!」
『カンーパイ!!』
最早何度目の乾杯かも分からない乾杯、場は盛り上がっているが流石の子供達でも大半は寝てしまったので各自引き上げていく。
トラング達も仕事と、テンテストが寝た子供を連れて家へと戻る、テュフはロックスとノースに子供を任せ酒場の支度に向かう、フユーゲル達も引き上げ人はまばらになっなていった。
「お腹いっぱい」
「美味しかったー」
「晴海泊まってけよー明日公園朝一行こうぜ」
「朝ご飯公園で食べよ」
「いいね!」
「率ちゃんも…泊まって」
「明日お店皆で行きたいです!」
「いいよーエピシュちゃんもおいでー」
「いいんですか?」
「わぁ、たのしみぃ」
イザラとイデアが満足気にしている晴海を誘い晴海が笑顔で頷く、率もカヌイ達に誘われ嬉しそうだ。
「テーデそろそろ行きますか?」
「部屋で茶でも飲もうぜ」
「ん」
『おやすみー』
「?」
「寝る前のあいさつ…おやすみ」
「じゃあな、おやすみ」
ヴィッセとヤハネがイザラ達と肉を食べていたテーデを迎えに来る、エツィア以外の皆からおやすみと言われ首を傾げればイザラが挨拶だよと教えてくれテーデもそれに倣う。
「テーデおやすみ」
「テーデちゃん、おやすみ。良ければ明日もご飯食べよ」
「いいけど、おやすみ」
落ち込んでもいられないとグローリーとカーテスが見送る、少し肩の荷物が降りて身体と精神が少し軽くなった…気がした…。
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