あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第010部 魔人達に捧げる禍つ謳

第010話 お家が決まりました その2

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「可愛い子達だね、ディオス」
『ぴぃ』
カルとディオス、肉ダンジョンから肉を持って来るついでに見に来たカークとエンフ達に、ハル達と挨拶しに来たラドゥ、オリガ、タッセルと魚ダンジョン等で得た魚を持って来たクーランタークのフユーゲル達も訪れ…魔人だらけの光景にちょっと驚いた。
「お~魔人の子供だらけ~」
「かわいい~」
「壮観だな」
「きゃはは~おかね~だっこちてー」
「ん?だっこして欲しいのか?」
「あ、ヨダレ出てます拭きますよ」
「腹減ってんじゃんなーい?」
『いや、違う』
お金大好きのステータスの子供が瞬時に動きカトゥーシュカの足元にすがり付き、カトゥーシュカが抱き上げテンテストがヨダレを拭いてやり、いつの間にかライガルの腕から抜けた宝石大好きの子供もカルの足元にいて手を伸ばすので抱き上げやればディオスを見ている。
「じゃ、その赤ん坊トラングっち達よろー」
「カルさん、ディオス君。その子をお願いしても良いですか?」
『え?』
「詳しい話しは後でするよ、その子達離れないから」
いきなり来たら子供と赤ん坊の世話(魔人)を頼まれきょとんとしているが、お金大好き魔人と宝石大好き魔人はいたくご満悦だった。
「なんだかよくわかんないけど、肉持って来たぞ」
「こちらは魚を…」
『あい!』
「あーラドゥ達、フユーゲル達もーお願い」
『え?』
子供2名入ります、残り後4体でーす。
「お、焼き肉弁当持ってきてくれたのかい?ありがとう」
「今夜の試食するわサンキュ」
焼き肉屋のエプロンを付けたゴーレム達がトコトコやって来てカートに乗せた弁当を懐記に持ってくれば…、荷車にいた赤ん坊が高速でゴーレム達に向かいしがみついて臭いを嗅いで…ヨダレをゴーレムの頭に溢している。
「これはどうなんだ?」
「焼き肉屋には従業員もいるし、本人達の希望を聞いてと神様達から言われてるし…」
「うん!なあ、この赤ちゃんを育ててくれないか?この子達がお前達が良いって言ってるんだ」
大河も詠斗もどうなのかと困っていれば崇幸がゴーレム達に尋ねる、互いに顔を見合せコクりと頷くどうやら預かるとの事だ。
「おーい、この子供離れないぞー」
「テュフさん、その子育てませんか?」
「酒場やってるからな…ノース一緒に育てるか!」
『のす』
「分かった!ノースと育てるぞ!」
「テュフさん、俺もお手伝いします!」
「ああ」
もうグローリーもカーテスもがっくりしょんぼりしている、残り2体。
「あーあー」
「ん?抱っこか?よし…」
「お、そいつ下位だが珍しい王属性持ちだな。国を支えてくれるぞ」
「い、いや私はそんなつもりでは…」
「王属性は魔人の中でも珍しいし、是非育てて見て下さい」
荷車に乗った2名の内の赤ん坊がラージュに手を伸ばすので抱えてやればヤハネが勧めてくる、慌てて否定するがどうやらラージュは気に入られたらしく服を掴んでいる、ヴィッセも是非と言うので預かると言う形で引き受ける残り1体。
「さあ、残りが1番ヤバいな」
「あーコイツか」
「ダメ、この方でしょー」
「ごはん以外寝てるこの子がどうしたの?」
ヤハネもテーデもエツィアも寝ている幼児に困った顔をする、晴海が首を傾げれば他の魔人達もなんとも言えない表情をしていた。
「最上位の王属性の魔人だ」
「あ、起きた!」
「はじめまして…」
ヤハネが口にすればゆっくりと目を開ける魔人の幼児、カーテスとグローリーが最後の希望を掛けて聞くことにした。
「僕はカーテス、良ければうちに来ない。パパいるよ?」
目を擦りながらカーテスとカーテスの腕の中にいるイビヤを見て、しばし考えたようで首を振る。
「イヤ…」
「うええぇ」
『えー』
「ま、無理だな。最上位同士だし」
もうがっかりし過ぎて落ち込む2人、溜め息を吐いた。
「ぁ…」
寝起きの子供がコォンとゴーシュを見て、転移して2人の間入り込む。
「お、うちの子になるのか?コォン、息子が出来たぞ息子」
『い、いやなのね~ん!いやのね~ん!離れるのね~んどっかいくのねーん!』
「むすこなる…のる…」
『ゴーシュ!ゴーシュ!いやなのねぇ~ん!乗るなぁ~』
『お~嫌そうなアイツの顔見たらすかっとするぞ!もっとやれ』
コォンの背中に乗る子供、コォンが嫌がりながら宙に浮くがそのまま乗っている。
子供達もそれを見て乗りたがる、コォンは兎に角嫌がりゴーシュは嬉しそうに笑い、グローリーとカーテスは落ち込み、いきなり子持ちになった面々はまだ事情が飲み込めなかった。
「な、ならテーデちゃんとエツィアちゃんは来るよね?」
「もちろん、いきまぁす。率ちゃん達と可愛いお店をつくるもん」
「俺は……」
「暫くはいてやれ、それから考えろよ」
カーテスがテーデとエツィアに一縷の希望を抱く、エツィアはニコニコしテーデは考え込めばカイムからの助言もあり…。
「うるさいのはもういい、静かなとこがいい。人数多いのも暫くイヤだ」
「なら、私達の所はどうです?」
「静かだぞ!眺めも最高!綺麗」
「へぇ」
「見てみるだけでも、どうです?」
ならばとヴィッセとヤハネが自分達の部屋を勧め、テーデも乗り気な様で今夜はヴィッセ達の部屋に泊まる事にする。
「よし!話しは決まったな!子供達をよんで外でバーベキューだ!呼べるだけ呼ぶぞー!」
『さんせー!』
話しは一応纏まったので崇幸が皆に声を掛け、《ガルディア》の炊き出し場に向かい皆でバーベキュー行う事になった。
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