あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第010部 魔人達に捧げる禍つ謳

第08話 続魔人保育園?

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「魔人の赤ちゃん達かわいいですね」
「……たくさん」
「すごいですね」
「みーんなかわいいー」  
「可愛いな、な、コォン」
「かわいい…」
『魔人だらけなのね、可愛くないのね』
『小さい坊っちゃん達は可愛いですね』
「お風呂入ろうね、服はあるから」
「…みんな手伝ってくれ」
食事が終わり、トゥナーやチグリスナイル、ゴーシュやコォン、ちょっとした顔見せにチナスも来て子供達の風呂の準備を始めた。
「風呂?」
「お風呂?うれしー」
「じゃないだろ、あれ出させろ」
「あーどこにいるのかな?」
「何かある?」
「この子たち魔法使うと生き物が一緒にでちゃうんだけど…」
「食おうと思ったらコイツらの身体に隠れんだよ、おい食わないから出ろコイツら風呂に入るって」
テーデの言葉に子供達の身体から大量の生き物が出て来て…ノースの身体に潜り込んで行く、詠斗達は驚いて声を上げる。
『のす』
「うわぁぁ!」
「え、な、なに!?何ですか?」
「なんか小さいの沢山いるよ!」
「3人とも落ち着いて…ひゃ!首がくすぐったい」
「ん、グリっちのヒヨコみたいなの?」
「色々な生き物達だねぇ、ノース君は…平気そうだね」
「早いな…これを食うつもりだったのか?」
「食べられるの?この子達?」
「はは、早いなぁ、食べられたくないんだろうな」
詠斗達は驚き周囲は唖然としている、大河に神々から連絡が来て少し席を外す。
「お前達よくこんなの13体も連れてたな」
「コイツらは基本放置とかされんの嫌がるから、ケンカすんなら置いてくワガママ言うなら置いてく、寝ないなら出す、文句言うなら置いてくって言えば少し落ち着く、コイツが甘いからとんでもない魔法出されんだよ」
「ちょっ!僕は君みたいに冷徹じゃないからそんな事出来ないよ!前に君が本当に怒って2人置いてったら大泣きして3日位ずっと泣いてたじゃないか?」
「13人もいるんだ、いちいち1人1人相手なんかしない」
「僕だってそうだよ、大変だったんだから…」
カイムがよくもまあとテーデとエツィアを褒めたつもりが(?)テーデがエツィアを批判する形になり、すかさず3名の子供の魔人がエツィアを囲んだ。
「エチューかわいいよーだっこちて」
「エチューかわいいーおかねー」
「エチューかわいーごはん」
「みんな、大好き!そう、僕は可愛くて彼と違って優しいし可愛いし!みんなのお世話もたくさんした!僕は可愛い」
ぱちぱちと手を叩く3名の子供を抱き締め、可愛いと何度も自分に言い聞かせている。
「出た、その3体手懐けて。可愛い可愛いって言わせて」
「僕は可愛いもん」
「は、普通じゃん。可愛いってあっちみたいなのを言うんだろ?お前が可愛いなら俺だって可愛いだろ」
テーデが率、テスカ、カヌイ、キート、エピシュやチナスを指した。
「た、確かにあっちも可愛いよ!でも僕も…負けてないもん」
「エチューかわいいよーだっこ」
「エチューかわいいーログー」
「エチューかわいいーおやちゅー」
「みんなぁ!」
「あーこりゃグローリー全員は無理だな」
「神々から連絡だ、子供達の希望を聞いて別々に育てた方が良いとの事だ」
「う……」
「グリちゃん、悲しまないで。まず皆お風呂ね」
「その後で晩飯だな…」
『はい…』
ジラが言えば通話を終えた大河も戻り、グローリーは悲しそうな顔をし風呂とまた来る夕食に大人達は全員遠い目をした…。

「まさか風呂入りながら風呂改築するとはなー」
「お風呂入った気がしない、後で入り直そう」
「でも、皆さっぱりしたね」
子供達の身体を乾かし、服を着替えさせた頃には大人達は一汗かいていた。
走る動き回る、シャンプーを嫌がる、泣く、赤ちゃん用の浅い湯船も造りぬるま湯で優しく身体を洗い、率達はエツィアに教えていた。
「ねね、皆髪綺麗だしー爪も素敵だよねー」
「これ?後でやってあげるよ、髪はねシャンプーとコンディショナーとヘアトリートメントしてみて」
「香りもいいんですよ」
「髪も艶々」
「ボディソープも気持ちいいですよ」
率達がエツィアに一式渡してきゃきゃと洗っていく、テーデも、晴海から教えて貰い手早く洗った。
「いいなこれ」
「気持ちいいよね」
「毎日入る、大体」
「楽しい…」
「ふうん」
動き回る子供達を追う大人達、テーデはそれを尻目に久しぶりの落ち着いた時間を楽しんだ。
「後でアイス食べよ」
「俺かき氷…」
「うん」
「………」
「テーデには特別に両方ね、エツィアにも。服は今日はイデアの良いかなー」
「体型同じ位だしいいか?」
「別になんでも」
「俺も最初そう思ってとけどー好みとか出てくる」
「ふうん」
シャツとパーカーとジーンズ等を受け取り着てみれば、着心地が良い。
晴海がかき氷とアイスを出してくれると言うので、一緒に向かった。

「わーこの洗顔とかいい!」
「肌すべすべになりますよ」
「このボディミルクと化粧水も付けてね、エピシュさんや、チナスさんも良いって言ってたから」
「あの2人綺麗…」
「僕もそう思います」
すっかり馴染み率から服を貰ったエツィア、テスカも率から貰った自分用のスキンケア容品を肌に馴染ませる、カヌイは化粧水を顔に馴染ませキートは乾かした髪にヘアオイルを塗る。
周囲はもう皆(1時間以上入浴した)出て明日はサウナに行こうと決め、会議室に戻った。
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